「kintoneのプラグイン「Boost! IMAP」とは？強みや価格、導入事例まで徹底解説【kintoneプラグイン】」

2025.03.30

kintoneを利用する中で、次のような悩みはありませんか？

メール対応が担当者任せになっており、確認漏れや対応遅れが発生してしまう
受信メールに添付されたファイルを、あとから探し出すのに時間がかかる
誰がどのメールに対応したのかが分かりづらく、チーム内で進捗共有しにくい

こうした課題の解決に役立つのが、kintoneのプラグイン「Boost! IMAP」です。
受信メールをkintoneアプリのレコードとして取り込み、本文や添付ファイル、対応状況を一元管理できるようにすることで、メール起点の業務を見える化・効率化できます。

この記事では、「Boost! IMAP」の主な機能や料金プラン、具体的な活用事例を紹介し、自社のメール管理・問い合わせ対応をどのように改善できるかを分かりやすく解説します。

kintoneお役立ち資料
2冊を無料配布中！

＼ kintoneを効率良く、コスパ良く活用する／

今なら
無料

LINE登録でまとめて入手！

kintoneのプラグイン「Boost! IMAP」とは
Boost! IMAPが解決できる悩み
Boost! IMAPの提供メーカー紹介
Boost! IMAPの料金
Boost! IMAPの機能概要
- 機能一覧
Boost! IMAPの活用事例
まとめ

kintoneのプラグイン「Boost! IMAP」とは

「Boost! IMAP」は、IMAPサーバーから受信メールをダウンロードし、kintone上でメール内容や添付ファイルを管理できるプラグインです。

特定のメールアドレス宛てに送られてきたメールを一括受信し、対応状況を社員間で共有することができます。
また、添付ファイルも同時にダウンロード可能で、差出人や受信日付で検索することも簡単です。

Boost! IMAPが解決できる悩み

問い合わせメールの見落とし・対応漏れが発生しやすい
代表アドレスや窓口用メールに届いた問い合わせが、担当者のメールソフト内だけで管理されていると、「誰かが見ていると思って放置される」「対応済みか分からない」といった問題が起きがちです。
Boost! IMAPを使えば、IMAPサーバーから受信メールをkintoneアプリにレコードとして取り込み、一覧で確認できるようになるため、対応状況をチームで共有しながら管理できます。
添付ファイルの所在が分かりづらく、探すのに時間がかかる
見積書や発注書などがメール添付で届く場合、どのメールに添付されていたかを後から探すのは手間がかかります。
Boost! IMAPは、メール本文だけでなく添付ファイルもまとめてkintoneに取り込めるため、メールと添付ファイルをレコード単位で紐付けた状態で管理できます。
差出人や受信日付などで検索できるため、目的の添付ファイルにも素早くたどり着けます。
メール対応の履歴・進捗を社内で見える化できていない
メールソフト上だけで対応していると、「どの問い合わせに誰が対応したか」「対応中か完了か」といった情報を共有しづらく、重複対応や対応遅れの原因になります。
Boost! IMAPでメールをkintoneレコードにしておけば、ステータス項目や担当者フィールド、コメント機能などと組み合わせて、対応履歴や進捗を一元管理できます。
これにより、メール起点の業務フローをkintone上で見える化しやすくなります。

Boost! IMAPの提供メーカー紹介

合同会社ぱんだ商会

「Boost! IMAP」を提供している合同会社ぱんだ商会は、ソフトウェアやハードウェアの企画・研究・開発から、販売・保守、それらに関するコンサルティングまでを手がけるIT企業です。

ブラウザ上で利用できるオンラインフォトエディター「freepei」などの自社サービスを展開してきた実績があり、Web技術を活かしたプロダクト開発に強みを持っています。

こうした開発力を背景に、kintone向けの「Boost!」シリーズをはじめとした各種プラグインを提供し、業務の見える化や効率化に取り組む企業を支援している点が特徴です。

詳細については、合同会社ぱんだ商会公式サイトをご覧ください。

Boost! IMAPの料金

料金プラン	内容
無料試用	3ヶ月間無料で利用可能
年間ライセンス	年額10,000円（税抜）でメッセージなし

※「Boost! IMAP」は無料でダウンロードして使用できますが、3ヶ月の試用期間を過ぎると、インストールしているアプリ毎に1日1回、ライセンス購入を促すメッセージが表示されます。
このメッセージを表示させずに利用するには、年額10,000円（税抜）のライセンス料が必要です。

Boost! IMAPの機能概要

機能一覧

IMAPサーバーからの受信メール一括ダウンロード
IMAPサーバーに届いた受信メールを、kintoneアプリにまとめてダウンロードできるプラグインです。
特定のメールアドレス宛に送られたメールを一括で取り込む想定で、対応状況をkintone上のレコードとして扱えるようにします。
添付ファイルの同時取得と差出人・受信日付にもとづく確認
メール本文だけでなく、添付ファイルも同時にダウンロードできます。
受信日付や差出人を手がかりにファイルを探しやすい形で取り込めるため、メールに添付された資料や画像をkintone上から確認する運用に向いた構成です。
実行環境・ログインユーザー属性・ボタン設定の指定
どの環境・どのログインユーザーに対して処理を有効にするかを設定でき、さらに一覧画面に表示する実行ボタンの情報も合わせて指定します。
これにより、対象アプリや利用者の属性に応じてメール取得処理を制御しやすくなっています。
一覧画面のボタンからの取得期間・差出人指定
レコード一覧画面で条件に合致した場合に実行ボタンが表示され、そのボタンをクリックすると取得対象期間と差出人の入力画面が開きます。
差出人を指定して特定の送信元のメールだけを取り込むことも、差出人を空にして期間内の全メールを取得することも可能です。
IMAP専用のサーバー設定項目
設定画面では受信IMAPサーバーの情報として、サーバー名やポート番号、接続オプションなどを登録します。
POPサーバー情報は使わない前提のため、IMAP接続を利用したメール受信に特化した設計になっています。

Boost! IMAPの活用事例

活用事例1

問い合わせ窓口メールをkintoneで一元管理
代表アドレス宛てに届く問い合わせメールを、Boost! IMAPで専用の「問い合わせ管理アプリ」に自動取り込み。
件名・本文・差出人・受信日時・添付ファイルをレコードとして登録し、ステータスや担当者フィールドで対応状況を管理します。
メールソフトを開かなくても、kintone上で「未対応・対応中・完了」が一覧できるようになり、見落としや対応漏れを防げます。

活用事例2

見積・契約関連の添付ファイル管理を効率化
見積依頼や契約書がメール添付で届くケースで、Boost! IMAPを使って「契約書管理アプリ」にメールを自動登録。
添付のPDFファイルもまとめてkintoneに保存し、顧客名や案件番号、受信日で検索できるようにします。
あとから契約書や見積書を確認したい場合も、メールボックスを遡る必要がなくなり、必要なファイルに素早くアクセスできます。

活用事例3

サポート窓口の対応履歴をチームで共有
サポート用メールアドレスに届く問い合わせをBoost! IMAPで「サポート対応アプリ」に取り込み、担当者がkintone上でステータス更新やコメントを追加する運用に変更した事例です。
メール内容と対応履歴がレコード単位でまとまるため、「どの問い合わせに誰がどう答えたか」をチーム全体で共有可能に。
シフト制のサポートチームでも、引き継ぎや二重対応の防止がしやすくなりました。

まとめ

「Boost! IMAP」は、IMAPサーバーから受信メールを取得し、kintoneアプリのレコードとして蓄積できるプラグインです。

件名・本文・差出人・受信日時だけでなく、添付ファイルもまとめて取り込めるため、メールとファイルをセットで管理しながら、差出人や日付などで素早く検索できます。
代表アドレスやサポート窓口宛てのメールをkintone上に集約することで、対応状況をステータスや担当者フィールドで管理でき、チーム全体で「誰が・どこまで対応したか」を共有しやすくなります。

メールソフトだけで分散管理していた問い合わせや依頼業務を、kintone上のワークフローに乗せたい企業にとって、メール運用を整理するのに適したプラグインと言えるでしょう。

Contents