「kintoneのプラグイン「Boost! Gantt」とは？強みや価格、導入事例まで徹底解説【kintoneプラグイン】」

2025.03.30

kintoneでプロジェクトやタスクを管理している中で、次のような悩みはありませんか？

案件ごとのタスクやスケジュールが一覧で見られず、進捗が把握しづらい
テーブル内フィールドでサブタスクを管理しているものの、全体像がイメージしにくい
タスクの開始日・締切日、進捗率などを柔軟に調整できず、運用に手間がかかる

こうした課題の解決に役立つのが、kintoneのプラグイン「Boost! Gantt」です。
タスクやサブタスクをガントチャート形式で表示し、ドラッグ＆ドロップでスケジュールや進捗を調整できるため、プロジェクト全体の状況を視覚的に把握しながら管理できます。

本記事では、「Boost! Gantt」の主な機能や料金プラン、具体的な活用事例を紹介し、kintoneを使ったプロジェクト管理をどのように効率化できるのかを詳しく解説します。

kintoneお役立ち資料
2冊を無料配布中！

＼ kintoneを効率良く、コスパ良く活用する／

今なら
無料

LINE登録でまとめて入手！

kintoneのプラグイン「Boost! Gantt」とは
Boost! Ganttが解決できる悩み
Boost! Ganttの提供メーカー紹介
Boost! Ganttの料金
Boost! Ganttの機能概要
- 機能一覧
Boost! Ganttの活用事例
まとめ

kintoneのプラグイン「Boost! Gantt」とは

「Boost! Gantt」は、kintoneでガントチャート形式のビューを生成し、タスクやプロジェクト進捗を視覚的に管理できるプラグインです。

Frappe Ganttという一般的なJavaScriptライブラリを使用しており、直感的で馴染みやすい画面構成となっています。
また、テーブル内のフィールドもサブタスクとして表示可能なため、レコード構成を気にせず利用できます。

Boost! Ganttが解決できる悩み

プロジェクト全体のスケジュールが把握しづらい
kintone標準の一覧やカレンダーだけでは、複数タスクの期間と依存関係をまとめて確認するのが難しい場合があります。
Boost! Ganttを使うと、タスクをガントチャート形式で表示できるため、プロジェクト全体の流れや現在の進捗状況を一画面で把握しやすくなります。
テーブル内で管理しているサブタスクの全体像が見えにくい
テーブル内フィールドでサブタスクを管理していると、個々のレコード内では確認できても、「いつ・どのサブタスクがどれくらい進んでいるか」を横断的に把握しづらいことがあります。
Boost! Ganttでは、テーブル内のフィールドもサブタスクとしてガントチャート上に表示できるため、サブタスクを含めたタスク構成とスケジュールを視覚的に確認できます。
タスク期間や進捗率の調整に手間がかかる
タスク開始日・終了日・進捗率をレコード編集画面で都度入力・修正していると、細かなスケジュール調整に時間がかかります。
Boost! Ganttは、ガントチャート上でのドラッグ＆ドロップ操作による期間変更や進捗率の調整に対応しており、視覚的な操作でスケジュール変更を行えるため、タスク管理の手間を軽減できます。

Boost! Ganttの提供メーカー紹介

合同会社ぱんだ商会

「Boost! Gantt」を提供している合同会社ぱんだ商会は、ソフトウェアやハードウェアの企画・研究・開発から、販売・保守、それらに関するコンサルティングまでを手がけるIT企業です。

ブラウザ上で利用できるオンラインフォトエディター「freepei」などの自社サービスを展開してきた実績があり、Web技術を活かしたプロダクト開発に強みを持っています。

こうした開発力を背景に、kintone向けの「Boost!」シリーズをはじめとした各種プラグインを提供し、業務の見える化や効率化に取り組む企業を支援している点が特徴です。

詳細については、合同会社ぱんだ商会公式サイトをご覧ください。

Boost! Ganttの料金

料金プラン	内容
無料試用	3ヶ月間無料で利用可能
年間ライセンス	年額10,000円（税抜）でライセンス購入メッセージなし

※「Boost! Gantt」は無料でダウンロードして使用できますが、3ヶ月の試用期間を過ぎると、インストールしているアプリ毎に1日1回、ライセンス購入を促すメッセージが表示されます。
このメッセージを表示させずに利用するには、年額10,000円（税抜）のライセンス料が必要です。

Boost! Ganttの機能概要

機能一覧

ガントチャート形式ビューの生成
kintoneアプリのレコードを、Frappe Ganttを用いたガントチャート形式で表示できるプラグインです。
カスタマイズ形式の一覧に専用のHTMLタグを設定しておくと、その一覧を開いたタイミングでガントチャートが表示される構成になっています。
表示する日付やスケールは画面上の操作で切り替えられます。
テーブルフィールドをサブタスクとして表示
レコード内のテーブルに登録された行を、ガントチャート上ではサブタスクとして表示できます。
サブテーブルに細かな作業を持たせている場合でも、その行ごとにバーを描画できるため、レコード構成を大きく変えずにタスク分解されたスケジュールを共有しやすい設計です。
ガントチャート画面からのレコード編集・移動・期間調整
ガントチャート上のタスクエリアをダブルクリックすると、対応するkintoneレコードの編集画面を開けます。
タスクバーをドラッグして別の日付に移動したり、両端をドラッグして開始日・終了日を調整したりする操作にも対応しており、スケジュールの微調整をガントチャート画面上で完結させるイメージです。
進捗率のドラッグによる調整
タスクバー内の進捗エリアをドラッグすることで、進捗率の値を直接変更できます。
数値入力フィールドを開かなくてもガントチャート上で進捗の更新ができるため、日々の状況更新を視覚的に行いたい場面に向いた機能です。
Boost! Styleとの連携によるタスク色の変更
Boost! Gantt単体ではタスクエリアの背景色や文字色の変更は行えませんが、Boost! Styleと組み合わせることで色分け表示に対応できます。
Boost! Style側でレコード詳細画面を対象に設定しておくことで、レコードの状態に応じてガントチャート上のバーの色を変えるといった運用が可能になります。

Boost! Ganttの活用事例

活用事例1

案件別のタスク進捗をガントチャートで一元管理
営業・制作・納品までのタスクをkintoneアプリで管理しているケースです。
案件ごとに「要件定義」「デザイン」「実装」「テスト」「納品」などのタスクをレコードとして登録し、Boost! Ganttでガントチャート表示を設定。
担当者はガントチャート上で各タスクの開始・終了日をドラッグで調整しながら、案件全体の進捗を一画面で確認できます。
週次の進捗共有も、ガントチャートを見せながら行うだけで状況が共有しやすくなります。

活用事例2

テーブルで管理しているサブタスクをサイドプロジェクト単位で可視化
「プロジェクト」レコードの中に、テーブルでサブタスク（細かな作業）を管理しているケースです。
Boost! Ganttでテーブル内フィールドをサブタスクとして表示する設定にすることで、1つのプロジェクトに紐づくサブタスク群をガントチャート上に展開。
プロジェクトマネージャーは、どのサブタスクが遅れているのか、どこにリソースを追加すべきかを視覚的に把握でき、スケジュール調整がしやすくなります。

活用事例3

自社イベントやキャンペーンのスケジュール管理に活用
展示会・セミナー・キャンペーンなど、マーケティング施策の準備タスクをkintoneで管理しているケースです。
「会場手配」「告知開始」「資料作成」「当日運営」「事後フォロー」といったタスクをkintoneに登録し、Boost! Ganttで全施策をまとめてガント表示。
複数イベントが並行する期間も、どのイベントの準備がどこまで進んでいるかがひと目で分かり、担当者同士の負荷分散やスケジュール調整に役立ちます。

まとめ

「Boost! Gantt」は、kintone上のタスクやプロジェクト情報をガントチャート形式で見える化し、スケジュール管理をしやすくするプラグインです。

Frappe Ganttを採用した画面上で、タスクやサブタスクの開始日・終了日・進捗をまとめて確認でき、ドラッグ＆ドロップで期間調整も行えるため、プロジェクト全体の流れを直感的に把握できます。
また、テーブル内フィールドもサブタスクとして表示できるため、既存のレコード構成を大きく変えずに導入しやすい点も特徴です。

案件管理やシステム開発、イベント運営など、マルチタスク前提の業務で「結局、今どこまで進んでいるのか」を把握しづらいと感じている場合に、進捗管理の精度と共有のしやすさを高める手段として検討しやすいプラグインと言えます。

Contents