「kintoneのプラグイン「Boost! Spread」とは？強みや価格、導入事例まで徹底解説【kintoneプラグイン】」

2025.03.30

kintoneを利用する中で、次のような悩みを感じたことはないでしょうか。

レコードやテーブル明細を1件ずつ開かないと編集できず、更新作業に時間がかかる
テーブル形式のデータを一覧で見渡せず、金額や数量などのチェックがしづらい
条件ごとに絞り込んで編集したいが、標準機能だけでは運用にフィットしない

こうした課題の解消に役立つのが、kintoneのプラグイン「Boost! Spread」です。
レコードやテーブルフィールドを表形式で表示し、その場でまとめて編集できるようにすることで、入力・メンテナンス作業を効率化できます。

本記事では、「Boost! Spread」の主な機能や料金、活用事例を紹介し、kintoneでのデータ編集や管理をどのように改善できるかを解説します。

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kintoneのプラグイン「Boost! Spread」とは
Boost! Spreadが解決できる悩み
Boost! Spreadの提供メーカー紹介
Boost! Spreadの料金
Boost! Spreadの機能概要
- 機能一覧
Boost! Spreadの活用事例
まとめ

kintoneのプラグイン「Boost! Spread」とは

「Boost! Spread」は、kintoneのレコードをテーブル内のフィールドも含めて、スプレッドシートのような表形式で表示・編集できるプラグインです。

一覧画面感覚で複数行の明細を確認しながら編集できるため、テーブルを多用するアプリでも入力やメンテナンス作業を効率良く行えます。

また、Boost! Style や Boost! Action など、レコードの状態変化に応じて処理を行う他のBoost!シリーズのプラグインとも連携でき、表形式ビュー上でも同様の機能を動作させることが可能です。

Boost! Spreadが解決できる悩み

テーブル明細を1件ずつ開かないと編集できず、更新に時間がかかる
kintone標準では、レコードごと・テーブル行ごとの編集が中心になるため、数量や金額、ステータスの修正が多いアプリでは何度も画面を開き直す必要があります。
Boost! Spreadを使えば、テーブル内のフィールドを含めてレコードを表形式で一覧表示し、その場でまとめて編集できるため、大量データの更新作業を効率化できます。
テーブル型データを一覧で見渡せず、チェックや確認がしづらい
見積・請求・在庫など、テーブルに明細を持つアプリでは、各レコードの詳細画面を開かないと全体の数字や内容を確認できません。
Boost! Spreadなら、テーブル明細も含めて表形式で表示できるため、複数行のデータを横並びで比較したり、入力漏れ・不整合を見つけやすくなります。
Boost!シリーズの処理をテーブル編集にも活かしたい
Boost! StyleやBoost! Actionなどで「見た目の強調」や「条件に応じた自動処理」を行っていても、通常のビューとは別にテーブル編集用画面を用意すると運用が分かれがちです。
Boost! Spreadでは、これらのプラグインの機能を表形式ビュー上でも動作させられるため、スプレッドシート感覚で編集しながら、同じルールやハイライト・自動更新を適用できます。

Boost! Spreadの提供メーカー紹介

合同会社ぱんだ商会

「Boost! Spread」を提供している合同会社ぱんだ商会は、ソフトウェアやハードウェアの企画・研究・開発から、販売・保守、それらに関するコンサルティングまでを手がけるIT企業です。

ブラウザ上で利用できるオンラインフォトエディター「freepei」などの自社サービスを展開してきた実績があり、Web技術を活かしたプロダクト開発に強みを持っています。

こうした開発力を背景に、kintone向けの「Boost!」シリーズをはじめとした各種プラグインを提供し、業務の見える化や効率化に取り組む企業を支援している点が特徴です。

詳細については、合同会社ぱんだ商会公式サイトをご覧ください。

Boost! Spreadの料金

料金プラン	内容
無料試用	3ヶ月間無料で利用可能
年間ライセンス	年額10,000円（税抜）でメッセージ表示なし

※「Boost! Spread」は無料でダウンロードして使用できますが、3ヶ月の試用期間を過ぎると、インストールしているアプリ毎に1日1回、ライセンス購入を促すメッセージが表示されます。
このメッセージを表示させずに利用するには、年額10,000円（税抜）のライセンス料が必要です。

Boost! Spreadの機能概要

機能一覧

テーブルを含むレコードの表形式ビュー表示・編集
テーブル内のフィールドを含むレコードを、一覧上に表形式でまとめて表示・編集できるプラグインです。
指定したビューを開くとSpreadが実行され、通常の一覧では扱いにくいテーブルの内容もシートライクな見た目で操作できます。
表形式ビュー上でのレコード操作ボタン
表形式ビューの先頭列に、レコード操作用のボタンがまとまって配置されます。
詳細画面への遷移、新規レコード行の挿入、レコードの複製、レコードの削除といった操作を、一覧画面から直接行える構成です。
Boost!シリーズとの連携による一括処理
Boost! StyleやBoost! Action、Boost! Submitなど、レコード状態の変化に応じて処理を行うプラグインと連携できます。
編集モードでは追加・編集したレコードがハイライトされ、チェックを付けたレコードだけを対象にBoost!シリーズの処理を実行するといった使い方が可能です。
列固定や添付ファイルポップアップ表示
列ヘッダーをクリックすることで、特定の列を固定表示に切り替えられます。
添付ファイルフィールドでは、ファイル名をクリックすると内容をポップアップ表示でき、表形式ビューのままファイル確認まで完結させることができます。
Boost!イベントを利用したJavaScriptカスタマイズ
専用のBoost!イベントAPIを通じて、JavaScriptで独自処理を追加できます。
表形式ビューの表示やセルの編集に合わせて独自のロジックを実行するなど、標準機能を補うカスタマイズを実装できる設計です。

Boost! Spreadの活用事例

活用事例1

見積・請求アプリの明細をスプレッドシート感覚で一括修正
見積や請求書アプリで、テーブル明細に商品・数量・単価を入れているケースです。
Boost! Spreadを使ってテーブル明細を表形式で一覧表示し、数量や単価の修正をその場でまとめて編集できるようにしました。
レコードを1件ずつ開かずに複数行を確認・修正できるため、月末の単価改定や一括値引きの反映などにかかる時間を削減できます。

活用事例2

在庫・入出庫管理のチェック作業を効率化
倉庫内の在庫アプリで、テーブルにロケーション別の在庫数を持たせているケースです。
Boost! Spreadの表形式ビューを利用することで、複数ロケーションの在庫数を横並びで見ながら、棚卸結果に応じた数量修正をまとめて行えるようにしました。
標準画面よりも一覧性が高く、数量の入力漏れや桁間違いのチェックもしやすくなります。

活用事例3

案件ごとの工数明細を一覧編集して工数集計の精度を向上
プロジェクト管理アプリで、案件ごとの作業工数をテーブルに記録しているケースです。
Boost! Spreadでテーブル明細を表形式表示し、「担当者」「作業日」「工数」などを一覧で確認しながら、誤入力の修正や抜けている行の追加入力を行えるようにしました。
工数データをまとめて見直せるようになり、後続のコスト集計や分析に使うデータの精度向上につながります。

まとめ

「Boost! Spread」は、kintoneのレコードやテーブル明細をスプレッドシートのような表形式で表示・編集できるプラグインです。

複数行のデータを一覧で確認しながら、その場で数値やステータスをまとめて修正できるため、見積・請求、在庫、工数管理など「行が多いアプリ」の更新作業を効率化できます。
さらに、Boost! Style や Boost! Action など他のBoost!シリーズと併用することで、表形式ビュー上でも色分けや自動処理などのルールをそのまま適用可能です。

kintoneでテーブル型データを多く扱っており、「確認しづらい」「編集に時間がかかる」と感じている場合に、運用改善の選択肢として検討しやすいプラグインと言えます。

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