kintoneとSmart at AIの連携活用事例を徹底解説!人事選定から営業分析まで実現するAIプラグイン

kintoneは業務データを一元管理できる便利なツールですが、膨大なデータを「どう活用するか」が大きな課題です。そこで注目されるのが、M-SOLUTIONS株式会社が提供するAIプラグイン「Smart at AI」です。kintoneとAIを組み合わせることで、人材選定や営業レポート分析など、従来は人手で行っていた判断や分析を自動化し、業務の質を高められる仕組みが実現します。本記事では、両者の親和性や具体的な活用事例を紹介します。

なお、ペパコミ株式会社では、「kintone」を活用した業務支援を行っています。業務効率化にお悩みの方は、ぜひ以下からお気軽にご相談ください。

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また、本記事の内容はプラグインの本来の目的や全ての使い方を網羅しているわけではない可能性があることを理解しておきましょう。実際にプラグインを導入する際は、提供元が公開している公式情報なども合わせて確認することをおすすめします。
あくまでこんなことが出来るんだ。というイメージをしてもらう目的で記事にしていることをご了承下さい。

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kintoneとAIプラグイン「Smart at AI」の親和性

kintoneとAIプラグイン「Smart at AI」の親和性

kintone(キントーン)を活用している企業にとって、蓄積されたデータをどのように活かすかは重要な課題です。kintoneはデータベースとして機能するため、そのデータを最大限に活用しAIを組み込むと、非常に親和性の高いシステム構築ができます。

このkintoneのデータを活用してAIを組み込めるプラグインが、M-SOLUTIONS株式会社の提供するsmart at AIです。kintoneとAIを組み合わせることで、今まで人間が行っていた判断や分析の一部を代替し、業務の質を高める機能を実現します。

Smart at AIとは

Smart at AIとは

Smart at AIは、kintoneの中にAIを組み込めるように設計されたプラグインです。このプラグインはプロンプトを組み換えれば、さまざまなパターンで利用可能です。

現在、Smart at AIは180以上のユースケースを用意しており、今後も多くの事例が生まれると考えられます。kintoneのデータを活用する上での有効な手段として期待されています。

AI活用におけるkintoneデータの重要性

AI活用におけるkintoneデータの重要性

kintoneの中には、社員マスタやMBO(目標管理)といった人事評価、案件活動履歴などのマスタデータが存在します。AIを活用することで、データベースに溜まっている情報を読みに行き、人間では見逃してしまうような複雑な要素やリスクを抽出できます。

例えば、人事異動の観点でいくと、過去の事例や人間の主観的な要素で決めていた判断をAIで対応することも可能です。AIがその社員の過去の活動やスキルなどのデータを参照し、適正な配置先を提示するような使い方ができます。AIの判断をあくまで土台として使うという意味では、非常に有用です。

kintoneとSmart at AIを人事選定として活用する方法

kintoneとsmart at AIを人事選定として活用する方法

Smart at AIは、人事選定アプリとして活用できます。活用手順は次の通りです。

  • 人事選定アプリの要件定義を決める
  • プロジェクトにアサインさせる人材を選定する

kintoneに登録された社員マスタや人事評価のアプリにあるデータを元に、プロジェクトにアサインする適切な人物を選定したり、人事配置の判断を下したりします。

人事選定アプリの要件定義を決める

人事選定アプリの要件定義を決める

人事選定アプリは、kintoneに登録された社員名簿などの人事情報(例:居住地、年齢、MBOで示されたコミュニケーション能力などの能力評価)を管理しているアプリを元に、AIが判定を行う仕組みです。

まず要件として、どのような人材をアサインして欲しいのか、どんな人事配置をしたいかを記入します。例えば「海外展開をゼロから立ち上げるため、5人のメンバーを選んで欲しい」といった具体的な要件を記載し、生成を実行します。

プロジェクトにアサインさせる人材を選定する

プロジェクトにアサインさせる人材を選定する

生成を実行すると、社員名簿のデータから能力や今までの経験を加味し、海外展開に即した人材をAIがアサインしてくれます。生成された結果は、Smartat AIの機能によりHTML表示できれいに出力されます。

具体的な選定例として、プロジェクトリーダーとして鈴木花子さんが適切だと示されました。根拠としては、マーケティングリーダーとしての経験、リーダーシップを発揮している、社内外の調整がうまいなどの点から選ばれる場合があります。

また、AIは適切な人材が自社にいない場合も提示します。例えば、海外向けのコンテンツ制作に必要な学力や文化理解を持つ人材が社内にいない場合は、アサインできる人を推奨しません。

システム開発プロジェクトでのkintoneとSmart at AIの活用法

システム開発プロジェクトでのsmart at AI活用法

システム開発案件においても、Smart at AIを活用した人材選定が可能です。コミュニケーション能力が高くない、要件が定まっていないなどの特徴を踏まえ、対応できるプロジェクトマネージャーを選定します。また、要件だけを組み取るのではなく常に目的思考で理解して開発できる担当者の選定も可能です。

AIは要件を一度整理した後、開発経験のある人材に対する絞り込みを行い、個々の評価を出した上で、最終推薦を行います。システム会社や人材を抱えている会社は、この仕組みを活用する意義が大きいです。

人事異動におけるkintoneとSmart at AIの活用

人事異動におけるsmart at AIの活用

Smart at AIは、人事異動の選定にも有効です。例えば、マーケティング部の人事異動を検討する際、簡単な要件を入力することで、AIが生成を実行します。

生成された結果は、要件定義から始まり、最終的に最優先で選定すべき人物を提示します。最優先として、デジタルマーケティングに7年間いた鈴木さんが提示され、他にブランドマーケティングの経験がある高橋さん、データ分析の潜在能力を持つ鈴木さんなどが提示されました。

この仕組みは、人材派遣会社や人材紹介会社が持つ壮大なデータを元にピックアップする機能として、とても相性が良い可能性があります。

人事選定を支えるSmart at AIプロンプト設計の構造

人事選定を支えるsmart at AIプロンプト設計の構造

人材選定アプリは、裏側でSmart at AIを組み込み、プロンプトによって動作しています。プロンプトは、例えば「ベテラン人事です」というペルソナを設定し、このAIは全ての業務を経験していると定義付けています。

要件はkintoneのフィードに書かれている内容を参照し、人材リストは別のアプリから、いわゆるRAG機能(検索拡張生成)を使って選定しているという構造です。プロンプト自体はとても簡単であり、kintoneで入力する作業も簡単なため、多くの企業で導入しやすくなります。

ただし、kintoneのデータを最大限に活用するためには、評価の仕組みをちゃんと定量的に測れるように設定しておく必要があります。コミュニケーション能力が5段階中4や5である場合、何を元にその評価となったかを明確にしないと、AIの分析結果も曖昧になってしまうためです。

kintoneとSmart at AIによる営業レポーティングの事例

smart at AIによる営業レポーティングの事例

Smart at AIのもう一つの活用事例として、営業のレポーティングアプリが紹介されています。

案件活動履歴といったマスタデータがkintoneに管理されている場合、マネージャーはレコードを見ても、案件が何件動いているかといった表面的な情報しか分からないことがあります。

これまでは、別プラグインを使って集計したり、プラグインがない場合はCSVで出力してExcelで分析したりする必要がありました。

Smart at AIを活用すると、案件活動履歴の元データを元に、今週の案件がどのような状況で動いているか、AIがレポーティングしてくれます。

AIによる多角的なリスク分析と考察

AIによる多角的なリスク分析と考察

AIに分析を指示し、多角的に分析してグラフとして出すように指示を出すと、結果が提示されます。提示される情報には、単純な案件総額や月別の進捗などの集計に加え、AIならではのリスク分析が含まれる仕組みです。

例えば、特定の案件が全体の56%を占めているため、失注すると大変なことになるリスクをAIが分析してくれます。

リスク分析の結果に基づき、AIは「ネクストアクションとしてこういう行動を取ってください」という具体的な指示を出します。レポートは、kintoneの通知機能で上司に通知したり、チャットツールに送ったりする運用が前提です。Smart at AIのエージェント機能を利用すると、週に一度の集計結果をまとめて、月曜日の朝に上司がすぐに確認できます。

このレポーティングの価値は、グラフを集計したり多角的に見たりする機能ではなく、AIがリスク分析や考察を入れてくれる点です。データを集計するだけでは難しく、AIが推論を行って分析してくれるところに高い価値があります。

インフォグラフィック自動生成の「チェインプロンプト」

インフォグラフィック自動生成の「チェインプロンプト」

営業レポーティングアプリの綺麗なインフォグラフィック(図解)は、HTML表示で加工されています。このレポーティングは、実際には2つのプロンプトを連続で動かすSmart at AIの「チェインプロンプト」という機能で実現されています。

1. 集計と分析のプロンプト: ペルソナを設定し、活動履歴の分析を指示する

2. HTML変換のプロンプト: 生成された分析内容を元に、的確な指示を出す

つまり、データを持ってきて推論も入れ、アウトプットした後に見やすい形で加工するHTMLまでもAIが自動生成しているのです。HTMLの自動生成の精度は非常に高く、ほぼそのままの形で出力されます。

Smart at AIの利用AIモデル

smart at AIの利用AIモデル

Smart at AIは、機能に応じてオープンAI(GPTモデル)やクロード(Claude)といった複数のAIモデルを使い分けています。

機能使用されるAIモデルの傾向
分析(集計・推論)オープンAIの推論モデルを使っている場合があります。
インフォグラフィックのような綺麗な図解クロードを使っています。
人材選定アプリクロードを使っている事例が紹介されています。

特に、インフォグラフィックの綺麗な図解の生成においては、クロードの方が綺麗に出力してくれるという意見があります。一方でオープンAIのGPTモデルは、主に推論に使われています。

人材選定に関しては、オープンAIのGPTモデルや他のモデルでも、選定に関してはそれほど差がありません。

Smart at AIの各種プランの構成

smart at AIの各種プランの構成

Smart at AIのプランは、ライトプラン、スタンダードプラン、プレミアムプランの3種類があります。

プラン名特徴的な利用機能料金(月額)
ライトプラン推論が入らない機能(人材選定アプリなど)72,000円(セットプラン)
スタンダードプランクロードが使える(インフォグラフィック作成)72,000円(セットプラン)
プレミアムプランO3が使える(集計と分析)72,000円(セットプラン)

個別契約の場合は、集計と分析にプレミアムプラン、インフォグラフィックにスタンダードプランなど、複数のプラン契約が必要になるケースもあります。

セットプランの価格と提供される機能

セットプランの価格と提供される機能

個別のプランを契約すると料金が高くなるという課題があるため、Smart at AIではセットプランが提供されています。

ライトプラン、スタンダードプラン、プレミアムプランの全てを内包したセットプランが、月額72,000円で提供されています。セットプランを契約すると、O3・クロード・ライトプランの機能など、すべてのAIモデルの利用が可能です。

ただし、セットプランは、回数に制限があるという点が個別に契約する場合と異なります。全てのAIを試しながら使っていきたいという企業にとっては、セットプランがおすすめです。

もしプログラムの知識があり、自分でAPIを繋いで開発できるのであれば、ライトなプランでも対応できる可能性があります。しかし簡単に設定したい、プログラム知識や連携の知識がないといった企業は、セットプランを利用しましょう。

Smart at AIは、kintoneのデータベースを最大限に活用できるAIプラグインです。kintoneユーザーにおけるAIの普及、いわゆる「AIの民衆化」に貢献する可能性があると言われます。

まとめ|kintoneとSmart at AIを組み合わせて人事選定や営業分析の業務効率を向上させよう

kintoneとSmart at AIを組み合わせることで、データを活用した人事選定や営業分析がスムーズに行え、業務効率化と質の向上を同時に実現できます。プロンプト設計やウィジェット活用により導入も容易で、AIの判断を業務の土台に据えることで、リスク分析や適材適所の人材配置も可能になります。kintoneユーザーにとって、AI活用を進める有力な選択肢といえるでしょう。

なお、ペパコミ株式会社では、「kintone」を活用した業務支援を行っています。業務効率化にお悩みの方は、ぜひ以下からお気軽にご相談ください。

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