所要時間5分⁉ kintone外部フォーム「じぶんフォーム」の設定方法と活用法を徹底解説!

kintoneは、プラグインと併用すると、お客様をはじめとした外部とのやり取りからデータの一元化なども可能になります。実際に、プラグインのなかでも、外部フォームを併用するケースは多いです。

この記事では、kintoneの外部フォームのプラグインのなかでも、簡単に設定できる「じぶんフォーム」の設定方法や活用法を解説しています。

なお、ペパコミ株式会社では、kintoneとプラグインを活用した業務支援を行っています。業務効率化にお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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kintoneの外部フォームの種類とじぶんフォームとは?

kintoneの外部フォームの種類とじぶんフォームとは?

kintoneは、「外部フォーム」のプラグインを併用することが非常に多いです。というのも、kintone単独の活用では、標準機能だけで、アカウントを持たない外部の方からの入力はできません。そのため、外部の方との情報の往来が必要な業務をしている方は、「外部フォーム」のプラグインも併用することになります。

さらに、自社に適したプラグインの選び方を踏まえる必要もあります。ここでは、選定方法を踏まえたうえで、外部フォームのなかでも設定がきわめて簡単な「じぶんフォーム」のポイントを押さえましょう。

kintone外部フォームのプラグイン「フォームブリッジ」「じぶんフォーム」とは

さっそく、kintoneのプラグインのなかから代表的な外部フォームをご紹介していきます。

フォームブリッジ(トヨクモ株式会社)

入力フォームとしての機能は多機能と言えます。フォームの設定では、複数ページにできる「ステップフォーム」や、回答内容によって次の設問が表示されるような「条件分岐」など柔軟な設問構成が可能です。

また、行政や自治体にとっては必須であり、行政や自治体では標準導入されており、以下のような機能が備わっています。

  • 地図を埋め込んだフォーム
  • マイナンバーカードとの連携
  • LGWAN対応(行政専用の閉域ネットワーク)

さらに、他のトヨクモ製品である「外部からkintoneの中を確認できるkViewer」や「帳票出力プラグインのプリントクリエイター」「メールのプラグインであるkMailer」と併用することで一気通貫の活用で利便性が高まります。

じぶんフォーム(株式会社ソニックガーデン):

初心者でも扱いやすく、設定が簡単でフォーム数が多くなるほど作業効率の差が顕著に現れます。さらに、「じぶんページ」や「じぶんレコード」との連携もスムーズです。「じぶんページ」は、複数のアプリ情報を集約でき、スマホのアプリもあります。「じぶんページ」も「じぶんレコード」もkintoneのコメント機能とも連携できます。

どちらも便利なフォームですが、「じぶんフォーム」は、きわめてシンプルな設定であり、学習コストがかからないところが大きな魅力です。

kintoneと「じぶんフォーム」で改善できる業務内容

kintoneと「じぶんフォーム」で改善できる業務内容

実際に「じぶんフォーム」をはじめとした外部フォームを活用した場合に改善できる業務を紹介します。次の3つの例を紹介します。

  • データ入力や照合などの転記作業
  • kintoneアカウントを持たない人への対応
  • イベントやセミナーの申し込みフォームやアンケート

データ入力や照合などの転記作業

データの入力作業や照合は「転記作業」と言います。業務改善を検討する際に真っ先に見直しの対象に挙げられます。例えば、紙やメールで受けた内容をExcel等に手入力する作業や、申請者情報や申請情報が間違っていないかと確認する「突き合わせ」などがその例です。二度手間によって余計な人件費がかかってしまいます。「じぶんフォーム」を活用すれば、これらの転記作業を大幅に削減できます。

kintoneのアカウントを持っていない方への内部調査

社内であっても、kintoneを日常的に使わない部署や、アカウントを持っていない方、一時的にアルバイトをしてくださっている方など、kintoneのアカウントを持たない方にも外部フォームは有効です。理由は、ドメイン単位での料金設定であるため、追加料金が発生しないからです。例えば、社内調査などの場合にコスパよく有効活用できます。

イベントやセミナーの申し込みフォームやアンケート

外部フォームは、お客様を迎えるイベントやセミナーを実施する際にも便利です。理由は、参加者の申し込みフォームや、実施後のアンケートに活用できるからです。具体的には、データが届いた場合にすぐ発送される「ご案内のメール」も設定しておくことができるので、無駄な行き違いが発生しません。また、アンケートは、その場で反応を確認することが可能です。

kintoneのプラグイン「じぶんフォーム」の設定方法とは?

kintoneのプラグイン「じぶんフォーム」の設定方法とは?

さっそく、「じぶんフォーム」の設定の大まかな流れを見てみましょう。最初にkintone上でアプリを作成し、そのあとに「じぶんフォーム」上で、kintoneとの接続設定などを行い、フォームの設定等を行います。

なお、ここではあくまで大まかな流れのみを例示しております。アップデートによっては手順が変更になる場合もありますので、実際に設定する際は、株式会社ソニックガーデンが提供する「じぶんフォーム」の公式ページをご確認ください。

1.kintone上でアプリを作成する

1.kintone上でアプリを作成する

2.kintoneのアプリの設定「APIトークン」を生成する

2.kintoneのアプリの設定「APIトークン」を生成する

<生成までの設定>

  1. kintoneの「レコード一覧」画面で、画面右上にある歯車の形をした「アプリを設定」のアイコンをクリック
  2. 「アプリの設定」画面で、「設定」タブの「APIトークン」をクリック
  3. 「APIトークン」画面で、「生成する」をクリック
  4. 生成されたAPIトークンの「アクセス権」で許可する操作にチェック(じぶんフォームでは、レコード追加・レコード編集が最低限、必要です)
  5. 画面右下の「保存」をクリック
  6. 画面右上の「アプリを更新」をクリック

3.じぶんシリーズの「管理画面」において「kintoneとの接続設定」を行う

3.じぶんシリーズの「管理画面」において「kintoneとの接続設定」を行う

<接続設定>

  1. 「kintone接続設定」をクリック
  2. kintone接続設定ページの項目を入力後、「接続する」をクリック

4 .「じぶんフォーム」において「じぶんフォームアプリの作成」を行う

4  「じぶんフォーム」において「じぶんフォームアプリの作成」を行います。

<「じぶんレコードアプリの作成」の設定>

  1. じぶんシリーズの「管理画面」の「じぶんフォーム」をクリック
  2. 「じぶんフォームアプリの作成」をクリック
  3. じぶんフォームアプリの作成ページの項目を入力後、「作成する」をクリック

5.「じぶんフォーム」において「フォーム画面の設定」を行う

<詳細設定~あくまでも基本的な項目のみ~>

①じぶんフォーム内の「フォーム画面の設定」をクリックする

①じぶんフォーム内の「フォーム画面の設定」をクリックする

②フォーム画面の設定ページの左側の画面で回答してもらうフィールドにチェックをいれる

③右下の「保存する」を押す

③右下の「保存する」を押す

6.「じぶんフォーム」の「フォームURL」をクリックする

6.「じぶんフォーム」の「フォームURL」をクリックする

以上のように、シンプル設定で公開まで進めることができます。慣れてくると、数分でできるようになるでしょう。

※ そのほかの設定は、株式会社ソニックガーデンが提供する「じぶんレコード」の公式ページをご確認ください。

kintoneと「じぶんフォーム」の活用が成功した実践例

kintoneと「じぶんフォーム」の活用が成功した実践例

続いて、活用事例を次のとおり、ご紹介します。

  • イベントやセミナー開催時の申し込みフォーム
  • 申請書・手続き書類のデジタル化
  • kintoneのアカウントを持たない社員への社内調査

いずれも、エンドユーザーにとっても使いやすい外部フォームであることがわかります。

イベントやセミナー開催時の申し込みフォーム

イベントの参加募集では、参加申込をフォームで受付し、当日の名簿やアンケートもkintoneで一元管理できました。これまではGoogleフォームからの移行により、kintoneでデータ管理をしていても、コピペなどの業務が発生していました。スタッフの負担軽減につながったとのことでした。

オーバースペックのフォームから等身大の入力フォームへ転換

中小企業の業務で、もともとkintoneの連携フォームを使っていました。しかし「オーバースペックである」「固定費が高い」という気がかりな点がありました。そこで、見直しを検討し、じぶんフォームを選びました。お客様の利便性は維持しながら、シンプルな機能のフォームにすることで、コスパ良くフォームを活用することになりました。

kintoneのアカウントを持たない社員への社内調査

アルバイトスタッフの満足度調査を実施した事例です。

改善点をkintoneで共有し、対応状況も可視化できました。kintoneのアカウントを持たないアルバイトや社員への社内調査には、ドメイン単位で契約できるプラグインは、低コストで活用できる「じぶんフォーム」が便利とのことでした。

外部フォームの作成のコツや配慮事項とは?

kintoneの外部フォームを選ぶ基準とは?

kintoneの外部フォームのプラグインを選定する際の基準は、次の2点に集約されます。

  • 設定作業時間・学習コストを踏まえての選定する
  • マイページとの連携する場合を想定しての選定する

具体的には、多機能である必要がある場合とシンプルな機能である必要がある場合で比較・検討することがおすすめです。

設定作業時間・学習コストを踏まえて選定する

kintoneのプラグインを選定するうえで、設定時間や学習コストを踏まえての選定をおすすめします。たとえば、kintoneのプラグインには「多機能だが設定に少し時間がかかるもの」「シンプルな機能だが設定がだいぶ簡単なもの」といったように、プラグインには特徴があります。

今回、紹介した「じぶんフォーム」は圧倒的に簡単で5分程度でできるようになります。

とくに、フォームを何件もつくる場合、「じぶんフォーム」ですと、毎回の設定のたびに5分程度で済む点は魅力です。

マイページとの連携する場合を想定して選定する

「じぶんフォーム」のサービスを提供する株式会社ソニックガーデンでは、「じぶんページ(※)」や「じぶんレコード(※)」といったマイページのプラグインと連携することで、エンドユーザーに便利なシステムにすることが可能です。いずれも、初心者でも扱いやすく、誰でも直感的に操作できる点が特長です。さらに、kintoneのコメント機能にも入力が可能でコミュニケーションの円滑化につながります。

※ じぶんレコードとじぶんページの違い

  • じぶんレコードとの連携:アプリごとのデータを表示可能
  • じぶんページとの連携:複数のアプリのデータを表示可能

外部フォームの作成のコツや配慮事項とは?

外部フォームを選定し導入後、いざ、入力フォームのデザインや機能を決めるときには、エンドユーザーの視点に立つことが大切です。とくに、誰にとっても便利なユニバーサルデザインの視点やフォーム設定時の最低限の配慮は、エンドユーザーの入力しやすさに直結します。取り入れてみましょう。

視覚的に分かりやすい色を選択する

下記の画像は、東京都カラーデザインユニバーサルデザインガイドラインから参照しています。色弱者の色の見え方は、下記の画像にあるように、一番上の一般色覚者に比較し、2つ目以降の場合、黄色、黄緑、明るい緑は同時に使うと見えにくいことがわかります。そのため、文字と背景の色調の選定では、赤~緑(暖色系)と緑~青(寒色系)のそれぞれの側から交互に選ぶような工夫が必要です。

<色の見え方>

<色の見え方>

具体的な対策としては、カラーユニバーサルデザイン推奨配色セットを使うという方法もあります。例えば、次の画像は、東京都カラーデザインユニバーサルデザインガイドラインから参照していますので、よかったら参考にしてください。

東京都カラーデザインユニバーサルデザインガイドライン

入力しやすいフォームを作成する

また、ユニバーサルデザイン以外にも、下記のような点に配慮しましょう。

  • スマホ表示での見やすさ
  • 丁寧な注意書きや補足事項の追記
  • フィールドの選定の工夫

フィールドは、例えば、複数選択の場合はチェックボックスで、一件選択の場合はラジオボタンといったようにすることができます。最初から、エンドユーザーにとって入力を間違えにくいフィールドを選ぶことも可能です。

ウェブサイトへのフォームの埋め込み

「じぶんフォーム」をはじめとした外部フォームは、元々のサイトに埋め込むことも可能です。

以上のように、様々な工夫の積み重ねで、エンドユーザーと担当者がお互いに円滑になるでしょう。

プラグインの活用を進めるためにkintone研修を選ぼう

今回、ご紹介したように、kintoneは、外部フォームなど、多様なプラグインの活用で効果が広がります。しかし、各種プラグインの設定作業としての内製に慣れていただくことが前提として必要です。そんなとき、研修を活用することで、把握に時間がかかる「学習コスト」を最小限に抑えることができます。そのため、kintoneのパートナー企業が提供する研修を有効活用しましょう。

「じぶんフォーム」の設定にお悩みの方はペパコミ株式会社へご相談ください

ペパコミ株式会社は、kintoneやプラグインの研修や、プラグインの知識の広さに定評があるパートナー企業です。今回、ご紹介した「じぶんフォーム」をはじめとした各種kintoneプラグインの情報をどこよりも多く的確に情報を集めています。そのため、kintoneの操作を短期間に学ぶだけでなく、プラグインの研修も柔軟に対応することができます。

さらに、運用改善に必要な組織のマインドセットや業務整理事例のノウハウも豊富です。現場に寄り添った支援が受けられます。まずは、問い合わせしてみませんか。

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