帳票出力製品は多くの会社が利用するプラグイン・連携サービスの一つです。

kintoneに入力したデータを自社デザインのPDFなどで出力ができるため、見積書や請求書の作成の際には非常に有用なプラグインです。

しかし、現状では、複数の帳票出力製品それぞれに機能差があるために、プラグインのリプレイス(切り替え)が発生するケースは少なくありません。

詳細な機能を把握せずに金額だけでプラグインを決めてしまい、実際に利用してみると想定していた機能が備わっておらず、やりたいことが実現できないということが多々あります。

またリプレイスとなると、プラグインの再選定などの手間が発生するだけでなく、プラグインの仕様によってはアプリ設計の変更にも影響する可能性があり、無駄な時間やコストがかかってしまいがちです。

本記事では、こうしたプラグインのリプレイスをなくすことを目的とし、リプレイスにコストを投下するのではなく、「適切なコストを”必要な検証”に充てて欲しい」という想いから記事を書かせていただいています。

また、今回取り上げる製品は下記5つです。

  • k-Report
  • PrintCreator
  • レポトン
  • ドキュトーン
  • カスタマイン

記事内では、各製品の機能差異に触れながら、仕様で選ぶ失敗しない帳票出力製品の選定ポイントについて解説していきます。

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kintone帳票出力製品とは

kintone帳票出力プラグインとは

帳票出力製品とは、kintoneに入力したデータをPDFやExcelなどの形式で帳票として出力できる拡張機能です。標準機能で印刷機能は備わっていますが、kintoneのレコード詳細画面の見た目がそのまま印刷されるため、実務に向いているとは言い難いです。

その点、帳票出力製品では自社の帳票レイアウトに合わせてkintone内のデータを出力できるため、見積書や請求書、納品書などの用途でご利用いただけます。

また見積書や請求書をExcelで作成されている企業も少なくないと思いますが、その場合、二重入力の手間や転記ミス、古いExcelフォーマットを利用したことによる修正作業など様々な問題を抱えている企業も多いでしょう。

しかし、帳票出力製品を利用することによって、転記作業自体を無くしたり、出力フォーマットを統一したりできます。

このように様々な課題を解決出来る帳票出力製品ですが、多種多様な機能と価格体系となっているため、導入時にしっかりと製品選定を行わないとリプレイスで多大なる時間を要することがあります。
ペパコミ社内には1か月かけて108枚の帳票を別製品に設定し直す経験をした者もいます。
こうならないよう、社内のkintone担当者向けに、仕様で選ぶ、絶対失敗しないためのkintone帳票出力製品の選び方を解説します。

kintone帳票出力製品の評価時に見るべきポイント

kintone帳票出力プラグインの評価時に見るべきポイント

比較項目の選定ポイントは「リプレイス要因となりうる機能かどうか」という前提のもと、実際にペパコミ株式会社が構築支援していく中でお客様から聞かれることの多い機能や、機能のミスマッチによって競合他社製品に切り替わるケースが多い機能を選定の基準としています。

また記載情報に関して、日々プラグインはアップデートされるので、内容が古いものもありますが記事作成日2025年7月時点での情報ということで参考情報として活用頂ければ幸いです。

下記が選定のポイントです。

  • 出力形式(PDF/Excel/CSV/Word/PowerPoint)
  • 出力上限数
  • 一覧からの一括出力が可能か
  • 一覧画面からの帳票出力時の挙動
  • 複数ページ組の帳票作成が可能か
  • 自動ページアップが可能か
  • 関連レコード出力が可能か
  • 出力時に特定フィールドの自動更新が可能か
  • ユーザー/組織/グループに準じた出力権限の設定が可能か
  • ステータス/フィールド値に応じた出力権限の設定が可能か
  • 設定画面の場所はどこか
  • 複数の設定者の設定は可能か
  • 料金/契約形態

また本記事閲覧する上ではあくまでプラグインメディアを運営しているペパコミ株式会社が導入支援していく上での所感を含むことと、製品のアップデートなどで古い情報もあるかもしれませんので、あくまで自己責任の上参考記事として読んで頂けますと幸いです。

それでは早速各比較項目に則って比較していきます。

1.出力形式(PDF/Excel/Word/PowerPoint)

基本的にはPDF/Excel/Word/PowerPointのいずれかの出力になりますが、製品によって出力できるファイル形式が異なります。取引先の都合により、Excelファイルで出力しなければならない、PDFで出力しなければならない、等出力形式が固定されていることと思いますので、実業務での出力形式に合わせて製品を選定する必要があります。

なお、プラグインによる出力形式の違いは下表のとおりです。

プラグイン説明
k-ReportPDF形式のみの出力
PrintCreatorPDF形式のみの出力
レポトンPDF/Excelの出力に対応
ドキュトーンExcel/Word/PowerPoint出力に対応
カスタマインPDF/Excelの出力に対応

2.出力上限数

プラグインによって月間の出力上限数が無制限のプラグインもあれば、定められているプラグインもあります。例えば帳票出力製品によって請求書を出力したい会社の中でも月々の出力枚数は企業の規模や取引先の数等により大きく異なることが予想されます。

毎月自社の業務に必要な出力枚数について、予め概算レベルでも想定しておきましょう。

導入後に出力枚数が足りなかったとならないように、特に複数部門などで利用する際は月間でどの程度出力する可能性があるのかを調査した上で、プラグインを選定するのが良いでしょう。

なお、プラグインによる出力上限数の違いは下表のとおりです。

プラグイン説明
k-Report・月間20,000枚までの出力
・10,000枚につき5,000円(税抜)の追加費用で上限数を引き上げることが可能
PrintCreator・月間50,000枚までの出力
・10,000枚につき10,000円(税抜)の追加費用で上限を引き上げることが可能
レポトン・月間10,000枚までの出力
・10,000枚につき10,000円(税抜)の追加費用で上限数を引き上げることが可能
・月間出力枚数は全アプリ通算値として確認可能
ドキュトーン出力上限数は無制限
カスタマイン出力上限数は無制限※1

※1:Job Runnerの機能を用いる場合Job Runnerの実行時間を超えての処理はできないため注意が必要となります。

3.一覧画面からの一括出力が可能か

一覧画面からの一括出力機能があると、一覧内のレコードを対象に一斉に帳票の出力が可能になるため、月末にまとめていくつもの請求書を作成したい場合などは効率的に業務を行えます。

反面、請求書の発行が案件ごとであり、月末一斉に作成するわけではない会社の場合、一覧画面からの一括出力の機能は無くても問題のない機能になります。

多数の帳票を一度に出力する状況がある会社では重要な選定ポイントになります。

なお、プラグインによる一覧からの一括出力の可否は下表のとおりです。

プラグイン説明
k-Report一覧からの一括出力が可能※1
PrintCreatorプレミアムコース以上で可能※2
レポトン一覧からの一括出力が可能※3
ドキュトーン一覧からの一括出力が可能※4
カスタマイン一覧からの一括出力が可能なレコード数に制限なし※5

※1:下記2パターンの出力形態によって一度に出力できる上限値が異なります
①出力後、各レコードのデータを1PDFにまとめて出力する場合
→10,000レコードまで、または100ページまでの出力
②出力後、1レコード1PDFとして出力し、出力元の各レコードに添付する場合
→300レコードまでの出力

※2:ライトコース、スタンダードコースでは一括出力ができません
一度に出力できるのは1,000枚まで、上限枚数でありレコード数ではありません
→例えば10枚綴りの帳票を出力する場合は一度の出力上限は100レコード

※3:一度に出力できるのは100レコードまでの制限があります
それ以上のレコードを出力したい場合は、複数回に分けて出力する必要あり

※4:一度に出力できるのは100レコードまでという制限があります

※5:Job Runnerの機能を用いる場合Job Runnerに割り当てたアプリスロット分の実行時間を超えての処理はできません

4.一覧画面からの帳票出力時の挙動

一覧画面からの一括出力を行った場合の挙動についても導入時に検討が必要です。

例えば請求書を郵送したい場合など、出力したファイルを印刷する場合はzipファイルか1つのPDFにまとまっている方が扱いやすいですが、メールで送付する場合は各レコードに格納される方が扱いやすくなります。

一覧画面で帳票を作成した際にどのような挙動が必要となるのかは、作成した帳票をどのようにお客様や取引先に渡すのか業務全体を見て考える必要があります。必ず実務部門に確認した上で選定しましょう。

製品ごとの一覧画面からの帳票出力時の挙動については下表のようになります。

プラグイン説明
k-Report・ブラウザ上でプレビューが展開される
・一覧内のレコードにそれぞれ帳票PDFが添付される
PrintCreator・すべての帳票を1つにしたPDFが作成される
・一覧内のレコードにそれぞれ帳票PDFが添付することもできる
レポトン・複数のPDFを含むzipファイルが生成される
・一覧内のレコードにそれぞれ帳票PDFを添付することもできる
ドキュトーン・複数のファイルを含むzipファイルが生成される
・一覧内のレコードにそれぞれ帳票PDFが添付される
カスタマイン・自分で設定できる
・複数のファイルを含むzipファイルのDLを実行する、一覧内のレコードにそれぞれ帳票PDFが添付するなど

5.複数ページ組の帳票作成が可能か

1枚目に契約書、2毎目に見積書や納品書、3毎目に注意書き、の様な複数ページにまたがる帳票を1つのPDFとして出力が可能です。詳細な情報を漏れなく書類に反映させられます。

なお、プラグインによる複数ページ出力の可否は下表のとおりです。

プラグイン説明
k-Report複数ページ出力が可能
PrintCreatorプレミアムコース以上で複数ページ出力が可能
レポトン複数ページ出力が可能
ドキュトーン複数ページ出力が可能
カスタマイン複数ページ出力が可能

6.自動ページアップが可能か

自動ページアップとは、見積書や請求書の明細部分が1ページ以内に収まらない長さの場合、途中で改ページを行って2ページ目、3ページ目へと続きの明細部分を作る機能のことを指します。

なお、プラグインによる自動ページアップの可否は下表のとおりです。

プラグイン説明
k-Report自動ページアップが可能
PrintCreatorプレミアムコース以上で自動ページアップが可能
レポトン自動ページアップが可能
ドキュトーン自動ページアップが可能
カスタマイン自動ページアップが可能

7.関連レコード出力が可能か

関連レコードとは、レコード詳細画面に別アプリ内または同一アプリ内にある「条件に一致したレコード」を表示できる機能です。

そのため、関連レコード出力が可能だと出力元のアプリに登録されていない情報も出力できるようになります。

なお、プラグインによる関連レコード出力の可否は下表のとおりです。

プラグイン説明
k-Report関連レコードの出力が可能
PrintCreatorプレミアムコース以上で関連レコードの出力が可能
レポトン関連レコードの出力が可能
ドキュトーン関連レコードの出力が可能
カスタマイン関連レコードの出力が可能

※k-report、PrintCreatorについて厳密には関連レコードの出力ではなくアプリ連携の機能となります。

8.出力時に特定フィールドの自動更新が可能か

出力時にフィールド更新ができると、見積作成日を自動入力したり、”書類作成済み”という自動チェックが入るようにできます。
これによりkintoneの一覧上でも、各レコードで帳票が既に作成済みなのか把握しやすくなったり、作成された日付でのソートやフィルタリングが可能となります。

帳票の出力を実際に行ったユーザーの情報をレコードに残すことで、誰が帳票の出力を行ったのかの把握も容易となります。

なお、プラグインによる出力時に特定フィールドの自動更新の可否は下表のとおりです。

プラグイン説明
k-Report出力時のフィールド更新が可能
PrintCreatorどのコースでも対応していません
レポトン出力時のフィールド更新が可能
ドキュトーン出力時のフィールド更新が可能
カスタマイン出力時のフィールド更新が可能

9.ユーザー/組織/グループに準じた出力権限の設定が可能か

特定ユーザーや部署、役職ごとに特定帳票の出力権限を制限できる機能になります。

例えば、経理部や法務部にのみ作成許可のある書類や、担当営業でないと見積を作成してはならないというルールがある場合は、ユーザーや組織に応じた出力権限の設定機能が必要となります。

なお、プラグインによるユーザー/組織/グループに準じた出力権限の設定の可否は下表のとおりです。

プラグイン説明
k-Reportユーザー/組織/グループの出力権限の設定が可能
PrintCreatorプロフェッショナルコース以上でユーザー/組織/グループの出力権限の設定が可能※1
レポトンユーザー/組織/グループの出力権限の設定が可能
ドキュトーンユーザーの出力権限の設定はライセンス付与により可能※2
カスタマインユーザー/組織/グループとプロセス管理のステータスやフィールドの値を組み合わせての制御が可能

※1:ユーザーは最大10件まで、組織とグループはそれぞれ最大3件までの制限があります

※2:kintone内で設定されている組織やグループを元に一括で権限を付与することはできず、ユーザー単位の設定に限られます

10.ステータス/フィールド値に応じた出力権限の設定が可能か

プロセス管理のステータスや特定フィールドの値によって出力権限を設定できる機能になります。

例えば、上長承認が得られるまでは見積作成が許可されていなかったり、特定条件下のみ出力が許可されている書類などがある場合に利用したりすることで、間違った内容の書類の送付や不正な発行を防止できます。

なお、プラグインによるステータス/フィールド値に応じた出力権限の設定の可否は下表のとおりです。

プラグイン説明
k-Reportステータス/フィールド値に応じた出力権限の設定が可能
PrintCreatorプロフェッショナルコース以上でステータス/フィールド値に応じた出力権限の設定が可能
レポトンステータス/フィールド値に応じた出力権限の設定が可能
ドキュトーンステータス/フィールド値に応じた出力権限の設定が可能
カスタマインユーザー/組織/グループとプロセス管理のステータスやフィールドの値を組み合わせての制御が可能

11.設定画面の場所はどこか

一言で表すならば「連携サービスとプラグインの違い」のことですが……設定画面がkintone内部にあるかkintone外部にあるかの違いは、管理上大きなポイントとなります。

設定画面がkintone外部にある場合、帳票設定をする際には別画面に移りログインをする必要があるため、kintoneアカウントとは別にアカウントを作成する必要があります。

そのため利用ユーザー視点ではログインの手間や覚える業務が増え、管理部門視点ではアカウント管理の手間が発生します。

帳票出力製品の設定においては、設定が完成した後アクセスする機会が減ることも多いため、次にアクセスしようと思った時に入口がわからなかったりログインIDやパスワードを忘れてしまうなど、管理しきれずに解約要因となってしまうケースもあります。

社内のセキュリティポリシーや管理部門の有無や余力を考え、適切な製品を選んでください。

なお、プラグインによる設定画面の場所の違いは下表のとおりです。

プラグイン説明
k-Report・設定画面はkintone外部にあり
・ユーザーIDとパスワードを入力しログイン
PrintCreator・設定画面はkintone外部にあり
・Toyokumo kintoneApp認証というトヨクモ製品独自の認証方法でログイン※1
レポトン・設定画面はkintone内部にあり
・該当アプリの設定画面内にレポトンの設定画面あり
ドキュトーン・設定画面はkintone外部にあり
・OPROARTS Designerを使って設定
カスタマイン・設定はkintone外部と内部双方が関係
・基本的な設定はkintone外部でE-mailとPWでログイン・帳票のテンプレートはExcelで作成し、kintoneアプリ内に保存

※1:Googleでログイン、Microsoftアカウントでサインイン、メールアドレスでログインの3種類からログイン方法を選択します

12.複数の設定者の設定は可能か

今回、設定者とはレイアウトの設定が可能なユーザーのことを指します。

帳票出力の機能は見積もり等を出力する営業部門、様々な書類の作成を担当する総務部門、お客様への作業報告書等を作成する実働部門など、複数の部門で利用する可能性があります。

設定者の人数に何かしらの制限が存在する場合、組織の規模によってはランニングコストが思わぬ額に膨れ上がる、帳票の設定を行える人が限定されその人の業務が逼迫したり、俗人化した業務が発生する、等のリスクを生じます。

なお、プラグインによる複数の設定者の設定の可否は下表のとおりです。

プラグイン説明
k-Report複数設定者による帳票設定が可能※1
PrintCreator複数設定者を指定できるが、費用が発生※2
レポトン複数設定者による帳票設定が可能※3
ドキュトーン複数の設定者を指定可能※4
カスタマインgusuku環境にユーザーを追加することで複数の設定者を指定可能※5

※1:複数のユーザーが帳票を設定したい場合はサブユーザーを作成することで対応可能です
サブユーザーは無料でいくつでも設定可能です
サブユーザーがk-Reportの管理画面にアクセスするURLはサブユーザー専用のものとなります

※2:PrintCreatorの設定を変更するためには、ユーザーライセンスの追加が必要です
設定できるライセンスにはオーナー(契約者)、管理者、編集者から選択します
→オーナーは管理者と編集者の権限を付与できます
→管理者と編集者は全てのレイアウトを編集可能、編集者は自分が作ったレイアウトのみ編集可能です
なお、ライセンス単体で追加付与する場合は一人あたり15,000円/月の追加費用が発生します
複数のライセンスをまとめて購入できるパックも用意されており、その場合は1ライセンスあたりの費用が割引になります
複数の拠点や部署で利用するなど、複数名で帳票のレイアウトを設定したい場合は注意が必要です

※3:kintoneアプリの設定画面内にレポトンの設定画面があるので、kintoneの権限設定に依存します
該当アプリのアプリ管理権限が付与されているkintoneユーザーはレポトンの設定も可能です

※4:最低は10ユーザーで、それ以上の場合は1ユーザーにつき1180円(税抜)/月で追加可能です
ドキュトーンの課金ユーザーとなる、kintone上でドキュトーンによる帳票出力ボタンを押下できる利用ユーザー5名につき、1名の設定者を配置可能です
ドキュトーンの最低契約ユーザー数は10名なので、最低ユーザー数で契約している場合は、2人の設定者を指定できます
なお、設定者の数は端数切捨てですので、利用ユーザーが12であれば設定者は2までとなります
また、設定者と利用ユーザーは一致していなくても良いので、設定者はドキュトーンによって出力する帳票のデザインを担当するが、自分自身が帳票を出力しないという立場の方でも構いません

※5:ユーザーの追加時に追加料金は必要ありません

13.料金/契約形態

プラグインにより料金や契約形態は異なります。

使用目的からプラグインを選択しなければ、効果的にプラグインを活用できません。

なお、プラグインによる料金/契約形態の違いは下表のとおりです。

プラグイン料金(税抜)
k-Report10,000円/月
PrintCreatorライト:7,000円/月
スタンダード:12,000円/月
プレミアム:18,000円/月
プロフェッショナル:30,000円/月
レポトン20,000円/月
ドキュトーン11,800円~/月※1
カスタマイン18,000円~/月※2

※1:ユーザー課金のプラグインとなるので、利用人数が増えるほど料金が加算されます
1,180円(税抜)/1ユーザー×最低10ユーザーからの利用となります

※2:月契約と年契約から選択します
月契約の場合は最低、1アプリスロットの追加ごとに6,000円(税抜)/月が加算されます
年契約の場合はアプリスロットの数を4、10、1000、3000から選択します
– 年額4:216,000円(税抜)/年
– 年額10:648,000円(税抜)/年
– 年額1000:1,200,000円(税抜)/年
– 年額3000:3,450,000円(税抜)/年

kintone帳票出力製品の紹介

kintone帳票出力プラグインの紹介

本項では、前項の選定ポイントを踏まえた上で、下記5つの帳票出力製品それぞれの価格や特徴について紹介していきます。

  • k-Report
  • PrintCreator
  • レポトン
  • ドキュトーン
  • カスタマイン

一つずつ解説していきます。

k-Report

k-Reportの基本的な製品情報は以下のとおりです。

提供会社オーサムジョブ合同会社
製品サイトhttps://www.k-report.work/
価格(税抜)10,000円/月
出力形式PDF
出力上限数20,000枚/月 追加10,000枚/5,000円(税抜)
レイアウト設定数無制限

k-Reportの特徴的な機能としてはページ内集計の機能と、ビジュアルフィルタ・ロジックフィルタの機能があります。

ページ内集計は例えば請求書の明細が3ページにわたる際に2ページ目のみの合計、3ページ目のみの合計を計算できる機能です。
ビジュアルフィルタ・ロジックフィルタの機能では、見積書で明細行が30行あるが、その中で数量が1以上の行のみを拾って出力を行えます。

どちらも他の帳票出力製品を使って実現する場合は、kintoneアプリ側に様々なカスタマイズを設定する必要があり複雑な実装になりがちですが、k-Reportであればkintoneアプリのカスタマイズは最小限にし、k-Reportの設定だけで実現できます。

近頃は他社製品との連携機能がどんどん充実してきているので、今後の発展性にも期待です。

PrintCreator

PrintCreatorの基本的な製品情報は以下のとおりです。

提供会社トヨクモ株式会社
製品サイトhttps://www.kintoneapp.com/print-creator
価格(税抜)ライト:7,000円/月
スタンダード:12,000円/月
プレミアム:18,000円/月
プロフェッショナル:30,000円/月
出力形式PDF
出力上限数50,000枚/月 追加10,000枚/10,000円(税抜)
レイアウト設定数無制限

PrintCreatorの大きな特徴は、電子契約の締結に必要な電子署名とタイムスタンプを外部サービスと連携せず、単独の機能として備わっている点です。レコード詳細画面から書類を作成し、依頼先へ署名依頼のメールを送信できます。

また依頼先が署名し契約締結が完了すると、署名が完了した書類が双方にメールで送信される他、PrintCreatorやkintoneの添付ファイルフィールド内に自動保存されるため管理の手間が省けます。

コースによって機能が大きく異なりますので、導入時には自社に必要な機能を持つのはどのコースなのかしっかり確認しましょう。

レポトン

レポトンの基本的な製品情報は以下のとおりです。

提供会社株式会社ソウルウェア
製品サイトhttps://u.repotone.com/
価格(税抜)月額20,000円
出力形式PDF/Excel
出力上限数10,000枚/月 追加10,000枚/10,000円(税抜)
レイアウト設定数1アプリにつき50レイアウトまで

レポトンの特徴的な機能としては、AIを利用した設定のサポート機能が備わっています。帳票上のフィールド配置をある程度自動でマッピングしてくれたり、逆に帳票を元にkintoneアプリ設定を補助してくれます。

また、他社製品との連携が豊富に用意されていることも魅力と言えます。Repotovasで帳票をFAXや電子または郵送で送信したり、GMOサインやクラウドサイン#MAKEと連携し電子契約を行ったり、krewDataの稼働時にレポトンで帳票まで自動作成することで請求業務にかかる時間を減らしたり。

kintone内で帳票出力の設定が完結できるので簡単に導入・設定ができる点は大きな魅力です。

ドキュトーン

ドキュトーンの基本的な製品情報は以下のとおりです。

提供会社株式会社オプロ
製品サイトhttps://docutone.opro.net/
価格(税抜)1,180円/1ユーザー月 ×10~
出力形式Excel/Word/PowerPoint
出力上限数無制限
レイアウト設定数100レイアウトまで

ペパコミの把握している事例ベースの話として、ドキュトーンではWordファイルの出力ニーズが高い傾向があります。

PDFであれば文中に長い社名を挿入しなければならないとき、文字を小さくする必要があり見た目を損なう場合がありますが、Wordファイルであれば長い社名を文中に挿入する場合、改行の位置をWordファイル側で調整してくれますので見た目が綺麗に作成できます。

この特徴から、契約書を多く作成する会社で利用されている印象です。士業系の会社での導入例が比較的多めです。

カスタマイン

カスタマインの基本的な製品情報は以下のとおりです。

提供会社アールスリーインスティテュート
製品サイトhttps://customine.gusuku.io/
価格(税抜)月額プラン:18,000円/月 (4スロット)
 追加スロット:6,000円/月
年額プラン
・年額4プラン:216,000円/年(4スロット)
・年額10プラン:648,000円/年(10スロット)
・年額1000プラン:1,200,000円/年(1000スロット)
・年額3000プラン:3,450,000円/年(3000スロット)
出力形式PDF/Excel/CSV
出力上限数無制限
レイアウト設定数無制限

カスタマインの特徴は、時間をかければ複雑に設定を作りこめることです。

例えばカスタマインならば1つのボタンを押下した時、そこから始まる一連の動作の全てをその中に設定できますので、設定の作りこみ次第では、取引先ごとにPDFやExcelの異なる形式で請求書を作成しメールで送信する、までの一連の動作を1ボタンで行わせることができます。

カスタマインは自分で設定を作りこむことができ、何を動作のきっかけにするのかも自分で決められます。

性質上、ある程度プログラムやkintone APIの仕様についての知識も必要になるため少しハードルは高くなりますが、自分の意図通りの動きをするように設定を作りこめるメリットは非常に大きいと言えるでしょう。

今回は帳票出力製品として見た評価を書いていますが、そもそもが帳票出力の機能のみを扱う製品ではなくkintoneを様々にカスタマイズするための製品ですので、実に様々な使い方が可能です。

kintone帳票出力製品の比較まとめ表

kintone帳票出力プラグイン比較まとめ表

本記事にて取り上げた5つの帳票出力製品の選定ポイントを一覧表で比較しました。

製品名k-ReportPrintCreatorレポトンドキュトーンカスタマイン
プランライトプロフェッショナル
出力形式PDFPDFPDFPDF / ExcelExcel/Word /PowerPointPDF/Excel
出力上限数20,000枚/月
※10,000枚/5,000円(税抜)で追加可能
50,000枚/月※10,000枚/10,000円(税抜)で追加可能50,000枚/月
※10,000枚/10,000円(税抜)で追加可能
10,000枚/月※10,000/10,000円(税抜)で追加可能無制限無制限
一覧からの一括出力×
複数ページ出力×
自動ページアップ×
関連レコード出力×
出力時特定フィールドの更新××
ユーザー/組織/に準じた出力権限設定×
ステータス/フィールド値に応じた出力権限設定×
設定画面の場所外部
※連携サービス
外部
※連携サービス
外部
※連携サービス
内部
※プラグイン
外部
※連携サービス
外部
※連携サービス
複数管理者設定
※追加費用はオプション

※追加費用はオプション

※利用ユーザー数に比例、最低2~
最低利用料金(月額・税抜)10,000円7,000円30,000円20,000円11,800円〜18,000円〜

自社に適したkintone帳票プラグインの選定が難しい方はペパコミ株式会社へご相談ください

帳票出力製品を選択する際は、各プラグインで仕様の違いがかなりあるので、自社の要件を照らし合わせた上でどのプラグインが最適かを判断する必要があります。

帳票出力は日常的に利用するケースが多い業務だからこそ、より使いやすいプラグインの選択が必須です。

とはいえ、実際これらを検証しようとするとかなり時間がかかってしまうので、自社に適したプラグインをお探しの方はペパコミ株式会社へご相談ください。

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