プラグイン

KrewData

メーカー

メシウス株式会社

krewDataで実現！kintone合算請求書作成システム【請求業務を効率化】

2025.06.15

kintoneは顧客関係管理（CRM）での活用が多く、その流れで請求書もkintone内で作成する場合もあります。

単純な請求書作成であれば比較的容易ですが、複数の案件をまとめた合算請求書となるとkintone標準機能では難しくなります。そこで、krewDataというプラグインを活用して、合算請求書をカスタムで作成する仕組みを構築しました。

なお、ペパコミ株式会社では、「kintone」を活用した業務支援を行っています。業務効率化にお悩みの方は、ぜひ以下からお気軽にご相談ください。

ペパコミ株式会社へ無料で相談する

また、本記事の内容はプラグインの本来の目的や全ての使い方を網羅しているわけではない可能性があることを理解しておきましょう。実際にプラグインを導入する際は、提供元が公開している公式情報なども合わせて確認することをおすすめします。
あくまでこんなことが出来るんだ。というイメージをしてもらう目的で記事にしていることをご了承下さい。

kintoneプラグイン「krewData」を活用した合算請求書作成の仕組み
実際のデモで見る合算請求書管理システム
- 顧客管理アプリ
- 案件管理アプリ
kintoneで合算請求書管理システムを作成する際に帳票出力プラグインと連携するメリット
kintoneで合算請求書システムを構築するために必要なプラグインと費用
まとめ

kintoneプラグイン「krewData」を活用した合算請求書作成の仕組み

ここでは、「krewData」を活用した合算請求書作成の仕組みについて以下の3点を解説します。

そもそも合算請求書とは
kintone標準機能の限界
krewDataによる合算請求書の作成方法

ぜひご参考ください。

そもそも合算請求書とは

合算請求書とは、例えば同じ顧客から同じ月に複数の案件を受注した場合に、それぞれの案件の合計金額をまとめて1枚の請求書として発行するものです。

これにより、顧客は複数の請求書を受け取る手間が省け、企業側も請求業務を効率化できます。

kintone標準機能の限界

kintoneでは通常、案件ごとに1つのレコードを作成して管理します。

そのため、複数の案件を合算して1枚の請求書レコードとして管理する場合、kintoneの標準機能だけでは複数の案件レコードの情報を自動的に集計・合算し、新しい請求書レコードとして作成することが困難です。

この点が、kintoneで合算請求書を作成する際の課題となります。

krewDataによる合算請求書の作成方法

krewDataは、kintone内の複数のアプリやレコードのデータを集計・加工できるプラグインです。

krewDataを使うと、特定の期間（例: 請求対象月）において、同じ顧客の案件管理アプリにある複数の案件レコードを自動的に抽出し、それらの金額や明細情報を集計・合算できます。

また、合算結果を基に、請求管理アプリに新しい請求書レコードを自動で作成可能です。これにより、手作業での集計や入力の手間を省き、合算請求書作成プロセスを自動化できます。

実際のデモで見る合算請求書管理システム

合算請求書管理システムを構築するためには、主に以下の2つのアプリを連携させて運用します。

顧客管理アプリ
案件管理アプリ

それぞれ解説していきます。

顧客管理アプリ

顧客管理アプリは顧客情報を管理する単純なアプリです。

顧客マスタとして機能し、過去の案件履歴や請求履歴などを確認できます。デモで紹介したお客様の例では、過去にシステム案件と営業支援ツールの案件があり、それぞれの請求金額や請求日が履歴として確認できます。

案件管理アプリ

案件管理アプリでは、個別の案件ごとにレコードを作成して管理します。

案件の内容、金額、内訳（基本料、オプションなど）、請求日などを記録します。デモでは、同じ顧客に対して9月15日と9月19日にそれぞれ別の案件が発生し、システム案件が61万円、営業支援ツール案件が76万円であること、それぞれの内訳が細かく登録されている様子を紹介しました。

デモでは、同じ顧客に対して9月15日と9月19日にそれぞれ別の案件が発生し、システム案件が61万円、営業支援ツール案件が76万円であること、それぞれの内訳が細かく登録されている様子を紹介しました。

請求管理アプリでの合算データの確認

krewDataを使って合算処理を実行すると、請求管理アプリに合算された請求書レコードが自動で作成されます。

そのため、krewDataによって複数の案件情報が1つの請求書レコードにまとめられます。

請求明細の表示

合算請求書では全体の金額だけでなく、どの案件でいくらかかっているのか、その内訳はどうなっているのかといった明細情報も重要です。

そのため、合算された請求書であっても、詳細な内容を確認できます。

kintoneで合算請求書管理システムを作成する際に帳票出力プラグインと連携するメリット

kintone上で合算請求書のデータが作成できたら、次はそれを請求書として印刷したりPDF化したりする必要があります。そのためには、帳票出力プラグインを活用します。

ここでは、以下の3つを解説します。

利用する帳票出力プラグイン
合算請求書の帳票出力
明細有無を選択した出力

利用する帳票出力プラグイン

kintoneの帳票出力プラグインには、今回以下の2つを活用します。

レポトンPro
プリントクリエイターなど

上記のプラグインを使うと、kintoneのデータを既存の請求書フォーマットに当てはめて自動出力可能です。

krewDataで作成した合算請求書データと帳票出力プラグインを組み合わせることで、帳票出力機能を実現しています。

合算請求書の帳票出力

kintoneの請求管理アプリに作成された合算請求書のレコードを選択し、帳票出力ボタンを押すことで、事前に設定した請求書の雛形に沿って帳票を自動で出力できます。

なお、出力された帳票には、顧客名、合計金額、そして合算された各案件の金額などが表示されます。

明細有無を選択した出力

帳票出力プラグインの設定によっては、請求明細を含めた詳細な請求書だけでなく、合計金額のみを表示するシンプルな請求書も出力できます。

そのため、顧客の要望や社内運用に合わせて請求書の形式を使い分けたい場合に便利な機能です。

kintoneで合算請求書システムを構築するために必要なプラグインと費用

合算請求書システムを構築するには、主に以下のプラグインが必要です。

krewDataプラグインは、kintoneのデータ加工・集計に特化したプラグインで、複数のレコードを合算する処理などに使用します。

krewSheetはkintoneのデータをExcelのようなスプレッドシート形式で表示・編集できるようにするプラグインです。請求管理アプリのレコード内で明細を表示するために使用します。見出し部分（請求合計など）と明細部分（各案件の内訳）といった複数のテーブル情報を1つの画面で表示したい場合に重宝します。

なお、krewDataが月額12,000円、レポトンProは月額20,000円(動画撮影時は値上げまでで現在は15,000円→20,000円と値上げ)必要です。

ただし、これらの費用はサービス内容やプランによって異なる場合がありますので、導入を検討される際は最新の情報をご確認ください。

まとめ

kintoneの標準機能だけでは難しい合算請求書の作成ですが、krewDataプラグインを活用することで、顧客・案件管理から複数の案件の合算、そして帳票出力までを一気通貫で管理できるシステムを構築できます。

このシステムにより、手作業でのデータ集計や請求書作成の手間を削減し、請求業務全体の効率化が実現できます。特に、月末の請求書作成にかかる時間を短縮し、他の重要な業務に時間を充てられるようになるため、生産性の向上に繋がるでしょう。

krewDataを活用すると、同じ顧客の複数の案件を自動で合算し、請求管理アプリにまとめて表示します。さらに、krewSheetを併用することで、請求合計だけでなく、各案件の明細も同じ画面で確認できるようにしています。作成した合算請求データは、レポートーンUなどの帳票出力プラグインと連携することで、Excel形式などで簡単に帳票として出力可能です。明細の有無を選択して出力することもできます。

なお、ペパコミ株式会社では、「kintone」を活用した業務支援を行っています。業務効率化にお悩みの方は、ぜひ以下からお気軽にご相談ください。

ペパコミ株式会社へ無料で相談する

Contents