プラグイン

じぶんページとkintone連携で外部との情報共有を効率化!ライセンスなしでも安心

kintoneは社内での情報共有や業務改善に非常に役立ちます。しかし、社外全員にkintoneのライセンスを付与すると、費用が膨大になる可能性があります。

このような課題を解決し、kintoneの活用範囲を大きく広げられるのが「じぶんページ」です。じぶんページは、kintoneのデータを外部の人がkintoneのライセンスを持たずに共同編集できるようにするサービスです。

この記事ではkintoneと自分ページの連携について解説します。

なお、ペパコミ株式会社では、「kintone」を活用した業務支援を行っています。業務効率化にお悩みの方は、ぜひ以下からお気軽にご相談ください。

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また、本記事の内容はプラグインの本来の目的や全ての使い方を網羅しているわけではない可能性があることを理解しておきましょう。実際にプラグインを導入する際は、提供元が公開している公式情報なども合わせて確認することをおすすめします。
あくまでこんなことが出来るんだ。というイメージをしてもらう目的で記事にしていることをご了承下さい。

kintoneライセンスなしで外部連携!じぶんページとは

kintoneライセンスなしで外部連携!じぶんページとは

じぶんページは、kintoneと連携することで、kintoneのライセンスを持っていない外部ユーザーがkintoneに登録された情報を閲覧したり編集したりできるようにするサービスです。

じぶんページ専用のユーザーを作成し、ユーザーを招待することで、外部ユーザーがじぶんページを通してkintoneのデータにアクセスできるようになります。

例えるならばkintoneのデータの一部を外部ユーザー向けの専用ページとして公開するようなイメージです。外部ユーザーはkintoneそのものにログインするわけではなく、じぶんページにログインします。

これにより、kintoneのユーザー数を増やすことなく、外部とkintone上のデータ連携を実現できます。

じぶんページで何ができる?具体的な機能解説 

じぶんページで何ができる?具体的な機能解説 

じぶんページとkintoneを連携することで、外部ユーザーは専用のマイページ画面からkintoneのデータにアクセスできます。具体的な機能として、主に以下の二点があります。

  • レコードの表示制御
  • フィールドごとの権限設定

それぞれ解説します。

レコードの表示制御

レコードの表示制御

じぶんページの大きな特徴の一つは、外部ユーザーごとに表示するレコード(データ行)を細かく制御できる点です。

例えば、kintone上に全ユーザー分の申請データがあったとしても、じぶんページにログインしたユーザーには自分自身の申請データだけを表示させる設定が可能です。

この制御は、kintoneの特定のフィールドの値(例:担当者名や氏名)と、じぶんページにログインしているユーザーの名前が一致する場合のみ、該当するレコードを表示する条件設定で行います。

kintone側でドロップダウンなどの形式で担当者名を選択しておき、じぶんページ上の名前と一致させることで、外部ユーザーが自分に関わる情報だけを閲覧・編集する仕組みを構築可能です。

情報の機密性を保ちつつ、必要な情報だけを外部ユーザーに公開したい場合に有効です。

フィールドごとの権限設定

kintoneのアプリにある複数の項目(フィールド)のうち、どの項目をじぶんページ上で外部ユーザーに見せるか、あるいは編集を許可するかといった権限も細かく設定できます。

例えば、特定のフィールドは閲覧だけ可能にし、別のフィールドは編集も可能にする、あるいは完全に非表示にするといった設定が可能です。

そのため、誤った情報の入力や意図しないデータ変更を防げます。

また、表示するフィールドの順序を調整したり、横並びに表示させたりといったレイアウトの調整も可能です。

様々なシーンで活躍!じぶんページの活用事例 

様々なシーンで活躍!じぶんページの活用事例 

じぶんページは、さまざまな業種や場面で外部との連携をスムーズにするために活用されています。ここでは以下3つの事例をご紹介します。

  • 保護者との情報共有
  • パートナー企業とのデータ連携
  • 協力会社とのタスク管理

それぞれ解説します。

保護者との情報共有

保護者との情報共有

保育園では、保護者との情報共有が必要です。

例えば、お子様の予防接種に関する情報や、体調の変化などを保護者から報告してもらう必要があります。それぞれの情報を紙や個別の連絡でやり取りするのは大変です。

保育園がkintoneを導入し、じぶんページと連携すれば、保護者はじぶんページのマイページから自分のお子様に関する情報をkintoneに直接入力できます。保育園側はkintoneで全員のお子様の情報を一覧で確認できます。

また、保育園側がお子様の毎日の様子などをkintoneに入力し、じぶんページ上でお子様の保護者だけが見られるような設定も可能です。

パートナー企業とのデータ連携

パートナー企業とのデータ連携

自社が提供する製品やサービスに関するパートナー企業とのやり取りにもじぶんページは活用できます。

例えば、契約書の情報や、特許に関する書類、あるいは製品の在庫情報などをパートナー企業と共有したい場合があります。ただし、パートナー企業の担当者全員にkintoneライセンスを付与するのは現実的ではありません。

しかし、じぶんページを使えば、パートナー企業の担当者ごとにアクセス権限を設定し、必要な情報だけを共有できます。

顧客向けの連携ではなく、どちらかと言うとビジネスパートナー向けの連携として機能します。

協力会社とのタスク管理

マンションの空室情報が発生した場合、清掃業者に連絡して清掃を依頼する必要があります。従来、空室が出るたびに清掃業者に個別に連絡する必要があり、手間がかかりました。

しかし、じぶんページを活用することで、kintoneに登録された空室情報を清掃業者向けのじぶんページに自動的に表示させられます。清掃業者はじぶんページを確認すれば、どの部屋が空室になったかすぐに分かります。清掃が完了したら、じぶんページ上から報告でき、清掃後の写真をアップロードしてもらうことも可能です。

そのため、マンション管理会社と清掃業者間の連絡の手間を削減できます。空室の情報だけでなく、「空室かつこの業者に依頼する物件」といった細かい条件で表示するデータを絞り込む設定も可能です。

気になる料金体系は? 

気になる料金体系は? 

じぶんページの利用には費用が発生します。料金体系はユーザー数に応じて異なります。

  • 月額基本料金:1万円(税込 11,000円)
  • 基本料金に含まれるユーザー数:50名まで
  • 追加ユーザー料金:51名以上のユーザーは、1ユーザーあたり月額100円が追加

この料金体系は、kintoneのライセンス費用と比較すると、特に外部ユーザーが多い場合にコストメリットが大きいと考えられます。

kintoneとじぶんページの連携はサイボウズの規約は大丈夫?

kintoneとじぶんページの連携はサイボウズの規約は大丈夫?

じぶんページのように、kintoneのライセンスを持っていない外部ユーザーにkintoneのデータにアクセスさせる仕組みについて、「サイボウズの利用規約に抵触しないか?」と懸念される方もいらっしゃるかもしれません。

じぶんページは、開発当初からサイボウズの規約との兼ね合いを検討しており、開発元が当時のkintone事業責任者の方と直接話し合いを行ったそうです。その結果、「じぶんページがなかったらそもそもkintoneを使わせなかった層(清掃業者など)に対してkintoneの活用範囲を広げる」という目的において、サイボウズの規約と十分に共存できるというお墨付きをもらっています。

したがって、既にkintoneを頻繁に使っている社内ユーザーをじぶんページに移行させるような使い方は推奨されません。あくまで、「これまでkintoneを使わせていなかった外部ユーザー」に対して、安全かつ費用を抑えてkintone上の情報にアクセスさせるための仕組みとして設計され、サイボウズからも認められているサービスです。

kintoneとじぶんページの連携は無料で試せる? 

kintoneとじぶんページの連携は無料で試せる?

じぶんページには無料でお試しできるプランが用意されています。

  • 無料ユーザー数:2名まで
  • 期間:永久無料

利用できるユーザー数は2名までですが、無料で使用できるため、機能や使い勝手を確認するために非常に有用です。本格導入の前に、自社の用途に合うかどうか、無料プランで実際に試してみましょう。

じぶんページとkintone連携の3つのメリット 

じぶんページとkintone連携の3つのメリット 

じぶんページとkintoneを連携させることで得られるメリットは多岐にわたりますが、特に重要なのは以下の3点です。

メリット内容
コスト削減外部ユーザー全員にkintoneライセンスを付与する必要がないため、特にユーザー数が多い場合に費用を大幅に抑えられます。
細かい権限設定外部ユーザーごとに表示するデータや編集可能なフィールドを細かく設定できるため、安全な情報共有が可能です。
情報の一元管理外部からの入力データも全てkintoneに集約されるため、情報が分散せず、kintoneで一元管理できます。

これらのメリットにより、個別連絡の手間を削減し、情報共有の効率を大幅に向上させることが可能です。

まとめ

まとめ

kintoneとじぶんページを連携させることで、これまで難しかった社外とのデータ連携が、kintoneライセンス不要で安全に実現します。

レコードやフィールド単位での細かい権限設定、無料プランでの試用、サイボウズの規約面での懸念払拭など、安心して導入を検討できる要素が揃っています。

保育園、パートナー管理、マンション管理など、様々な活用事例があり、アイデア次第でさらに幅広いシーンでの活用が可能です。

なお、ペパコミ株式会社では、「kintone」を活用した業務支援を行っています。社外との情報共有やデータ入力にお悩みであれば、ぜひご相談ください。

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