kintone(キントーン)で利用可能な関数機能とは?計算式やおすすめプラグイン2選を一覧で紹介

「kintoneでは、どんな関数が使えますか?」
「kintoneで使えない関数は、どんなプラグインを使用したらいいですか?」

このような、関数に関する疑問を持っていませんか。関数によっては、使用できないものもありますが、複雑な計算を行うときは、プラグインを利用することで活用の幅も広がるでしょう。

ここでは、演算子・関数の説明や、関数の利用が可能なプラグインを紹介していきます。

もしkintoneの特徴やできることについて詳細を知りたい方は下記の記事もあわせてご覧ください。

関連記事:サイボウズ社のkintone(キントーン)とは?機能や特徴をわかりやすく解説

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目次

kintone(キントーン)で使える関数機能とは

kintone(キントーン)で使える関数機能とは

kintoneでは、アプリ内の複数あるデータの中から合計値や選択状態に合った計算を関数を使用して行います。設定には文字フィールド・計算フィールドを使用できます。

また、関数を組み合わせて使うことで、複雑な計算もできるようになり、ニーズに合ったアプリを作成できるでしょう。

kintoneを利用したタスク管理や金額管理を行ううえで必須の機能であり、基本的な操作として初心者の方にはまず覚えておきたい機能になります。

kintone(キントーン)で使える演算子・関数一覧

kintone(キントーン)で使える演算子・関数一覧

kintoneでは、以下2つの計算が可能です。

  • 演算子
  • 関数

演算子と関数を組み合わせて使うことで、より多くの計算が可能となり、作業効率の向上にも繋がるでしょう。1つずつ詳しく解説していきますので、参考にしてください。

kintoneで使える演算子一覧

kintoneで利用できるのは、全部で13種類の演算子です。1種類ずつ説明・計算式の例を紹介していきますので、使用する際の参考にしてください。

演算子 説明 計算式の例 計算結果の例
+ 数値の足し算を行う 3+2 5
・数値の引き算を行う

・フィールド値の正負を返還する目的で使用することもできる

3-2 1
* 数値の掛け算を行う 3*2 6
/ 数値の割り算を行う 3/2 1.5
^ ・数値のべき算を行う

・100乗から100乗まで計算できる

・べき指数に小数を入れると、整数に切り下げて計算される

例:3^2.5は3^2に変換される

3^2 9
& ・文字数または数値を結合する

・数値型・文字列型のフィールドが参照される

・未入力の場合、空文字列として結合される

佐藤&隆 佐藤隆
= ・文字列または数値の値が等しいと真、等しくないと偽を返す

・型が異なる場合の比較は、偽となる

IF(A=100,B,C) Aに100、Bに10、Cに5を入れたとき→10
!= ・「=」の比較結果を反転させたもの

・型が異なる比較は真となる

IF(A!=100,B,C) Aに100、Bに10、Cに5を入れたとき→5
<> !=と同様の結果になる IF(A<>100,B,C) Aに100、Bに10、Cに5を入れたとき→5
< 左の値が右の値より小さいと真、右の値以上なら偽を返す IF(A<100,B,C) Aに100、Bに10、Cに5を入れたとき→5
<= 左の値が右の値以下なら真、右の値より大きいと偽を返す IF(A<=100,B,C) Aに100、Bに10、Cに5を入れたとき→10
> 左の値が右の値より大きいと真、右の値以下なら偽を返す IF(A>100,B,C) Aに100、Bに10、Cに5を入れたとき→5
>= 左の値が右の値以上なら真、右の値より小さいと偽を返す IF(A>=100,B,C) Aに100、Bに10、Cに5を入れたとき→10

kintoneで使える関数一覧

kintoneで利用できるのは、全部で11種類の関数です。関数は、大文字・小文字のどちらでも使用可能です。1つずつ関数の説明・計算式を一覧で紹介していきます。

関数 説明 計算式の例 計算結果の例
SUM 数値のフィールドコード・値が数値になる計算・または数値を合計する SUM(1, 2, 3) 6
YEN 計算結果を指定した桁数で四捨五入し、3桁ごとに桁区切りの「¥(円)」形式で表示する YEN(1100.5, 0) ¥1,101
DATE FORMAT 日時の形式・タイムゾーンを変更する DATE_FORMAT(1522972800, “YYYY年M月d日”, “system”) 2018年4月6日
IF 条件を指定して、その条件の真偽により異なった値を返す IF(A<100,B,C) Aの値が90の場合は結果がB、Aの値が110の場合は結果がC
AND ・計算式で指定した条件がすべて真となる場合は真を返し、そうでない場合は偽を返す

・32個までの引数を指定できる

IF(AND(A>10,B>=10),”1″,”0″) AとBの値が10の場合→0
OR ・計算式で指定した条件のいずれかが真の場合は真を返し、動でない場合は偽を返す

・32個までの引数を指定できる

IF(OR(A>10,B>=10),”1″,”0″) AとBの値が10の場合→1
NOT 条件を反転させる IF(NOT(A>10),”1″,”0″) Aの値が10の場合→1
ROUND 数値を四捨五入する IF(CONTAINS(出勤曜日, “日曜日”), “日曜出勤あり”, “日曜出勤なし”) 日曜日にチェックがある場合は「日曜出勤あり」、チェックがない場合は「日曜出勤なし」
ROUNDDOWN 数値を切り捨てる ROUND(A * 1.1) Aの値が8,875の場合→9,763
ROUNDUP 数値を切り上げる ROUNDDOWN(A * 1.1) Aの値が8,875の場合→9,762
CONTAINS 指定したフィールドが条件(選択肢)と一致しているか、またはテーブル内に条件(検索文字列)と一致する行があるかを判定する ROUNDUP(A * 1.1) Aの値が8,875の場合→9,763

kintone(キントーン)で関数機能を便利に使えるプラグイン2選

kintone(キントーン)で関数機能を便利に使えるプラグイン2選

kintoneで使用できる演算子・関数の説明をしてきました。しかし、より複雑な計算をするときは、紹介した関数を使うだけでは難しいでしょう。そこで、より複雑な関数が使えるようになるおすすめのプラグインがあります。

  • Smart at tools for kintone Excel
  • データコレクト

それぞれのプラグインを詳しく解説していきます。

Smart at tools for kintone Excel入力|エクセルのデータを取り込める

Smart at tools for kintone Excel入力は、kintoneアプリにエクセルを使って作成したデータを取り込むことが可能です。kintoneでは、より複雑な計算をするためには、プラグインの利用が必要になってくるでしょう。

しかし、Smart at tools for kintone Excel入力では、エクセルで行った計算を、kintoneへ反映できるようになります。複雑な計算は、使い慣れたエクセルで業務を行い、計算結果をkintoneアプリに取り込んで管理・共有すると便利に活用できるでしょう。

プラン 料金
スタータープラン 初期費用:50,000(税抜)/1ドメイン

月額費用:7,000円(税抜)/1ドメイン

年額費用:設定なし

スタンダードプラン 初期費用:100,000(税抜)/1ドメイン

月額費用:12,500円(税抜)/1ドメイン

年額費用:設定なし

エンタープライズプラン 初期費用:200,000(税抜)/1ドメイン

月額費用:30,000円(税抜)/1ドメイン

年額費用:設定なし

データコレクト|自動でデータを収集・計算できる

データコレクトは、自動で情報収集を行い、関数を使った計算が簡単にできます。データコレクトは、kintone内にある複数のデータの収集をしてくれます。そのため、様々なデータの集計結果を一元管理できるでしょう。

また、事前に設定しておくと、自動で情報を収集・計算することが可能です。データの集計漏れを防ぐことができ、さらに在庫管理・経費精算など様々な業務で活用できるでしょう。

プラン 料金(税抜)
ライト 月額:9,000円

年額:102,600円

スタンダード 月額:18,000円

年額:205,200円

プレミアム 月額:30,000円

年額:342,000円

kintoneで使える関数に関するよくある質問

kintoneで使える関数に関するよくある質問

kintoneで使用できる演算子や関数の解説をしてきました。ここでは、kintoneの関数に関するよくある質問に回答していきます。

kintoneで関数が使える無料のプラグインはありますか?

kintoneの無料プラグインには「一覧集計プラグイン」があり、一覧画面に表示されている数値を集計してくれます。

「一覧集計プラグイン」は、合計・平均・最大値・最小値の集計パターンを使えます。集計を指定するだけで、あとは自動で計算してくれるため、使い方はとても簡単です。

kintoneでleft関数は使えないですか?

kintoneで使用できるのは、全部で11種類の関数だけなため、left関数は使えません

しかし、プラグインを使うとleft関数を使えます。left関数を使うときは、Smart at tools for kintone Excel入力」がおすすめです。エクセルで作成したデータをkintoneに取り込めるため、left関数も使用できます。

kintone(キントーン)の関数について詳しい人に相談しましょう

kintone(キントーン)の関数について詳しい人に相談しましょう

kintoneでは、複数あるデータから合計値や選択状態に合った計算を、関数や演算子を使うことでより簡単に計算できます。

さらに、プラグインを活用することで、使えなかった関数が使えるようになり、より複雑な計算が可能です。関数を業務に活用すると、在庫管理など様々な作業を簡単に行えるようになります。

関数を業務に活用したいと思っていても、不安や疑問がある方は、kintoneの関数に詳しい人に相談してみましょう。

また、kintoneを導入する際は、無料で相談できるサービスがあります。無料で利用できるため、気軽に相談してみてください。

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