「お試しでkintone(キントーン)を申し込んでみたけど、何ができるのかわからない」とお悩みの人もいるでしょう。
今回は、kintone(キントーン)で見積書を作成する過程をデモ画面をもちいて解説していきます。見積書アプリを作成する過程を知ることで、kintone(キントーン)でできることのイメージが湧くでしょう。
kintone(キントーン)では何ができるのかを知りたい人や、kintone(キントーン)を活用して業務の効率化を実現したい人は、ぜひ参考にしてください。
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kintone(キントーン)とは?押さえておきたい基礎知識
kintone(キント―ン)とは、サイボウズ社が提供するクラウドサービスです。自社に合うアプリを自由に作成することができます。
案件管理や日報管理、進捗管理やタスク管理など、さまざまなアプリを作ることができます。アプリは社内で共有することができるのも特徴の一つです。また、必要な情報はアプリ同士で連携できるので、kintone(キント―ン)に情報を一元化できます。これまで二度手間で作業していた業務の効率化を実現できるでしょう。
kintone(キントーン)で見積書アプリを作成する過程
kintone(キントーン)で見積書アプリを作成する過程を、デモ画面をもちいて解説していきます。
見積書アプリは、商品名を格納する商品マスタを作成し、商品マスタから参照して見積書に反映されるという仕組みのアプリです。
スペースを作る
まずはスペースを作成します。kintone(キントーン)のスペースとは、kintone(キントーン)上で特定のメンバーがアクセスでき、コミュニケーションを取れる空間のこと。スペースとアプリを紐づけたり、ファイルを共有したりできます。
スペースは、下の画面赤枠の+をクリックします。スペース名を入力し、スペースを作成します。今回は、「マスタスペース」というスペースを作成しました。
権限は、下の画面で設定します。
マスタスペースのほかに、業務スペースというスペースを作成します。同じ容量で、業務スペースを作成しました。
基本設定のチェックは、下の画面の2か所を選択しておきましょう。
アプリを作る(商品マスタ・顧客マスタ)
続いては、商品マスタと顧客マスタそれぞれのアプリを作成します。
まずは商品マスタです。マスタスペースに入って、アプリの+をクリックするとアプリの作成画面に移ります。
「はじめから作成」をクリックすると、初期画面に移ります。今回は商品マスタなので、作る項目は商品名と商品コードです。
まずはアプリ名を入力します。続いて、文字列(1行)というフィールドをドラッグアンドドロップします。
フィールドとは、レコードを構成する一つひとつの項目のことで、画面左側に表示されているものです。
文字列(1行)フィールドのフィールド名に「商品名」と入力します。赤枠のフィールドコードは、はじめは適当な番号が振られているのですが、「商品名」とフィールド名と同じ内容を入力しておきましょう。
商品コードのフィールドも同様に作成します。
入力が完了したら、アプリを公開するをクリックするとアプリが公開されます。
アクセス権限を設定したい場合は、公開前に設定タブのなかで設定しておきましょう。
作成したアプリに、一つデータを入力してみます。下の画面のように入力しました。
続いては、顧客マスタ作成です。下の画面のマスタスペースをクリックすると、マスタスペースに戻ります。
画面が戻り、アプリの+をクリックするとアプリの新規作成画面に移ります。
商品マスタを作成したときと同様に「はじめから作成」をクリックします。顧客マスタに必要な情報は、顧客名・顧客コード・担当者・住所としましょう。それぞれのフィールドを作成します。項目によってフィールドの長さを変えるなどして、適宜調整してください。
完成したら、アプリを公開をクリックします。
完成した顧客マスタに、下の画面のように一つデータを入力してみました。
アプリを作る(見積書)
続いては、見積書アプリの作成です。
見積書アプリは業務スペースに作成するので、トップに戻り、下の画面の赤枠内をクリックし、作成します。
これまでと同様、アプリの+をクリックし、「はじめから作成」を選択します。アプリ名を「見積書アプリ」とします。
見積書に必要な項目は、見積日・顧客名・担当者・住所・顧客コード・商品名・単価・数量・金額・小計とします。
見積日は、日付フィールドです。ここからの作業では、忘れずにフィールドコードとフィールド名を同じにしてください。
赤枠内は、初期値にチェックをつけると、作成した日付が自動的に入力されます。
続いて顧客名は顧客マスタから紐づけるため、ルックアップフィールドを使います。
担当者と住所、顧客コードは文字列フィールドです。
商品は商品マスタから紐づけるので、ルックアップフィールドです。
単価と数量は数値フィールドです。計算式を扱う際は数値フィールドを利用しましょう。円を後ろにつけるを選択すると、フィールドの右側に円と表記されます。
金額や小計は、単価×数量の計算をするので、計算フィールドを利用します。金額や単価、小計の場合は、カンママークをつける設定をします。
必要なフィールドを並べたら、細かい設定に移ります。フィールドの設定をする際は、フィールドの上にマウスを合わせると右上に歯車マークが表示されるので、設定を選択します。
まずは顧客名です。ルックアップフィールドは、どのアプリから紐づけるかの設定が必要です。今回は顧客マスタから紐づけるので、顧客マスタを選択します。
顧客マスタの顧客名の項目を紐づけるので、顧客名を選びます。
同様に、担当者・住所・顧客コードも紐づけるので、枠を増やして設定していきます。下の画像の赤枠内で選択したのが、見積書アプリの項目に表示させる内容です。
商品名も同様に、商品マスタから紐づける設定をします。
次は計算フィールドです。単価×数量の設定をします。計算式を設定する際は、フィールドコードで計算式を入力します。
小計は、SUM関数を使います。
これで設定は終了です。
設定が完了したら、下の画面赤枠内のアプリの動作テストをしてみましょう。
ルックアップフィールドでは、取得を選択すると、紐づけてあるマスタが表示されます。住所と担当者欄にも自動的に入力されます。
同様に、商品マスタも取得を選択します。
商品名を選択し、単価、数量を入力すると、金額と小計に数字が入力されます。見積書アプリの動きとしては問題ないことがわかりました。
見積書を数行作成したいときは、テーブル機能を利用しましょう。設定に戻り、増やしたい行の右側に電卓のようなマークが表示されるので、ここで「テーブルにする」をクリックします。
すると、見積書アプリで行を増やしたい欄の右側に+が表示されるので、ここをクリックすると行を増やせるようになります。
まとめ
kintone(キントーン)で見積書アプリを作成する一連の流れを紹介しました。アプリの作成方法や、アプリ同士の連携方法などの基本的な内容を理解していただけたでしょうか。
kintone(キントーン)の基本的な知識や操作方法を学べば、ほかにもさまざまなアプリを作成することができます。
自社に合うアプリを自由に作成できれば、業務の効率化を実現できるでしょう。
ぺパコミ株式会社は、サイボウズ社のオフィシャルパートナーです。kintone(キントーン)の構築以外にも、操作教育なども実施しています。いつでもお気軽にご相談ください。
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