今回は、kintone(キントーン)で日々の売上報告をフォームから入力して、予実管理を自動化する流れの解説です。
具体的には、店舗からの売上・仕入額・人件費・利益等の報告を、各店舗ごとの予実管理にまとめる仕組みをお見せします。
ペパコミは様々な業務に対して、 数多くの実績があります。
今回ご紹介する内容は多様な業種での売上管理・予実管理に対応可能です。
kintone(キントーン)を活用すれば売上・日報が自動集計できますので、予実管理の効率化をしたい会社様はぜひ最後までご覧ください!
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kintone(キントーン)とは?押さえておきたい基礎知識
kintone(キントーン)とは、サイボウズ社が提供しているクラウドサービスです。自社に必要な業務システムをアプリで作成できます。
プログラミングの知識がなくても簡単にアプリを作成できるので、エンジニアを社内で抱える必要がありません。アプリ同士の連携も可能なので、情報をkintone(キントーン)に集約することも可能です。
すぐに使えるテンプレートも100種類以上あります。さまざまな業種や職種の企業でも利用できるでしょう。
アプリへの入力は外出先でも可能で、売上や日報などその場で打ち込めるので入力工数が減り、抜け漏れなどのヒューマンエラーが激減するのでおすすめです。
kintone(キントーン)で売上管理・予実管理をするメリット
面倒になりがちな売上管理。
毎日のように届く店舗からの売上・仕入額・人件費・利益の報告を、 Excelへ一つひとつ入力して売上管理するのは大変手間のかかる作業です。
各店舗ごとに異なる予算を設定している場合は、予実管理も店舗ごとに変えなければなりません。
また、現場からスマートフォンの「LINE」を活用して報告を受ける場合もありますが、その情報を一つひとつ転記するのも時間がかかりますし、ヒューマンエラーの打ち込みミスも作業効率を低下させます。
しかし、もっとスマートに効率的にできる方法があります。
各店舗からの売上報告を WEB フォームで行えば良いのです。
売上の情報をそれぞれ店舗の予実管理ができる仕組みをkintone(キントーン)で作ることができます。
kintone(キントーン)を活用すれば売上・日報などの情報を自動で集約できるため、予実管理の効率化に大きく貢献するでしょう!
日々の売上報告を WEB フォーム化させてその情報を使って予実管理の集計までkintoneで半自動化出来ます!
kintoneで予実管理するための連携サービスとしては、トヨクモの「データコレクト」が真っ先に思い浮かぶ方も多いと思います。
しかし、月額費用を見ると金額的に厳しい方も多いのではないでしょうか。
簡易的ではありますが、「ATTAZoo+(アッタゾープラス)でも同じように情報管理ができるのです!
kintone(キントーン)をで予実管理をする全体の流れ
まずはkintone(キントーン)を使って予実管理をする全体の流れは以下の通りです。
- 予算設定をする
- 日々の実績報告を WEB フォームから行う
- kintone(キントーン)に反映して実績が積み上がる
- グラフを使って予実状況を視覚化する
それではデモ画面を見ながら確認していきましょう!
1.予算設定をする
売上管理アプリを作って上記の画面で予算設定をします。
上記の赤い欄で行うのは、今月の売上・仕入・人件費・利益の設定です。
それぞれの率を設定して平均時給も設定します。
これで予算設定は完了です。
2.日々の実績報告を WEB フォームから行う
次に日報アプリを見てみましょう。
日報に日々の実績を入力するのですが、せっかく現場から報告してもらうのであれば「フォームブリッジ」を使った WEBフォームで報告をするのが効率的です。
WEBフォームで報告すれば、自動で値が入ってきますのでそれを活用しましょう。
こちらが日報のフォームを新たに作った画面です。
2021年3月に「売上が15万円、仕入れが4万5000円、労働時間が40時間」という形で報告します。
これで回答を押すと、現場の報告はたったこれだけで完了です。
先ほどは3月23日のデータが最新のものだったのですが、更新を押すと3月31日の日報データが入ってきます。
3.kintone(キントーン)に反映して実績が積み上がる
入力した日報アプリを見てみると、先ほどフォームで入力した情報が自動で取得されています。
では売上管理アプリを見てみましょう。
上記のようにすでに400万円が売上合計として積み上がっているのですが、これは3月31日の売上が入る前までの実績です。
どういう仕組みで集計され、反映されているのでしょう。
実はここで「ATTAZoo+(アッタゾープラス)」プラグインの関連レコード集計を行うのです。
売上管理アプリの年と月をアンド関数でつなげたものを、関連用として画面の下においています。
これで売上管理アプリと紐付けが完了しましたので、データが一致したものを関連レコードで表示してみましょう。
結果、2021年3月のデータだけがここに集約されています。
更新すると3月31日のデータが新たに入ってくるはずなので見てみましょう。
「3月31日、15万円、4万5000円、40時間」と書かれていましたね。
その後、ATTAZoo+(アッタゾープラス)の関連レコード集計を使って、合計値を反映するように設定します。
ATTAZoo+(アッタゾープラス)の関連レコード集計は「編集して保存」をしないと更新されません。
現在、売上合計が「400万」の状態ですが、3月31日に「15万円」入ってきましたので、「編集して保存」をすると「415万」と反映されます。
売上合計と連動して、利益も変わりました。
「編集して保存」の作業が面倒な場合は、ATTAZoo+(アッタゾープラス)の機能で一覧画面の赤い部分のボタンで一括反映をするのがおすすめです。
この機能を活用するだけでこのように予実管理もできるようになります。
4.グラフを使って予実管理を視覚化する
予算と実績が売上管理アプリに紐付いたので、あとはグラフ化していくだけとなります。
ここで売上予実グラフを見てみましょう。
左の青い縦棒が予算、右の赤い縦棒が実績となります。
こちらは仕入れの予実グラフ。
今度は人件費の予実グラフ。
そして粗利の予実グラフです。
このようにワンクリックで予実状況を視覚化することができます。
しかし「日別で予実ができない」という問題もあります。
どうしても「日別」のデータが必要な場合は、トヨクモの「データコレクト」や他のプラグインを使用しなければなりません。
予算的に厳しいのであれば「ATTAZoo+(アッタゾープラス)」は低価格でほぼ同じ機能が実現できますので強くおすすめします。
ここで作成したグラフをダッシュボードに貼り付けておくと、常にリアルタイムでそれぞれの予実の進捗具合が見れますので非常に便利です。
まとめ
kintone(キントーン)で売上・日報を自動集計する方法について紹介しました。
現場の労力は変わらないまま、一切の手間なく自動で集計し、予実管理がとても簡単にできるようになります。
kintone(キントーン)に詳しい方だと、予実管理にトヨクモの「データコレクト」を選択する人もいると思いますが、実は「ATTAZoo+(アッタゾープラス)」でも同様に予実管理が出来るのでぜひ試してみてください。
「データコレクト」のサブスクリプションは月1万円からのプランがあります。
しかし実際日々の集計をするためにはスタンダードの機能が必要で2万5000円かかるため、予算的に難しいケースもあるでしょう。
しかし「ATTAZoo+(アッタゾープラス)」は月々3000円とリーズナブル!
「ATTAZoo+(アッタゾープラス)」は工夫次第で大変汎用性の高いプラグインです。
実績報告を WEB フォーム化して予実管理をkintoneで行うメリットは大きく3つです。
- 現場の実績報告の手間をほぼ変えずに予実管理が自動化できる
- 入力工数・漏れなどの人的要素がほぼなくなる
- リアルタイムでグラフ分析による視覚化ができる
今回使ったプラグインはトヨクモの「フォームブリッジ」と、JDアドバンスト・テクノロジーの「ATTAZoo+(アッタゾープラス)」でした。
ぺパコミ株式会社は、サイボウズ社のオフィシャルパートナーです。ペパコミでは建設現場のお客様が多く、多くの知見が蓄積されていますので、いつでもお気軽にご相談ください。
同じ建設業界でも、業種によって予実管理方法が全く異なることがあります。皆様に合わせたシステムをオーダーメイドで構築させていただきます。
売上・日報管理以外にもkintoneでできることを知りたい方は下記の記事をご覧ください。
kintone(キントーン)でできることとは?企業の業務改善のために特徴や機能をわかりやすく解説
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