「kintoneの導入を検討しているけれど、どの料金プランを選べばいいのか分からない…」
「費用対効果の高いプランを選びたいけれど、比較検討が難しい…」
上記の悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
kintoneは、業務効率化に役立つ強力なツールですが、最適なプラン選びが導入成功の鍵を握ります。
本記事では、kintoneの3つの料金プランや機能、最適な企業規模、費用を抑えるための具体的な方法まで、分かりやすく解説します。本記事を読むことで、自社のビジネスに最適なkintoneの料金プランが選択できるでしょう。
kintone導入に関する疑問や不安がある企業は、ペパコミ株式会社の無料相談がおすすめです。実際に利用する場合は、導入から改修内製化まで、一貫してサポートしています。どのように使っていけばいいか分からない方にもアドバイスしていますので、お気軽にご相談ください。
kintone(キントーン)の3つの料金プランと特徴【2024年11月価格改定】
kintoneの料金プランは「ライト」「スタンダード」「ワイド」の3つです。
それぞれのプランで、利用可能な機能やユーザー数、価格などが異なります。自社の企業規模やニーズに合わせて最適なプランを選ぶためにも、各プランの特徴をしっかりと理解しましょう。
プラン名 | 月額料金
(税抜/ユーザー) |
最小契約人数 | アプリ数上限 | スペース数上限 |
ライトコース | 1,000円 | 10ユーザー | 200個 | 100個 |
スタンダードコース | 1,800円 | 10ユーザー | 1,000個 | 500個 |
ワイドコース | 3,000円 | 1,000ユーザー | 3,000個 | 1,000個 |
ライトコース
ライトコースは、月額1,000円/ユーザーのもっとも低価格なプランです。2024年11月の価格改定により、最小契約人数が10ユーザーに引き上げられました。小規模チームでの利用を想定しており、アプリ数200個、スペース数100個まで利用可能です。
外部連携や拡張機能は利用できないため、シンプルな業務運用に適しています。外部サービスとの連携やAPI利用が必要な場合は、他のプランを検討する必要があります。
スタンダードコース
スタンダードコースは、月額1,800円/ユーザーで、中規模から大規模な企業に最適なプランです。APIやJavaScriptによるカスタマイズ、外部サービスとの連携が可能なため、kintoneの機能を拡張し、自社の業務フローに合わせた柔軟な運用を実現できます。
アプリ数は1,000個、スペース数は500個まで利用可能です。大量のアプリやスペースを利用できるため、多様な部門やプロジェクトでの活用が期待できます。
ワイドコース
ワイドコースは、月額3,000円/ユーザーの大規模組織向けのプランです。最小契約ユーザー数は1,000人からで、アプリ数は最大3,000個、スペース数は最大1,000個まで利用できます。
ワイドコースは、大規模組織や全社導入を想定して設計されており、多数のユーザーが同時に利用する環境に適しています。アプリやスペースの上限が他プランより大幅に拡張されているため、複数部門やプロジェクトでの活用が可能です。
また、APIリクエスト数の増加や専用機能が提供されることで、大規模な業務改善を効率的に実現できます。
kintoneの利用料金は高い?4つの類似サービスと徹底比較
kintoneは類似サービスと比較すると、やや高めの価格帯に設定されています。しかし豊富な機能や高度なカスタマイズ性、API連携による拡張性を考慮すると、コストパフォーマンスは良好です。
ただし、企業規模や利用目的によっては、より安価なサービスが適している場合もあります。以下に、kintoneと類似サービスとを比較したデータを表でまとめました。
各サービスの料金プラン・アプリ数上限・ディスク容量・主な特徴は、下の通りです。
サービス名 | 月額料金 | アプリ数上限 | ディスク容量 | 主な特徴 |
kintone | ライト:1,000円/ユーザー スタンダード:1,800円/ユーザー ワイド:3,000円/ユーザー |
最大3,000個 | 5GB × ユーザー数 | 高いカスタマイズ性、API連携 |
PigeonCloud | 1,100円/ユーザー | 非公開 | 非公開 | 同時ログイン数プランではユーザー無制限 |
プリザンター | 無料(3名まで) ライト:1,000円/組織 スタンダード:500円/ユーザー |
非公開 | 非公開 | 無料プランあり、オンプレミス対応 |
サスケWorks | スタンダード:5,000円/ユーザー プレミアム:15,000円/ユーザー |
最大200個 | 15GB | 帳簿機能やWebフォーム作成が標準搭載 |
AppSuite | ライト:600円/ユーザー スタンダード:800円/ユーザー プレミアム:1,000円/ユーザー |
非公開 | 非公開 | 比較的低価格、小規模向け |
PigeonCloudの特徴は、同時ログイン数プランでユーザー無制限である点です。プリザンターは無料プランやオンプレミス対応が魅力で、小規模な組織や自社サーバーで運用したい企業に適しています。
サスケWorksは帳簿機能やWebフォーム作成機能が標準搭載されているため、機能を重視する企業におすすめです。AppSuiteは低価格帯で利用できるため、コストを抑えたい小規模企業に適しています。
自社のニーズと照らし合わせ、どのサービスが最適か検討しましょう。
kintoneの利用料金が高いと言われる3つの理由
kintoneの料金が高いと言われる理由には、次の3つが関係しています。
- ユーザー数単位で料金が発生する
- プラグインや追加ストレージなどを利用すると追加費用が発生する
- 機能を使いこなせないとコストパフォーマンスが悪い
kintoneの料金設定の仕組みや、追加費用が発生するケース、コストパフォーマンスを最大限に高めるためのポイントも同時に解説しますので、導入を検討する際の判断材料にしてください。
ユーザー数単位で料金が発生する
kintoneの料金は、ユーザー数に応じて変動します。つまり、利用するユーザー数が増えれば増えるほど、料金も高額になります。大規模な組織でkintoneを全社的に導入する場合はコストが増大し、月額費用が高額になりがちです。
例えば、500名の従業員がいる企業がスタンダードコース(1,800円/ユーザー/月)を導入すると、月額90万円、年間で1,080万円もの費用がかかります。また、小規模チームであっても、ライトコースとスタンダードコースでは、最小契約人数が10ユーザーとなっているため、実際の利用者数が少ない場合でも割高に感じられることがあります。
プラグインや追加ストレージなどを利用すると追加費用が発生する
kintoneは標準機能だけでも幅広い業務をカバーしていますが、特定の業務要件に応じたプラグインや追加ストレージを導入する場合は、別途費用が必要です。
例えば、プラグインの月額料金は機能や提供元によって数千円〜数百万まで幅があり、複数導入するとさらに負担が増えます。
またストレージ容量が不足した場合、10GB単位で追加料金が発生します。大容量のデータを扱う企業では、ストレージ費用も考慮しましょう。
機能を使いこなせないとコストパフォーマンスが悪い
kintoneは、とても多機能なプラットフォームです。しかし、豊富な機能を十分に活用できなければ、コストパフォーマンスが悪く感じてしまう可能性があります。
kintoneを最大限活用するためには、業務フローの見直しや担当者への適切なトレーニングが不可欠です。導入時に準備が不十分だと、単純なデータ管理ツールとしてしか使えず、他の安価なツールでも代替可能と感じてしまうことがあります。
APIやプラグインなど高度な機能を利用しない場合、それらの付加価値が生かされず、「料金に見合わない」と感じられることもあるでしょう。
kintone導入に関する疑問や不安がある企業は、ペパコミ株式会社の無料相談がおすすめです。実際に利用する場合は、導入から改修内製化まで、一貫してサポートしています。どのように使っていけばいいか分からない方にもアドバイスしていますので、お気軽にご相談ください。
kintoneの利用料金を抑える2つの方法
kintoneの利用料金を抑える方法には、次の2つがあります。
- 国や自治体が提供している補助金・助成金制度を活用する
- NPO法人や任意団体の場合はチーム応援ライセンスを利用する
助成金やライセンスを活用して、うまくコストを抑えましょう。
国や自治体が提供している補助金・助成金制度を活用する
国や自治体が提供する補助金・助成金制度を利用することは、kintoneの利用料金を抑える方法として有効です。
代表的なのは「IT導入補助金」で、中小企業・小規模事業者などがITツールを導入し、生産性向上を図ることを目的としています。補助金の交付額は、導入するITツールや事業者の規模によって異なりますが、最大で導入費用の2/3まで補助されるケースもあります。
積極的に活用できれば、kintone導入の初期費用負担を大幅に軽減できるでしょう。
NPO法人や任意団体の場合はチーム応援ライセンスを利用する
非営利団体(NPO法人、任意団体など)の場合、「チーム応援ライセンス」を活用すると、kintoneを低価格で使えます。
通常のライセンスと比較して、大幅な割引きが適用されるため、限られた予算でもkintoneの豊富な機能を活用できます。チーム応援ライセンスでは、最大900ユーザーまでを年額9,900円(税抜)で利用可能です。通常にkintoneで契約すると年間36,000円かかるため、とてもお得です。
ただしチーム応援ライセンスには、非営利活動であること、代表者や情報管理責任者が明確であることなど、いくつかの適用条件があります。条件を満たす非営利団体は、チーム応援ライセンスの利用を検討してみてください。
参考:チーム応援ライセンス – 非営利団体向けの取り組み – サイボウズ
【必見】kintoneをコスパよく使う4つのコツ
kintoneをコスパ良く運用する方法は、以下の4つです。
- 必要以上にプラグインや外部サービスを利用しない
- 閲覧専用ユーザーには外部ツールを活用する
- 最初は特定部門やプロジェクト単位で導入する
- 低コストで利用できるアプリと連携して機能を補う
具体的な方法を把握し、自社で活用する際の参考にしてください。
必要以上にプラグインや外部サービスを利用しない
プラグインや外部サービスは便利ですが、導入するたびに別途費用が発生します。これらのコストが積み重なると、基本料金以上の出費となり、全体の運用コストが増大するでしょう。
標準機能だけでも顧客管理やタスク管理など多くの業務をカバーできるため、まずはそれを活用することがおすすめです。
新しいプラグインを導入する場合はテスト環境で動作確認を行い、本当に必要なものだけを選ぶことで、不具合リスクと無駄な出費を抑えることができる
閲覧専用ユーザーには外部ツールを活用する
kintoneの利用料金は、ユーザー数に基づいて計算されます。情報閲覧のみを行うユーザーにもライセンスを付与すると、費用が多くなってしまうため注意が必要です。
kintoneの情報を閲覧のみ行うユーザーには、「kViewer」や「じぶんページ」などの外部ツールを活用しましょう。2つのツールはkintoneのデータ閲覧に特化しており、ライセンスを必要とせずに情報共有できます。
kintoneのユーザーライセンス数を抑えられるため、コスト削減の実現が可能です。
参考:じぶんページ
最初は特定部門やプロジェクト単位で導入する
全社的な導入の前に、特定の部門やプロジェクトでkintoneを試験的に導入すると、コストを抑えながらkintoneの効果を実感できます。
小規模な導入であれば、必要なライセンス数も少なく、初期費用を抑えることが可能です。また、試験導入を通して、kintoneの操作方法や機能に対する理解を深め、社内全体への展開をスムーズに進めるためのノウハウを蓄積できます。
さらに実際の業務の中でkintoneを活用すると、自社に最適なカスタマイズ方法や運用方法を検討し、本格導入時の効率化につなげられます。
低コストで利用できるアプリと連携して機能を補う
kintoneはAPI連携を通じて、他のクラウドサービスと連携可能です。機能を活用すると、kintone単体では実現できない機能を低コストで追加できます。
例えば高度な帳票作成が必要な場合、連携サービスを利用すると、個別にプラグインを開発するよりも低コストで実現できます。kintoneと連携可能なサービスは多岐に渡るため、自社のニーズに合ったサービスを選択し、費用対効果の高いシステムを構築しましょう。
例として契約管理業務を効率化したい場合「クラウドサイン」と連携すれば、kintone上で契約書の作成から締結、管理までを一元化できます。
参考:クラウドサイン
以下の記事では、kintoneのAPI連携でできることを紹介しています。API連携の詳細を解説していますので、ぜひ参考にしてください。
kintone(キントーン)のAPI連携でできることとは?設定方法や活用事例を徹底解説!
kintoneの導入でお悩みなら「ペパコミ株式会社」の無料相談がおすすめ!
kintoneは、業務効率化やデータ管理に特化したクラウド型プラットフォームで、ユーザー数に応じた月額制を採用しています。「ライトコース」「スタンダードコース」「ワイドコース」の3種類のプランがあり、それぞれ機能や利用規模が異なります。
費用対効果を高めるために、kintoneの標準機能を最大限に活用し、必要最低限のライセンス数で運用しましょう。
ペパコミ株式会社は、kintoneの導入支援や運用サポートに豊富な実績を持つ専門家チームです。お客様の業務内容や課題を丁寧にヒアリングし、最適なプランの選定から、導入後の活用方法、運用サポートまで一貫したサービスを提供しています。
無料相談では、お客様の具体的なニーズに合わせて、kintoneの活用方法や費用対効果の最大化に関して、分かりやすくご説明いたします。kintone導入に関する疑問や不安を解消し、スムーズな導入をサポートしているので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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