こんなお悩みはありませんか?
「ノーコードアプリ開発とは、一体何だろう?」
「メリットやデメリット、おすすめのツールを知りたい」
プログラミングのスキルがなくても、自分のアイデアを手軽にアプリとして形にしたいと考えている方も多いのではないでしょうか。そのような願いを叶えるのが「ノーコードアプリ開発」です。
本記事では、ノーコードアプリ開発の基本から、そのメリット・デメリット、そして開発を始めるためのおすすめツールまで、幅広く解説します。この記事を読めば、ノーコードアプリ開発の全体像を理解し、最初の一歩を踏み出せるようになります。
また、「kintone」でのノーコードアプリ開発に課題を感じている場合は、「ペパコミ株式会社」にご相談ください。
ノーコードアプリ開発とは?
ノーコードアプリ開発とは、プログラミングのソースコードを一切書かずにアプリケーションを作成する開発手法です。
あらかじめ用意された機能やデザインのテンプレート(ひな形)を、まるでブロックを組み立てるかのようにドラッグ&ドロップで組み合わせるだけで、アプリを開発できます。
専門的な知識を持つエンジニアでなくても、業務担当者などが自らの手で、短期間かつ低コストで必要なアプリを開発できるのが大きな特徴です。
ノーコードでアプリを開発する4つのメリット
ノーコードでのアプリ開発には、従来の開発手法にはない多くのメリットがあります。
ここでは、その中でも特に重要な4つのメリットを解説します。
- プログラミングの専門知識がなくてもアプリを開発できる
- 開発期間を短縮できる
- アプリ開発にかかるコストを削減につながる
- 社内で運用・改善を行える
上記のメリットを知ることで、ノーコード開発の魅力をより深く理解できます。
プログラミングの専門知識がなくてもアプリを開発できる
ノーコードアプリ開発の大きなメリットは、プログラミング経験がない非エンジニアでもアプリを開発できる点です。
日々の業務をよく理解している現場の担当者が、自らのニーズに合わせて直接アプリを作成できます。
外部の開発会社に依頼する際の手間や認識のズレがなくなるため、本当に使いやすいアプリが生まれます。
開発のハードルが下がることで、より多くの人がアプリ開発に参加でき、社内のDX推進にもつながるのがメリットです。
開発期間を短縮できる
ノーコード開発は、既存の機能やテンプレートを組み合わせて行うため、開発に必要な作業工程が大幅に少なくなります。
ユーザーからのフィードバックを受けて修正や改善を行いたい場合も、迅速に対応できます。
ゼロからシステムを設計・構築する「フルスクラッチ開発」と比較して、圧倒的なスピードでアプリを完成させ、運用を開始できるのが大きな強みです。
フルスクラッチとは、既存のものを利用せず、完全にオリジナルでシステムやソフトウェアを開発する手法を指します。
アプリ開発にかかるコストを削減につながる
ノーコード開発では、専門のエンジニアを新たに雇用したり、外部の開発会社に委託したりする必要がないため、人件費や外注費用を大幅に抑えられます。
多くのノーコード開発ツールは、月額制の有料プランでも比較的低価格から利用できるものが多く、初期投資を抑えたい企業にとっても魅力的です。
また、開発後の運用や改善も社内の担当者が行えるため、長期的に見ても人件費など追加の費用がかかりにくいメリットがあるのも魅力です。
社内で運用・改善を行える
ノーコードで開発したアプリは、現場の担当者が主体となって運用や改善を進められるのもメリットの一つです。
業務内容の変更や新たなニーズが発生した際に、専門知識がなくても迅速にアプリを修正・アップデートできます。
これにより、常に業務に最適化された状態を保てます。
ただし、より高度なカスタマイズや複雑な機能追加を行いたい場合は、専門的な知識が必要になることもあります。
その際は、外部のコンサルタントなど専門家の支援を仰ぐのが有効な手段です。
ノーコードでアプリを開発する2つのデメリット
多くのメリットがあるノーコードアプリ開発ですが、一方でいくつかのデメリットも存在します。
導入を検討する際には、以下の2つの点を理解しておくことが重要です。
- 高度なカスタマイズは難しい場合がある
- プラットフォームに依存するリスクがある
上記のデメリットを把握し、対策を考えることで、ノーコード開発をより成功に近づけられます。
高度なカスタマイズは難しい場合がある
ノーコード開発は、プラットフォームが提供する機能やテンプレートの範囲内でしか開発できません。
そのため、デザインを細かく調整したり、独自の機能を実装したりなどの高度なカスタマイズは難しい場合があります。
もし、複雑な要件や独自性の高い機能が必要な場合は、一部コードを記述するローコード開発や、ゼロから開発するフルスクラッチ開発を検討する必要があります。
その場合、人件費や開発費用が別途かかるため、予算と相談しながら進めていかなければなりません。
プラットフォームに依存するリスクがある
ノーコード開発は、特定の事業者が提供するプラットフォームを利用するため、その事業者の動向に大きく影響されます。
例えば、プラットフォームのサービスが終了してしまえば、開発したアプリが使えなくなる可能性があります。
また、料金改定や仕様変更によって、予期せぬコスト増や改修が必要になることも考えられるため、上記のようなトラブルも念頭においておくことが重要です。
このような「ベンダーロックイン」のリスクを避けるためには、プラットフォーム選定時に、提供元の信頼性や将来性を慎重に見極めることが重要です。
無料で使えるノーコードアプリ開発ツール5選
ここでは、無料で始められるおすすめのノーコードアプリ開発ツールを5つ紹介します。
- kintone | 日本製で業務アプリ作成に適しており高いカスタマイズ性が特徴
- Adalo | 直感的に操作可能でWebやネイティブアプリの作成が可能
- Bubble | 自由度・拡張性が高く複雑なWebアプリ開発が得意
- AppSheet | Google製でGoogleサービスと連携しやすく業種別サンプルが豊富
- Glide | スプレッドシートを活用してPWAを簡単に作成可能
それぞれのツールの特徴を比較し、自社の目的に合ったものを見つけましょう。
kintone|日本製で業務アプリ作成に適しており高いカスタマイズ性が特徴
kintoneは、サイボウズ株式会社が提供する日本製の業務アプリ作成ツールです。
顧客管理や案件管理、日報など、業務に必要な情報を管理・共有するためのアプリを、豊富なテンプレートからスピーディーに作成できます。
顧客情報や案件情報、売上情報、プロジェクトの進捗状況、ワークフローの申請状況など、チームや仕事に必要なあらゆる情報を管理、リアルタイムな共有も可能です。
また、クラウドサービスなので、インターネット環境さえあればどこからでもアクセスできます。
さらに、会計ソフトなど外部サービスとの連携も可能で、機能の拡張性も高いのが特徴です。
日本語による手厚いサポート体制も整っているため、安心して利用できます。
Adalo|直感的に操作可能でWebやネイティブアプリの作成が可能
Adaloは、アメリカ発のノーコードアプリ作成ツールで、ドラッグ&ドロップの直感的な操作でWebアプリやネイティブアプリ(iOS/Android)を開発できます。
デザイン性の高いテンプレートが豊富に用意されており、見た目にこだわったアプリを作成したい場合に適しています。
基本の言語は英語ですが、ブラウザの翻訳機能などを使えば日本語での利用も可能です。
また、ツール自体の設定を変更すれば、日本語での使用もできます。
Bubble|自由度・拡張性が高く複雑なWebアプリ開発が得意
Bubbleは、高い自由度と拡張性を誇るノーコード開発ツールです。
豊富なテンプレートやプラグインが用意されており、SNSやマッチングサイトのような複雑なWebアプリケーションの開発にも対応できます。
その反面、多機能であるがゆえに、初心者にとっては学習コストが高い側面もあります。
公式言語は英語のみですが、本格的なWebサービスをノーコードで構築したい場合に有力な選択肢の一つです。
英語が得意な方は検討してみてください。
AppSheet|Google製でGoogleサービスと連携しやすく業種別サンプルが豊富
AppSheetは、Googleが提供するノーコード開発ツールです。
GoogleスプレッドシートやExcelなどのデータソースから、簡単にモバイルアプリを生成できます。
GoogleカレンダーやGoogleマップなどの他のGoogleサービスとの連携もスムーズです。
また、さまざまな業種向けのサンプルアプリが豊富に用意されており、自社の業務に合わせて手軽にカスタマイズできます。
公式言語は英語ですが、設定すれば日本語に変更可能です。
Glide|スプレッドシートを活用してPWAを簡単に作成可能
Glideは、PWA(Progressive Web Apps)の作成に特化したノーコードツールです。
PWAとは、Webサイトをスマートフォンのネイティブアプリのようにホーム画面に設置して利用できる技術です。
Googleスプレッドシートをデータベースとして活用し、数分でアプリを作成できます。
公式言語は英語ですが、操作がシンプルなため比較的扱いやすいツールです。
また、公式の動画チュートリアルも充実しているため、初心者の方にもおすすめです。
ノーコードアプリ開発ツールの3つの選び方
数あるツールの中から自社に最適なものを選ぶためには、いくつかのポイントを押さえる必要があります。
ここでは、ツール選びで失敗しないための3つの視点を解説します。
- 自社のアプリ開発の目的・用途に合っているか
- 操作性や担当者のスキルに適しているか
- 日本語対応やサポート体制は整っているか
上記のポイントを事前に確認することで、導入後のミスマッチを防げます。
自社のアプリ開発の目的・用途に合っているか
ツールを選ぶ前に、まずどのようなアプリを作りたいのか、その目的や必要な機能を明確にすることが重要です。
顧客管理アプリを作りたいのか、社内の申請ワークフローを電子化したいのかによって、最適なツールは異なります。
目的に沿わないツールを使用しても、思うようなアプリは開発できません。
ツールの公式サイトで、自社の目的に合ったテンプレートや導入事例があるかを確認しましょう。
事前に解決したい課題や目的をはっきりさせておくことが、ツール選びの第一歩です。
操作性や担当者のスキルに適しているか
アプリ開発を担当する従業員のITスキルレベルに合ったツールを選ぶことも大切です。
いくら高機能なツールでも、操作が複雑で使いこなせなければ意味がありません。
多くのツールでは無料トライアル期間が設けられているため、実際に操作感を試してみることをおすすめします。
操作することで初めて使いやすさが分かります。
もし操作に不安がある場合は、マニュアルの分かりやすさや、操作方法を学べるサポートコンテンツが充実しているかどうかも確認しましょう。
日本語対応やサポート体制は整っているか
特に海外製のツールを検討する場合、日本語に対応しているかは重要な確認ポイントです。
管理画面やマニュアルが日本語に対応していないと、操作の難易度が上がってしまいます。
また、問題が発生した際に日本語で問い合わせができるサポート窓口があるかどうかも確認しておきましょう。
海外製のツールであっても、日本の販売代理店が日本語でのサポートを提供している場合もあります。
安心して利用するためにも、サポート体制の充実度は欠かせないチェックポイントです。
ノーコードアプリ開発ツール「kintone」の3つの導入事例
ここでは、実際に「kintone」を活用して業務改善に成功した企業の事例を3つ紹介します。
- エコサイクル株式会社様 | 建設業のDXを実現
- ナカミ創造研究所様 | 案件管理の課題を解決
- インフォレンズ株式会社様 | 販売管理・在庫管理の一元管理化
上記の事例から、自社でのkintone活用のヒントを見つけましょう。
エコサイクル株式会社様|建設業のDXを実現
富山県で建設業を営むエコサイクル株式会社様は、Excelでの情報管理による手間やミスに課題を抱えていました。
業務効率化を目指してkintoneを導入し、名刺情報や現場情報などをkintone上で一元管理するようにしました。
これにより、情報の検索性が向上し、社内での情報共有がスムーズになったのです。
建設業特有の複雑な情報管理を、ノーコードで自社の業務に合わせて最適化できた好事例です。
より詳しい事例の内容は、以下の記事をご覧ください。
【導入事例】kintoneで建設業のDXを実現!Excelからの脱却【エコサイクル株式会社様】
ナカミ創造研究所様|案件管理の課題を解決
長野県で中小企業向けのコンサルティングを行うナカミ創造研究所様は、顧客情報や案件の進捗管理に課題を感じていました。
課題解決のためにkintoneを導入し、顧客リストや案件管理、日報などの業務アプリを自社で開発したのです。
結果として、情報の属人化が解消され、案件の進捗状況がリアルタイムで把握できるようになりました。
これにより、作業効率と情報共有のスピードが大幅に向上しました。
より詳しい事例の内容は、以下の記事をご覧ください。
【導入事例】kintoneで案件管理の課題を解決!進捗管理もスムーズに【ナカミ創造研究所様】
インフォレンズ株式会社様|販売管理・在庫管理の一元管理化
海外ゲームのグッズ輸入・販売を行うインフォレンズ株式会社様は、Excelでの販売・在庫管理に限界を感じていました。
そのため、kintoneを導入し、仕入れから販売、在庫までの一連の流れを管理するシステムを構築したのです。
これにより、商品ごとに異なる管理フローにも柔軟に対応できるようになり、発注状況や在庫状況が正確に把握できるようになりました。
複雑な管理業務をノーコードでシステム化し、業務効率化を実現した事例です。
より詳しい事例の内容は、以下の記事をご覧ください。
【導入事例】kintoneで販売管理・在庫管理の一元管理化!思わぬメリットにも満足【インフォレンズ株式会社様】
ノーコードアプリ開発は外部コンサルタントの活用がおすすめな理由
ノーコードアプリ開発は専門知識がなくても始められますが、より高度な開発や他システムとの連携を考えるなら、専門家の知見を活用するのがおすすめです。
外部のコンサルタントに依頼すれば、ツール選定から要件定義、開発までをサポートしてもらえます。
特に「kintone」の導入支援を行う「ペパコミ株式会社」は、kintoneの導入支援から改修内製化まで伴走支援でサポート可能です。
専門家の力を借りることで、自社のリソースを節約しながら、ノーコード開発の効果を最大限に引き出せます。
kintoneの導入支援サービスに関して詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
関連記事:kintone(キントーン)の導入支援サービスとは?おすすめのパートナー会社5選を解説
「kintone」でのノーコードアプリ開発は「ペパコミ株式会社」にご相談ください
ノーコード開発は、プログラミング不要で、短期間・低コストでアプリを開発できる画期的な手法です。
一方で、カスタマイズの自由度やプラットフォームへの依存などのデメリットも存在するため、自社の目的や担当者のスキルに合ったツールを選ぶことが重要です。
中でも「kintone」は、日本企業向けに作られており、柔軟なカスタマイズが可能です。
「ペパコミ株式会社」は、kintoneに特化した開発・カスタマイズの豊富な実績を持っています。
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