ペパコミ株式会社の構築サポート担当の鍋島です。
1日3件程度、お客様とMTGをしつつ、合間にメールやチャットで質問に回答するヘルプデスク兼kintoneコンサル兼kintone構築担当者として業界の片隅で働いています。
ここ最近立て続けに、「kintoneアプリの一覧を作りすぎて、実際に使う一覧へのアクセス性が悪くなっているのでどうにかしたい」という相談を受けましたので、今回はこうした場合の対応をご紹介します。
今回の課題
kintoneの一覧画面には最大で1000個まで一覧を作ることができます※2025年10月現在
営業向けに【自分の案件】一覧を作ったり、経理向けに【請求可能な案件】一覧を作ったりと、各社様々な一覧を作っていることと思います。
ここでデフォルト以外の任意の一覧を開くまでには一覧選択プルダウンを開く→目的の選択肢を探す→クリックすると3ステップがありますが、一覧が多いと目的の選択肢を探すのが大変ですし、似た名前の別な一覧をうっかり開いたり、手が滑って違う一覧をクリックしてしまうこともありますので
任意の一覧を間違えず簡単に開けるようにする方法を考えよう!というのが今回のテーマです。kintoneライフハック系テクニックなので、kintone基本機能しか使っていません。
サンプルアプリに適当に9つほど一覧を作ってみましたが、百発百中でこの中から自分の意図した一覧を正確にクリックするのはなかなかの名人芸だと思います。
実際の解決テクニック集
いくつかありますので、順番にご紹介していきます。
一覧の名前に絵文字を含める
実はkintoneの一覧の名前には絵文字を含めることができます。
こうすることで、目で見て自分の狙いを探しやすくなります。
一覧選択プルダウンを開く→目的の一覧を探す→クリックする。この操作は何も変わっていないので動作数は変わりませんが、人間が任意の一覧を選ぶ際のミスは減らせると思います。
絵文字が表示できるか否かが環境依存な点はネックかもしれません。
ブックマーク機能を使う
kintoneにはブックマーク機能がありますので、これを利用することも考えられます。
その一覧が、社内で自分以外に利用する人がいないようなものであれば、ブックマークで対応するのは一つ冴えた方法と思います。
反面、ブックマークはユーザーごとに設定されているので、管理者側からはコントロールできませんし、新入社員に毎回ブックマークの機能を教えて実務利用アプリのすべてを逐一ブックマークさせるのもなかなか時間がかかるので、解決策としては状況を選ぶものと思います。
リンクを作成する
kintoneの一覧はすべて固有のURLを持ちます。
一覧を切り替えた際にURLに表示される「view=xxxxxxx」という部分がそれです。
固有のURLを持つということはその一覧に直接遷移するリンクを作れることを意味します。
これを利用して任意の一覧に遷移するリンクをkintoneアプリのアイコンと説明の中に設定しすることで、一覧選択プルダウンを開くことなく任意の一覧にアクセスすることができるようになりました。
アプリの説明の中では文字の大きさを変更することができるので、利用頻度の高いものは大きな文字で、利用頻度の低い一覧は小さな文字にするなど視覚的なアプローチが可能です。
アプリの管理者側で設定しておけばユーザー全員に利用してもらえる点が個人的に気に入っています。
おわりに
kintoneをより快適に使うためには、ただカスタマイズによって機能を追加するだけではなく、「いかに使いやすく整えるか」が重要になります。 今回ご紹介した方法は、そのためのほんの一例です。
ユーザーにとっての使いやすさを考えながら環境を整備していくことで、kintoneはさらに強力なツールになるでしょう。
私たちは、こうした「かゆいところに手が届く」サポートも得意としていますので、お困りの際はぜひお気軽にご相談ください。
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