kintoneについて「何ができるか」を調べたことがある方は多くいらっしゃると思います。これは、kintoneというツールが非常に柔軟性が高く、多様に活用できるからでしょう。
スマートフォンに例えられるように、kintone自体に特定の用途が限定されていません。スマートフォンに必要なアプリをダウンロードして自分でカスタマイズするように、kintoneは自社に必要な業務に合わせてアプリを作成し、カスタマイズして利用できます 。
この記事では、kintoneでできることについて分かりやすく解説しています。自社にkintoneを導入するか迷っている方は、ぜひご参考ください。
なお、ペパコミ株式会社では、「kintone」を活用した業務支援を行っています。業務効率化にお悩みの方は、ぜひ以下からお気軽にご相談ください。
kintoneは何でも「できる」ツールだから説明が難しい
kintoneは特定の業務に特化したシステム(例えば経費精算システムや勤怠管理システムなど)とは性質が異なります 。
kintoneは、「無から有を生み出す」ように、利用者がゼロから自社の業務フローに合わせてシステムを構築していくシステムです。この高い柔軟性と拡張性ゆえに、「何ができるか」という問いに対して一言で答えるのが難しくなります。
また、あらかじめ決まった機能だけを使うのではなく、自社の独自の業務に合わせてアプリケーションを一から作り上げられます。
何でもできてしまうからこそ、説明が抽象的になりやすく、使う人や提案する人によって理解度に差が出やすいツールです。
kintoneで自社が「やりたいこと」を知る方法
kintoneで何ができるかを知りたい場合、闇雲に機能を調べるよりも、以下のように自社がkintoneを使って何を解決したいのか、という課題を明確にすることが出発点となります。
- 解決したい「自社の課題」を起点に調べる
- 豊富な事例を活用する
解決したい課題がはっきりしていれば、その課題をキーワードにして調べると、kintoneで何ができるのかが見えてきやすくなります。
解決したい「自社の課題」を起点に調べる
kintoneで何ができるかを知るための最も分かりやすい方法は、自社が抱える課題や実現したい業務をキーワードとして検索することです。
例えば、原価管理をkintoneでやりたいなら「kintone 原価管理」、経費精算のシステムを作りたいなら「kintone 経費精算」、請求書管理をしたいなら「kintone 請求管理」のように検索します。このように、具体的な課題名とkintoneを組み合わせて調べることで、自社の求める解決策が見つかりやすくなります。
豊富な事例を活用する
解決したい課題で検索すると、kintoneの活用事例が数多く見つかります。kintoneはさまざまな業界・業種で活用されているため、自社と似た業種や業界での事例を探すのも良い方法です。
多くの会社がkintoneの活用事例を公開しているので、参考にすると、kintoneでどのような業務が可能になるのか、具体的なイメージを掴みやすくなります。
事例を見てもkintoneで「できるか」の確信が持てない場合の進め方
kintoneの活用事例を見て「これなら自社でもできそうだ」と感じたとしても、実際に自社で実現可能かどうか確信が持てない場合があるでしょう。このような状況で、より確実にkintoneで自社のやりたいことが実現できるかを確認するには、主に以下2つの方法があります。
- 自分で試用して実際に触れてみる
- 複数のベンダーに相談してみる
それぞれ解説していきます。
自分で試用して実際に触れてみる
一つ目の方法は、kintoneの試用期間を申し込んで、実際に自分でシステムを構築してみることです。
kintoneは直感的な操作でアプリを作成できますが、ある程度のITリテラシーやシステム構築の経験がある方に向いている方法です。
自分で実際に触れてみることで、kintoneの操作感やカスタマイズの自由度、そして自社の業務がどの程度実現できるのかを体感できるでしょう。
複数のベンダーに相談してみる
二つ目の方法は、kintoneの構築や活用支援を行っているベンダーに相談することです。
kintoneのプロフェッショナルであるベンダーに自社の課題や実現したいことを伝えることで、kintoneでそれが可能かどうか、可能であればどのような方法があるのか、具体的な提案を受けられます。
ンダーに相談する際に2〜3社から話を聞くことをおすすめしています。その理由は、会社によってkintoneの構築方法や提案内容が異なるためです。
複数の提案を聞くことで、様々なアプローチを知り、自社に最も適した方法やパートナーを見つけやすくなるでしょう。
kintoneを構築する良いベンダーを見極めるポイント
複数のkintoneベンダーから提案を受ける際に、どのベンダーが良いパートナーとなるかを見極めることは非常に重要です。長期的にkintoneを活用していく上で、信頼できるベンダーと組むことは成功の鍵となります。良いベンダーを見極めるためには、主に以下3つのポイントを押さえる必要があります 。
- 複数の選択肢を提示し、メリット・デメリットを説明してくれるか
- 言われた通りだけでなく、より良い方法を提案してくれるか
- 構築経験が豊富で、引き出しが多いか
それぞれ解説していきます。
複数の選択肢を提示し、メリット・デメリットを説明してくれるか
良いベンダーは、お客様から受けた要望や課題に対して、一つの解決策だけを提示するのではなく、複数の選択肢を示してくれます。
そして、それぞれの選択肢(例えばA案、B案、C案など)について、メリットとデメリットを分かりやすく説明してくれるでしょう。
そのため、お客様は自社の状況やリテラシーに合わせて、最適な方法を自分自身で判断できます。お客様自身が納得して選択できるよう、丁寧な情報提供を行うのが良いベンダーの姿勢です。
言われた通りだけでなく、より良い方法を提案してくれるか
お客様の要望をそのまま受け入れて構築するだけでなく、kintoneの特性を活かした「もっと良い方法」を提案してくれるかも重要なポイントです。kintoneは柔軟性が高いため、さまざまな構築の可能性があります。
経験豊富なベンダーであれば、お客様の潜在的なニーズを引き出したり、より将来性のある構築方法を提示可能です。
言われたことだけを構築するベンダーは、その場では良くても、変化への対応や長期的なパートナーとしては不十分な場合があります。引き出しが多く、お客様の期待を超える提案ができるベンダーを選びましょう。
構築経験が豊富で、引き出しが多いか
良いベンダーは、これまでのkintone構築経験が豊富で、様々な業務や課題に対応できる「引き出し」を多くもっています。
kintoneで何かを実現するにしても、標準機能でできること、プラグインが必要なこと、API連携が必要なことなど、技術的な難易度や実装方法には幅があります。経験豊富なベンダーは、それぞれの違いを理解しており、お客様の要望に対して最適な方法を選択・提案可能です。
なお、システムに詳しくないお客様でも、将来的な運用イメージを掴めるように説明してくれるかが大切です。
kintoneで「できる」ことを知りたい方はペパコミ株式会社へご相談ください
前述の通り、同じ「できます」という回答でも、その裏側にある技術的な仕組みや必要な連携はベンダーによって、あるいは実現方法によって大きく異なります。
中には、仕様を詳しく説明せずに「できます」とだけ言う会社も少なくありません。
複数のベンダーから話を聞き、それぞれの提案内容や説明の詳しさを比較することで、どのベンダーが技術的な側面や潜在的なリスクまで含めて正直かつ丁寧に説明してくれるかを見極められます。
これにより、「こんなはずではなかった」という認識のずれを防ぎ、安心してプロジェクトを進められるでしょう。
なお、ペパコミ株式会社では、「kintone」を活用した業務支援を行っています。業務効率化にお悩みの方は、ぜひ以下からお気軽にご相談ください。
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