「kintoneで自動採番はできますか?」
「kintoneに自動採番を簡単に実現するプラグインはありますか?」
自動採番の方法に関してこのような悩みを持っていませんか?
本記事では、サイボウズ社の提供しているkintoneで自動採番を実装する方法について解説します。また、簡単に実装できる方法として無料版も含めたおすすめの自動採番プラグインも紹介します。
自動採番を上手く活用すると、手動で番号を振る手間やミスが減ります。kintoneで採番機能を利用する方法も解説するので、kintoneで自動採番を使えるようにして業務効率の向上を目指しましょう。
もしkintoneの特徴やできることについて詳細を知りたい方は下記の記事もあわせてご覧ください。
関連記事:サイボウズ社のkintone(キントーン)とは?機能や特徴をわかりやすく解説
また、ペパコミ株式会社では、kintoneの導入サポートを無料で行っております。導入に関することから改修内製化までの相談ができるため、業務をより効率的に行えるようサポートいたします。
kintone(キントーン)の自動採番プラグインとは?
レコードごとに重複しない通し番号を自動的に設定することを、自動採番といいます。自動採番を活用すれば、データの一貫性が保たれるのでヒューマンエラーが発生しにくく、書類やデータの管理がしやすくなります。
サイボウズ社が提供する「自動採番プラグイン」は、無料で利用でき、特定のフォーマットに従った一意の番号を自動で生成できます。値の前後に付与する文字・日付の設定や、採番の桁数の設定など、最低限の採番ルールのカスタマイズが可能です。
これから自動採番プラグインの機能を詳しく解説していきます。
kintone(キントーン)で自動採番を使う方法
kintoneの標準機能では、自動採番の機能は備わっていません。そのため、以下2つの方法で設定する必要があります。
- kintone公式の自動採番プラグインを利用 (無料)
- 外部連携サービスの利用
それぞれ1つずつ解説していきます。
kintone公式の自動採番プラグインを利用 (無料)
サイボウズ社の「自動採番プラグイン」であれば、採番機能を無料で利用できます。kintoneのスタンダードコースを利用している方のみ利用可能です。ただし、詳細な条件設定や複数のフィールドで採番できないなど、制約が多くて使いにくい面もあります。
また、サイボウズ社による技術的なサポートを受けられないので、デメリットを考慮した上で利用するかどうか検討してください。
詳しくはサイボウズ公式ページをご確認ください。
kintoneの自動採番プラグインをJavaScriptで実装
kintoneで「自動採番プラグイン」を実装する方法を、以下の4ステップで紹介します。サイボウズ公式の「サンプルプラグイン > 自動採番プラグイン」ページを参考にしましょう。
①GitHubから必要なソースコードを、フォルダごとダウンロードする
②ダウンロードしたファイルを、zipファイルにパッケージングする
サイボウズの公式ページにパッケージングしたzipファイル(SAMPLE_autonum.plugin_v2.4.4.zip)が用意されているので、そのまま利用します。
③プラグインを読み込む
- 「設定 > kintoneシステム管理」を開きます。
- 「その他 > プラグイン」を選択してください。
- 画面左上の「読み込む」をクリックし、「参照」から用意したzipファイルを選択して「読み込む」ボタンを押下します。
一覧にプラグイン名が表示されていれば完了です。
④アプリを追加する
⑤プラグインの追加・設定をする
- 「アプリの設定画面」を開き、「設定」のプルダウンから「プラグイン」を選択します。
- 「追加する」をクリックし、追加するプラグインにチェックを入れて「追加」を押下してください。
- プラグインの設定画面で必要項目を設定します。
- アプリの設定画面に戻り、「設定完了」をクリックして終了です。
さいごに正しく設定できているのかを確認するために、動作確認を行いましょう。
外部連携サービスの利用
「サイボウズの自動採番プラグインは、設定項目が不十分だ」「モバイルでも採番機能を使いたい」「サポートの問い合わせ対応もないし導入に不安がある」と感じている人もいるのではないでしょうか?
その場合、外部サービスとkintoneの連携をおすすめします。
kintoneのスタンダードコースであれば、外部連携サービスの利用が可能です。外部の採番機能のサービスは多くが有料版ですが、より高機能で使いやすい採番機能を活用できることが多いです。またサポートを提供している外部サービスであれば、IT初心者の人でも安心して採番機能を導入できます。
kintoneの自動採番プラグインの機能
サイボウズ社が公式で提供するkintoneの「自動採番プラグイン」の特徴は、以下の通りです。
- 一意の番号を自動で採番できる
- 採番の形式やルールを設定できる
- kintoneの自動採番プラグインで使える連番は4種類ある
- サイボウズ社への問い合わせは対象外
- モバイル非対応
それぞれの特徴を解説します。
一意の番号を自動で採番できる
サイボウズ社が提供する自動採番プラグインは、プラグインの設定画面で指定した採番ルールをもとに、一意の番号を自動で付与します。
採番の形式やルールを設定できる
プラグインの設定画面では、主に以下の項目の設定が可能です。
自動採番フィールドの選択 | 自動採番された番号が入るフィールドを設定する |
表示桁数 | 番号を0埋めし、指定した桁数にする |
連番の書式 | 5種類ある(後に詳しく解説) |
日付の書式 | 9種類ある |
接続語 | 「_(アンダースコア)」、「-(ハイフン)」の2種類ある |
連番をリセットするタイミング | 年・月・日ごとに設定できる |
kintoneの自動採番プラグインで使える連番は4種類
サイボウズ社の自動採番プラグインで利用できる連番は、以下の4種類です。
連番 | 例)001, 002, 003 |
日付 + 連番 | 例)20240601_01 |
テキスト + 連番 | 例)見積書_01 |
日付 + テキスト + 連番
テキスト + 日付 + 連番 |
例)202406_見積書_01 |
設定した桁数に合わせて、連番が振られます。また連番は、「日付」や「テキスト」との紐づけに対応しています。
サイボウズへの問い合わせ対象外
サイボウズ社の採番プラグインは、問い合わせ対象外のサービスです。そのためkintone初心者の人は、個人で対応できるかしっかりと考えた上で利用を検討するとよいでしょう。
モバイル非対応
サイボウズ社の自動採番プラグインはモバイル非対応なので、スマートフォンでの利用を考えている方にはおすすめできません。
kintone(キントーン)の自動採番おすすめプラグイン
kintoneで自動採番を活用できる、おすすめのプラグインを3つ厳選して紹介します。
- M-SOLUTIONSの「自動採番プラグイン」
- ジョイゾーの「自動採番プラグイン」
- ATTAZoo+の「自動採番+」
それぞれ異なる特徴があるので、使用目的に合わせて利用するプラグインを選択しましょう。
M-SOLUTIONSの「自動採番プラグイン」
M-SOLUTIONS株式会社の「自動採番プラグイン」は、採番ルールの設定が細かくでき、他のフィールドの値を組み合わせて採番ルールの指定もできます。
また、「レコード追加画面を画面を表示した時」「レコード追加画面を保存した時」「採番ボタンをクリックした時」の3パターンから、採番するタイミングの選択が可能です。
プランは2種類で、「無料版」と「有料版」があります。料金プランの違いは以下の表をご確認ください。
無料版 | 有料版(年額50,000円/1ドメイン) | |
ユーザー数 | 50人 | 無制限 |
アプリ数 | 10個 | 1,000個 |
パラメーター数 | 3個 | 6個 |
ジョイゾーの「自動採番プラグイン」
株式会社ジョイゾーの「自動採番プラグイン」は、複数のフィールドへの採番が可能で、顧客IDや請求書番号など、各項目ごとに採番対象のフィールドを選択できます。
また、フィールドの条件や書式を指定するなど、独自のルールで採番が可能です。そしてモバイルにも対応しており、スマートフォンからも簡単に操作できます。
さらに、テーブル内の各フィールドに対して採番が可能です。他にも、採番タイミングはレコードの保存時だけでなくkintoneの一度にまとめて採番できるなど、他の採番サービスと比較して柔軟性が高いです。
料金プランは2種類で、「月額3,900円」と「年額42,900円」が用意されています。
ATTAZoo+の「自動採番+V2」
ATTAZoo+の「自動採番+V2」は、JBアドバンスト・テクノロジー株式会社が提供するプラグインです。対象フィールドを指定して、条件によってテキストを変更させることができます。
また一括採番の機能もあり、CSVファイルで取り込んだレコードに対して一度に採番する際にとても便利です。「自動採番+V2」は、レコードの保存時に文字列フィールドに採番をします。
料金プランには、他のプラグインの機能も含まれており、3つのプランから選ぶことができます。最も価格が安い「エントリー」プランは、「年額36,000円(30ユーザー)」です。
kintone(キントーン)の自動採番について専門家へ相談してみましょう
kintoneで採番機能を使う方法やおすすめの自動採番ができるサービスを解説しました。利用目的に沿った採番機能のサービスを利用すれば、書類管理にかかる時間を減らし、より効率的に業務を進められるでしょう。
採番機能の導入をしたくても、不安な点や疑問点を持ったまま進めるのは難しいと思います。その場合は、kintoneの採番機能に詳しい人に相談してみましょう。
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