kintoneを導入し、業務効率化や情報共有の改善を図る企業は増加しています。多くの企業がkintoneの内製化を目指しますが、kintoneの内製化はシステムが稼働し始めれば終わりではありません。
内製化は、強固なシステムへと発展させなければ、真の意味で実現したとは言えません。特に、kintoneを担当する社員への適切なマネジメントが欠如している場合、企業は計り知れない損失を被る可能性があります。
この記事では、kintone担当者のマネジメント方法について詳しく解説しています。kintone担当者の離職にお悩みの方は、ぜひご参考ください。
なお、ペパコミ株式会社では、「kintone」を活用した業務支援を行っています。業務効率化にお悩みの方は、ぜひ以下からお気軽にご相談ください。
kintone担当者をマネジメントできない場合に離職が企業にもたらす損失
kintoneを導入し、社内の効率化を進めたにもかかわらず、kintone担当者が社内で適切に評価されない場合、企業への不満を感じ、離職したり、フリーランスとして独立したりするケースが一定数存在します。
実際に、kintoneのフリーランスが増加している背景には、こうした社内での評価不足が関係していると弊社は考えています。このような担当者の離職は、企業にとって非常に大きな損失です。
kintoneの内製化とは、kintoneアプリの開発や改修を社内のリソース、つまり社内の担当者が行うことを意味します。
しかし、もし内製化を推進してきた担当者が会社を辞めてしまった場合、その努力は途絶えてしまいます。これまで培ってきたkintoneに関する知識やノウハウが失われ、企業はまたゼロからkintoneの運用体制を構築し直さなければならない状況に陥るかもしれません。
そのため、担当者の離職は、企業が未然に防げる損失であり、事前に手を打つべき重要な課題です。
社内におけるkintone導入の3つのパターンと注意点
kintoneを社内に導入する際の主なパターンは三つ考えられます。
- kintone担当者と経営層が共通の課題認識を持ち、双方で連携しながらkintoneを導入・運用するパターン
- 社長がkintone導入を強く推進し、その後の具体的な運用や定着は担当者に任せるパターン
- kintone担当者が強い導入意欲を持ち、社長を説得して導入を実現させ、運用も担当者が一手に引き受けるパターン
このうち、特に二つ目と三つ目のパターンにおいては注意が必要です。社内に新しいシステムを導入し、それが社内で定着するまでの道のりは、非常に大きな労力を伴います。経営層は導入までは積極的に関与するものの、その後の定着フェーズは担当者任せになる傾向が見られます。
もちろん、これら二つや三つ目のパターンでも、社内でkintoneによる課題解決が成功している事例は多く存在するでしょう。
しかし、その成功の裏側には、kintone担当者が並々ならぬ努力をしているという事実が隠されています。担当者の多大な努力に経営層が気づかず、適切な評価がおこなわれていない会社ほど、kintone担当者が退職したり、独立したりする事例が多い傾向です。
kintone内製化を実現するマネジメントの視点
kintoneの内製化は、単にkintoneアプリの開発や改修を社内の人員で行えるようにするだけでは不十分です。
真の内製化を実現するためには、たとえ担当者が会社を辞めてしまってもkintoneの運用が滞りなく継続できるような、強固な仕組みを構築することが不可欠です。
たとえば複数人の担当者を設定したり、kintone特有の運用ルールを明確にしたり、経営層自身がkintoneを深く理解する姿勢を持つことなどによって実現します。
kintone担当者の評価が離職率低下に繋がる理由
kintone担当者が会社を辞めてしまう背景には、多くの場合、評価不足が関係します。これは、必ずしも給与の多寡だけを指すわけではありません。
kintone担当者特有の苦労を経営層が理解し、認めてあげる姿勢が何よりも大切です。たとえば、新しいプラグインを導入したいと考えた際、社長から一つ決済を得るだけでも、担当者にとっては大きな労力やストレスになる場合があります。
このような、目に見えにくい細かな苦労の積み重ねと、それを乗り越えて達成した結果に対して、適切な評価がなされないことが、担当者のモチベーション低下に繋がり、最終的な離職の原因となる場合があります。
担当者の日々の努力や苦労の裏側を経営層が正しく把握し、それを積極的に評価してあげるだけで、状況は大きく改善されるでしょう。
孤独感に寄り添うkintoneコミュニティと社内環境
kintoneには、kintoneカフェに代表されるような、担当者向けの活発なコミュニティが存在します。
これらのコミュニティは、情報交換やアイデアの発案の場として非常に有益です。しかし、他社のkintone活用事例を聞くことで、自社の状況との乖離に落胆したり、他社の担当者が楽しそうに見えることで、それが転職を考えるきっかけになったりするケースも存在します。
コミュニティは、kintone担当者の孤独感を和らげる点で良い側面がある一方で、他社との比較対象が生まれるために、かえって社内への不満を助長させてしまう可能性も持ち合わせています。
このため、社内での適切なマネジメントと評価体制が、担当者のモチベーションを安定させ、外部のコミュニティの影響で不満を感じる可能性を低減させる上で不可欠です。
kintone担当者のマネジメントにお困りの方はペパコミ株式会社へご相談ください
弊社のサポート体制は、顧客企業のkintone担当者マネジメントを補完する役割も担っています。
運用サポートコンサルでは、月額3万円程度から依頼でき、1ヶ月単位での契約が可能です。多くのお客様から「もっと早くプロに相談すれば良かった」というお声をいただきました。
弊社のサポートチームは、日頃から顧客企業のkintone担当者と深く関わり、彼らの努力や日々の苦労を理解しています。そのため、もし社内で担当者が十分に評価されていない状況があったとしても、サポートチームが担当者の頑張りを学び、代わりに褒めたり、その努力を評価したりする機会を提供します。
担当者への評価とは、必ずしも大々的なものではなく、彼らの苦労に耳を傾け、会話を通じて寄り添ってあげることから始まるものです。
なお、ペパコミ株式会社では、「kintone」を活用した業務支援を行っています。業務効率化にお悩みの方は、ぜひ以下からお気軽にご相談ください。
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