kintoneを使って業務をしている企業の中には、「Excelから移行したいけど何から手をつけていいかわからない」という悩みがある企業も少なくありません。また、kintoneとExcelの違いについてあまり理解していない企業も多いと思います。
kintoneとExcelの違いを理解していると、自社での運用がどちらが最適か判断しやすくなります。
そこで今回は、kintoneからExcelに移行する方法や違いについて解説していきます。
下記記事では、ノーコードで業務アプリを簡単に作成できるkintoneの基本から、メリット・デメリット、導入事例、アプリ作成方法まで詳しく解説しています。kintoneの導入を検討中の方はぜひご覧ください。
関連記事:kintone(キントーン)とは?業務改善のためにできることや特徴・機能を紹介
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kintone(キントーン)からExcel(エクセル)ファイルに出力はできる?
kintoneからExcelファイルへの出力は可能です。「ファイル書き出し」機能を使用することで、CSV形式でデータを出力できます。
指定できる文字コードは、主に以下の4種類です。
- 日本語(Shift JIS)
- 英語(Latin-1)
- 中国語(GBK)
- Unicode
kintoneからExcelファイルにCSV形式でデータを出力することで、他システムとのデータ連携やバックアップが可能になります。
kintone(キントーン)とExcel(エクセル)の違い
kintoneは、サイボウズ株式会社が提供しているクラウド型のデータベースソフトです。
最初にデータベースを構築してからレコードなどのデータを埋めていくので、データベースに関する理解が必要です。
一方、ExcelはMicrosoft社が提供している表計算ソフトです。
ワークシートの上に表を作成してデータを入力していくソフトなので、kintoneよりも簡単に操作できます。その反面データ量が増えると重くなったり、複数人での利用やデータの共有には不向きなソフトです。
kintone(キントーン)からExcel(エクセル)ファイルに出力する方法
kintoneからExcelファイルに出力する手順は、主に以下の5つのステップで行います。
- kintone(キントーン)にログインしてアプリ一覧から目的のアプリを表示する
- 「•••」をクリックして「ファイルに書き出す」を選択する
- 「ファイルに書き出す」から書き出すファイルの内容を指定する
- ファイルに書き出す項目をファイル内の挿入したい位置に移動させる
- 画面左上の「書き出す」をクリックしてCSVファイルをダウンロードする
それぞれのステップについて、以下で詳しく解説します。出力方法の参考にしてください。
1.kintone(キントーン)にログインしてアプリ一覧から目的のアプリを表示する
最初に、kintoneにログインしてアプリ一覧から目的のアプリを表示します。そして、アプリの「+」をクリックして、「はじめから作成」をクリックします。
出力したいアプリが複数ある場合でも、1つずつ行う必要があります。まとめて出力することはできないため注意しましょう。
2.「•••」をクリックして「ファイルに書き出す」を選択する
続いて、「•••」をクリックして「ファイルに書き出す」を選択します。または、「Export to file」を選択します。
ただし、操作しているユーザーにファイル書き出しの権限がない場合は、「ファイルに書き出す」が表示されません。そのため、ファイルの権限を付与してもらう必要があります。
3.「ファイルに書き出す」から書き出すファイルの内容を指定する
続いて、「ファイルに書き出す」から書き出すファイルの内容を指定します。この時、「先頭行を項目名にする」にチェックを入れたままにすると、ファイルの先頭行に項目名を書き出せます。
また、必要に応じて文字コードや区切り文字を選択しておきましょう。出力する内容に合わせて適切な設定を行うことが大切です。
4.ファイルに書き出す項目をファイル内の挿入したい位置に移動させる
書き出すファイルを指定したら、ファイルに書き出す項目をファイル内の挿入したい位置に移動させます。移動させる際は、ドラッグ&ドロップで簡単に行えます。
また、必要に応じて追加した項目をまとめて追加・クリアしたり、並び替えることもできます。出力内容を調整する際の参考にしてください。
5.画面左上の「書き出す」をクリックしてCSVファイルをダウンロードする
最後に、画面左上の「書き出す」をクリックしてCSVファイルをダウンロードします。「書き出す」をクリックすると、「出力されたファイル」画面に自動的に遷移します。
「出力されたファイル」から出力されたCSVファイルの名前を設定してダウンロードすれば完了です。出力されたファイルは、必ず内容を確認しておきましょう。
kintone(キントーン)でExcel(エクセル)ファイルをアプリに反映する方法
kintoneのアプリにExcelファイルをインポートして利用することも可能です。実際にkintoneでExcelファイルをアプリに反映する方法は以下の通りです。
- kintoneで読み込めるようにExcelファイルを整形して、保存する
- kintoneから「アプリ」のタブの「+」をクリックする
- 「Excelを読み込んで作成」をクリックして、「作成を開始」をクリックする
- チェック項目を確認して「アップロードへ進む」をクリックする
- 「参照」をクリックして反映させるファイルを選択する
- kintoneに読み込むデータ範囲を指定する
- 自動選択されたフィールドタイプに問題がないか確認して、「作成」をクリックする
- 作成ができたら問題がないか確認して、問題がなければ完了
kintone(キントーン)を利用するときに便利なExcel(エクセル)連携アドインについて
Excel連携アドインとは、kintoneとExcelのデータベースを連携させるツールです。
kintoneとExcelを連携させると、操作性はExcelの状態でkintoneのデータが利用できます。また、kintoneが苦手な条件設定や計算もExcelと連携しているので実現可能です。
Excel連携アドインを利用すれば、kintoneとExcelのメリットをどちらも活かせるので、Excelのデータを複数人で共有したい方にはおすすめのツールになります。
kintone(キントーン)をExcel(エクセル)感覚で操作できるプラグイン「krew」とは?
kintoneには、Excel感覚で操作できる「krew」というプラグインがあります。アプリ設定画面から簡単にプラグインの設定ができるため、気軽に扱えるのが特徴です。
ただし、カスタマイズをする場合は、アプリごとにプログラミングが必要になります。多彩なカスタマイズや脱Excelを検討している場合は、導入してみることをおすすめします。
現在、日清食品グループやロート製薬株式会社などの大手企業にも提供されているので、信頼性や実績のあるプラグインです。
参考:krew 公式サイト
kintone(キントーン)からExcel(エクセル)ファイルに出力する際の4つの注意点
kintoneからExcelファイルに出力する際の注意点は、主に以下の4つが挙げられます。
- CSVファイルとして出力できないデータがある
- 出力は手動で行う必要があるため時間や手間がかかる
- ファイルの容量が100MB・10万行を超えると書き出しに失敗する
- ァイルを出力できるユーザーは限定しておく
それぞれの注意点について、以下で詳しく解説します。出力する際の参考にしてください。
CSVファイルとして出力できないデータがある
kintoneには、CSVファイルとして出力できないデータがあります。主に、以下のデータはCSVファイルとして出力できません。
- ラベル
- 添付ファイル
- 関連レコード一覧
- コメント
- 変更履歴 など
そのため、kintoneからExcelファイルにCSV形式で出力する場合は、該当してないか確認しておく必要があります。出力内容に制限があることを理解しておきましょう。
出力は手動で行う必要があるため時間や手間がかかる
kintoneからExcelファイルへの出力は、すべて手動で行う必要があります。そのため、毎日や毎週など高頻度でデータを出力したい場合は、時間や手間がかかります。
また、出力のための設定や入力などの操作でミスが起こらないように確認する必要があります。間違えてしまうと出力されないため、時間や手間を減らすためにも注意が必要です。
ファイルの容量が100MB・10万行を超えると書き出しに失敗する
kintoneでは、ファイルの容量が100MB・10万行を超えると書き出しに失敗します。複数のファイルを出力する場合、手間を減らすためにまとめて行う場合が多いですが、一度に大量の出力はできません。
そのため、出力する範囲選択や分割での出力などを行い、容量をできるだけ抑えることが大切です。
レコード登録・上書き用のファイルの記載形式 | kintone ヘルプ
ファイルを出力できるユーザーは限定しておく
kintoneでは、アプリ作成者にファイル書き出し権限が付与されています。ファイル書き出し権限が付与されていないユーザーは、ファイルの出力ができません。
そのため、必要に応じて権限を付与したり制限したりして、情報漏洩や不正利用の対策をしておくことが大切です。また、全ユーザーに権限を付与する場合は、「Everyone」にある「ファイル書き出し」のチェックボックスにチェックして保存します。
kintone(キントーン)とExcel(エクセル)の連携なら「ペパコミ株式会社」へご相談ください!
kintoneとExcelを連携させれば、Excelのような操作性のkintoneや脱Excelが実現できます。
また、kintoneとExcelの違いをしっかりと理解しておけば、スムーズな連携が可能です。
しかし、kintoneとExcelの連携には、多くの設定や操作が必要になるので、難しいと感じる企業はプロに相談してみましょう。
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