「kintone(キントーン)の帳票出力する方法はありますか?」
「kintone(キントーン)の帳票出力するのにおすすめのプラグインはどれですか?」
kintoneには、帳票出力ができる標準機能が備わっています。しかし、実務における標準機能の帳票出力は向いていないため、プラグインを使うことが多いです。たくさんあるプラグインのなかで、どのプラグインを利用するのがよいか困ったことがあるのではないのでしょうか。本記事では、無料で使えるプラグインはもちろん、有料の帳票出力系プラグインに関して表を用いて詳しく解説します。
業務アプリの内製化や業務改善に興味がある方には、kintoneの概要から導入のポイント、成功事例までを詳しく紹介している下記記事がおすすめです。
関連記事:kintone(キントーン)とは?業務改善のためにできることや特徴・機能を紹介
また、ペパコミ株式会社では、kintoneの導入サポートを無料で行っております。導入に関することから改修内製化までの相談ができるため、業務をより効率的に行えるようサポートいたします。
kintone(キントーン)に標準実装されている帳票出力機能とは?
kintoneの標準機能では、アプリに登録されたレコードを画面表示のまま印刷できます。ただし、帳票としてのレイアウト調整やフォーマット指定には対応しておらず、自由度は低いのが難点です。
また、エクセルやPDFなどの独自フォーマットでの出力には非対応です。複数帳票の一括印刷や画像・表のレイアウト調整などはできないため、実務では専用プラグインの導入が求められます。
kintone(キントーン)の標準機能で印刷する方法について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。便利なプラグイン5選も紹介しています。
関連記事:kintone(キントーン)の標準機能で印刷する方法は?便利なプラグイン5選も紹介
kintone(キントーン)で帳票出力できる2つの無料プラグイン
本項では、これからkintoneで帳票出力できる以下の2つの無料プラグインをご紹介します。
それぞれのプラグインの特徴も解説しています。
会社名 | 合同会社ぱんだ商会 | 合同会社ぱんだ商会 |
プラグイン名 | 一覧画面印刷プラグイン | 印刷設定プラグイン |
特徴 |
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一覧画面印刷プラグイン|テーブルやグラフだけを印刷できる
通常、kintone(キントーン)の標準機能では、一覧画面を印刷する際にヘッダーやメニューボタンまで印刷されます。
一覧画面印刷プラグインを利用すれば、一覧画面のヘッダーやメニューを非表示にできるため、テーブルやグラフだけを印刷が可能になるため、帳票の印刷時にヘッダーやメニューボタンが表示されて悩んでいる方におすすめです。
こちらのプラグインはインストールするだけで使用可能です。必要に応じて「印刷範囲にレコード一覧のメニュー下側の空白部分も含める」にチェックを入れてください。
プラグインを設定すると、一覧画面に印刷マークが表示されます。
プラグイン名 | 会社名 | 特徴 |
一覧画面印刷プラグイン | 合同会社ぱんだ商会 | ヘッダーやメニューボタンを非表示にして印刷プレビューを表示できる、テーブルやグラフだけを印刷したいときに役立つ |
参考:一覧画面印刷プラグイン
印刷設定プラグイン|レコード画面印刷のレイアウトを整えられる
印刷設定プラグインは、kintoneのレコード画面印刷のレイアウトを手軽に整えたい方にぴったりのプラグインです。
kintoneには、標準でレコード詳細画面の印刷機能がついてますが、ここで印刷しても本当にレコード詳細画面の見た目がそのまま印刷されてしまいます。
こちらのプラグインも、ほとんどインストールするだけで利用可能です。
印刷設定プラグインでは、kintoneのレコード印刷画面上で改ページ・罫線・段組などの指定を行うことが可能になります。
プラグイン名 | 会社名 | 特徴 |
印刷設定プラグイン | 合同会社ぱんだ商会 | レコード印刷画面上で改ページ・罫線・段組みなどの指定を行える、帳票の体裁を整えたい方におすすめ |
kintone(キントーン)で帳票出力できる6つの有料プラグイン
本項では、kintone(キントーン)で帳票出力できる以下の6つの有料プラグインを紹介します。
会社名 | アイ・コン | トモヨク | オーサムジョブ合同会社 | 株式会社ソウルウェア | 株式会社オプロ | 株式会社ロフタル |
プラグイン名 | 帳票Online for kintone | プリントクリエイター | k-Report | レポトン | ドキュトーン | PigeonCloud |
値段 | 月額 14,000円~/1ドメイン 初期登録料 100,000円 |
月額6,000円〜/1ドメイン | 月額 10,000円(年額 100,000円) | 16,500円/月額(188,100円/年額 | 月額費用1ユーザー 1,180円/一人あたり | 1,100円/一人あたり |
特徴 |
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帳票Online for kintone|指定伝票や配送伝票がずれなく印刷できる
引用:アイ・コン
帳票Onlineは、kintoneから「ラベルプリンタ」「ドットプリンタ」への印刷を可能にします。「ラベルプリンタ」「ドットプリンタ」は、出荷業務でよく使われるので、製造業、倉庫業、運送業に最適です。
帳票Onlineなら、「指定伝票」や「配送伝票」がずれなく印刷できます。「製造ラベル」や「配送ラベル」が作れ、QRコードやCODE39など各種バーコードの印字に対応しています。
料金体系は、月額14,000円〜/1ドメインと初期登録料が100,000円になっております。
名称 | 会社名 | 特徴 | 料金 |
帳票Online for kintone | 株式会社アイ・コン | 「製造ラベル」や「配送ラベル」が簡単に作れる<br>QRコードやCODE39など各種バーコードの印字に対応 | 月額 14,000円~/1ドメイン<br>初期登録料 100,000円 |
プリントクリエイター|1クリックで請求書や見積書を出力できる
プリントクリエイターは、複数枚にわたる書類を1クリックで出力可能です。kintoneのテーブル行数に応じて「1枚ものの書類」「複数枚ものの書類」を出し分けられるのが特徴です。
電子契約機能が利用できるほか、出力する書類の枚数やkintoneアプリ数の制限なく利用できる点もメリットと言えるでしょう。
名称 | 会社名 | 特徴 | 料金 |
プリントクリエイター | トヨクモ株式会社 | kintoneに登録されているレコードをまとめて帳票として出力することが可能、さまざまなサイズに対応しているので宛名ラベルや年賀状などの宛名印刷が可能 | 月額7,000円〜/1ドメイン |
k-Report|枠や表を自由にレイアウトを作成
引用:k-Report
オーサムジョブ合同会社から提供されているk-Reportは、k-Reportは背景のPDFがなくても、枠や表を自由にレイアウトを作成できるプラグインです。
プリントクリエイターと同様に、自社で利用している見積書などの帳票のPDFファイルをアップロードし、kintoneのどのフィールドがどこにくるかを配置することでPDFを出力可能になります。
料金体系は、月額10,000円(年額100,000円)になっております。
名称 | 会社名 | 特徴 | 料金 |
k-Report | オーサムジョブ合同会社 | k-Reportは背景のPDFがなくても、枠や表を自由にレイアウトを作成できる、kintoneのどのフィールドがどこにくるかを配置することでPDFを出力可能 | 月額 10,000円(年額 100,000円) |
レポトン|帳票デザインを作ることが可能
引用:レポトン
株式会社ソウルウェアより提供されているレポトンは、kintoneで管理している見積書や請求書といった帳票を、PDFやExcel形式に出力するプラグインです。
一括出力、一覧出力、宛名ラベルの出力も可能。複数シートの出力も可能になっており、便利に使っていくことが可能になります。さらに、複数枚登録が可能で、帳票デザインを作成できます。月間で出力できる最大枚数は10,000枚です。
料金体系は、16,500円/月額(188,100円/年額)になります。
名称 | 会社名 | 特徴 | 料金 |
レポトン | 株式会社ソウルウェア | kintoneで管理している見積書や請求書といった帳票を、PDFやExcel形式に出力可能、月間で出力できる最大枚数は10,000枚 | 16,500円/月額(188,100円/年額) |
ドキュトーン|Word、Excel、PowerPointに出力可能というのが特徴
引用:ドキューン
ドキュトーンは株式会社オプロが提供するサービスで、より安価な帳票出力プラグインが特徴です。
Word、Excel、PowerPointに出力可能という特徴があり、帳票の一括出力や複数レイアウト出力も可能になっています。また、帳票の出力枚数制限がないため制限無く使えます。
料金体系は、月額費用1ユーザー 1,180円/一人あたりです。
名称 | 会社名 | 特徴 | 料金 |
ドキュトーン | 株式会社オプロ | より安価な帳票出力プラグインが特徴、帳票の出力枚数制限がないため制限なし | 月額費用1ユーザー 1,180円/一人あたり |
PigeonCloud|帳票の複数枚登録も可能なので低価格
引用:PigeonCloud
PigeonCloud(ピジョンクラウド)は、株式会社ロフタルが提供するクラウド型のWebデータベースサービスです。PigeonCloudは標準機能に帳票出力機能を装備しています。
PDFとExcelから帳票のアップロードができるため、普段お使いのひな型で帳票を作成ができます。帳票の複数枚登録も可能なので低価格であることや、サポートが手厚い点もPigeonCloudの魅力です。
料金体系は、一人あたり1,100円となっています。
名称 | 会社名 | 特徴 | 料金 |
PigeonCloud | 株式会社ロフタル | PigeonCloudは標準機能に帳票出力機能を装備、帳票の複数枚登録も可能なので低価格であることや、サポートが手厚い | 1,100円/一人あたり |
kintone(キントーン)の帳票出力プラグインを選ぶ際の5つのポイント
kintoneの帳票出力プラグインを選ぶ際のポイントは、主に以下の5つが挙げられます。
- 複数の帳票を出力できるか
- 一括印刷機能があるか
- 画像ファイルの読み込みができるか
- 帳票のレイアウトや見え方に問題はないか
- サポート体制は十分か
それぞれのポイントについて、以下で詳しく解説します。自社に最適なプラグインを選択する際の参考にしてください。
複数の帳票を出力できるか
異なるレイアウトの帳票を1つのアプリから出力できるかを確認しましょう。見積書や請求書などフォーマットの異なる帳票も、柔軟に対応できるプラグインを選ぶと1つのアプリで効率的に管理できます。
出力したい帳票の種類を洗い出し、対応しているプラグインを選ぶのがおすすめです。複数の帳票に対応できるかは、業務の効率化に直結する重要なポイントと言えるでしょう。
一括印刷機能があるか
一括で帳票出力できる機能があると、業務効率化につながります。月末の請求書発行や帳票の大量出力に対応できるかの確認が重要です。
PDFやExcel形式で一括出力できるプラグインを選べば、作業時間の大幅な削減が期待できるでしょう。定期的な帳票出力が必要な場合は、一括印刷機能の有無を必ずチェックしておきましょう。
画像ファイルの読み込みができるか
電子印鑑など画像ファイルを帳票に挿入したい場合は、画像ファイルの読み込みに対応しているかを確認します。写真や図表を含む帳票を作成する際に、画像読み込み機能は欠かせません。
また、画像ファイルが正しくレイアウトされるかを確認することも大切です。印刷時のズレや乱れを防ぐためにも、事前の動作確認を怠らないようにしましょう。
帳票のレイアウトや見え方に問題はないか
帳票の見た目や出力レイアウトが希望通りに反映されるかを、事前に確認しておくことが重要です。名刺サイズや宛名ラベルなど多様な用紙サイズへの対応が必要な場合は、さまざまな形式での出力に対応しているプラグインを選ぶと良いでしょう。
また、フォントや文字サイズなど細部の調整が可能かどうかも大切なポイントです。出力した帳票の見栄えを高めるためにも、細かな調整機能の有無を見逃さないようにしましょう。
サポート体制は十分か
導入後のトラブル対応や操作方法の相談ができるサポートが用意されているかを確認しましょう。kintoneのカスタマーサポートで対応できない内容も、プラグインに付帯するサポートで解決できる場合があります。
電話やチャットなど複数の問い合わせ手段があるサービスを選ぶと安心です。また、導入マニュアルや操作ガイドの有無などもサポート体制の充実度を測る指標と言えるでしょう。
kintoneの帳票出力機能についてのお悩みは「ペパコミ株式会社」にご相談ください!
以上、kintone(キントーン)の帳票系プラグインをご紹介いたしました。
kintoneのプラグインは、無料なものから有料なものまで幅広くあります。それぞれの特徴とコストを自社の方針と照らし合わせて利用することで、より効率的に業務を行うことができます。
kintoneのアプリアクションは、何度も同じ情報を記入する必要がなくなるため、時間コストを削減が可能です。プラグインを利用することによって、より自社の状況に合わせてアプリを構築ができます。
より効率的にkintoneを運用したい方やkintoneの導入で失敗をしたくない方は、一度詳しい方に相談をおすすめします。徹底的に課題を明確化し、具体策の提示を行ってくれるため、自社に合ったkintoneのアプリの構築ができます。
また、ペパコミ株式会社では、kintoneの導入サポートを無料で行っております。導入に関することから改修内製化までの相談ができるため、業務をより効率的に行えるようサポートいたします。
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