「kintone(キントーン)で勤怠管理は行えるの?」
「kintone(キントーン)を導入したけど、勤怠管理の効率化が実現できない…」
さまざまな業務課題を解決できるkintone(キントーン)。柔軟な働き方が広がり、業務課題のなかでも出退勤時間を正確に把握したいと感じている企業は多いものです。
そこで今回はkintone(キントーン)で勤怠管理を行う方法やメリット、具体的な導入事例などを紹介します。
ぺパコミ株式会社はkintone(キントーン)を提供しているサイボウズ社のオフィシャルパートナーです。さまざまなkintone(キントーン)構築の支援をしてきた実績があります。
これまでの経験をもとに分かりやすく解説するので、ぜひ最後までよんでいただき、kintone(キントーン)で勤怠管理の効率化を実現しましょう。
勤怠管理システムを実際に作る方法はこちらの記事で解説しています。
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実際にkintone(キントーン)導入を検討している方は、無料相談をしてみましょう。
kinotone(キントーン)で勤怠管理ができるアプリ
kintone(キントーン)には、無料ですぐに使えるサンプルアプリがあります。以下の2つが勤怠管理できる無料アプリです。
- タイムカード:日々の勤務状況を記録、申請、管理
- タイムカード:月間の勤務時間を記録
それぞれにどのような役割があるのかを解説していきます。
タイムカード:日々の勤務状況を記録・申請・管理
出典:kintone公式HP
タイムカードを活用すると以下の3つが可能になります。
- 勤務時間を自動で算出
- スマホからワンクリックで申請、承認が可能
- ICカードなどによる自動打刻も可能
タイムカードは勤怠の記録や申請、管理ができるアプリです。従業員が出勤時間と退勤時間を入力すると、勤務時間を自動で計算してくれます。
また、上長への申請はアプリでワンクリックのみで行えるため、スムーズに承認作業が進むでしょう。
アプリ上で一括してログを残せるので、後から勤務時間の確認を行いたいときも簡単に確認できます。
タイムカード(月次版):月間の勤務時間を記録
出典:kintone公式HP
タイムカード(月次版)を活用すると以下2つが可能になります。
- 勤怠状況に応じた「勤務時間」を自動で算出できる
- 勤怠時間に応じた「残業時間」を自動で算出できる
タイムカードは勤怠の記録や申請、管理ができるアプリです。従業員が出勤時間と退勤時間を入力すると、勤務時間を自動で計算してくれます。
また、勤怠が8時間を超えて労働した場合、半休の時は4時間を超える労働をした場合に自動で残業時間を算出します。
他にも、上長への申請はアプリでワンクリックのみで行えるため、アナログな形式で行うよりもスムーズに承認作業を進められるでしょう。
アプリ上で一括してログを残せるので、後から勤務時間の確認を行いたいときも簡単に確認が可能です。
kinotone(キントーン)で勤怠管理を行うメリット
kintone(キントーン)で勤怠管理を行うメリットは以下の4つです。
- ペーパーレスな勤務管理が実現できる
- 申請や承認が簡単
- 給与計算の自動化が図れる
- 自社に合わせてカスタマイズできる
それぞれについて詳細を紹介していきます。
ペーパーレスな勤怠管理が実現できる
kintone(キントーン)を導入すると、勤怠管理がアプリ上で完結できるため、ペーパーレスな勤怠管理が可能です。
紙での勤怠管理は出勤簿や休暇申請書などの書類を用意し、従業員がそれぞれの日付に記入をする必要がありました。
会社によっては複雑な申請書だったり、書類の種類が多くて制度の理解が難しかったりする場合があるかもしれません。
しかしkintone(キントーン)を利用すると、従業員はスマートフォンやパソコンから出退勤時間や休暇申請の入力ができます。
そのため、書類の印刷や記入、集計などの手間を省け、ペーパーレスで効率的な勤怠管理が実現できるのです。
申請や承認が簡単
kintone(キントーン)はスマートフォンやタブレットなど、幅広いデバイスに対応しているため、いつでもどこでも申請や承認作業が簡単に行えます。さらに申請や承認はワンクリックで完了するので、操作も簡単です。
営業の移動時間や上長の出張中でも、kintone(キントーン)を使うと申請や承認が進められ、月末に申請・承認作業に追われることもありません。
給与計算の自動化が図れる
kincone(キンコン)と連携すれば、従業員が出勤時間と退勤時間を入力すると、kintone(キントーン)で給与計算も自動で行えます。
残業時間や休憩時間はあらかじめ設定した基準に従って計算してくれるので、人の手による調整も必要ありません。
人の手で計算すると人的ミスが発生してしまい、修正作業に時間を取られてしまうケースがあります。
しかしkintone(キントーン)では、すべて自動でミスなく計算してくれるので、余計な業務を発生させずに効率的な給与計算が可能です。
自社に合わせてカスタマイズできる
kintone(キントーン)は200種類以上の連携サービスがあるため、必要に応じてさまざまな機能が搭載可能です。
例えば、勤怠管理アプリを作業詳細表示アプリと連携させると、それぞれの作業にどのくらいの時間を要していたかが見える化されます。
作業時間から課題を抽出して改善を行えれば、社内全体の業務効率化につながります。
kintone(キントーン)はさまざまな可能性を秘めているので、業務課題の解決を図れるように、自社に合わせてカスタマイズして活用しましょう。
kintone(キントーン)の勤怠管理導入に向いているケースとは
kintone(キントーン)の勤怠管理導入に向いているケースは以下の3つです。
- すでにkintone(キントーン)を導入しているケース
- 勤怠管理以外の効率かも目指しているケース
- 従業員数が少ないケース
当てはまっている方はもちろん、当てはまっていない方も今後の参考にしてみてください。
すでに kintone(キントーン)を導入しているケース
すでにkintone(キントーン)を導入している場合、kintone(キントーン)による勤怠管理に向いています。
kintone(キントーン)は、1ユーザー当たり月額1,500円でスタンダードコースに加入できます。そして、アプリの上限は1,000個であり、1,000個以内なら追加のコストはありません。
社内でkintone(キントーン)を利用しているのであれば、勤怠管理のために新たにkintoneの契約をする必要がありません。
そのため、他の勤怠システムよりも導入のハードルおよびコストの観点からもメリットがあるでしょう。
勤怠管理以外の効率化も目指しているケース
kintone(キントーン)の魅力といえば、自社でシステム開発ができ、素早く簡単に様々な業務改善を行える点です。
勤怠管理はもちろん、顧客管理やプロジェクト管理など幅広い面でkintone(キントーン)には機能が備わっているため、業務の効率化を推進が可能です。
また、本来であればシステム毎に管理のコストが掛かりますが、kintone(キントーン)であれば一つで完結できます。
勤怠管理と他の業務の効率改善を視野に入れている場合、kintone(キントーン)はおすすめの業務プラットフォームになります。
従業員数が少ないケース
kintone(キントーン)はユーザー単位での契約になります。
50人の場合は50人分、100人だったら100人分になります。なので、従業員が少ない場合は、低コストで導入可能なシステムです。
また、人が少なければ業務上で複雑になることも少なく、kintone(キントーン)で十分に勤怠管理できるでしょう。
勤怠管理の他にも、様々な場面で業務の効率が向上するため、予算の限られた中小企業には向いているシステムと言えます。
kintone(キントーン)の勤怠管理導入に不向きなケース
kintone(キントーン)の勤怠管理導入に不向きなケースは以下の2つです。
- 勤怠の種類が複雑
- 勤怠管理だけしたい
それぞれについて不向きな理由を解説していきます。
勤怠の種類が複雑
勤怠の種類が複雑な場合、kintone(キントーン)は勤怠管理に不向きです。
例えば、フレックス制度を導入していたり、社員・パート・契約社員など様々な勤務形態が存在していたりする場合、その勤務形態毎に集計システムを作成する必要があります。
柔軟な勤怠管理のためには、専門的なカスタマイズ開発が必要になるため、余計にコストが掛かる可能性があります。
このように柔軟な勤怠管理が必要な場合は、kintone(キントーン)ではなく他の勤怠管理システムを検討するのがよいでしょう。
勤怠管理だけしたい
メリットで説明したようにkintone(キントーン)では、勤怠管理以外にも活用できるシステムです。
ただし、kintone(キントーン)はユーザー単位で金額が発生し、導入したユーザー分だけコストが掛かってしまうデメリットもあります。
勤怠管理に特化したシステムには、ユーザー単位300円とkintone(キントーン)よりも低コストで導入できるシステムがあります。また、専用のシステムなので勤怠管理に適した機能が標準で備わっているのもメリットです。
これらの理由から、勤怠管理だけしたい場合はkintone(キントーン)ではなく、勤怠管理特化システムの導入をおすすめします。
kintone(キントーン)でICカード勤怠管理を導入するプラグイン「kincone(キンコン)」とは
出典:kincone公式HP
kintone(キントーン)でICカード勤怠管理を導入するプラグイン「kincone(キンコン)」の特徴は以下の3つです。
- ICカードと連携して勤怠&交通費を同時読み取り
- Slackやchatworkなどの外部サービスとも連携可能
- 料金は月額たったの200円
それぞれについて詳細を紹介していきます。
ICカードと連携して勤怠&交通費を同時読み取り
出勤時と退勤時にICカードを端末にタッチするだけで、交通費も同時に読み込むので記録ができます。
オフィス入口にkintone(キントーン)アプリをインストールした端末を設置し、通勤に利用した交通系のICカードをタッチするだけなので、端末から打刻するのに比べてとても簡単でおすすめです。
Slackやchatworkなどの外部サービスとも連携可能
kincone(キンコン)は外部サービスとも連携ができます。連携できる外部サービスは以下5つです。
【ビジネスチャット】
- Slack
- Chatwork
- LINE WORKS
【訪問先自動入力】
- Googleカレンダー
- Microsoft365
ビジネスチャットはテレワークの方に、訪問先自動入力は外回りする方におすすめな機能です。
料金は月額たったの200円
1ユーザー月額200円で、最低5人から契約が可能です。
10人が契約しても2,000円なため、毎月のコストを大幅に削減可能です。
kintone(キントーン)の勤怠管理を導入する手順
ここではkintone(キントーン)のシンプルな勤怠管理を導入する手順を紹介します。勤怠管理を導入する手順は、基本的には以下2ステップです。
- サンプルアプリの検索
- サンプルアプリの追加
下記にこの流れを簡単に解説します。
まず kintone(キントーン) のアプリストアへ遷移します。トップページの「アプリ」の右上にある「+」マークを押せば遷移可能です。
出典:「サンプルアプリを追加する」kintone ヘルプ
サンプルアプリのページに遷移したら、勤怠管理に関するアプリを検索します。
アプリはキーワード検索の他に「業務」や「業種」などで検索が可能です。今回の場合、「勤怠管理」や「タイムカード」で検索を行うと、勤怠管理に関するアプリを見つけられます。
出典:「サンプルアプリを追加する」kintone ヘルプ
要望のアプリが見つかったあとは、アプリを選択した後の次画面で「このアプリを追加」を押します。
出典:「サンプルアプリを追加する」kintone ヘルプ
さらに次の画面で「このアプリを追加しますか?」と表示されるので、「追加する」を選択します。
出典:「サンプルアプリを追加する」kintone ヘルプ
これで下の画像のように勤怠管理アプリの作成が確認できます。
出典:kintone公式HP
このようにしてシンプルな勤怠管理の導入が可能です。紹介した手順を参考に是非一度試してみるとよいでしょう。
【kintone(キントーン)導入に困ったらぺパコミへ】
kintone(キントーン)で勤怠管理を行う際の注意点
業務課題を解決できる魅力的なkintone(キントーン)ですが、勤怠管理として導入する際に注意するべき点が2つあります。
- 現場の意見を取り入れる
- 勤怠管理だけが目的だと割高になる可能性がある
それぞれについて詳細を解説します。
現場の意見を取り入れる
kintone(キントーン)を導入する際には、使用する現場の意見を取り入れるのがおすすめです。
業務課題を解決したい経営陣と、実際にシステムを利用する現場の意見がすれ違ってしまうと、導入してもkintone(キントーン)が使われなくなってしまいます。
現場の意見として見られるのが「入力項目が多すぎる」「入力しにくい」といった声です。
まずは必要最低限の項目だけ取り入れて、必要だと感じた項目に関しては導入後に修正するという考えが大切です。
勤怠管理だけが目的だと割高になる可能性がある
勤怠管理だけが目的でkintone(キントーン)を導入を考えている場合は、費用が割高となる可能性があります。
出典:kintone公式HP
kintone(キントーン)には2つのコースがあり、ライトコースは1ユーザーあたり780円、スタンダードコースは1ユーザーあたり1,500円です。勤怠管理だけを目的とする場合、従業員数によっては割高と言える金額でしょう。
今回ご紹介する勤怠管理手法はプラグインの導入を前提としています。
プラグインを利用するためにはスタンダードコースでの契約が必要となります。
詳しくはkintone公式のQ&Aをご覧ください。
【kintone公式】関連Q&A:ライトコースとスタンダードコースのどちらを契約すればいいですか?違いを教えてください。
また、自動的に処理できるシステムをkintoneで構築する場合は別途有償プラグイン等が必要となりますので、ペパコミまでご相談ください。
kintone(キントーン)は勤怠管理だけでなく、在庫管理や日報などあらゆる業務課題を解決できるプラットフォームです。
勤怠管理以外の利用も視野に入れて導入を検討しましょう。
kintone(キントーン)で勤怠管理を行っている事例
実際にkintone(キントーン)で勤怠管理を行い、業務効率化を実現した事例を5つ紹介します。
- 木村屋總本店
- 株式会社現場サポート
- 大館桂工業株式会社
- 株式会社ダイブ
- 中野製薬株式会社
それぞれの例を参考に自社での活用を検討してみてください。
木村屋總本店
木村屋總本店では10数年以上利用していたシステムが重く、サーバートラブルが発生して電話でコミュニケーションを取るケースもありました。
そこでkintone(キントーン)を導入し、約80もあった帳票を4パターンに整理します。kintone(キントーン)で開発したアプリは「発注」「実績」「出退勤」「時間帯別情報」の4つです。
そのなかでも出退勤アプリは、iPadの画面に大きく表示されるようにカスタマイズし、誰でも操作しやすいようにしています。
また、誤操作を防ぐための工夫もしました。出勤を押したら出勤データをいじれないようにし、出勤が押されていないと退勤が押せないようにすることで、無駄な修正作業が発生しない仕様となっています。
参考:木村屋總本店の導入事例
株式会社現場サポート
株式会社現場サポートは、出退勤の情報をExcelで管理していました。有給休暇やフレックスタイム制度を利用するときは、毎回サイボウズ社Officeの掲示板で報告していたようです。
実は、すでにkintone(キントーン)は導入されていたのですが、活用されていない状態でした。
そこで出退勤だけでなく、有給休暇やフレックスタイム制度もkintone(キントーン)で申請できるようなアプリを開発します。
すると、毎月約35時間かかっていた勤怠に関する作業が2.5時間に短縮される結果となりました。
参考:株式会社現場サポート
大館桂工業株式会社
大館桂工業株式会社は、kintone(キントーン)導入前に紙で管理していた勤怠管理に頭を抱えていました。
勤怠管理は、専用の用紙に各自が手書きで記入した勤怠情報を、総務の担当者が基幹システムに手入力をしていたようです。
総勢120人分の勤怠情報は手入力すると2人かけたとしても1週間ほど要していました。
kintone(キントーン)導入後、勤務体系によって係数を変えたり、夜勤や早朝などにも対応できる勤怠管理システムの作成に成功しています。
最終的には、kintone(キントーン)からCSVに書き出して基幹システムに読み込む運用をしているため、過去の紙媒体での管理に比べ、大幅な省力化を実現しました。
参考: 大館桂工業株式会社
株式会社ダイブ
株式会社ダイブは、kintone(キントーン)導入前は様々なシステムで溢れかえっており、多重入力や入力ミス、漏れなどが多発していました。
kintone(キントーン)導入後、勤怠情報のデジタル化に取り組み、実際に派遣スタッフに支払う給与に必要な勤怠情報をデータで受け取っています。
また、今後スマホアプリや打刻端末を派遣先の施設に設置し、kintone(キントーン)内に自動で取り込みを行う仕組みを構築していくそうです。
この企業は、勤怠管理だけでなく他の管理にもkintone(キントーン)を活用しているため、導入後に月間1,300時間の削減をしており、業務改善を成功させています。
参考:株式会社ダイブ
中野製薬株式会社
中野製薬株式会社は、以前使っていたシステムに情報共有やモバイル化など様々な機能を求めていました。
kintone(キントーン)導入後、プロセス管理の仕組みを利用して勤怠管理の申請フォームを作っており、上長の承認が下りた申請は、自動的に基幹システムに取り込まれるようになっています。
kintone(キントーン)では、外注コストがかからず、アプリ作成に掛かる時間も多くないため、さらに業務改善の取り組みをしていくそうです。
参考:中野製薬株式会社
kintone(キントーン)の導入は勤怠管理を効率化できる
今回はkintone(キントーン)を活用するメリットや、勤怠管理を効率化する方法について解説しました。
kintone(キントーン)は非常にカスタマイズが簡単で、自社に合わせたアプリを開発できるプラットフォームです。
勤怠管理を紙で行っている場合でも、kintone(キントーン)を導入すると、すべてクラウド上で完結させられます。
効果的にkintone(キントーン)を活用して、勤怠管理の効率化を実現しましょう
勤怠管理システムを実際に作る方法はこちらの記事で解説しています。
勤怠管理システムを実際に作る方法はこちらの記事で解説しています。
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