「kintoneカレンダーを導入したものの使い方が分からない」
「kintoneカレンダーを使いこなせていない」
そんな人も多いのではないでしょうか。この記事では、kintoneカレンダーの設定手順を具体的に解説します。おすすめのプラグインやJavaScriptを利用したカスタマイズ方法も解説します。
kintoneカレンダーを設定して、業務効率化を実現しましょう。しかし、プラグインの導入やJavaScriptの利用はリスクをともないます。
kintoneでタスクや予定の管理を効率的に行いたいと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
業務アプリの内製化や業務改善に興味がある方には、kintoneの概要から導入のポイント、成功事例までを詳しく紹介している下記記事がおすすめです。
関連記事:kintone(キントーン)とは?業務改善のためにできることや特徴・機能を紹介
また、kintoneの活用に不安がある場合、ぜひペパコミ株式会社へご相談ください。
kintone(キントーン)の標準実装されたカレンダーでできること
kintoneの標準実装されたカレンダーでできることは下記の4つです。
- カレンダーに画像を表示する
- 日付と予定を追加する
- 予定を条件から絞り込む
- カレンダー画面を印刷する
実際に手順をご紹介します。
カレンダーに画像を表示する
kintoneでは、カレンダーに画像を表示できます。カレンダーに画像を表示すれば、直感的に予定を把握できます。
手順は、カレンダー表示のタイトルに指定のファイルを添付するだけです。
日付と予定を追加する
カレンダーの日付にカーソルを合わせ、プラスボタンを押すと日付と予定を追加できます。
日付は最初から入った状態になるため、予定種別と予定件名を記入します。カレンダーに予定が追加されたことを確認すれば完了です。
予定を条件から絞り込む
予定はフィルターマークから条件を指定して絞り込むことができます。指定したい条件を決め、該当の予定を表示できます。
また、よく使う条件は一覧に条件を設定しておきましょう。条件を毎回設定する手間が無くなります。
カレンダー画面を印刷する
kintoneカレンダーを紙で確認したい時には印刷しましょう。ブラウザの画面印刷機能を利用して、印刷できます。
手順は、まずカレンダー内の要素をマウスのドラッグですべて選択します。その後、右クリックで印刷またはCtrlキー+Pを選択すれば完了です。
kintoneカレンダーでカレンダー表示を有効にする手順【3STEP】
kintoneカレンダー表示を有効にする手順は以下の通りです。
- アプリに必要なフィールド(「日付」フィールドと「タイトル」フィールド)を設定
- アプリの設定画面で「一覧」を追加し、「レコード一覧の表示形式」を「カレンダー形式」に変更
- 「日付」と「タイトル」に適切なフィールドを選択し、保存後にアプリを更新
上記の設定を行うことで、スケジュールや予定をカレンダー形式で確認できます。
kintoneのカレンダー機能は、直感的な操作性と高いカスタマイズ性が特徴です。日付やタイトルのフィールドを自由に設定できるため、業務に合わせた柔軟な運用が可能です。
また、カレンダー表示に切り替えることで、視認性が向上し、スケジュール管理の効率化が期待できるでしょう。
kintoneカレンダーで予定を追加する手順【3STEP】
kintoneカレンダーで予定を追加する手順は以下の通りです。
- 予定を登録したい日付の枠にカーソルを合わせ、「+」ボタンをクリック
- レコード追加画面に、必要な情報(例: タイトル、詳細、時間など)を入力
- 「保存」をクリックして予定を確定
kintoneカレンダーでは、日付フィールドが設定されているため、カレンダー形式で予定を追加すると選択した日付が自動的に入力されます。日付入力の手間を省けるため、日程入力のミスを防ぐことが可能です。
また、予定の登録時には、タイトルや詳細、時間など、必要な情報を柔軟に設定できます。kintoneのカスタマイズ性の高さを活かし、業務に適した入力フォームを用意すれば、円滑な運用が可能です。
kintoneカレンダー標準アプリの不便なところ
kintoneカレンダー標準アプリでの不便な点は以下の5つです。
- 色分けができない
- ドラッグ&ドロップで予定を移動できない
- 複数日付にまたがった予定の表示ができない
- 週表示、日表示ができない
- 土日、祝日の色を変えることができない
上記のような不便さを把握しておくことで、kintoneのカレンダー運用で何が足りていないのかを明確にできます。では、具体的に不便な部分を詳しく見ていきましょう。
色分けができない
予定の種類によって色分けして使いたい場合があるでしょう。しかし、標準アプリでは色分けができません。
そのため、直感的に予定を把握できず、いちいち予定を開いて確認する手間が発生します。
ドラッグ&ドロップで予定を移動できない
kintone標準カレンダーアプリでは、ドラッグ&ドロップで予定を移動する機能がないため、日付変更時には詳細画面に移動して手動での編集が必要です。
予定変更時にはレコードの詳細画面に移動して日付フィールドを編集する必要があり、効率性や操作性が他の一般的なカレンダーアプリに比べて劣ります。頻繁にスケジュール変更を行う業務で不便になるでしょう。
複数日付にまたがった予定の表示ができない
業務の予定が複数日にまたがることもあるでしょう。しかし、標準アプリでは予定に表示する日付を1つしか指定できません。
複数日にまたがる予定が多いと、標準のカレンダーでは扱いにくい場面が出てきます。
週表示、日表示ができない
標準アプリでは月表示しかできません。直近の予定のみを見たいにも関わらず、必要のない予定まで目に入ることになります。
また、タスクリストのようにkintoneカレンダーを利用したい場合にも、月表示しか利用できないため不便です。
土日、祝日の色を変えることができない
土日、祝日を直感的に把握したい場合、色を変えることを検討するでしょう。しかし、標準アプリでは土日、祝日の色を変えることができません。
そのため、土日・祝日に誤って予定を入れてしまう可能性があります。
kintoneカレンダーがより便利になるおすすめプラグイン・ツール4選
ここでは、kintoneカレンダーに導入するといいプラグイン・ツールを4つ紹介します。
- KOYOMI|直感的な操作性と豊富なカスタマイズ機能
- カレンダーPlus|ドラッグ&ドロップによる簡単な日程変更
- kViewer|kintone内のデータを安全に外部ユーザーと共有可能
- Boost! Calendar|業務に応じたカレンダー表示が可能
上記のツールを知っておくことで、kintoneカレンダーをより柔軟に活用するイメージがつかめます。では、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
KOYOMI|直感的な操作性と豊富なカスタマイズ機能
KOYOMIを導入すると、アプリの一覧画面をスケジュール管理カレンダーにできます。1つの画面に情報を集約させ、ドラッグ&ドロップで予定を変更できます。また、独自の施設や休暇の設定も可能です。
予定の詳細はカレンダー上でクリックするだけで、ポップアップ表示されます。そのため、予定を確認する手間が標準アプリに比べ減ります。
導入費用は月額プランで10,000円/月、年額プランで98,000円/年です。
参考:KOYOMI
カレンダーPlus|ドラッグ&ドロップによる簡単な日程変更
カレンダーPlusは、閲覧制限をかけたり、Calendar Plus JavaScript APIを利用できたりします。kintoneモバイルでもパソコン版と同じ見た目・使い勝手で使用可能です。
外にいくことが多い業務に従事している人におすすめです。標準カレンダーで物足りない人はカレンダーPlusを導入すれば、利便性を向上できます。
導入コストは、試用ライセンスなら無料です。有償ライセンスでは1〜20名までの利用であれば、Basicで39,800円(買い切り)、Proであれば189,800円(買い切り)で利用できます。
参考:カレンダーPlus
kViewer|kintone内のデータを安全に外部ユーザーと共有可能
kViewerは、kintone内の情報を、kintoneに自動登録で外部に共有できます。そのため、kintoneアカウントを持たない人へkintoneのレコード情報を共有できる点がメリットです。
初期費用は0円。導入後は月額で課金されます。ライトコースは6,000円/月、スタンダードコースは9,000円/月で利用できます。さらに利便性の高い、プレミアムコース・プロフェッショナルも利用可能です。
参考:kViewer
Boost! Calendar|業務に応じたカレンダー表示が可能
Boost! Calendarは、kintoneのカレンダー機能を拡張するためのプラグインで、直感的な操作性と高い柔軟性が特徴です。計算フィールドやテーブル内の日付フィールドにも対応しており、レコード構成に縛られずに利用できるため、業務効率を大幅に向上させます。
Boost! Calendarは無料で試用できますが、3ヵ月以降はライセンス購入が必要です。メッセージを表示させずに利用するためには、10,000円の年会費を支払う必要があります。
Boost! Calendarを導入すれば、業務に応じたカレンダー表示ができるようになります。
kintoneカレンダーの活用例5選
ここでは、kintoneカレンダーの活用例を5つ紹介します。
- 社内スケジュール管理
- 予約管理システム
- プロジェクト進行管理
- 顧客対応・営業活動の管理
- イベント・フェアの運営管理
上記の活用例を知っておくことで、自社でkintoneカレンダーをどのように使えるかのヒントが得られます。では、それぞれの活用方法を詳しく見ていきましょう。
社内スケジュール管理
kintoneのカレンダー機能を活用した社内スケジュール管理では、従業員の予定やタスクを一元的に管理し、視認性を向上させることで業務効率化が実現できます。
kintoneのカレンダー形式は、日付や日時フィールドを基に予定を可視化できるため、従業員全体のスケジュールを簡単に把握可能です。
カスタマイズ性が高く、必要な項目を自由に追加できるため、各企業のニーズに合わせた柔軟な運用が可能です。会議室の予約状況や出張予定など、さまざまな情報を一元管理できます。
kintoneを活用した社内スケジュール管理により、情報共有の円滑化と業務効率の向上が期待できます。従業員のスケジュールを可視化し、調整を容易にすれば、無駄な時間や手間を削減できるでしょう。
予約管理システム
kintoneを活用した予約管理システムでは、予約情報の一元管理やオンライン受付の導入により業務効率化が実現します。
フォームブリッジなどの連携ツールを活用すれば、手動入力や重複ミスを防ぎながら、リアルタイムで予約状況を把握する仕組みを構築可能です。
kintoneはノーコードで柔軟にカスタマイズ可能なプラットフォームであり、予約管理に必要な機能(予約状況の可視化、重複防止など)を簡単に実装できます。また、カレンダー形式での予約状況の表示により、直感的な操作性を実現可能です。
kintoneを使った予約管理システムを導入すれば、手作業を減らして業務をスムーズに進められます。予約の抜け漏れを防ぎ、最新の状況をすぐに確認できるため、顧客対応もしやすくなります。
プロジェクト進行管理
kintoneのカレンダー機能を活用すれば、プロジェクト進行管理を効率化し、タスクの進捗状況をリアルタイムでの可視化が可能です。kintoneではプロジェクトに関わるタスク、スケジュールなどを一元的に管理できるため、情報の分散を防げます。
カレンダーやガントチャート形式でタスクを表示すれば、誰でも直感的に進捗状況を把握可能です。また、担当者や期限などの情報を付与すれば、プロジェクトの全体像を明確にとらえられます。
kintoneを活用したプロジェクト進行管理により、タスクの見落としや遅延を防ぎ、チーム全体の生産性向上が期待できます。リアルタイムでの情報共有と可視化により、円滑なコミュニケーションとスムーズな意思決定が可能になるでしょう。
顧客対応・営業活動の管理
kintoneのカレンダー機能を活用すれば、顧客対応や営業活動の予定を一元管理でき、チーム内で予定を確認しやすくなります。営業活動の進捗状況がリアルタイムで更新されるため、チーム全体で迅速な意思決定が可能です。
カレンダー形式で営業予定を表示すると、誰でも直感的にスケジュールの確認・調整が可能です。顧客情報や商談内容などを紐付けることで、営業活動の全体像を捉えやすくなります。
kintoneを活用した顧客対応・営業活動の管理により、スケジュールの最適化と情報共有の円滑化が図れます。
イベント・フェアの運営管理
kintoneのカレンダー機能を活用すれば、イベントやフェアの運営管理が効率化され、スケジュールや進捗状況をリアルタイムで可視化できます。イベントの日程、参加者情報などを一つのプラットフォームで管理できるため、情報の分散やミスの予防が可能です。
カレンダー形式でスケジュールを表示すれば、全体像や空き時間で確認可能です。また、タスクの担当者や期限、優先度などを設定すれば、円滑な進行管理が行えるでしょう。
進行中の作業や担当者の動きがわかるため、情報の行き違いを防ぎながら、関係者全員が状況を共有可能です。
kintoneカレンダーにJavaScriptでAPI連携してカスタマイズして使用できる
kintoneカレンダーにJavaScriptでAPI連携すれば、kintoneカレンダーの利便性が向上します。標準アプリでは実施できない、便利な機能を実装できます。
例えば、1日に複数登録されたスケジュールを取りまとめて、ひとつの日報データとして別アプリに自動登録が可能です。
kintoneではプラグインや連携サービスを利用すれば、カスタマイズが可能ですが、より複雑な機能を追加したい場合、これだけでは難しいでしょう。JavaScriptカスタマイズでは、自由度の高い構築と自社の業務に合わせた機能を実装できます。
ですが、エラーが発生すると修正が難しいのがデメリットです。
kintoneカレンダーに関するよくある質問
kintoneカレンダーのよくある質問を整理しました。
- kintoneカレンダーはGoogleカレンダーやSlackと連携できますか?
- 社外ユーザーとスケジュールを共有できますか?
上記のような質問をあらかじめ確認しておくことで、kintoneカレンダーを導入する際の判断がしやすくなります。では、それぞれの質問を詳しく見ていきましょう。
kintoneカレンダーはGoogleカレンダーやSlackと連携できますか?
kintoneカレンダーはGoogleカレンダーおよびSlackと連携可能です。Googleカレンダーとの連携では、専用プラグインやJavaScriptカスタマイズを利用すれば、kintoneのイベントをGoogleカレンダーに反映ができます。
また、Slackとの連携では標準機能やWebhookを活用し、kintoneでのレコード更新やリマインダー通知をSlackに送信する仕組みが構築できます。
kintoneとSlackの連携方法に関して、詳しく知りたい方は以下の記事もおすすめです。
関連記事:kintone(キントーン)とslackを連携する方法6選!通知を一元管理できる便利な機能を紹介
社外ユーザーとスケジュールを共有できますか?
kintoneカレンダーを社外ユーザーと共有するには、標準機能では「ゲストユーザーアカウント」を利用する方法がありますが、追加コストが発生します。
Googleカレンダーの共有機能を利用すれば、kintone内の予定をGoogleカレンダーに同期し、外部ユーザーと簡単に共有可能です。
また、「kViewer」を使えば、kintoneのデータをリアルタイムで公開し、社外ユーザーに閲覧専用のカレンダービューを見せることができます。
kintoneカレンダーを使いこなすなら「ペパコミ株式会社」にご相談ください!
今回はkintoneカレンダーの設定方法を解説しました。
また、プラグインの導入やJavaScriptを利用すれば、kintoneカレンダーの利便性がぐんと高まります。しかし、ツールの利用には注意点があり、知識が十分なければ、kintoneカレンダーを使いこなすのは難しいでしょう。
そこで、kintoneの活用を検討している方はkintoneの活用に強い企業にサポートしてもらうことも1つの手段です。
ペパコミ株式会社ではkintone導入サポートサービスを提供しており、最初の相談は無料でできます。また、kintone導入から改修内製化までを一気通貫・並走支援でサポートしてくれます。
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