kintoneの導入を検討し、社内での活用促進のために研修の実施を考えている企業は少なくありません。
kintoneの専門家であるペパコミ株式会社は、顧客への運用サポートを通じて培ったkintone教育の知見を基盤として、研修サービスを提供しています。
本記事では、ペパコミが提供するkintone研修について、その特徴や進め方、そして企業にもたらすメリットについて解説します。
なお、ペパコミ株式会社では、「kintone」を活用した業務支援を行っています。業務効率化にお悩みの方は、ぜひ以下からお気軽にご相談ください。
kintone研修の目標設定は重要です
kintone研修を検討する企業の中には、社内全体のkintoneレベルを底上げし、従業員それぞれがアプリを作成できるようになりたいという漠然とした理想を持つ企業が多くあります。
具体的には、社内の特定多数の従業員のkintoneレベルを底上げし、各自でアプリを作成できるようになりたいといったイメージです。しかし、このような漠然とした目標では研修の成果が見えづらくなる場合があります。
ペパコミは、研修を開始する前に、研修を通じてどのような状態を目指すのか、具体的なゴールを明確に設定することを重視しています。
もし目標が定まっていない場合は、ペパコミから、多くの企業で成果が出ているゴール設定の事例を提示し、目標を定義付けることから支援を行っています。
明確なゴールを設定することで、研修の方向性が定まり、その後の成果検証も可能になります。
kintone研修の対象となる企業の規模と参加人数
kintone研修を希望する企業の規模は、数百人から数千人規模の会社が比較的多くを占めます。数十人規模の会社からの依頼は少ない傾向にあります。
研修への参加人数は企業の方針によって多様です。
全社員を複数回に分けて研修に参加させるケースもあれば、社内のITリテラシーが高い人やkintone活用に意欲的な人を数名ピックアップして研修を実施するケースもあります。
kintone研修で成果を出すための対象者選定の考え方
kintone研修で具体的な成果を出すためには、どのような参加者を選定するかが重要な要素になります。
ペパコミの経験から、研修で成果が出やすいのは、ある程度のITリテラシーがあり、kintoneを使いこなせると見込まれる数十人の「精鋭部隊」を集めて行う方式です。
その理由は、全社員のkintone基礎レベルを底上げすることを目指す場合、研修がリテラシーの低い人に合わせて進行するため、進行スピードが非常に遅くなるためです。
結果として、せっかくITリテラシーが高い人がいても、研修の速度に飽きを感じ、モチベーションが低下する可能性があります。
リテラシーが高い人がより細かい機能や応用方法を学べない状態になり、会社全体で見た場合の教育の質は低くなるでしょう。
また、リテラシーが低い人にいくらkintoneを教えても、すぐにアプリを作成できるレベルには達しないことが多いです。
そのため、ペパコミは、ITリテラシーが高い人を優先的に育成し、その人たちが部署内の他の従業員に知識を落とし込んでいく構図が成果につながりやすいと考えています。
この方法により、限られたリソースで円滑にkintoneの活用を社内に広めることができるでしょう。
ITリテラシーが高い人か、kintone活用に意欲的な人のどちらを優先すべきかという問いに対し、やる気があってITリテラシーが低い人の方がkintoneの活用はうまくいきやすい場合があります。
しかし、やる気を正確に測ることは困難なため、どちらかの特性を持ち、前向きに取り組んでくれる人を集めることが望ましいでしょう。
前向きな姿勢で研修に参加する従業員は、知識の習得だけでなく、その後の実践においても積極的に取り組む傾向があるからです。
kintone研修の実施形式と具体的な流れ
ペパコミのkintone研修は、単発で完結するものではなく、実践と継続的なサポートを重視した二段階形式で実施されることが多いです。
オフラインでの基本機能研修
まず、1日または2日間のオフライン研修を実施し、kintoneの基本的な機能を習得します。この段階では、参加者がkintoneの「基本機能」を把握することを目的とします。
オフライン研修の理想的な人数は、インストラクターが参加者の理解度を肌で感じやすい50人程度です。
この人数であれば、講師側が参加者一人ひとりの反応や理解の「温度感」を把握しやすく、必要に応じてサポートを行えます。
100人規模の研修も対応可能であり、参加者全員が積極的に質問をしたり、意見交換をしたりする環境であれば、進行はスムーズに行えます。
オンラインでの個別相談会
基本機能研修後、参加者は一度自社の業務にkintoneを落とし込んで、実際にアプリを作成してみることが促されます。
この実践段階で必ず直面するであろう「つまづき」や「悩み」に対しては、オンラインでの個別相談会が実施されます。
この個別相談会では、参加者が直面した具体的な課題の解決策を、皆で共有し、議論する機会を設けています。
ペパコミはkintone構築において「引き出しを増やす」という表現を使っています。
個別相談会での具体的な問題解決を通じて、参加者はkintoneの様々な応用方法や、複雑な状況への対応策を学びます。
これにより、知識の「引き出し」が増え、自力で問題を解決できる能力が向上します。この二段階形式は、単に知識を伝えるだけでなく、知識の深掘りや実践的な応用力を養う機会を提供するため、参加者からの評判が良いです。
kintone内製化が企業にもたらすメリット
ペパコミは、kintoneを外部に依存せず、自社で活用できる「内製化」を強く推奨しています。内製化を推進することで、企業は主に3つのメリットを得ることができます。
- コストの削減
- 事業と業務範囲の拡大
- 社内の意識変革とDX推進
それぞれ解説します。
コストの削減
kintoneの内製化が最も大きなメリットの一つは、運用にかかるコストの削減です。
これまで、kintoneの改修やトラブル対応、新しいアプリの作成などを外部に依頼していた場合、その度に費用が発生していました。
しかし、内製化が進めば、自社でこれらの対応が可能になるため、外部委託費用などの余計な費用負担を軽減できます。
事業と業務範囲の拡大
kintoneを自社で扱えるようになることで、事業展開や業務範囲の拡大においてフットワークが軽くなります。
例えば、新しいプロジェクトを開始する際に、kintoneを活用したデータ管理や業務フローの構築を自社内で迅速に行えるでしょう。
これにより、外部に依存することなく、よりスピーディに事業を進める判断ができるようになります。
社内の意識変革とDX推進
kintoneの内製化は、単なる業務改善に留まらず、社内の意識や働き方に大きな変革をもたらします。
kintoneを導入し、活用を内製化するプロセスにおいて、従業員は「この業務は何のために行われているのか」という業務の本質を考える習慣を身につけるようになります。
業務の目的から業務改善を考えるようになることで、無駄な作業の洗い出しや改善提案が活発化し、社内全体に業務改善の思考が浸透します。
これはDXの推進にもつながり、結果として、従業員一人ひとりの成長にも貢献するでしょう。
ペパコミの今後の展望と提供体制
ペパコミは、これまでの運用サポートで培った豊富な知見を、kintone研修サービスとして惜しみなく提供しています。kintone研修のニーズは今後も増加するでしょう。
現在、研修の依頼は主に大手企業や官公庁からが多く、これらの企業では代理店を介して研修依頼が来るケースも増えています。
そのため、ペパコミは代理店との連携を通じて、研修サービスの提供範囲を広げていくことを計画しています。
また、ペパコミが立ち上げたメディア「伴走ナビ」でも、kintoneに関する様々な教育や活用情報を発信していく予定です。
ペパコミは、企業ごとの具体的な状況や要望に合わせて、きめ細やかなプランニングを行っており、研修で成功した事例と課題が残った事例の両方を踏まえて、最適な提案をしています。
まとめ
kintone研修は、企業がkintoneを内製化し、その真価を引き出すために重要な要素です。
ペパコミが提供するkintone研修は、闇雲に全社員のレベルアップを目指すのではなく、ITリテラシーの高い少数精鋭を育成し、その知識を社内に波及させるという戦略を採用しています。
これは、数多くの研修を実施してきた経験から得られた知見に基づいており、成果につながりやすい方法論と言えるでしょう。
研修は、オフラインでの基本機能習得と、その後のオンライン個別相談会という二段階で構成されており、実践の中で生じる疑問や課題を解決しながら、kintoneの応用力を高めることを目指します。
kintoneの内製化は、コスト削減、事業・業務範囲の拡大、そして社内の意識変革とDX推進という多岐にわたるメリットをもたらします。
ペパコミは、各企業の状況に合わせたカリキュラムと、研修後のアフターフォローまで含めた提案を通じて、kintoneの社内定着を支援しています。
なお、ペパコミ株式会社では、「kintone」を活用した業務支援を行っています。業務効率化にお悩みの方は、ぜひ以下からお気軽にご相談ください。
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