「建設業の予実管理がうまくいかない…」
「kintoneを使って効率的に予実管理したい…」
「実際にkintoneを導入して成功した具体例が知りたい…」
こんな悩みを抱えている建設業の経営者やIT担当者も多いのではないでしょうか?
今回は、内山電設株式会社様の事例を紹介します。内山電設株式会社様では、紙でのデータ管理に課題を抱えていましたが、kintoneの導入によってこれらの問題を解決しました。
この記事では、内山電設株式会社様がどのようにしてkintoneとkrewDataを活用し、予実管理の精度向上と業務効率化を実現したのか、その具体的な手法と成果を詳しく解説します。
ぜひ、内山電設株式会社様との対談内容もあわせてご覧ください。
🔳この記事でわかること
- kintoneとkrewDataを活用した具体的な予実管理の事例
- kintoneを導入した企業や担当者の生の感想
- ペパコミの導入支援サービスの評判
🔳こんな人におすすめの記事です
- 予実管理や業務効率化を目指している建設業の方
- ペパコミの評判を知りたい方
予実管理って?
予実管理とは、「予算」と「実績」を比較して管理する手法です。とくに建設業では、各工事の予算を立て、その予算に対して実際にかかった費用や進捗を定期的に確認し、差異を分析することが重要です。
これにより、工事ごとの収支や全体の経営状況を把握し、計画と実績のギャップを埋めるための対策を立てられます。予実管理することで、無駄なコストを削減し、効率的に資源配分できるのです。
kintone導入後の管理・活用状況
内山電設株式会社様では、kintone導入後にさまざまな管理・活用方法を取り入れ、業務効率を大幅に向上させました。
このパートでは
- 工事日報と月報の活用方法
- 工事原価の管理方法
- 一般管理費の按分と残っている課題
- 進捗率と全体損益の見える化
の4つのポイントについて詳しく解説します。
工事日報と月報
同社では、kintoneを活用して工事日報と月報を入力しています。従来の手書き日報からデジタルへの移行をスムーズに進め、全社員が日報や月報をkintoneに入力する仕組みを整えました。
具体的には、従来から使用している紙のフォーマットをそのままデジタル化することで、現場の混乱を最小限に抑えることに成功。これにより、入力の簡素化とデータの一元管理が実現し、情報の紛失や遅延がなくなりました。
工事原価管理
材料費の集計
同社では、kintoneを使って材料費を集計し、管理しています。請求書のデータをkintoneに入力し、材料費の実績を一元管理することで、ミスの削減と管理の効率化を実現しました。
具体的には、事務員が請求書を受け取り、kintoneに入力することで材料費の実績を自動的に集計しています。
直接労務費と間接労務費の管理
直接労務費と間接労務費の管理もkintoneを活用しています。工事日報から直接労務費を集計し、間接労務費は施工以外の業務として区分しています。
krewDataを使って日報と月報のデータを集約し、施工業務とそれ以外の業務を自動的に区分することで、労務費の透明性が向上し、経費管理がより正確になりました。
外注費と経費の管理
外注費や経費の管理についてもkintoneで行っています。請求書データを入力し、外注費や経費を詳細に集計することで、透明性を確保しています。具体的には、外注からの請求書を事務員がkintoneに登録し、外注費と経費を区分して管理しているそうです。
また、同社では外注費を「労務外注費」と「労務以外の外注費」に分けて管理しています。請求書の入力時に、労務外注費か労務以外の外注費かを区分することで、より詳細なコスト管理を実現。
これにより、労務費とその他の外注費の差異を明確に把握でき、経費の無駄を削減し、コスト管理が効率化されました。
按分率の設定
一般管理費の概算計上
一般管理費は工事原価の15%を概算で按分する方法を採用しています。具体的には、公共工事と民間工事に分けて按分率を設定し、工事の規模に応じて適切な一般管理費を計上しています。
この按分方法により、経費の大まかな見積もりが可能ですが、精度を高めるための課題も。このように例え課題が残っていたとしても、検討を重ねて解決できるのはkintoneの強みなので、今後も改善に取り組んでいくとのことでした。
公共と民間工事の按分率計算
公共工事と民間工事の按分率は、それぞれ異なる特性に応じて計算されています。同社では、工事の規模に応じて按分率を設定し、より正確なコスト配分を実現。
具体的には、工事原価を基に工事規模別に按分率を設定し、工事ごとの原価が全体原価に対する割合を計算します。
例えば、工事原価が1億円以上の場合は高い按分率を適用し、10万円以上の場合は低い按分率を適用するなど、工事規模に応じた細かい区分けを行っています。これにより、大規模工事と小規模工事のコスト配分が正確に行われ、経費管理の精度が向上しました。
進捗率と全体損益の管理
プロジェクトの進捗管理と全体損益の管理もkintoneで行っています。各工事の進捗率をリアルタイムで把握し、全体の損益を管理することで、経営判断の迅速化を実現。
具体的には、kintone上で工事ごとの予算と実績を比較し、進捗率を自動計算する仕組みを導入しました。これにより、経営者は瞬時に全体の状況を把握し、適切な対応が可能となっています。
kintone活用のポイント
内山電設株式会社様がkintone活用に成功したポイントは4つあります。
ここでは、
- 経営層に協力してもらえた
- もともとの方法にこだわらなかった
- アプリを分割して集計を工夫した
- krewDataをフル活用した
を紹介します。
経営層の協力
kintoneの効果的な活用には、経営層の協力が不可欠です。同社では、部長がトップダウンでkintoneの導入を指示し、全社員が一丸となってシステムを活用する環境を整えました。
これにより、社員一人ひとりが積極的にデータを入力し、システムの運用がスムーズに進みました。
既存の運用方法の廃止
同社では、従来の紙ベースの運用方法を廃止し、全面的にデジタル化を進めました。一方で社員が紙の文化からデジタルに移行する際には、現場の混乱を最小限に抑えるための工夫が行われています。
まず部長が社員を集め、kintoneの利用方法をデモンストレーションし、わからない点はkintone担当に質問するよう指示。また、紙のフォーマットをそのままデジタル化することで、現場の作業フローを大きく変えずに移行を進めました。
このように、段階的な移行とサポート体制を整えることで、社員の不安を解消し、スムーズなデジタル化を実現しました。
アプリ分割と集計の工夫
kintoneでアプリを分割して入力を簡素化する方法も重要です。同社では、現場作業員が入力しやすいようにアプリを設計し、データの収集効率を高めました。
例えば、日報と月報を別々のアプリで管理することで、入力の負担を軽減し、データの正確性を向上させました。
krewDataの活用
krewDataを使って日報と月報を集約し、現場で入力されたデータが自動的に集計される仕組みを導入しました。
また、krewDataにより、詳細なデータ分析とレポート作成も行っています。同社では、集めたデータを基に経営判断を支えるための具体的な分析手法を取り入れました。
これにより、経営者はリアルタイムで詳細なデータを把握し、適切な経営判断を行えています。
krewDataとは?特徴やメリットは
krewDataは、プログラミングの知識がなくても簡単にデータの集計・分析ができるツールです。
主な特徴として、ドラッグ&ドロップ操作によるデータ処理の簡便さ、リアルタイムでのデータ更新、そして多様なデータソースとの連携があげられます。これにより、業務プロセスの効率化とデータの可視化が一段と進みます。
krewDataのメリットは、まずデータ分析のスピードが格段に向上する点です。また、カスタマイズ性が高く、企業ごとのニーズに合わせたデータ処理が可能です。
なお、krewDataについて知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。
参考|【krewData編】kintoneアプリを横断して集計するkrewdataを解説します【初心者向け】
建設業ならお任せ!ペパコミの伴走サービスとは
ペパコミは建設業のkintone構築の豊富な経験とノウハウを持つ企業です。そのため、建設業界の特有のニーズや課題に対応した提案が可能です。
また、ペパコミの伴走サービスは、単なるシステム導入にとどまらず、コンサルタントが常に寄り添い、具体的なアドバイスやサポートを提供します。これにより、経営者視点でのデータ活用が実現し、経営判断の精度も向上するでしょう。
特にkrewDataを活用したデータ集計や分析は、建設業のデータ管理を一層効果的にするための重要なツールです。ペパコミの伴走サービスを利用することで、効率的にkrewDataを活用できます。
詳細はペパコミの伴走サービスをご覧ください。
参考|kintone導入から改修内製化まで一気通貫・伴走支援でサポート
まとめ
内山電設株式会社様の事例を通じて、kintoneとkrewDataを活用した予実管理の具体例を紹介しました。
kintoneの導入により、紙ベースのデータ管理からデジタル化へと大きくシフトし、業務効率が大幅に向上。また、krewDataの活用により、データ集計や分析のスピードが向上し、経営者が迅速かつ正確な判断を下すための基盤が整いました。
kintoneやkrewDataの導入を検討している方は、ペパコミの伴走サービスを利用してみてはいかがでしょうか。ペパコミは豊富な経験と専門知識を持ち、建設業の特有の課題に対応したサポートを提供します。
効率的なデータ管理と経営判断の精度向上を実現するために、ぜひ一度ペパコミのサービスをチェックしてみましょう。
なお、同社がペパコミを選んだ理由について知りたい方は以下の記事も参考にしてください。
参考|【導入事例】紙からデジタルへ!krewdataを活用して建設業の予実管理を実現
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