「kintone(キントーン)でSFA(営業管理)を効率化する方法を知りたい」
「kintone(キントーン)でSFA(営業管理)を効率化できるの?」
kintone(キントーン)で営業管理を効率化したいと考えるなら、このような疑問が浮かぶでしょう。
そこでこの記事では、次の内容を解説します。
- kintone(キントーン)とは?
- SFAとは?CRMとの違いも
- kintoneをSFA(営業管理)に活用するための機能
- kintoneをSFA(営業管理)に使うメリット
- kintoneをSFA(営業管理)に使うデメリット
- kintoneをSFA(営業管理)に活用した事例
kintone(キントーン)をSFA(営業管理)に活用したい人は、ぜひ参考にしてください。
kintone(キントーン)とは?
kintone(キントーン)は、サイボウズ社がサービスを提供しているクラウドサービスです。自社に必要な業務システムをアプリで作成できます。
kintone(キントーン)では、顧客管理やプロジェクト管理、受発注管理など、さまざまな用途で必要な機能を持つアプリを作ることが可能です。アプリの情報は社内やチームで共有できます。
kintone(キントーン)のメリットは、次のとおりです。
- バラバラな情報がkintone(キントーン)に集約できる
- 情報やタスクの見える化で業務を効率化できる
- チームで情報を共有できる
- 外出先でも情報を共有できる
アプリは必要に応じて追加できます。アプリ同士の連携も可能です。さまざまな情報をkintone(キントーン)に一元化できるので、効率的に情報を管理できます。kintone(キントーン)は外出先でも利用できるので、働く場所を選ばない点もメリットの一つです。
SFA(営業管理)とは?CRM(顧客管理)との違いも
続いては、SFA(営業管理)とは何かを確認していきましょう。
SFA(営業管理)とは、英語の「Sales Force Automation」の略語で、日本語だと営業支援システムという意味です。企業の営業部門の仕事を自動化することで、データの管理や蓄積、分析することができます。
例えば、案件管理、売上管理や予測、顧客へのメール配信などの効率化ができます。
SFA(営業管理)では、営業活動の進捗状況を可視化できるのがメリットです。次に誰が何をするのかが把握できるので、顧客への連絡漏れなどを防げます。
一方、CRM(顧客管理)とは「Customer Relationship Management」の略語で、日本語では「顧客管理」という意味です。顧客とのコミュニケーションや顧客の情報を管理し、管理した情報をもとにサポートやマネジメントを実施します。
CRM(顧客管理)は、顧客との取引を最大化するために実施します。顧客満足度を上げることができるので、リピータ―を増やすことにつながるでしょう。
SFA(営業管理)とCRM(顧客管理)の違いは、担当する業務の範囲です。SFA(営業管理)は、商談から受注までの業務を担うのに対して、CRM(顧客管理)は受注してからの顧客とのコミュニケーションまでの業務を担います。
kintone(キントーン)をSFA(営業管理)に活用するための機能
kintone(キントーン)をSFA(営業管理)に活用するために役立つ、kintone(キントーン)の機能を紹介します。
- 営業活動に特化したアプリを作成できる
- ワークフロー機能やタスク管理機能を利用できる
- データを集計しグラフやレポートとして可視化できる
営業活動に特化したアプリを作成できる
営業活動に必要な機能には、見積もり作成機能や顧客情報の管理をする機能などさまざまなものがあります。業種や企業によってもそれぞれ異なるでしょう。
kintone(キントーン)なら、営業活動に特化したアプリを作成できます。必要な項目だけをカスタマイズして作成することができるので、営業活動の効率性がアップするでしょう。
ワークフロー機能やタスク管理機能を利用できる
kintone(キントーン)では、ワークフロー機能やタスク機能が利用できます。これらの機能は営業活動の進捗を可視化するのに役立つため、効率的に営業活動を進められます。
例えばワークフロー機能として、これまでエクセルやメール、ファックスなどさまざまなツールを活用して申請業務をしている企業も多いでしょう。kintone(キントーン)を活用すれば、散財している申請業務を集約することができるのです。
申請されるとリアルタイムで通知が来るので、確認漏れを防ぐことができるでしょう。また、過去の履歴も簡単に検索できるので、必要な情報にすぐにアクセスできます。
また、kintone(キントーン)では自分のタスク以外にもチームのタスクも管理できます。タスクごとに、誰がいつまでに何をしなければいけないかが確認できるのです。進捗状況はグラフでもチェックできるので、今チーム全体のタスクがどのような状況なのか一目でわかるのもうれしいポイントです。
データを集計してグラフにしてくれる
営業活動では、日々の活動をグラフにまとめて可視化する機会も多いでしょう。
kintone(キントーン)では「アプリ」に溜まったデータを集計して、自動的にグラフにまとめてくれます。リアルタイムなデータがグラフに反映されるので、自分でグラフを作成する手間を軽減することができます。
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kintone(キントーン)をSFA(営業管理)に使うメリット
kintone(キントーン)をSFA(営業管理)に使うメリットは、次の2点です。
- 料金が安い
- モバイルに対応しているので外出先でも確認できる
料金が安い
kintone(キントーン)はリーズナブルな価格で利用できます。スタンダードコースとライトコースがあり、それぞれの価格や概要を下記の表にまとめました。
スタンダードコース | ライトコース | |
---|---|---|
価格 | 月額1,500円(年間17,640円) | 月額780円(年額9,170円) |
外部サービスとの連携・プラグイン・拡張機能 | 〇 | × |
アプリ数 | 1,000個まで | 200個まで |
ゲストユーザー価格 | 月額1,200円(年額14,110円) | 月額580円(年額6,820円) |
ゲストスペース数 | 500個まで | 100個まで |
価格は、1ユーザーあたりの価格です。どれくらいの価格で利用できるか詳しく知りたい場合は、下記のページから見積もりを依頼しましょう。
モバイルに対応しているので外出先でも確認できる
kintone(キントーン)はモバイルにも対応しているので、外出先でもアプリを確認できます。
モバイルでアプリを確認するには、iOS SafariまたはAndroid Chromeからkintone(キントーン)にアクセスする方法と、モバイルアプリを利用する方法があります。
出先で確認したり、操作したりできるので、効率的に営業活動を進めることができるでしょう。
kintone(キントーン)をSFA(営業管理)に使うデメリット
kintone(キントーン)をSFA(営業管理)に使うメリットがある一方、次のようなデメリットもあります。
- 拡張機能を利用すると費用がかかる
- 利便性を高めるためにはプログラミングの知識や経験が必要
拡張機能を利用すると費用がかかる
kintone(キントーン)では、拡張機能を利用すると別途費用がかかります。拡張機能には、帳票出力やカレンダー、Webフォーム作成などがあります。
また、電子契約サービスやファイル管理サービスなどの外部サービスと連携する場合や、業種業務に特化した専用アプリの利用も拡張機能の一つです。
拡張機能を利用すれば利便性が向上しますが、費用がかかることを覚えておきましょう。
利便性を高めるためにはプログラミングの知識や経験が必要
kintone(キントーン)を業務内容に合わせて細かくカスタマイズすれば、より便利に活用できます。
しかし、プログラミングの知識や経験がない人の場合、カスタマイズするのは難しいでしょう。kintone(キントーン)の開発をしたい場合は、外部に依頼するのが良いかもしれません。
kintone(キントーン)をSFA(営業管理)に活用した事例2つ
最後に、kintone(キントーン)をSFA(営業管理)に活用した事例を2つ紹介します。
- 電力ガス関連サービスを展開するE社の導入事例
- IT関連企業Z社の導入事例
電力ガス関連サービスを展開するE社の導入事例
電力ガス関連サービスを展開するE社の導入事例を紹介します。利用用途は、顧客管理、社内情報管理、FAQ管理とのことです。
kintone(キントーン)の導入前は、数千の顧客の担当者やコンタクト履歴、連絡予定情報をすべてエクセル形式のスプレッドシートで管理していました。更新履歴がわからないということもあり、大量のデータの確認をするのが難しいと感じていました。
データは重くなり、ページが開かなくなることも。エクセルの行を追加すると関数がくずれることもあり、使い勝手が悪いと感じていました。連絡漏れなどがあれば大変なので、どうにかして効率的に管理する方法を模索していました。
電力自由化によって問合せ件数が増えたタイミングでkintone(キントーン)を導入。それからは情報管理が効率化され、これまでの15倍の案件を獲得できるまでになりました。更新履歴がわかるので、確認漏れが減り、顧客対応スピードも大幅に向上しています。
IT関連企業Z社の導入事例
続いては、BI専業システムインテグレーターのサービスを提供するZ社がkintone(キントーン)を導入した事例を紹介します。利用用途は案件管理や見積管理とのことです。
これまでは、営業における案件管理にSalesforce.com(SFDC)を活用していましたが、当社との相性に課題を抱えていました。SFDCの仕様は、グループ内の企業に合わせて構築されていたので、SIerの業務フローで活用するのは難しかったのです。結果的に、受注までの一部分でしか使用することができませんでした。
また、自社のビジネス内容に合わせてSFDCを活用したくても、コストの問題がつきまとっていました。使いたい項目を増やすだけでもライセンスのアップグレードが必要など、常に制限があったのです。また、社内の利用者を追加するのにもコストがかかるため、一部のユーザーしか使えない状況でした。
kintone(キントーン)を導入してからは、項目を自由に追加できるので、使い勝手の良さを感じています。従来なら手作業でしていた請求までの一連の作業も、kintone(キントーン)で作業の効率化を実現できています。結果的に、kintone(キントーン)を導入してからは70%のコスト削減を実現できました。
まとめ
kintone(キントーン)を営業管理に活用することで、効率的に営業活動を進めることができます。
営業活動に特化したアプリを作成できるだけでなく、ワークフロー機能やタスク管理機能を利用できます。さらに、データを集計しグラフやレポートとして可視化できるので、作業の手間を削減することができるのです。
実際に、kintone(キントーン)を導入して顧客対応スピードが向上したり、コスト削減を実現したりした企業も多数あります。
業務効率化を実現したい企業は、kintone(キントーン)の導入を検討してみてはいかがでしょうか。
ぺパコミ株式会社は、サイボウズ社のオフィシャルパートナーです。いつでもお気軽にご相談ください。
SFA(営業管理)以外にもkintoneでできることを知りたい方は下記の記事をご覧ください。
kintone(キントーン)でできることとは?企業の業務改善のために特徴や機能をわかりやすく解説
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