サイボウズオフィシャルコンサルティングパートナーの
kintoneコンサル会社 ペパコミ株式会社です!
こちらの記事はkintone活用ちゃんねるというyoutubeチャンネルで公開している動画の文字起こしVerとなっております。
今日のkintone活用事例は・・
「サブテーブルのデータを関連レコードに表示させちゃおう〜!」!
それでは早速問題定義にいきましょう。
ちなみにこの記事はkintoneの構築・運用コンサル会社であるペパコミ株式会社が運営しております。
kintoneを活用した事例や基本操作から応用操作まで、kintoneに関する情報を幅広く発信しております。
youtubeでも分かりやすく発信していますのでチャンネル登録お待ちしています。
問題定義
黒インコ:あ〜困った困った・・
白インコ:どないしたん?
黒インコ:うち会員制の飲食やってるんやけど会計したお客さんの情報を蓄積したくてな、kintoneの来店履歴アプリに来店情報入力して顧客管理へ紐付けて管理しよと思ったけど困ったことがあんねん
白インコ:ほうほう、それやったらテーブル機能はどうなん?
黒インコ:でもな、テーブルやったら関連レコードで表示できへんやん
白インコ:あ〜そやな、そしたら一人一人レコードを別にして来店履歴登録するとか?
黒インコ:それは面倒やねん。数も多いし、誰と誰が一緒に来たか?という情報が分かりづらくなるしな。テーブルの情報を関連レコードに表示できへんってことで何度泣かされたことか・・なんかいい方法ないんかな?開発すればできるんやろうけど費用もかかるし
白インコ:ピコーン!それ出来るで!ATTAZoo+プラグインを使えば方法あるで!
黒インコ:ほんまか?テーブルで入力出来るならめっちゃええわ!頼むで!
今回はお客様の事例となります。
会員制飲食店で顧客・来店管理をしたいということで構築させていただきました。
「顧客管理と来店管理を紐付けて顧客管理を見ると来店履歴がわかるようにしたい」これだけなら簡単でした。
しかし、例えばAさんとBさんとCさん3人で来店したとします。
お会計が10万円でAさん5万円、BさんとCさんが2万5千円ずつという払い方があっても一申請で入力出来るようにしてほしいと言われました。
普通テーブル機能使えば良いじゃんとなりますよね。
しかし、kintoneの仕様でテーブル内の情報を関連レコードで表示するのは出来ないわけです。
JavaScriptで出来る領域なので、カスタマインや開発なら可能ですが、予算がないということで今回ATTAZoo+プラグインを使って代替してみました。
使うプラグインはATTAZoo+のテーブルデータ転送です!
ということでデモにいきましょう〜!
ATTAZoo+テーブルデータ転送を使って顧客・来店管理をしよう!
デモに入る前に説明の流れをお伝えします。
1.構築の考え方
2.ATTAZoo+テーブルデータ転送の機能
3.テーブルデータ転送の弱点と対策
4.稼働テスト
1.構築の考え方
テーブル内の情報を関連レコードで表示をすることが出来ません。
関連レコードにテーブル内データを表示させるにはテーブル内のデータを分解すること。
そこで浮かんだのがATTAZoo+のテーブルデータ転送プラグインです。
2.ATTAZoo+テーブルデータ転送の機能
テーブルデータ転送プラグインは、テーブル内の1行データを別アプリの1レコード化出来るプラグインです。
1テーブルに3行入っていますが、他アプリに3レコード分できるイメージです。
ATTAZoo+でも最近出来たプラグインなので来店履歴の移行元アプリと移行先アプリを用意します。
来店履歴(移行元)にはお客様が会計した情報を入力するためのアプリで、テーブルをゴリゴリに使って頂きます。
このアプリにテーブルデータ転送プラグインを入れて、来店履歴(移行先)へテーブルの情報を分解。
顧客管理は来店履歴(移行先)から参照して関連レコード表示させればいいわけです。
では試しに設定してみましょう。
移行先アプリを設定します。
どのフィールドからどのフィールドへ移動するか設定します。
予め顧客名、支払い方法、金額を設定し、保存します。
データ転送のボタンを押すと無事にテーブル内の情報が移行先アプリへ移行されます。
移行先を更新すると・・反映されていますね。
顧客管理アプリを見ると・・関連レコードに反映されています。
3.テーブルデータ転送の弱点と対策
1つ弱点があります。
もう1回押してみると・・なんと重複してデータが移行されてしまう。
これだとヒューマンエラーによって重複移行したりしてしまいますよね。
顧客管理を見てみると当然2つ表示されてしまっています。
ここで対策しなければいけない課題が
①データ移行もれをしない仕組み
②重複しない仕組み です。
①はチェックボックスを作って、データ移行したらチェックをする。
しなければアラートを出したり、一覧で表示させたりで防げると思います。
問題が②重複しない仕組みです。
これはボタンを押したのにチェックもれをして、気付かずに他の人がまたボタンを押したりと人為的な運用では難しい。
ここは物理的に重複したらエラーで返答するような設計にしないと難しい・・
そこで対策は「値の重複を禁止する」機能を使う。
テーブル内にユニークコード(重複しないコード)を自動生成して、テーブルデータ転送で一緒に移行させることで解決です。
今回は文字列1行フィールドに自動計算で日付&顧客名&金額を設定し、重複禁止用としておきます。
これをユニークコードとしました。
設定で忘れずにテーブルデータ転送もしておきます。
編集して保存すると日付+顧客名+金額となり、これだと新しく作ってもダブることがなくなります。
このユニークコードも移行先アプリへ移行させて、移行先でユニークコードが重複した場合にはエラーになります。
移行先では値の重複を禁止にチェックしておきます。
では一旦移行先のレコードを全部消去してやってみましょう。
データ転送し、反映します。ここまではOK。
もう1回やってみると・・エラーになりましたね。
移行先で更新しても変わらないです。
ユニークコードが移行先でもあるから登録できないよとエラーが出ます。
なのでこれでOKです。
4.稼働テスト
では最後に稼働テストをします。
もうひとつ追加してみましょう。
さっきの金都運総研を選択し、同じ日に来店はないので3/30にします。
今度は日付が違うので重複しないのでエラーにはならないはず・・
はい、転送されました。
では金都運総研の顧客管理アプリを見ると、綺麗に履歴で反映しています。
ということで今回はATTAZoo+テーブルデータ転送プラグインを使ったテーブル内情報を関連レコードに表示させる方法でした!
これを使うとテーブルの情報を移行できますので是非お試ししてみてください!
まとめ
いかがでしたか?
kintoneは標準機能がチョット弱いので、ATTAZoo+があるだけで今回のような工夫の幅が宇宙くらいに広がります。
いかに機能同士を掛け合わせるかがkintone構築では大切なのでぜひ参考にしてみてください!
ということで今回使うプラグインは・・
ATTAZoo+テーブルデータ転送プラグイン!
これからもkintoneの役立つ情報を発信していきます!
本日もありがとうございました!また次回お会いしましょう~!ぐっば~い!
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