「害獣対策」を例にした、自治会や町会のkintone活用例

今回は、自治会、町内会のkintone活用例をご紹介します。自治会や町内会、NPO支援をなさっている部門向けのkintone情報です。

最近は、自治会や町内会からの相談内容に、鳥獣対策も多くなってきているのではないでしょうか。

目次

【kintoneと自治体業務とは】

kintone(キントーン)はプログラミングの知識がなくてもノーコードで、業務のシステム化や効率化を実現するアプリがつくれるクラウドサービスです。

表計算ソフトよりも快適に、専門システムより柔軟に、自社でシステム開発をするよりスピーディーかつ低コストに、思いついた業務改善をすぐに実行できるのが特長です。

自治体や行政にとっては、データを共有し見える化できるだけでなく、データ一元化により、日ごろの「照合作業」から解放されます。

さらに、kintoneの拡張機能を使って、帳票、ウェブページ、メール、フォームと連携でき、低コストでDXを進める行政機関が続々と増えています。

あなどれない「地域のつながり」

地域の方々とのつながりは、防犯や防災の成果を変えると言われます。例えば、街の花壇が整っていると、「この街は、意識が行き届いている」という印象をあたえ、犯罪のターゲットにしにくくなるそうです。また、顔見知りが多い地域ほど、災害時、声をかけ合え、命を救うきっかけになります。

しかし、自治会・町内会は、年々加入率が下がり、担い手の高齢化が問題視されています。

そのため、地域づくりを支えるためには、自治体や町内会の活動が大切です。

自治会や町内会の担い手の業務負担

近年、自治会・町内会の高齢化に伴い、「運営の負担」が負担となり、人と人のつながりをつくる担い手が減少している現状があります。

そのため、IT化で円滑化しようと、「オンライン会議」や「メールやLINEの活用」を試している自治会・町内会もあります。

どちらも、コミュニケーションをとるためのツールとしては便利です。

しかし、今回は「kintone」を活用して、自治会・町内会の「地域の課題解決をしている事例」をご紹介します。

鳥獣被害対策で、目撃情報をkintoneに集約

近年、熊の出没による人身被害が大きなニュースになっています。

鳥獣という括りでは、郊外では、田畑を荒らす鳥獣として、イノシシ、シカ、アライグマ、ハクビシン、サルが挙げられます。また、東京23区内のような都市部でも、ハクビシン、アライグマなどの被害が報告されており、身近な問題となってきました。

長い目でみると生態系の確保は重要ですが、熊のような人的被害につながる鳥獣がいますので、危険から身を守る対策や、過剰な繁殖にならない対策が必要です。

そこで、kintoneを取り入れた地域では、どのように鳥獣の目撃情報をkintoneに集約し、対策を行っているのかご紹介します。

kintoneの活用方法は以下の通りです。

  1. kintoneでアプリの作成
  2. 地図のプラグイン(拡張機能)を連携
  3. 目撃情報を入力してもらうプラグイン(拡張機能)などを連携

アプリを作成する際、フィールドには、日時や場所、動物の種別や特記事項などが必要です。

ちなみに、地図のプラグイン(拡張機能)は以下のように多くあります。

  • カンタンマップ(あっとクリエーション株式会社)
  • GoogleMapリンクプラグイン(株式会社アーセス)
  • 緯度経度から地図表示プラグイン(リーベジャパン合同会社)
  • 住所/緯度経度変換プラグイン(TIS) 
  • カスタマーコンパス(サムライシステム株式会社)
  • kintone×ArcGISプラグイン(株式会社インフォメックス)
  • MAPPLE地図プラグイン for kintone(株式会社マップル)

また、目撃情報のように入力するプラグイン(拡張機能)は以下のとおりです。

  • フォームブリッジ(トヨクモ株式会社)
  • じぶんフォーム(株式会社ソニックガーデン)

ほかに、LINEと連携も可能です。

kintoneを活用すると、場所や時間の傾向をつかみやすくなり、パトロールや啓蒙活動に活かせます。

おさえておきたい「サイボウズの支援制度」

サイボウズには、非営利の任意団体向けの支援制度があります。

町内会・自治体に限らず、マンション管理組合や子ども会、PTA、老人会、地域の各種実行委員会にも応用できますので、紹介してみてください。

なお、キントーンを活用するための料金は以下のとおりです。

  • チーム応援ライセンス:9,900円/年
  • アカデミック・ガバメントライセンス:420円〜/月

マンション管理組合のアプリパック

マンション管理組合のアプリパックでは、「理事会用」と「一般住人用」の2つのスペーステンプレートに分かれています。

「理事会スケジュール」や「議事録」「ファイル管理」などを、一般住人用には「ご意見・ご相談箱」「施設・備品予約」「理事会からのお知らせ」などのアプリを利用可能です。

マンション管理組合向けアプリパック

PTA専用kintoneアプリパック

PTA専用kintoneアプリパックでは、PTAのIT化を円滑に進めてくれるアプリです。

PTA活動の効率化に欠かせない、行事カレンダーや日程調整、経費管理、会議の議事録や行事報告書などのアプリを利用できるため、業務の効率化も図れます。

PTA専用kintoneアプリパック

チーム応援なんでも運用相談

対象は、チーム応援ライセンスでサイボウズのサービスをご利用中の団体のかたのみです。サイボウズのサービスを中心に、現在ご利用中の環境に関する設定や運用について、60分間オンラインで広くご相談いただけます。

チーム応援なんでも運用相談

庁内だけで活用を進めるのが心配な場合はぺパコミへ

「開発のミスが心配」

「セキュリティ設定は合っているだろうか」

「IT苦手な文化で、人材が育成できるか」

「幹部・上役へのプレゼンが苦手」

そんなときは、伴走支援のパートナーのぺパコミにご相談ください。

この記事を読んで迷っている担当者の皆さんの力になります。

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執筆 ぴょん@ノーコードに勤しむ事務員

元自治体職員でkintone好きです。

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