勤怠管理の煩わしさを解消!kintoneで勤怠管理を効率化する方法

突然ですが、みなさんの会社では、勤怠管理はどのように行っていますか?

「タイムカードの情報をExcelに手入力した後、給与ソフトに取り込んでいて手間がかかる」
「勤怠管理システムを導入してみたけど、自社のルールに合わず、結局Excelで手直しが必要」

こういった声もよく耳にします。実は、そのようなお悩みを抱えていたお客様が、kintone(キントーン)を活用して業務効率を改善した事例があるんです!

この記事では、これまでタイムカードとExcelで勤怠集計を行っていた企業が、どのようにしてその課題を解決したのか、具体的なアプリのデモ画面を交えながら詳しくご紹介します。

なお、今ならkintoneのデモ環境を無料で公開しています。建設業の管理システムをすべて閲覧できますので、「とりあえず画面を見て見たい」という場合は、以下のボタンからお気軽にお試しください!

目次

勤怠管理システムの落とし穴とは

今回ご紹介するお客様は、もともとは紙のタイムカードからスマートフォンのアプリに切り替えて、勤怠管理の効率化を目指していました。しかし、そこには「打刻はデジタル化できても、集計作業はExcelを使った手作業のまま」という落とし穴があったんです。

その原因は、その会社には長年つちかわれてきた独自の勤怠ルールが細かく存在していたこと。

落とし穴となった独自の勤怠ルール
  • 現場ごとに休日が異なる
  • 就業カレンダーが変則的(土曜日は隔週で休みなど)
  • 振替休日の扱いが複雑

上記の状況がある一方で、一般的な勤怠管理ソフトはよくあるオフィスワークを想定して作られています。

結果として、業界特有の細かいルールにまで対応しきれず、「アプリから出力されたデータを一度Excelに移し、自社のルールに合わせて手作業で集計し直し、それをさらに給与ソフトに取り込む」という手間が発生していました。

勤怠管理システムの落とし穴とは
結局は人の手を加えて集計をし直さないといけないということがあった

kintoneで構築した勤怠管理システムの3つのアプリ

では、一般的な勤怠管理システムの課題を解決したkintoneの仕組みをご紹介します!kintoneの勤怠管理は、以下3つのアプリで構成されています。

kintoneで構築した勤怠管理システムの3つのアプリ
  1. タイムカードアプリ:日々の出退勤や休憩時間を記録する
  2. 出勤簿アプリ:タイムカードアプリのデータを月ごとにまとめて、作業員の勤務状況を一覧表示する
  3. 会社カレンダーアプリ:会社の休日や法定休日などを登録する

これらが連携することで、これまで手作業で行っていた面倒な集計作業を自動化できます。では、それぞれのアプリについて見ていきましょう!

1.勤怠を入力できるシンプルな「タイムカードアプリ」

まず解説するのは、基本となる「タイムカードアプリ」です。これは、従業員が以下の2ステップで入力するだけという非常にシンプルなもの!

タイムカードアプリで入力する2ステップ
  1. 氏名、日付、勤務状況(出勤・有給・欠勤)を選択
  2. 出社時間・退社時間・休憩時間を入力
勤怠を登録できるシンプルな「タイムカードアプリ」
氏名、日付、そして出勤・有給・欠勤といった勤務状況を選択
勤怠を登録できるシンプルな「タイムカードアプリ」
出社時間・退社時間・休憩時間を入力するだけ

休憩時間は、会社によって扱いがさまざまです。例えば、「1時間働いたら強制的に1時間休憩としてカウントする」といったルールがあるかもしれません。

そんなときも、kintoneなら、自社独自のルールに合わせて柔軟にカスタマイズすることが可能です。

2.入力漏れを減らせる「出勤簿アプリ」

タイムカードアプリだけでも個人の勤怠データは確認できますが、従業員が増えてくると管理が大変になりますよね。そこで活躍するのが、ここで紹介する「出勤簿アプリ」です!

この出勤簿アプリのすごいところは、入力漏れをパッと見ただけで確認できること。その理由は、以下のように、1ヵ月分の日付がカレンダーどおりに自動で作成されるからです。

「あれ、入力忘れてるよ」を減らせる「出勤簿アプリ」
1ヶ月分の日付がカレンダーどおりに自動で作成される仕組み

ちなみに、この出勤簿アプリのテーブル(一覧表)のなかには、先ほどのタイムカードアプリで入力したデータが自動で反映されていきます。

「あれ、入力忘れてるよ」を減らせる「出勤簿アプリ」
この出勤簿アプリのテーブルのなかに自動で反映されます

そのため、もし従業員がタイムカードの入力を忘れていても、平日の該当日の行が空欄になるので、入力されていない行が一目でわかるんです!

「あれ、入力忘れてるよ」を減らせる「出勤簿アプリ」
休みの日は色付けしたりしています

この自動反映には、kintoneのプラグインである「krewData(クルーデータ)」を利用しています。

krewData(クルーデータ)とは
kintone内の複数のアプリやレコードのデータを集計・加工できるプラグインのこと。

krewDataは、異なるアプリ間のデータを自動で集計・加工できるツールです。今回の仕組みでは、以下のように設定されています。

本事例におけるkrewData(クルーデータ)の設定概要
  • 「タイムカードアプリ」へ入力された全従業員のデータを、「出勤簿アプリ」の各個人のレコードに転記・集計する
  • これの動作を、毎日夜間にkrewDataが動いて反映させる

これまでのExcel管理では、入力漏れがないかを確認するだけでも一苦労でしたが、この仕組みならその手間がかかりません!

3.独自の休日ルールに柔軟に対応できる「会社カレンダーアプリ」

kintoneで構築した勤怠管理システムのもう1つの強みは、一般的な勤怠管理ソフトでは対応が難しい、自社独自の複雑なルールに合わせられることです。会社のカレンダーには「法定休日」「法定外休日」「会社独自の休日」など、さまざまな休日があります。

そこでこのアプリでは、「条件分岐処理プラグイン」を使って、休日の種類ごとに色分けして表示するように設定しています。

条件分岐処理プラグインとは
kintoneアプリ内で設定した特定の条件に応じて、フィールドの表示・非表示や自動入力を行えるプラグインのこと。

自社ルールに柔軟に対応できる「会社カレンダーアプリ」
条件分岐処理プラグインを使って、法定外休日と法定休日を設定

実際の画面では、以下のように、「青色は法定外休日」「赤色は法定休日」といった具合で表示されるイメージです。

自社ルールに柔軟に対応できる「会社カレンダーアプリ」
青と赤で色分けしてわかるようにしてあります

これにより視覚的に分かりやすくなるため、「どの日に出勤すると、休日出勤手当が必要になるか」などといった判断もスムーズにできます!

特に運輸業や建設業では、残業時間の上限規制が厳しくなり、「すべての従業員を管理するのが大変」ということがあるのではないでしょうか?そんなときでも、このアプリなら、「残業時間が一定の時間を超えたら、本人と管理者にkintone上で通知する」といった設定ができます。

自社ルールに柔軟に対応できる「会社カレンダーアプリ」
残業時間が一定の時間を超えたら、本人と管理者にkintone上で通知が飛ぶように設定

つまりkintoneなら、「従業員が、自身で残業時間を意識する」「管理者が、早期に状況を把握して対策を打つ」の両立が可能です!

ちなみに、今ならご紹介したような建設業向けkintoneのデモ画面を無料で閲覧いただけます。「とりあえず画面を見て見たい」「システムを実際に触ってみたい」という方は以下からお気軽にお試しください!

※kintoneのデモ環境では閲覧のみ可能です。

kintone導入によって、勤怠管理にかかわる人件費を大幅削減!

このkintone勤怠管理アプリを導入した結果、どのような効果があったのでしょうか。

導入前は、「従業員がタイムカードアプリに入力した情報を、担当者がExcelに転記し、さらに手作業で集計し直し、最終的に給与ソフトに入力する」という、とても多くの工程がありました。この作業が自動化されたことで、勤怠管理にかかる経費を3/4削減することにつながったというわけです!

ちなみに、「紙に印刷して責任者から印鑑をもらう」といった運用が必要な場合でも、kintoneの印刷機能を使えば、紙のフォーマットで出勤簿を簡単に出力できます。

作業時間が1/4に!kintone導入で得られた効果
「レコードを印刷」で出勤簿を紙のフォーマットで出力可能
作業時間が1/4に!kintone導入で得られた効果
「レコードを印刷」で出勤簿を紙のフォーマットで出力可能

これなら「紙で保存する」というルールがある会社でも、スムーズに導入できますね!

あきらめないで!建設業の勤怠管理はkintoneで効率化できます

この記事では、一般的な勤怠管理システムでは対応できなかった複雑な勤怠ルールを、kintoneで解決した事例をご紹介しました。

勤怠管理をkintoneで行うメリットは、単に情報を入力するだけでなく、その後の集計や分析、さらには残業時間の管理といった「情報の見せ方」や「活用方法」を、自社の運用に合わせて自由に設計できる点にあります。

「うちの勤怠ルールは特殊だから」と諦めていた方も、kintoneなら解決できる可能性が高いです。貴社に最適な勤怠管理の仕組みをご提案しますので、以下のバナーからぜひペパコミまでご相談ください!

小川喜句

ペパコミ株式会社代表取締役小川 喜句

YouTube「kintone活用ちゃんねる」を運営。kintoneの構築や内製化の伴走支援を行なっており、kintoneを運営するサイボウズ社において、顕著な実績を上げたパートナーを表彰する「CYBOZU AWARD 2022」を受賞。サイボウズ評価制度4年連続2つ星を受賞。セールス部門(2023~2025年) インテグレーション部門(2022~2025年)

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