工事管理システムは、工事の受注から完工までのデータを一元管理するシステムで、中小建設業の利益率の改善につなげやすくなります。製品選びの軸は「自社業務に合うか」と「現場が使い続けられるか」の2点です。
限られた人員で工事品質と納期を守るには、紙とExcelに依存した管理から脱却する必要があります。
この記事では、工事管理システムの基本機能・選び方・主要15製品の比較を網羅した上で、ほかの記事ではあまり扱われない「kintoneを使った自社構築」という第3の選択肢まで踏み込んで解説します。比較記事を何本読んでも自社にしっくりくる製品が見つからない、という建設業の経営者・情報システム担当者に向けた内容です。
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工事管理システムとは何か

工事管理システムとは、工事の受注・契約から原価・進捗・請求・回収までのデータを案件単位で一元管理するシステムです。建設業では、案件ごとにExcelファイルを作成し、紙の日報・FAXの発注書・電話での進捗確認といった分散管理が一般的でした。1社あたり10〜30種類のExcelファイルが現場ごとに乱立し、最新版がどれかわからなくなる事態が珍しくありませんでした。工事管理システムは、この分散を1つの管理画面に集約できます。
ここでは、まず工事管理システムが扱うデータの範囲を整理し、なぜ今このタイミングで建設業での導入が急がれているのかを解説します。
- 工事管理システムが扱うデータの範囲
- なぜ建設業で導入が急がれているか
工事管理システムの基本的な役割と扱うデータの範囲
工事管理システムが扱うデータは、次の8領域に整理できます。
- 案件情報
- 原価
- 工程
- 図面
- 写真
- 日報
- 請求
- 入出金
これらをExcelや紙で個別管理すると、データの転記や突合に膨大な時間がかかり、本来の現場業務を圧迫します。クラウド型の工事管理システムを使えば、現場のスマートフォンから入力したデータが事務所のPCにリアルタイムで反映され、二重入力や転記ミスが構造的に発生しにくくなります。
役割の中心は「案件単位での情報集約」と「リアルタイムでの共有」です。たとえば現場監督が日報をスマートフォンで入力すると、経営層は当日中に現場の進捗・原価・労務状況を確認できます。
この即時性が、月次の経営判断を週次・日次へと加速させ、結果として工事の手戻り削減・利益率向上につながります。
なぜ建設業で導入が急がれているか
建設業で工事管理システムの導入が急がれている最大の理由は、2024年4月から適用された時間外労働の上限規制と、慢性的な人材不足の同時進行です。厚生労働省によれば、建設業の時間外労働は原則月45時間・年360時間に制限され、違反した場合は6か月以下の懲役または30万円以下の罰金が科されます。
人材不足も深刻です。限られた人員で工事品質と納期を守るには、紙とExcelに依存した管理を見直し、データの集約と自動化を進めるしかありません。
出典:厚生労働省 建設業・ドライバー・医師等の時間外労働の上限規制
工事管理システムの主な機能を7つに整理

工事管理システムが提供する機能は、主に7つに整理できます。すべての機能を最初から使いこなす必要はなく、自社の業務課題に直結する2〜3機能から運用を始めるのが定着の近道です。
ここでは、案件管理から経営ダッシュボードまでの7機能を順に整理します。導入検討時は「自社の業務フローのどこにこの機能を当てはめるか」をイメージしながら読み進めてください。
- 案件・工事台帳管理
- 工程・進捗管理
- 原価・実行予算管理
- 日報・写真・図面管理
- 請求・入出金管理
- 協力会社との情報共有
- 経営ダッシュボード・予実管理
案件・工事台帳管理
案件管理は工事管理システムの土台となる機能です。受注した工事1件ごとに、契約金額・工期・元請/下請区分・施主情報・担当者を登録し、案件単位ですべてのデータをひも付けます。建設業法で保存が求められる帳簿類の管理にも活用でき、Excelで個別作成していた台帳作業の自動化が可能です。
案件管理がしっかり機能すると、過去の類似工事の原価・工期・トラブル履歴を即座に検索できるようになります。見積精度が向上し、無理な工期での受注を減らせるため、結果として残業時間の削減にも寄与します。中小建設業ほど属人化しやすい領域のため、優先度の高い機能です。
工程・進捗管理
工程管理機能は、工程表の作成・修正・進捗入力をシステム上で完結させる仕組みです。バーチャート形式・ガントチャート形式・ネットワーク工程表など、自社で使い慣れた形式に対応している製品を選ぶと現場の抵抗が少なくなります。スマートフォンから現場担当者が進捗率を入力でき、事務所側はリアルタイムで遅延の兆しを把握できます。
ポイントは「遅延が発生してから対応する」のではなく「遅延の兆しを事前に検知する」ことです。工程の遅れは天候・資材納期・職人手配など複合要因で発生するため、システム上で要因を可視化しておくと、次の現場での予防策が立てやすくなります。
原価・実行予算管理
原価管理は工事管理システムの中で利益に最も直結する機能です。実行予算をシステムに登録し、発注・支払・労務費を逐次入力していけば、現時点での予算消化率と着地利益見込みが自動計算されます。月次でしか把握できなかった原価が、日次・週次で見えるようになるため、赤字工事の早期発見と是正が可能です。
適正な工期設定や予実管理ができている企業ほど時間外労働が短く、生産性も高い傾向があります。中小建設業の場合、紙や個別Excelの原価管理から脱却するだけで、案件あたりの利益率改善も期待できます。
日報・写真・図面管理
日報・写真・図面管理は、現場担当者の事務作業を最も大きく削減できる機能です。スマートフォンで撮影した写真が自動で案件にひも付き、電子黒板機能で工事写真台帳も自動生成されます。図面はクラウド上で最新版を共有でき、「どれが最新版かわからない」というExcel/紙時代の混乱から解放されます。
日報は、現場から数分で入力できる形式にすることが定着のカギです。文章を書かせる日報は続きません。チェックボックスとプルダウンを中心にして、自由記述は1欄に絞ると、入力率が大きく向上します。
請求・入出金管理
請求・入出金管理機能は、月末月初の経理業務を大きく軽減します。出来高査定に基づく請求書発行、複数回に分かれる入金の自動消込、下請への支払スケジュール管理など、Excelでは追いきれない複雑な金銭管理の一元化が可能です。インボイス制度・電子帳簿保存法への対応も、システム側で行ってくれる製品が増えています。
現場管理者が経理業務を抱え込んでしまっている中小建設業では、この機能だけでも導入価値があるでしょう。経理担当者の月末残業を月20時間以上削減した事例も建設業では多数報告されており、人材確保が難しい時代の現実解となっています。
協力会社との情報共有
協力会社との情報共有は、元請から見ると地味ながら工事品質を左右する機能です。下請業者ごとにアカウントを発行し、図面・工程・指示事項を共有できれば、電話とFAXのやり取りが大幅に減ります。協力会社が現場に到着する前に必要情報を把握できるため、現場での説明時間も短縮可能です。
ただし、協力会社のITリテラシーには大きなばらつきがあります。「スマートフォンで写真を1枚送る」だけの最低限のオペレーションで運用が回るシンプルな設計でないと、結局電話に戻ってしまいます。導入時は協力会社の負担を最小化する設計が重要です。
経営ダッシュボード・予実管理
経営ダッシュボードは、複数現場の状況を経営層が一画面で把握するための機能です。全現場の進捗率・原価率・利益見込みをグラフで可視化でき、リアルタイムで意思決定の材料を提供します。月次の経営会議の前に経理担当者がExcelを作り込んでいた時代と比べ、経営会議の質と速度が大きく変わります。
予実管理は、当初予算と実績の差異を案件別・要素別に分析する機能です。差異の原因を蓄積していくことで、見積精度が年単位で改善されていきます。「気合いで利益を出す」から「データで利益を設計する」への移行を支える機能でしょう。
工事管理システムを導入する3つのメリット

工事管理システムを導入するメリットは数多くありますが、特に建設業の経営に直結するものを絞り込むと下記3つに整理できます。
- 情報共有
- 利益率
- 法令対応
「便利になる」という抽象的なメリットではなく、経営数値とコンプライアンスに直結する変化を期待できる点が、工事管理システムの本質的な価値です。
ここは、それぞれのメリットを建設業の現場感覚と数字で具体化していきます。導入を経営層に説明する際の根拠としても使える内容です。
- 現場と事務所の情報共有がリアルタイムで完結する
- 工事原価をリアルタイムで把握でき利益率が改善する
- 時間外労働の上限規制(2024年問題)に対応しやすい
現場と事務所の情報共有がリアルタイムで完結する
工事管理システムの最大のメリットは、現場と事務所の情報共有が「電話・FAX・移動」を介さずに完結する点です。スマートフォンで撮影した現場写真・入力した日報・更新した進捗データが、事務所のPCに即時反映されます。現場監督が「事務所に戻って報告書を作る時間」が、ほぼゼロになるケースもあります。
この変化は単なる時短にとどまりません。事務所側が現場のリアル状況を当日中に把握できるため、翌日の人員配置・資材手配の判断スピードが上がり、無駄な手配や手待ちが減ります。結果として工期遅延のリスクが下がり、顧客満足度の向上にもつながります。
工事原価をリアルタイムで把握でき利益率が改善する
工事原価のリアルタイム把握は、経営に最も大きな影響を与える変化です。これまで月次・四半期でしか見えていなかった原価が、案件別に日次で見えるようになります。赤字工事は早期に発見でき、追加発注の前に対策を打てるため、「終わってみたら大赤字だった」という事態が大幅に減ります。
特に中小建設業では、案件単位の利益管理が経営の生命線です。建設業の支援現場では、原価管理をシステム化しただけで案件あたりの利益率が1〜3%改善する事例が多数あります。年商10億円規模の企業であれば、年間1,000万円〜3,000万円の利益増加に相当します。
時間外労働の上限規制(2024年問題)に対応しやすい
2024年4月から建設業に適用された時間外労働の上限規制への対応は、もはや「努力目標」ではなく「法令遵守事項」です。違反すれば6か月以下の懲役または30万円以下の罰金が科され、悪質な場合は厚生労働省による企業名公表も行われます。
工事管理システムで日報・勤怠を自動集計できれば、月45時間・年360時間の上限超過を事前にアラートで把握可能です。複数現場を掛け持ちする社員の労働時間も自動合算でき、特別条項付き36協定の上限(年720時間、複数月平均80時間以内、単月100時間未満)の管理もシステム任せにできます。Excelと紙ではほぼ不可能だった精緻な労働時間管理が、現実的な工数で実現可能になります。
出典:厚生労働省 建設業・ドライバー・医師等の時間外労働の上限規制
工事管理システムの選び方|重視すべき5つのポイント

工事管理システム選びを誤ると、月数万円のシステム費用を払いながら現場が使わない事態になり、紙とExcelに戻る失敗例が後を絶ちません。選定時に見るべき軸は5つに整理できます。すべてを最高評価で揃える製品は存在しないため、自社にとっての優先順位を先に決めるのが成功への近道です。
ここでは、上位獲得記事の主要選定軸を整理した上で、中小建設業が見落としやすい観点も補足します。
- 自社業務へのフィット度
- 現場担当者の使いやすさ
- 料金体系と総コスト
- サポート体制と導入支援
- 将来の改修・拡張の自由度
自社業務へのフィット度(カバー率80%が目安)
最も重要なのが、自社の業務フローをシステムが80%以上カバーできるかという観点です。汎用パッケージは「平均的な建設業」を想定して作られているため、自社の独自運用に合わない機能・帳票が一定数発生します。フィット度が60%未満だと、現場が使い続けることはほぼ不可能になります。
選定前に、自社の業務フローを書き出し、必須機能と「あったら便利」の機能を分けてリスト化してください。各製品のデモ画面で必須機能を実際に試し、操作感を確かめると判断ミスが減ります。
現場担当者の使いやすさ(5分で操作できる設計か)
どれだけ多機能でも、現場担当者が使えなければ意味がありません。建設業の現場担当者は高齢化が進んでおり、スマートフォン操作に不慣れな層も一定数います。導入前のデモでは、必ず現場担当者本人にスマートフォンで5分操作してもらい、迷わず使えるかを確認してください。
評価基準は「ボタンの大きさ」「文字の見やすさ」「初回操作で迷わないか」「写真撮影が3タップ以内で完了するか」の4点です。営業デモは多機能アピール中心になりがちなので、現場担当者の素直な感想を優先してください。
料金体系と総コスト(5年TCOで比較する)
月額料金だけを見るのは危険です。初期費用・オプション費用・ユーザー追加費用・サポート費用・改修費用を含めた5年TCO(総保有コスト)で比較するのが現実的です。月額3万円の安価な製品も、5年で利用者を3倍に増やした場合に総額500万円を超えるケースがあります。
ID課金制かサイトライセンス制かも重要な分岐です。協力会社にも使ってもらう設計なら、ユーザー追加費用が安い製品が向きます。一方、社内10〜20名の限定利用なら、サイトライセンス制で固定費の見通しが立つ製品が便利です。
サポート体制と導入支援(日本語・電話対応の有無)
システム導入の失敗要因の上位に「サポートが手薄で現場に浸透しなかった」があります。チャットサポートのみの製品より、電話対応・オンライン研修・現場訪問のいずれかを提供する製品の方が、中小建設業との相性は良好です。導入直後の3か月間は、週1回程度の伴走支援があると定着率が大きく変わります。
公式サイトのサポート記載だけでなく、実際の問い合わせ対応時間・対応速度を確認するのが確実です。導入事例の経営者・担当者にコメントを求めると、リアルなサポート品質が見えてきます。
将来の改修・拡張の自由度(ノーコードで改修できるか)
工事管理システムは導入して終わりではなく、運用しながら改修を繰り返すものです。最初の構築時点では見えなかった業務の癖が、3か月運用後に必ず出てきます。このとき改修の自由度が低いシステムを選んでいると、「ベンダーに見積を依頼して数十万円、対応まで2〜3か月待ち」という事態が発生します。
kintoneのようなノーコード基盤であれば、社内担当者が画面を開いて項目を追加・変更できます。改修内製化の有無は、3年・5年単位で見ると数百万〜数千万円のコスト差につながります。
おすすめの工事管理システム比較15選

ここからは、建設業で実際に導入実績のある工事管理システムを15製品紹介します。各製品の特徴・料金・公式サイトを1製品ずつ整理し、自社業務との適合性を判断しやすい構成にしました。比較検討の出発点として活用してください。
最上位には、ペパコミがもっとも推奨する「kintoneによる自社構築」を配置しています。理由は、中小建設業の独自業務フローに合わせられる柔軟性と、改修内製化による長期コストの優位性を兼ね備えるためです。各製品の料金は記事執筆時点の情報を元にしています。最新の料金・機能・キャンペーンは、必ず各製品の公式サイトでご確認ください。
主要15製品の比較一覧(公式サイトリンク付き)
各製品を「タイプ・料金感・主な特徴・向いている企業・公式サイト」の5軸で整理した比較表が下記です。表内右端の製品名リンクから、各製品の公式サイトにアクセスできます。
| 製品名 | タイプ | 料金感 | 主な特徴 | 向いている企業 | 公式サイト |
|---|---|---|---|---|---|
| kintone(自社構築) | ノーコード・柔軟性最大 | 1,000円台/月/人〜+構築費 | 自社業務に適合・改修内製化可能 | 中小建設業・独自フロー多め | kintone(自社構築) |
| ANDPAD | 総合・大規模向け | 要問合せ(初期費・月額別途) | 23万社導入・業界シェアNo.1(8年連続) | 中堅〜大規模建設業 | ANDPAD |
| アイピア | 建築業特化・一元管理 | 要問合せ(月額制) | 見積〜入金まで一元化・建築業CRM | 工務店・リフォーム会社 | アイピア |
| 蔵衛門 | 工事写真特化 | 月額1,100円〜/人 | 工事写真台帳の自動化・電子小黒板の元祖 | 公共工事・写真管理重視の会社 | 蔵衛門 |
| サクミル | オールインワン・低コスト | 月額9,800円(30ID) | 初期費0円・全機能利用可能・操作シンプル | 20名未満の中小建設業 | サクミル |
| 現場Plus | 戸建住宅向け | 月額10,000円(60ID) | 国内最大級ID付与・低コストオールインワン | 戸建住宅・工務店 | 現場Plus |
| BUILDYNOTE | 建築業・業務効率特化 | 要問合せ | SUCCESS STORY AWARD受賞・多現場管理に強い | 建築業・新築工事中心 | BUILDYNOTE |
| KANNA | 現場情報共有特化 | 無料プランあり・有料は要問合せ | 70,000社以上導入・協力会社アカウント追加容易 | 関係者多めの現場・職人多数 | KANNA |
| ダンドリワーク | 段取り・コミュニケーション | 初期費用200,000円〜 | チャット・掲示板で段取り改善 | 現場と協力会社の連携重視 | ダンドリワーク |
| Kizuku | コミュニケーション特化 | 要問合せ | 14万社利用・現場コミュニケーションに強み | 現場の意思疎通課題が大きい会社 | Kizuku |
| e2-movE 工事管理 | 基幹連携・中堅向け | 60万円〜(パッケージ販売) | 販売・会計連携可・工事原価管理に強み | 基幹システム連携重視 | e2-movE 工事管理 |
| REVIEW-Ⅲ | 原価管理重視 | 250,000円〜(スタンドアロン版あり) | 予算・原価・労務・在庫等を統合管理 | 原価精度を高めたい会社 | REVIEW-Ⅲ |
| どっと原価NEO | 原価管理特化 | 要問合せ | 9年連続導入企業数1位・中小〜中堅向け | 原価管理に特化したい会社 | どっと原価NEO |
| MIYABI | 総合建設業向け | 要問合せ | 予算・原価・支払一元、Excel風画面 | 総合建設業・中堅 | MIYABI |
| ガリバーシリーズ | 建設業ERP | 要問合せ(パッケージ) | 累計約1,000社の稼働実績・統合型工事ERP | 中堅〜大規模建設業 | ガリバーシリーズ |
kintone|自社業務に合わせて構築できるノーコード基盤

kintoneは、サイボウズ株式会社が提供するノーコード型業務改善プラットフォームで、月額1,000円台/人から利用できます。あらかじめ機能が決まっているパッケージ製品とは異なり、自社の業務フローに合わせて案件管理・原価管理・日報・写真管理・請求といったアプリを自由に組み立てられる点が最大の特徴です。建設業の独特な原価計算ルール・出来高査定・JV管理にも柔軟に対応でき、汎用パッケージでは「カバー率70%」止まりだった業務も「カバー率100%」を目指せます。
ペパコミ株式会社では、サイボウズ オフィシャルパートナーとして建設業300社以上の支援実績をもとに、最短2週間でkintoneによる工事管理システムの初期構築を完了します。さらに、運用後の改修を社内担当者が自走できるよう、初期構築時から内製化の伴走支援を提供しています。3年・5年単位で見ると、ベンダー依存型のパッケージよりも圧倒的なコスト優位性を発揮します。
公式サイト:kintone(サイボウズ株式会社)
ANDPAD|業界シェア8年連続No.1の総合型施工管理システム

ANDPADは、株式会社アンドパッドが提供する建設業界シェア8年連続No.1の総合型施工管理システムです。26.5万社以上・69万人以上の利用実績を持ち、施工管理・図面・写真・チャット・原価・請求まで工事管理に必要な機能を1つのプラットフォームで提供しています。多拠点・多現場を抱える中堅〜大規模建設業向けに、機能の網羅性と安定性を両立した代表的な選択肢です。
導入支援・運用研修・カスタマーサクセス担当による定着支援が標準でついており、社内のITリテラシーに不安がある企業でも導入後3か月程度で現場運用に乗せられる体制があります。初期費用・月額費用は中小規模の企業にとってはやや高めの設定ですが、多現場・多拠点管理の効率化効果を考えると、年商10億円以上の建設業では費用対効果が出やすい製品です。
公式サイト:ANDPAD(株式会社アンドパッド)
アイピア|見積から入金まで一元化する建築業特化型CRM

アイピアは、株式会社アイピアが提供する建築業特化型のCRM/工事管理システムです。見積作成から受注・施工・請求・入金までを1つの管理画面で一元化でき、ITreviewでも工事台帳・見積作成カテゴリで1位の評価を獲得しています。新築・リフォーム工事業との相性が特に良く、建築業に最適化された画面設計・帳票テンプレートが大きな強みです。
月額制のため初期費用を抑えやすく、20〜100名規模の中小建築業がメインユーザー層です。営業・施工・経理の各部門が同じデータを共有でき、案件ごとの利益率がリアルタイムで可視化されます。リフォーム業のように顧客接点が長い業態では、CRM機能と工事管理機能の統合価値が大きく出ます。導入後3か月で「顧客対応の抜け漏れがなくなった」という声が多く聞かれます。
公式サイト:アイピア(株式会社アイピア)
蔵衛門|電子小黒板のパイオニアによる工事写真台帳の自動化

蔵衛門は、株式会社ルクレが提供する電子小黒板のパイオニア的存在で、工事写真台帳の自動化に特化した製品です。月額1,100円〜/人という低コストながら、現場で撮影した写真に電子小黒板を自動で合成し、国土交通省の電子納品基準に準拠した工事写真台帳を自動生成できます。公共工事や写真管理ルールが厳しい現場で長年支持されている定番ツールです。
スマートフォンアプリ・タブレットアプリの操作性が洗練されており、現場担当者がデジタル機器に不慣れでも導入後すぐに使いこなせる点が評価されています。専門工事業・電気設備工事業・土木工事業など、工事写真の提出義務がある業態では特に導入価値が高い製品です。総合管理機能はないため、原価管理や案件管理を扱う他システムと組み合わせて使うのが一般的です。
公式サイト:蔵衛門(株式会社ルクレ)
サクミル|初期費用0円・月額9,800円で30ID使えるオールインワン

サクミルは、株式会社プレックスが提供するオールインワン型の工事管理システムで、月額9,800円で30IDが使える低コスト設定が中小建設業から高い評価を得ています。初期費用無料・サポート料込みのシンプルな料金体系で、20名未満の中小建設業にとって導入ハードルが極めて低い製品です。
案件管理・原価管理・日報・写真・請求といった工事管理の基本機能が一通り揃っており、機能を絞ることで操作の迷いを最小化しています。「初めて工事管理システムを導入する」という建設業がスモールスタートで使い始めるのに最適です。社内10〜20名で月額1万円以下に収まる費用感は、人件費の高騰に悩む地方の中小建設業にとって特に魅力的です。導入支援は電話・オンライン対応で提供されます。
公式サイト:サクミル(株式会社プレックス)
現場Plus|戸建住宅向けに特化した低コストオールインワン

現場Plusは、株式会社ダイテックが提供する戸建住宅向けに特化したオールインワン型の工事管理システムです。月額1万円程度で60IDという国内最大級のID付与数を実現しており、戸建住宅・工務店向けで圧倒的なコストパフォーマンスを誇ります。職人や協力会社にも気軽にIDを発行できるため、関係者を巻き込んだ情報共有が容易です。
施工管理・写真・図面・原価管理など戸建住宅の現場で必要な機能を網羅しており、直感的な操作性で職人が多い現場でも浸透しやすい設計です。提供元の株式会社ダイテックは設備会社向けの「現場Plus TF」も展開しており、業態に応じた選択が可能です。地方の小規模工務店から地域密着の中堅戸建ビルダーまで、戸建特化型を探す企業にとって有力な選択肢となります。
公式サイト:現場Plus(株式会社ダイテック)
BUILDYNOTE|多現場管理に強い新興プレイヤー

BUILDYNOTEは、株式会社フィックスが提供する建築業特化型の業務効率化システムで、多現場管理に強みを持ちます。SUCCESS STORY AWARD 2025を受賞した新興プレイヤーで、工程管理・メッセージ機能・ファイル共有・電子受発注など、業務に必要なツールを1つにパッケージ化しています。新築工事を中心に複数現場を同時進行する建築業との相性が良好です。
導入支援が手厚いことで定評があり、現場の運用フローに合わせたカスタム設定を支援チームがサポートします。「ANDPADは高すぎる、サクミルは機能が足りない」という中規模の建築業から選ばれることが多い製品です。料金は要問合せのため、自社の規模・利用人数を伝えた上で個別見積もりを取得する形となります。
公式サイト:BUILDYNOTE(株式会社フィックス)
KANNA|70,000社以上が導入する現場情報共有特化アプリ

KANNAは、株式会社アルダグラムが提供する現場情報共有特化型のアプリで、70,000社以上の導入実績を持ちます。無料プランがあり、協力会社のアカウント追加も簡単という設計が、関係者の多い現場や職人が多数関与する現場との相性を高めています。Appストア評価4.5点という現場担当者からの直接的な高評価が、操作性の良さを裏付けます。
特徴的なのは、無料プランでも案件管理・写真共有・チャット機能が使える点です。「まずは無料で試してから本格導入を検討したい」という建設業にとって、リスクなく始められる選択肢です。一方、原価管理・請求管理といったバックオフィス系の機能は限定的なため、現場情報共有を主目的に導入し、原価管理は別システムやkintoneで補完するという使い方が現実的です。
公式サイト:KANNA(株式会社アルダグラム)
ダンドリワーク|現場の段取り改善とコミュニケーション特化

ダンドリワークは、株式会社ダンドリワークが提供する現場の段取り改善とコミュニケーションに特化した施工管理システムです。建築現場経験者によって開発されており、現場の課題を踏まえた実用的な機能設計が特徴です。チャット・掲示板・写真共有・図面管理など、協力会社との連携を強化する機能を中心に構成されています。
初期費用200,000円〜という設定で、運用定着までの徹底したフォローが評価されています。導入時のキックオフから3か月のサポート期間を経て、現場運用に乗せきる体制が標準化されています。「電話とFAXのやり取りを減らしたい」「協力会社との情報共有を改善したい」という現場課題を最優先に解決したい建設業に向いている製品です。
公式サイト:ダンドリワーク(株式会社ダンドリワーク)
Kizuku|14万社が利用する施工管理アプリ

Kizukuは、コムテックス株式会社が提供する施工管理アプリで、14万社が利用する大規模な導入実績を持ちます。現場と管理者の対話設計に強みを持ち、現場の意思疎通課題が大きい会社に向いています。CCUS(建設キャリアアップシステム)との連携も可能で、職人の入退場管理や技能評価との連動運用が実現できます。
写真管理・図面管理・チャット・スケジュール管理など、現場の意思疎通に必要な機能を網羅しています。コミュニケーション機能の使いやすさで定評があり、職人や協力会社からの操作性評価も高い水準にあります。料金は要問合せですが、規模に応じた柔軟な料金設定が可能で、小規模から中堅まで幅広く対応しています。
公式サイト:Kizuku(コムテックス株式会社)
e2-movE 工事管理|販売・会計連携が可能な基幹連携型

e2-movE 工事管理は、ミタニコーポレーションが提供する基幹連携型の工事管理システムです。実行予算から収支業務までを一括管理でき、販売・会計システムとの連携が可能なため、基幹システム全体の一元化を目指す中堅建設業に向いています。各60万円〜のパッケージ販売で、買い切り型を希望する企業にも対応します。
工事原価管理に強みを持ち、案件別・工種別・要素別の原価精度を高めたい企業にとって有力な選択肢です。クラウド型ではなくオンプレミス型としても運用可能で、セキュリティ要件が厳しい公共工事中心の建設業にも対応します。基幹システム全体を見直すタイミングで導入を検討すると、システム間連携の効果が最大化されます。
公式サイト:e2-movE 工事管理(ミタニコーポレーション)
REVIEW-Ⅲ|原価管理を中心とした統合型工事管理システム

REVIEW-Ⅲは、株式会社アーバンネットが提供する原価管理重視の統合型工事管理システムです。原価管理を中心に9つのサブシステムが連動し、見積〜請求入金まで一元管理できます。価格はスタンドアロン版250,000円〜と買い切り型に近い設定で、長期運用を前提とした投資感覚で導入できます。
予算・原価・労務・在庫・支払・請求・入金などを統合管理でき、原価精度を高めたい会社に向いています。建設業の経理担当者が「数字の根拠を即座に説明できる」状態を作りやすい設計で、月次決算の精度向上と早期化に貢献します。中小〜中堅建設業向けに最適化されており、ERP導入はオーバースペックという企業にとって現実的な選択肢です。
公式サイト:REVIEW-Ⅲ(株式会社アーバンネット)
どっと原価NEO|建設業向け原価管理システムで9年連続導入企業数1位

どっと原価NEOは、株式会社建設ドットウェブが提供する建設業向け原価管理システムで、9年連続導入企業数1位の実績を持ちます。小規模〜中堅向けに4種類のラインナップがあり、業務規模に応じて最適なエディションを選べる柔軟性が特徴です。原価管理特化型のため、原価精度を高めたい会社にとって最有力候補のひとつです。
実行予算管理・発注管理・支払管理・労務管理を1つのシステムで完結でき、案件別の利益率管理が容易です。建設業の経理現場で「Excelからの脱却」を実現する代表的な選択肢として長年定着しており、操作研修・サポート体制も成熟しています。原価管理を最優先課題とする企業は、まず本製品の機能要件を確認するのが効率的です。
公式サイト:どっと原価NEO(株式会社建設ドットウェブ)
MIYABI|総合建設業向けの予算・原価・支払一元管理システム

MIYABIは、総合建設業向けに予算・原価・支払を一元管理できる業務効率化システムです。Excel風画面で操作しやすい設計が特徴で、現場の事務担当者がスムーズに移行できる点が評価されています。長年の建設業経営コンサル経験を持つ元建設技術者の監修のもとに開発されており、業界特有の業務フローへの理解が深い設計です。
総合建設業・中堅クラスの企業を主要ターゲットとしており、案件規模が大きく予算管理の精度が経営を左右する企業に向いています。Excelからの移行ハードルが低く、現場の抵抗を最小化しながら段階的にデジタル化を進められます。
公式サイト:MIYABI
ガリバーシリーズ|累計約1,000社の稼働実績を持つ建設業ERP

ガリバーシリーズは、あさかわシステムズ株式会社が提供する建設業特化型のERPシステムで、累計約1,000社の稼働実績を持つ統合型工事ソリューションです。中堅〜大規模建設業の基幹業務をリアルタイムで共有でき、複数拠点・複数事業部の一元管理に対応します。建設業向けに最適化された会計・原価・工事管理の三位一体型システムです。
業務範囲が広く、複数の業務領域を1つのERPで完結させたい企業に向いています。建設業特有の出来高査定・JV管理・公共工事会計などにも対応しており、汎用ERPでは難しい建設業独自の要件をカバーできます。導入規模が大きいため、トータルコストは1,000万円規模になることが多く、年商30億円以上の中堅建設業が主要ターゲット層です。
公式サイト:ガリバーシリーズ(あさかわシステムズ株式会社)
自社の規模・業種別おすすめ工事管理システム早見表

15製品を見たうえで「結局自社にはどれが合うのか」を判断する補助として、規模・業種別の早見表を用意しました。あくまで一般的な傾向であり、最終判断は自社業務との適合性をデモで確認してから行ってください。
| 企業規模 | 業態 | おすすめ候補 | 選定の考え方 |
|---|---|---|---|
| 1〜20名(小規模) | 短期工事・リフォーム | サクミル / KANNA / kintone自社構築 | 低コスト・シンプル運用が最優先 |
| 1〜20名(小規模) | 戸建住宅・工務店 | 現場Plus / アイピア / kintone自社構築 | 建築業特化機能と低コストの両立 |
| 20〜100名(中小) | 総合建設・専門工事 | ANDPAD / アイピア / kintone自社構築 | 業務範囲が広いため柔軟性で選ぶ |
| 20〜100名(中小) | 公共工事中心 | 蔵衛門 / ANDPAD / e2-movE | 写真管理・電子納品対応が必須 |
| 100名以上(中堅) | 総合・大規模 | ANDPAD / e2-movE / ガリバーシリーズ | 基幹連携と多拠点対応が必要 |
| 全規模 | 原価管理を最重視 | REVIEW-Ⅲ / どっと原価NEO / kintone自社構築 | 原価精度の追求と柔軟性 |
早見表で「kintone自社構築」が複数候補に登場するのは、業務独自性が高い中小建設業ほどkintoneとの相性が良いためです。汎用パッケージで業務カバー率60〜70%しか出ない場合は、kintoneでの自社構築を選択肢に入れる価値があります。
工事管理システムは3つの選択肢から選ぶ

工事管理システムを導入する手段は、大きく3つに分かれます。実際の経営判断では「自社で開発するか・既製を買うか・第3の道を取るか」という大きな分岐から検討すべきです。
ここから、3つの選択肢の特徴・費用感・向いている企業像を整理します。
- 選択肢①:既製パッケージ型システム
- 選択肢②:スクラッチ開発
- 選択肢③:kintoneでの自社構築
選択肢①:既製パッケージ型システム(ANDPAD・アイピア等)
既製パッケージ型システムは、ベンダーがあらかじめ機能を作り込んで提供する完成品です。代表例はANDPAD・現場Plus・蔵衛門・サクミル・アイピアなどで、業界シェア上位を占めています。月額数万円から導入でき、すぐに使い始められる手軽さが最大の魅力です。
向いているのは、業務フローを汎用パッケージに合わせられる中小〜大規模の建設業です。逆に、独自の業務フローや複雑な原価計算ルールを持つ企業では、「使えない機能を毎月支払う」状態になりやすくなります。導入前に「自社業務の何%をカバーできるか」を見極めることが大前提です。費用感は初期費用0〜100万円、月額1〜30万円程度が一般的な相場です。
選択肢②:スクラッチ開発(自社専用システム)
スクラッチ開発は、自社業務に合わせたシステムをゼロから作る方法です。柔軟性は最大、業務フローを変えずに済むという大きなメリットがあります。一方で、初期開発費用は500万〜数千万円、開発期間は半年〜1年、改修費用も都度数十万円かかります。
向いているのは、独自の業務フローが競争力の源泉になっている大企業や、年商50億円以上で複数拠点を持つ建設業です。中小建設業がスクラッチ開発を選ぶと、開発費が回収できないまま運用保守費に圧迫されるリスクが高くなります。
選択肢③:kintoneでの自社構築(柔軟性とコストの両立)
kintoneでの自社構築は、ノーコード基盤の上に自社業務に合わせたアプリを組み立てる方法です。サイボウズ株式会社が提供するkintoneは、月額1ユーザー1,000円台から利用でき、プログラミング不要で画面を作れます。建設業向けの導入実績も豊富で、案件管理・原価管理・日報・写真管理など、工事管理に必要な機能の大半をカバーできます。
最大のメリットは、「自社業務に合わせる柔軟性」と「月額数万円〜のコスト」の両立です。将来の改修も社内で完結でき、ベンダーに依存しない自走可能な基盤を作れます。中小建設業ほどこの選択肢の恩恵が大きく、ペパコミ株式会社のような構築支援パートナーと組めば、最短2週間で初期構築が完了します。
中小建設業がkintoneで工事管理システムを構築するメリット

既製パッケージとスクラッチの中間にある「kintoneでの自社構築」は、特に中小建設業との相性が良い選択肢です。サイボウズの公式パートナーとして建設業300社以上の支援実績を持つペパコミ株式会社では、kintoneを使った工事管理システムの導入が年々増えています。kintoneは万能ではありませんが、中小建設業の業務特性とコスト感覚に合致する点で、検討する価値が大きい選択肢です。
このH2では、中小建設業がkintoneを選ぶ3つの理由を整理します。既製品で迷っている、スクラッチは予算的に厳しい、という企業に特に参考になる内容です。
- 自社業務に合わせて柔軟に設計できる
- 内製化で長期的な改修コストを抑えられる
- 建設業ですでに多数の導入実績がある
自社業務に合わせて柔軟に設計できる
kintoneの最大の魅力は、自社の業務フローをそのままシステムに落とし込める柔軟性です。たとえば「原価管理は案件別・工種別・協力会社別の3軸で集計したい」「日報は現場写真3枚と作業内容のチェックボックスだけにしたい」といった細かい要望を、画面上で項目を組み合わせるだけで実現できます。
パッケージ製品では「この項目は使えません」「この帳票は出力できません」と言われていた要望が、kintoneでは「項目を追加すれば実現できます」になります。建設業の独特な原価計算ルール・出来高査定・JV管理にも柔軟に対応でき、業務を変えずにシステム化できる点が中小建設業との相性の良さにつながっています。
内製化で長期的な改修コストを抑えられる
kintoneは社内担当者が画面を開いて項目を追加・変更できるため、運用後の改修を内製化できます。パッケージ製品では1項目追加するのに数万円の見積を取り、2か月待ちというケースも珍しくありませんが、kintoneなら社内担当者が5分で完了します。
ペパコミ株式会社では、初期構築時から「改修方法を御社担当者へ共有する」前提で支援を行います。3年・5年単位で見ると、社内にエンジニアを雇うよりも圧倒的なコストパフォーマンスを発揮します。改修頻度の高い建設業ほど、この内製化の価値が大きく出ます。
建設業ですでに多数の導入実績がある
kintoneは建設業ですでに豊富な導入実績があります。ペパコミ株式会社の支援先には、日本エンジニアリング株式会社(実行予算管理から全社管理までkintone化し年間約1億円の利益UP)、株式会社JRC(経理業務を1/4に削減)、株式会社ダイデンテクノス(脱Excelで現場と事務作業を一元管理)、内山電設株式会社(建設業の予実管理を全員見える化)、エコサイクル株式会社(krewData連携で情報共有とデータ管理を実現)など、複数の建設業導入事例があります。
「建設業の業務理解が浅いベンダーに当たって苦労した」という声は、業界でよく聞かれます。kintoneでの構築を検討する際は、建設業の支援実績が豊富なパートナーを選ぶことで、立ち上がりのスピードと完成度が大きく変わります。
工事管理システム導入で成果を上げた建設業の事例

理論だけでなく実際の数字で導入効果を確認することが、社内稟議を通す上で最も説得力を持ちます。ペパコミ株式会社が支援した建設業の事例から、特に成果が大きかった3社を紹介します。いずれもkintoneを基盤として、自社業務に合わせた工事管理システムを構築した事例です。
ここでは、利益改善・経理効率化・脱Excelの3軸で事例を整理します。自社と業態や規模が近い事例を参考に、導入後のイメージを具体化してください。
- 年間約1億円の利益UPを実現した実行予算管理の事例
- 経理業務を1/4に削減した事例
- 脱Excelで現場と事務作業を一元管理した事例
年間約1億円の利益UPを実現した実行予算管理の事例
日本エンジニアリング株式会社では、実行予算管理から全社管理までをkintoneで構築し、年間約1億円の利益UPを実現しました。導入前は工事ごとの原価が月次でしか把握できず、赤字工事の発見が遅れる課題がありました。kintone構築後は、案件別・工種別の原価がリアルタイムで可視化され、赤字の兆しを早期に発見・是正できる体制が整いました。
特に効果が大きかったのは、現場担当者・経理・経営層が同じデータを同じ画面で見られるようになった点です。月次の経営会議に向けてExcelを集計する作業がほぼ消滅し、経営判断のスピードと精度が同時に向上しました。
導入事例の詳細はこちら:日本エンジニアリング株式会社|実行予算管理から全社管理までkintone化し年間約1億円の利益UPを実現
経理業務を1/4に削減した事例
株式会社JRCでは、kintoneによる工事管理システム構築で建設業の経理業務を1/4に削減しました。導入前は月末月初の経理業務が極端に集中し、経理担当者の残業が常態化していました。請求書発行・支払消込・原価集計の3業務をkintoneに集約した結果、業務量が大幅に減少し、経理担当者の負担が軽くなりました。
経理業務の削減効果は、人件費の削減という直接的なメリットだけでなく、本来時間をかけるべき経営分析業務への時間捻出にもつながりました。経理担当者がデータ分析担当者へと役割を進化させた事例として、業界内でも注目されています。
導入事例の詳細はこちら:株式会社JRC|kintoneで建設業の経理業務を1/4に削減した事例
脱Excelで現場と事務作業を一元管理した事例
株式会社ダイデンテクノスでは、紙とExcel中心の管理から脱却し、kintoneで現場と事務作業を一元管理する体制を構築しました。導入前は各現場が独自のExcelを作り、データの突合に膨大な時間がかかっていました。kintone構築後は、現場で入力したデータが事務所に即時反映され、二重入力が構造的に発生しない仕組みになりました。
脱Excelの効果は時短だけではありません。データが1か所に集約されたことで、過去案件の検索・分析が容易になり、見積精度の向上にもつながりました。中小建設業がまず取り組むべきDXの第一歩として、参考になる事例です。
導入事例の詳細はこちら:株式会社ダイデンテクノス|紙とExcelからの脱却で建設業の現場と事務作業を一元管理した事例
工事管理システムに関するよくある質問

工事管理システムの検討段階で、建設業の経営者・担当者から実際によく寄せられる質問を8問にまとめました。Web検索やAI検索でも頻繁に問われる内容です。導入前の不安を整理する材料として活用してください。
工事管理システムと施工管理システムの違いは何ですか?
明確に統一された定義はありませんが、施工管理システムは工程・写真・図面・現場連絡など現場管理を中心に使われることが多く、工事管理システムは原価・請求・入出金まで含めた工事全体の管理を指す場合があります。どちらも工事の受注から完工までのデータを一元管理するシステムを指します。重要なのは名称ではなく、自社業務の何を効率化したいかを明確にすることです。
工事管理システムの導入費用はどれくらいかかりますか?
パッケージ型なら月額1万円〜30万円が相場で、初期費用は無料〜100万円程度の幅があります。スクラッチ開発は500万円以上、kintoneによる自社構築は月額1ユーザー1,000円台から始められます。導入規模・機能範囲・契約形態によって大きく変動するため、複数の選択肢で見積もりを比較するのが現実的です。
無料で使える工事管理システムはありますか?
完全無料で実務に使える工事管理システムはほぼ存在しません。多くの製品は30日〜2か月の無料トライアルを提供しています。無料を優先するよりも、月額1〜3万円程度で自社業務に合うかどうかを基準にした方が結果的にコスト削減につながります。
工事管理システムを導入する前に何を準備すべきですか?
自社業務フローの可視化と、最低3つの解決したい課題の特定が出発点です。「原価管理を月1回から週1回に変える」など、3か月以内に達成したい数値目標を1つ決めておくと、システム選定の判断軸が固まります。事前準備なしで導入すると、現場が使わずに失敗する確率が大幅に高まります。
工事管理システムは中小建設業でも導入できますか?
中小建設業こそ導入効果が出やすい分野です。少人数で複数現場を回す中小建設業は、情報共有の遅れ1日が利益率1〜2%の差につながります。月額3万円台から始められるクラウド型製品も増えています。
工事管理システムを使えば2024年問題に対応できますか?
労働時間管理機能を持つ工事管理システムであれば、対応の大きな助けになります。2024年4月から建設業に適用された時間外労働の上限規制では、原則月45時間・年360時間が上限です。日報や勤怠データをシステムで自動集計できれば、上限超過のアラートを事前に出せます。
kintoneで工事管理システムを構築するメリットは何ですか?
自社業務に合わせて柔軟に設計でき、将来の改修も内製化できる点が最大のメリットです。kintoneはノーコードで構築でき、1ユーザー月額1,000円台から利用可能。建設業では実行予算管理・原価管理・日報・案件管理など、工事管理に必要な機能の大半を構築可能です。
工事管理システム導入を失敗しないためのコツは何ですか?
「現場が毎日使う1機能を最初に固定する」のが鉄則です。最初から全機能を導入すると現場が混乱し、紙やExcelに戻る確率が高まります。日報・写真・進捗のいずれか1つを2か月運用して習慣化させ、その後に範囲を広げる方法が成功率を最も高めます。
まとめ|自社に合う工事管理システムを選び、建設業の生産性を高めましょう

工事管理システムは、2024年問題と人材不足が同時進行する建設業にとって、もはや選択肢ではなく経営インフラです。重要なのは「どの製品が一番優れているか」ではなく、「自社業務に合うか」「現場が使い続けられるか」の2点に絞って判断することです。既製パッケージ・スクラッチ開発・kintone自社構築の3つの選択肢を、自社の規模と業務特性に照らして比較してください。
本記事で紹介した15製品の比較表と、規模・業種別の早見表を活用すれば、自社に合う候補を3つ程度に絞り込めるはずです。各製品の最新情報・料金・機能詳細は、比較表内のサービス名リンクから公式サイトで直接ご確認ください。そこから先は、各製品のデモを試して現場担当者の感触を確認し、最終判断を下すのが現実的な進め方です。
迷ったらまず、自社の業務フローを書き出し、解決したい課題を明文化することから始めてください。その上で複数の選択肢で見積もりを比較すれば、最適解は自然と見えてきます。「比較記事を何本読んでも決められない」という状況は、選択肢の整理が不十分なまま検討を進めているサインです。
ペパコミ株式会社では、サイボウズ オフィシャルパートナーとして建設業300社以上の支援実績を持ち、kintoneによる工事管理システムの構築から運用支援、改修の内製化までを一気通貫でサポートしています。日本エンジニアリング様の年間1億円利益UP、JRC様の経理業務1/4削減など、具体的な成果につながる構築を多数支援してきました。
初回相談は無料で、御社の業務フローと課題をヒアリングした上で、kintoneでの構築イメージを具体的にお伝えします。必要に応じてその場でデモもお見せできます。強引な営業は一切ありません。「比較しても自社に合うシステムが見つからない」「現場が使えるものにしたい」という方は、ぜひ一度ご相談ください。
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