【人員配置プラグイン】建設業でよくある「誰がどこに入ってる?」を解決するシステムとは

こんにちは!ペパコミのハルクです。今回は、弊社ペパコミが初めて自社開発したkintone(キントーン)のプラグインについて、ご紹介したいと思います! これまで僕たちは、プラグイン(拡張機能)を自社で開発していませんでした。その理由は、世の中にはすでに素晴らしいプラグインがたくさん存在していたからです。 

しかし、多くのお客様、特に建設業の方々と接するなかで、どうしても既存のプラグインだけでは解決しきれない、根深い課題に直面しました。その課題を解決するために、僕たちはついに自社でのプラグイン開発に踏み切ったというわけです。 

この記事では、僕たちがどのような課題を解決したくて、どのような想いでプラグインを開発したのか、そしてその驚きの機能について、開発者である松本と一緒に詳しく解説していきますね。 

なお、今なら建設業に特化したkintoneのデモ環境を無料で閲覧できます。「とりあえずデモ画面を見てみたい」という場合は、以下からお気軽にお申し込みください!

目次

これがkintoneの新しいカタチ!人員配置プラグインの基本操作を大公開

さっそくプラグインの画面を見ていきましょう。これが「kintone ガントチャート人員配置プラグイン」の基本画面です。

これがkintoneの新しいカタチ!人員配置プラグインの基本操作を大公開

左側には「工事名」が並び、上部にはカレンダーが広がっています。そして、下部には配置可能な人の名前がずらっと表示されていますね。

これがkintoneの新しいカタチ!人員配置プラグインの基本操作を大公開

下部にある人の名前が表示されている箇所は、kintoneの専門用語で「オブジェクト」と呼ばれます。

これがkintoneの新しいカタチ!人員配置プラグインの基本操作を大公開

使い方はとても直感的です。例えば、5月7日から5月9日までの工事に誰かをアサインしたい場合、カレンダー上の該当日付をドラッグして選択します。

これがkintoneの新しいカタチ!人員配置プラグインの基本操作を大公開

するとポップアップが表示され、「どの工事に」「誰を」割り当てるかを選ぶことができます。 

これがkintoneの新しいカタチ!人員配置プラグインの基本操作を大公開

このプラグインのすごいところは、すでに他の工事にアサインされている人は、選択肢に表示されないという点です。つまり、空いている人のなかからしか選べないので、ダブルブッキングが起こりようがありません。 

これがkintoneの新しいカタチ!人員配置プラグインの基本操作を大公開

担当者を選ぶと、ガントチャート上にその人の名前が入ったバーが表示されます。これで、誰がいつ、どの工事に入っているかが一目瞭然になりました。 

これがkintoneの新しいカタチ!人員配置プラグインの基本操作を大公開

さらに、工事ごとに「最低何人の配置が必要か」をマスタで設定しておけます。例えば、「足柄工場」は4人必要だと設定しておくと、チャートの上部に「あと何人必要か」が数字で表示されるというわけです。

これがkintoneの新しいカタチ!人員配置プラグインの基本操作を大公開

1人アサインされれば「残り3人」と表示が変わるので、人員の過不足もすぐに把握できます。 

これがkintoneの新しいカタチ!人員配置プラグインの基本操作を大公開

かゆい所に手が届く!建設業の現場を考え抜いた便利機能

このプラグインは、現場の使いやすさを徹底的に考えて作られています。 例えば、今は月単位で表示されていますが、もっと細かく見たいときもありますよね。そんなときは、見たい日付の数字部分をダブルクリックしてみてください。すると、その日の時間単位の表示に切り替わります。 

かゆい所に手が届く!建設業の現場を考え抜いた便利機能
かゆい所に手が届く!建設業の現場を考え抜いた便利機能

午前中はこの現場、午後はあの現場、といった半日単位の仕事が多い建設業や、1日に複数の現場を掛け持つような業態にも柔軟に対応できます。 

もちろん、年単位の表示に切り替えて、長期的なプロジェクトの見通しを立てることも可能です。年表示の状態で特定の月をダブルクリックすれば、その月の表示にジャンプするなど、画面の遷移も非常にスムーズに行えるように工夫しました。

かゆい所に手が届く!建設業の現場を考え抜いた便利機能
かゆい所に手が届く!建設業の現場を考え抜いた便利機能

また、表示の軸を切り替えることもできます。基本は「工事」を軸に誰がアサインされているかを見る形ですが、これを「人」軸に切り替えれば、「山田さんが今月どの工事に入っているか」を一覧で確認することもできます。まさに、シフト管理にも応用できる機能ですね。 

まだまだ進化中!私たちが目指す最強の人員配置プラグイン

ここまでご紹介した機能だけでも、かなり便利だと感じていただけたのではないでしょうか。しかし、このプラグインはまだ完成形ではありません。現在、さらに使いやすくするために、いくつかの大きな機能改修を進めています。 

そのなかでも、僕が一番こだわっているのが「レコードの持ち方」です。現状のバージョンでは、「5月13日から17日まで」といった期間のデータを1つのレコードとして持っています。 これはこれでシンプルなのですが、kintoneをさらに活用することを考えると、少し物足りない部分があります。 

まだまだ進化中!私たちが目指す最強の人員配置プラグイン

僕が今、開発チームにお願いしているのが、「1日1レコード」でデータを管理する方式への変更です。つまり、「13日、山田さん、A工事」「14日、山田さん、A工事」というように、日別・人別でレコードが自動で生成される仕組みです。 

なぜこんな面倒なことをするのか。それは、日報や原価管理との連携を視野に入れているからです。日別のレコードがあれば、現場の担当者はその日のレコードを開いて「今日の作業内容」や「かかった経費」を日報として入力できます。 

そのデータが蓄積されれば、工事ごとの正確な原価計算が自動でできるようになる。人員配置から日報、そして原価管理までがkintone上でシームレスにつながる、そんな世界観を実現したいです。 

まだまだ進化中!私たちが目指す最強の人員配置プラグイン
まだまだ進化中!私たちが目指す最強の人員配置プラグイン

この他にも、お客様からいただいた要望をもとに、たくさんの機能改修にかかわるタスクが進行中です。

進行中の機能改修タスク例
  • 縦軸・横軸の絞り込み機能
    • 「A工事とB工事だけ表示したい」「山田さんと大川さんだけ表示したい」といった表示のカスタマイズ 
  • 縦軸ラベルの階層化
    • 「A工事」の下に「A-1工事」「A-2工事」といった子要素を持たせる機能 
  • スマートフォン対応

これまで解決したタスクは100件以上、まだ残っているタスクも実は50件以上あります。「50件」と聞くと多く感じるかもしれませんが、それだけ本気で、現場で使えるプラグインの完成を目指している証拠だと考えています!

まだまだ進化中!私たちが目指す最強の人員配置プラグイン

建設業から警備会社まで!kintoneで変わるシフト管理の常識

建設業から警備会社まで!kintoneで変わるシフト管理の常識

今回は、私たちが開発している「kintone ガントチャート人員配置プラグイン」についてご紹介しました。 このプラグインは、特に建設業のお客様が抱える「人の配置が複雑で管理しきれない」という課題を解決するために生まれました。しかし、その応用範囲は建設業に限りません。

例えば、警備会社も「どの現場に」「誰を」配置するかが非常に重要で、人の相性まで考慮する複雑なルールがあるそうです。そういったシフト管理やリソース管理に悩む、あらゆる業種で活用いただけるポテンシャルがあると考えています。 

もし「まさにこんなツールを探していた!」「うちの業務でも使えないか相談したい」という方がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にペパコミまでご連絡ください。土台となるkintoneアプリの構築からご相談に乗らせていただきます!

小川喜句

ペパコミ株式会社代表取締役小川 喜句

YouTube「kintone活用ちゃんねる」を運営。kintoneの構築や内製化の伴走支援を行なっており、kintoneを運営するサイボウズ社において、顕著な実績を上げたパートナーを表彰する「CYBOZU AWARD 2022」を受賞。サイボウズ評価制度4年連続2つ星を受賞。セールス部門(2023~2025年) インテグレーション部門(2022~2025年)

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