【導入事例】kintone導入で建設業をまるっとシステム化!kintone hiveで語った成功の秘訣とは

【導入事例】kintone導入で建設業をまるっとシステム化!kintone hiveで語った成功の秘訣とは

「売上が上がるたびにデータ管理が追いつかない…」 
「Excelベースの管理に限界を感じている…」 
「建設業でkintoneを使いこなしている事例を知りたい…」 

このような課題に直面している建設業界のみなさまも多いのではないでしょうか? 

今回は日本エンジニアリング株式会社様の事例を紹介します。日本エンジニアリング株式会社様では、売上増加にともない既存のデータ管理システムが追いつかず、業務効率化に大きな課題を抱えていました。 

この記事では、日本エンジニアリング株式会社様がどのようにしてkintoneを活用し、業務の可視化と効率化を実現したのかを詳しく解説します。また、kintone hiveで登壇された様子も交え、ペパコミの伴走支援がどのように役立ったかについても触れています。 

ぜひ、kintone hiveで登壇された様子もあわせてご覧ください。 

さらに、日本エンジニアリング様とサイボウズ、ペパコミの3社対談内容もぜひ参考にしてください。 

目次

【課題】建設業が抱えていた課題と失敗 

日本エンジニアリング株式会社様は売上の急増にともない、現行のデータ管理システムが対応しきれなくなり、多くの問題に直面していました。 

このパートでは、 

  • 営業管理の負荷が増大し、データ管理が困難になった 
  • Excelベースの管理方法では限界があり、他社システムも適応しなかった 
  • 現場からの不満が増え、業務効率が低下していた 

の3つの課題を詳しく解説します。 

売上上昇によるデータ管理の難しさ 

売上が急速に増加するなかで、営業管理の量も倍増していきました。その結果、現行のExcelベースの管理方法では対応が難しくなり、データが分散し一元管理が不可能に。 

日本エンジニア リング様

一般的には売り上げが大幅に上昇することによって、データがよくわからなくなっていっている。また、案件とか集計というのが追い付かない。さらに、そのことが原因で決算期まで中身の情報がまったくわかりませんでした。 

kintone hiveで課題について語られる様子

情報の散在が業務効率を低下させ、管理者は正確なデータを把握するのが困難でした。この問題は、業務プロセスを見直す大きなきっかけとなりました。 

Excelベースの限界と他社システムの導入失敗 

Excelベースの管理に限界を感じ他社システムを導入しようと試みましたが、柔軟性がなく失敗に終わりました。 

運用をシステムに合わせる必要があり、かゆい所に手が届かない状況が続くことに。結果として、現場のニーズを満たせず、業務効率化には至りませんでした。この経験からカスタマイズ性の高いシステムの必要性が浮き彫りとなったのです。 

なお、建設業でExcelから脱却し、DXを実現したこちらの事例もぜひ参考にしてください。 

現場からの不満の増大 

既存のシステムや手作業による管理では、現場から多くの不満が寄せられました。情報の一元化ができず手作業が多いためミスが頻発。 

さらにシステムが業務に適していないため、従業員のストレスが増加しました。このような状況から現場の声を反映したシステム改善が急務であり、組織全体の効率化が求められました。 

【依頼】ペパコミに依頼した理由とパートナー選びの重要性 

kintone導入の成功にはkintoneに詳しいプロの力を借りることが重要です。そこで日本エンジニアリング株式会社様は、業務効率化のために信頼できるパートナーを探していました。 

このパートでは、 

  • ペパコミとの出会いと信頼関係の構築 
  • パートナー選びの重要なポイント 

を紹介します。 

ペパコミとの出会い 

ペパコミ株式会社との出会いはYouTubeの動画でした。ペパコミの小川さんが運営する「kintone活用ちゃんねる」を見て、その内容に信頼感を覚えたことが大きな要因です。 

日本エンジニア リング様

僕らが今構築しているkintoneのシステムもそうなんですけど、やっぱり視覚的な効果というのがかなりシステム上 大きいポイントを占めてくるので、やっぱり、そういうわかりやすい形をとっている方にお願いしたかったというのがありましたね。 

動画での説明が分かりやすく具体的な事例が紹介されていたため、実際に会って話を聞くことにしました。直接の対話を通じて小川さんの親身になってくれる姿勢と信頼性を確信し、ペパコミに依頼することを決めました。 

参考|kintone活用ちゃんねる 

パートナー選びのポイント 

パートナーを選ぶ際に重視したポイントとして、kintoneを使い倒すためにシステムの知見が豊富であることが重要でした。 

次に、デメリットも正直に話してくれる姿勢が信頼感を生みました。良いことばかりを言うベンダーではなく、現実的なアドバイスの提供を求めていたからです。 

日本エンジニア リング様

デメリットをちゃんと言ってくれるベンダーが、やっぱり重要ですよね。いいところは、それはいっぱいあるわけですよ。

3社座談会でパートナー選定ポイントを語られる様子

最後に、コミュニケーションの取りやすさが決定的な要因となりました。プロジェクトを円滑に進めるためには、オープンな対話と協力が不可欠です。 

【構築】建設業に導入されたkintoneシステムの詳細 

日本エンジニアリング株式会社様は業務効率化とデータ管理の改善を目指し、kintoneを導入しました。 

このパートでは、 

  • 工事台帳アプリ 
  • 労務費の自動集計とプロジェクト管理 
  • 発注業務と支払い管理 
  • 個人KYシート申請アプリ 

の4つのアプリについて解説します。 

工事台帳アプリの導入 

工事台帳アプリは工事の基本情報を一元管理するために導入されました。このアプリには工事名や場所、期間などの情報がまとめて登録されており、管理者が一目で確認できるようになっています。 

kintone hiveで工事台帳アプリについて語られる様子 

また工事の履歴管理も可能で、情報の透明性が大幅に向上しました。これにより、工事に関するデータ管理が一層スムーズになりました。 

日本エンジニア リング様

工事台帳アプリというものを作りました。こちらの方に工事の基本情報がすべて載ってくる形であります。 まず工事名だったりとか、あと場所、期間だったりとか、細かい情報がここに載っています。

 なお建設業で原価管理する方法はこちらの記事で解説していますので、ぜひ参考にしてください。 

労務費の自動集計とプロジェクト管理 

日報を活用した労務費の自動集計機能も導入されました。このシステムにより、労務費の詳細な内訳が確認できるようになり、作業時間と費用の正確な管理が実現しました。 

プロジェクトごとの労務費が自動で集計されることで、管理者はコスト管理を効率的におこなえます。これにより、プロジェクトの進捗状況やコストの把握が容易になりました。 

発注業務と支払い管理の改善 

発注業務と支払い管理のプロセスもkintoneで統一されました。発注時に登録された金額と支払い時の金額が自動判定でチェックされ、一致しているかどうかが確認できるように工夫されています。 

この機能により発注金額と支払い金額の不一致を防ぎ、支払いプロセスの透明性が向上しました。結果として、支払い管理の効率化が図られました。 

個人KYシート申請アプリの利用 

個人KYシート申請アプリは、危険予知活動(KYシート)と作業報告を一元化するために導入されました。建設現場での危険予知活動を写真で記録し、作業報告に添付することで、二重入力の手間を省きました。 

日本エンジニア リング様

習慣化できているものを写真で撮って、KYシートを写真で撮って作業報告に載せるということをやりました。

kintone hiveで個人KYシート申請アプリについて語られる様子 

また、2022年4月から義務化されたアルコールチェックにも対応し、チェック欄を設けて写真付きで記録できるように対応。現場の習慣を活かしたシステム設計により、作業報告の提出率が向上しました。 

【効果】導入後の効果 

日本エンジニアリング株式会社様はkintone導入により多くの効果を実感しました。 

このパートでは、 

  • 業務の透明化とプロセスの効率化が実現した 
  • 数字でも具体的な効果が得られた 
  • 社内文化と社員の意識に良い変化があった 

の3つの具体的な変化を紹介します。 

業務の可視化と効率化 

kintoneの導入により、業務プロセスが明確に見えるようになりました。これにより各プロジェクトの進捗状況を一覧で確認でき、管理が容易に。透明性が向上し問題点を迅速に特定できるため、設計から運用までの効率化が進みました。 

また情報が一元化され、管理者がリアルタイムで状況を把握できる点も大きなメリットです。 

具体的な数字で見る効果 

kintone導入後、製造原価は年間で約4,000万円削減され、販売管理費も同様に年間4,000万円の削減が実現しました。 

3社座談会で成果について確認する様子 

さらに、残業時間は年間で約5,500時間削減され、労務コストが大幅に減少しました。 

社員の意識と社内文化の変化 

ITツールの導入により、社員の意識と社内文化にも大きな変化が生まれました。業務改善の効果が広がり、社員同士のコミュニケーションが増えたのです。 

これにより、組織全体のモチベーションが向上し、ITツールを活用した業務改善が自然に進むように。社員が自発的にkintoneを使いこなし、効率的に業務を進める姿勢ができ上がりつつあります。 

【秘訣】プロジェクト成功のポイント 

日本エンジニアリング株式会社様がkintone導入のプロジェクトを成功させた背景には、重要なポイントがあります。 

このパートでは 

  • 社長と担当者の意欲とリーダーシップ 
  • ペパコミとの信頼関係 
  • システムの内製化と社員のスキル向上 

の3つ秘訣を解説します。 

社長と担当者のやる気 

プロジェクト成功に忘れてはならないポイントは、社長と担当者の強い意欲です。トップダウンのリーダーシップによりプロジェクトはスムーズに進行。 

社長の積極的な関与と担当者の熱意が相まって、社内全体の意識が統一されました。このようなリーダーシップはプロジェクトの成功に欠かせません。 

パートナーとの信頼関係 

ペパコミとの信頼関係もプロジェクト成功の重要な要因です。オープンなコミュニケーションと協力体制が築かれ、双方の意見を尊重し合う関係が形成されました。 

ペパコミとの強い絆があってこそプロジェクトを円滑に進められたのです。この信頼関係のおかげで、困難な局面でも乗り越えられました。 

内製化の重要性 

システムの内製化によって柔軟な対応が可能となり、社内の担当者のスキルが向上しました。自社でシステムを運用し継続的に改善することで、より効率的な業務運営が実現しました。 

日本エンジニア リング様

一人ひとりがkintoneを使えるようになり、これがわれわれの会社ではDXの一歩になっています。

kintone hiveで内製化への決意を語られる様子 

内製化により全社的にシステムを活用する意識が高まり、プロジェクトの成功につながったといえるでしょう。 

【展望】今後の展望 

日本エンジニアリング株式会社様は、kintone導入による効果を最大化するために、さらなるシステム連携や業界全体への普及活動を計画しています。 

このパートでは、 

  • 会計システムとの連携を強化する 
  • 建設業界へのkintoneの普及も視野にいれる 

の2つの展望を紹介します。 

会計システムとの連携強化 

今後、kintoneと会計システムのAPI連携を強化しリアルタイムの財務データ分析を目指しています。この連携により経理業務の効率化が進み、人員を削減できます。 

具体的にはkintoneで管理されたデータが自動的に会計システムに反映されることで、手作業の入力ミスを防ぎ、迅速かつ正確な財務分析が実現します。これが実現すれば経営判断のスピードも向上するでしょう。 

建設業界へのkintone普及活動 

同社は自社での成功事例をもとに、建設業界全体へのkintone導入を推進しています。業界全体のDXを目指し、他社への提案活動を積極的におこなっているのです。 

kintone導入による業務効率化やコスト削減の効果を広めることで、建設業界全体の生産性向上を図ります。具体的な取り組みとしては、セミナーやワークショップの開催、導入サポートなどが予定されているそうです。 

まとめ 

本記事では日本エンジニアリング株式会社様の事例を通じて、建設業界のkintoneを活用した業務効率化の具体例を紹介しました。 

kintoneの導入により、売上上昇にともなうデータ管理の難しさやExcelベースの限界を克服し、業務の可視化と効率化を実現。建設業ならではのアプリをkintoneに構築することで、情報の一元管理と透明性の向上が図られました。 

さらにペパコミの伴走支援のおかげで現場ニーズに合わせたシステムを構築でき、プロジェクトの成功を収められました。 

kintoneの導入を検討している建設業界の方々は、ペパコミのサービスを利用してみてはいかがでしょうか。ペパコミの建設業界の実績は多く、業界にマッチしたさまざまな提案が可能です。 

建設業で内製化を検討されている方はぜひ一度、ペパコミの伴走サービスをチェックしてみてください。 

参考|kintone導入から改修内製化まで一気通貫・伴走支援でサポート 

小川喜句

ペパコミ株式会社代表取締役小川 喜句

YouTube「kintone活用ちゃんねる」を運営。kintoneの構築や内製化の伴走支援を行なっており、kintoneを運営するサイボウズ社において、顕著な実績を上げたパートナーを表彰する「CYBOZU AWARD 2022」を受賞。サイボウズ評価制度4年連続2つ星を受賞。セールス部門(2023~2025年) インテグレーション部門(2022~2025年)

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