本記事では、TISプラグイン添付ファイル編5つご紹介します。

添付ファイルに関するよくある課題を解決する具体的な方法と各プラグインの機能詳細、活用シーンについて解説します。

なお、ペパコミ株式会社では、「kintone」を活用した業務支援を行っています。業務効率化にお悩みの方は、ぜひ以下からお気軽にご相談ください。

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また、本記事の内容はプラグインの本来の目的や全ての使い方を網羅しているわけではない可能性があることを理解しておきましょう。実際にプラグインを導入する際は、提供元が公開している公式情報なども合わせて確認することをおすすめします。
あくまでこんなことが出来るんだ。というイメージをしてもらう目的で記事にしていることをご了承下さい。

kintoneでの添付ファイル活用の現状と課題

kintoneでの添付ファイル活用の現状と課題

クラウドサービスのkintoneは、様々な業務で利用されています。データ管理機能の一つとして、添付ファイル機能も多くのアプリで活用されているでしょう。

しかし、添付ファイルの活用においては、いくつかの課題を感じている方もいらっしゃるかもしれません。

添付ファイル活用の課題

kintoneの標準機能で添付ファイルを管理する場合、一覧画面でファイルの内容をすぐに確認することはできません。

ファイルの中身を見るには、一度ダウンロードする必要があり、手間がかかります。複数のファイルをまとめてダウンロードしたい場合にも、標準機能では対応していません。

また、画像ファイルを扱う際には、プライバシーに関わる部分にぼかしを入れたい、手書きのメモを画像に追記したいといった編集ニーズがある場合でも、kintone上では直接対応できないため、外部ツールを利用する必要があります。

これらの課題は、日々の業務におけるkintoneの利便性を低下させる要因となりえます。

今回は、無料プラグインであるTISプラグインの添付ファイル関連のプラグインを5つご紹介します。

弊社が検証した添付ファイル関連プラグインの中から、有用だと感じたものを以下にご紹介します。それぞれのプラグインが持つ特徴や機能、利用シーンについて説明します。

プラグイン名主な機能利用シーン
サムネイル一覧表示プラグイン添付ファイルをサムネイル表示し、一覧画面で確認写真報告、商品リスト、資料管理など、画像やドキュメントの内容を視覚的に確認したい場合
添付ファイル一括ダウンロードプラグイン添付ファイルをまとめてダウンロード複数の関連資料を一度に入手したい場合、プロジェクトデータのバックアップなど
写り込みぼかし加工プラグイン写真に写りこんだ特定の箇所をぼかす個人情報やプライバシーに関わる部分を含む写真をkintoneで扱う場合
手書き/画像編集プラグイン画像ファイルに手書きや簡単な編集を加える現場でのメモ、指示の書き込み、簡単な修正作業など
添付ファイル表示プラグイン添付ファイルをダウンロードせずにプレビュー表示資料内容の素早い確認、稟議書などのチェック作業、PDFファイルの内容確認など

サムネイル一覧表示プラグイン

kintoneに添付されたファイルをサムネイル形式で一覧表示できる機能を提供

このプラグインは、kintoneに添付されたファイルをサムネイル形式で一覧表示できる機能を提供します。

標準機能ではファイル名しか表示されず、内容を確認するためにはファイルを開く手間がかかりますが、このプラグインを利用することで、一覧画面上で画像やドキュメントのプレビューを確認できるようになります。

機能詳細

サムネイル表示用のフィールドと、サムネイルの下に表示したい項目をフィールド設定で指定

サムネイル表示用のフィールドと、サムネイルの下に表示したい項目をフィールド設定で指定することで利用できます。

これにより、添付ファイルの内容を視覚的に把握しやすくなります。Instagramのような視覚的な一覧表示が可能になります。サムネイルをクリックすると、元のファイルを開く動作となります。

利用シーン/メリット

例えば、現場報告アプリで撮影した写真を添付している場合、一覧画面でサムネイルを確認できるため、どの写真がどの案件に関連するかを一目で判断できます。

商品リストアプリで商品の写真を管理する場合も、サムネイル表示によって視覚的に分かりやすいリストを作成できます。

添付ファイルの内容を素早く把握できるため、目的のファイルを見つけやすくなり、業務効率の向上に繋がります。添付ファイルの内容を確認するために何度もダウンロードする手間を省けるでしょう。

添付ファイル一括ダウンロードプラグイン

ファイルごとに一つずつダウンロードする必要があり、多数のファイルを扱う場合には大きな負担

kintoneの標準機能では、添付ファイルをまとめてダウンロードする機能はありません。

ファイルごとに一つずつダウンロードする必要があり、多数のファイルを扱う場合には大きな負担となります。

添付ファイル一括ダウンロードプラグインは、この課題を解決するプラグインです。

機能詳細

このプラグインを使用すると、レコードに添付されたファイルをまとめてダウンロードできます。

プラグインの設定画面で、ダウンロード時に作成されるフォルダ名を指定できます。例えば、フィールド名をフォルダ名として指定することが考えられます。

利用シーン/メリット

必要な資料を一括で入手

プロジェクト管理アプリで、関連資料をすべて添付している場合、このプラグインを利用することで、必要な資料を一括で入手できます。

契約関連の書類や、過去の議事録など、まとめて手元に置きたいファイルがある場合に便利です。

ファイル一つ一つをダウンロードする手間に比べて、大幅な時間短縮になります。有料プラグインやカスタマイズでしか実現が難しかった一括ダウンロード機能が、このプラグインによって容易に利用できるようになります。

費用について

このプラグインは無料です。有料で提供されている一括ダウンロード機能と比較すると、非常に導入しやすいと言えるでしょう。

写り込みぼかし加工プラグイン

現場の写真や顧客の情報を扱うアプリでは、こうした映り込みへの配慮が必要

写真に個人情報やプライバシーに関わる部分が映り込んでしまうことがあります。現場の写真や顧客の情報を扱うアプリでは、こうした映り込みへの配慮が必要です。

写り込みぼかし加工プラグインは、kintone上で添付された写真にぼかし加工を施すことができるプラグインです。

機能詳細

具体的な設定項目は特にありません。

このプラグインを有効にすると、kintoneに添付された写真画像に対して、ぼかし加工を適用できます。具体的な設定項目は特にありません。

利用シーン/メリット

ぼかし加工によってプライバシーを保護

例えば、作業報告アプリで撮影した現場写真に、意図せず関係のない第三者や個人情報が映り込んでしまった場合、このプラグインを使って該当箇所をぼかすことができます。

顧客アンケートに手書きで個人情報が記載された画像を添付する場合なども、ぼかし加工によってプライバシーを保護できます。

画像処理ソフトなどを別途利用することなく、kintoneの画面上で加工できるため、手軽です。加工後の画像は、元の画像とは別に新しく添付される形で保存されます。

手書き/画像編集プラグイン

手書き画像編集プラグインは、kintone上で添付ファイルに対して手書きや簡単な画像編集ができるようになる

画像ファイルに簡単な修正を加えたり、手書きのメモを追記したい場合があります。

例えば、図面や写真に指示を書き込んだり、気になった箇所に印をつけたりといった作業です。

手書き/画像編集プラグインは、kintone上で添付ファイルに対して手書きや簡単な画像編集ができるようになるプラグインです。

機能詳細

編集ボタンを押すと編集画面が開かれ、手書きなどで追記・編集ができます

このプラグインを利用するには、添付ファイルフィールドを2つ用意する必要があります。

一つは編集元のファイルを置く場所、もう一つは編集後のファイルを保存する場所です。

編集ボタンを押すと編集画面が開かれ、手書きなどで追記・編集ができます。編集後に保存すると、指定したフィールドに編集後の画像が保存されます。

利用シーン/メリット

建築現場の写真に修正箇所や指示を書き込んで関係者と共有する際に利用できます。

工場での製品検査アプリで、不良箇所を撮影した写真に印をつけて記録する際にも役立ちます。

外部ツールを起動する必要がなく、kintoneの画面内で編集作業が完結するため、スムーズな情報共有や記録が可能になります。

添付ファイル表示プラグイン(プレビュー機能)

ファイルをダウンロードすることなく、kintoneの画面上で内容をプレビュー表示できるプラグイン

kintoneに添付されたファイルは、基本的にダウンロードしなければ内容を確認できません。

PDFファイルなどは、クリックするとダウンロードが開始されるため、内容をちょっと確認したいだけの場合でも一度ファイルを保存する必要があります。

添付ファイル表示プラグインは、ファイルをダウンロードすることなく、kintoneの画面上で内容をプレビュー表示できるプラグインです。

機能詳細

PDFファイルなど通常ダウンロードが必要なファイルもプレビュー表示できるように

このプラグインを有効にすると、添付されたファイルをクリックした際にダウンロードではなく、プレビュー画面が表示されるようになります。

画像ファイルは標準機能でもプレビュー表示が可能ですが、PDFファイルなど通常ダウンロードが必要なファイルもプレビュー表示できるようになります。

利用シーン/メリット

例えば、稟議書や契約書のPDFファイルが添付されたレコードを確認する際に、ダウンロードの手間なく内容をすぐにチェックできます。

複数の資料の内容を比較検討する場合も、一つずつダウンロードして開く必要がないため、作業時間を短縮できます。

内容を確認する頻度が高いファイルや、容量の大きいファイルを扱う場合に有用な機能です。

各プラグインの注意点と選び方

ご紹介したプラグインは、それぞれ異なる機能を持っています。

導入を検討される際には、いくつかの注意点を踏まえ、貴社の業務に合ったプラグインを選択することが重要です。

プラグイン利用にあたっての注意点

プラグイン利用にあたっての注意点

今回ご紹介したプラグインは、弊社が検証を行った時点での情報に基づいています。

プラグインによっては、API連携が必要な機能など、一部検証を実施していないものもあります。

また、検証結果は弊社独自のものであり、本来のプラグインの意図や仕様と異なる解釈が含まれている可能性もあります。

導入を検討する際は、必ずご自身でプラグインの詳細情報や提供元の説明を確認し、テスト環境で十分な検証を行うことをおすすめします。

貴社に合うプラグインを見つけるには

貴社に合うプラグインを見つけるには

まずは、貴社のkintone活用において、添付ファイルに関してどのような課題があるかを明確にしてください。

  • ファイルの内容を一覧で素早く確認したいか? → サムネイル表示プラグイン、添付ファイル表示プラグイン
  • 関連するファイルをまとめて手に入れたいか? → 添付ファイル一括ダウンロードプラグイン
  • 画像ファイルに個人情報が含まれる可能性があるか? → 写り込みぼかし加工プラグイン
  • 画像ファイルに手書きで追記する必要があるか? → 手書き/画像編集プラグイン

といったように、具体的なニーズに合わせて必要な機能を持つプラグインを選びましょう。複数の課題がある場合は、必要に応じて複数のプラグインを組み合わせて利用することも可能です。

まとめ

まとめ

kintoneは様々な業務にフィットする柔軟性の高いプラットフォームですが、プラグインを活用することでさらに利便性を高められます。

添付ファイル関連のプラグインは、日々のファイル管理や情報共有において発生する様々な課題を解決する有力な手段となります。

今回ご紹介した下記のプラグインは、それぞれ異なるアプローチで添付ファイル活用をサポートします。

  • サムネイル一覧表示プラグイン
  • 添付ファイル一括ダウンロードプラグイン
  • 写り込みぼかし加工プラグイン
  • 手書き/画像編集プラグイン
  • 添付ファイル表示プラグイン

これらのプラグインを導入することで、添付ファイルを確認するために何度もダウンロードする手間や、ファイルをまとめて入手する際の手間、画像編集の手間などを削減できます。

結果として、kintone上での情報管理がスムーズになり、業務効率の向上に繋がるでしょう。

添付ファイルに関する小さなストレスを解消することが、kintone活用の満足度を高める一歩となるはずです。

なお、ペパコミ株式会社では、「kintone」を活用した業務支援を行っています。業務効率化にお悩みの方は、ぜひ以下からお気軽にご相談ください。

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