kintoneプラグイン「kViewer」と「フォームブリッジ」を活用した『マイページ』の作り方

「kintoneを活用してみたいけど、そもそもマイページってどんな機能があるの?」

「kintoneには多くのプラグインがあり、どれを使用してよいか分からない」

「kintoneを使用してマイページの作成方法を知りたい」

kintoneの活用または、マイページの作成について上記のようにお悩みではありませんか。

kintoneを活用するとノーコードでアプリを作成できますが、さらに便利に活用するなら「マイページ」機能が効果的です。

「マイページ」とは、ユーザーごとに専用の情報を表示・管理できる個別ページです。

本記事では、kViewerとフォームブリッジを活用したマイページの作り方を、初心者にも分かりやすく丁寧に解説しています。

情報の一元管理や業務効率の向上、 ペーパーレス化・脱Excelを検討している方は、ぜひご参考ください。

<マイページ作成に必要なツール>

  • kintone:スタンダードコース以上
  • フォームブリッジ:プレミアムコース以上
  • kViewer:プレミアムコース以上

<マイページ作成の所要時間>

15分程度とそこまで時間をかけずに作成できます。

そもそもkintoneで作成できる「マイページ」とは?

kintoneの「マイページ」とは、ユーザーごとに専用の情報を表示・管理できる個別ページのことを指します。

たとえば、設定により会員情報や申請状況、過去の履歴など、閲覧者に応じて表示内容を切り替えることが可能です。

kintone単体では実現が難しいこの機能も、外部サービスである「kViewer」や「フォームブリッジ」と連携するとノーコードで構築できます。

業務の効率化や顧客対応の質の向上、情報の一元管理などに役立ち、多くの企業が導入しています。

kintoneプラグイン「kViewer」と「フォームブリッジ」を活用した『マイページ』の作成手順

kViewerとフォームブリッジを活用した「マイページ」の作成手順

kViewerとフォームブリッジを活用した「マイページ」の作り方は、以下のとおりです。

  1. kintoneで「マイページ」アプリ生成する
  2. 「マイページ」アプリとkViewerを連携させる
  3. フォームブリッジで、「マイページに連携するフォーム」をつくる

それぞれ以下で解説していきます。

kintoneで「マイページ」アプリ生成する

kintoneで「マイページ」アプリ生成するには以下の手順で行います。

  1. kintoneを開き、アプリの(+)ボタンをクリックする
  2. アプリの作成方法を選択する
  3. kintoneでアプリを作成する
  4. 各フィールドの「フィールド名」・「フィールドコード」を設定する
  5. 設定タブから「APIトークン」を生成する

それぞれ以下で詳しく解説していきます。

1.kintoneを開き、アプリの(+)ボタンをクリックする

1.kintoneを開き、アプリの(+)ボタンを推す

kintoneでアプリを作成する際は、「+」をクリックするとアプリ作成の画面に移行します。

2.アプリの作成方法を選択する

2.アプリの作成方法を選びます。

アプリの作成は以下5つの方法を用いて行います。

  • はじめから作成
  • Excelを読み込んで作成
  • CSVを読み込んで作成
  • テンプレートファイルを読み込んで作成
  • 他のアプリを再利用

なお、今回は「はじめから作成」の方法でアプリを作成していきます。

3.kintoneでアプリを作成する

3.アプリの作成を開始します。

kintoneでアプリを作成する際は、以下のフィールドを使用します。

  • アプリ名 会員
  • 会員番号(数値)
  • 氏名(文字列)
  • Email(文字列)
  • マイページURL(リンク)など

4.各フィールドの「フィールド名」・「フィールドコード」を設定する

4.各フィールドの「フィールド名」・「フィールドコード」を設定します。

kintoneのフィールドとは、アプリの入力フォームで使われるデータ項目です。データベースの「カラム(列)」に相当し、アプリ内のレコード(データの1行)に情報を入力するための枠のようなものです。

例えば、顧客管理アプリを作る場合、以下のフィールドを設定します。

  • 顧客名
  • 電話番号
  • メールアドレス
  • 契約開始日
  • 契約金額など

5.設定タブから「APIトークン」を生成する

今回は、「レコード閲覧」「レコード追加」「レコード編集」「レコード削除」にチェックをいれました。

5.設定タブから「APIトークン」を生成します。

※ kintoneのアプリは開いたままにしておきましょう。

もしくは、アプリURLとAPIトークンをどこかにコピーしておくと、作業をスムーズに進められます。また、サンプルデータも数件入れておく必要があります。

なお、マイページURLは不要です。

「マイページ」アプリとkViewerを連携させる

「マイページ」アプリとkViewerを連携させるには以下の手順で行います。

  1. kViewerを開く
  2. kViewer上でkintoneアプリのURLをコピペする
  3. Myページビューを選択する
  4. kintoneアプリのURLとAPIトークンを入力し、「Myページビュー作成」をクリックする
  5. レコード詳細画面でフィールドを選択し「保存」と「公開」をクリックする
  6. マイページURLのデータをダウンロードする
  7. kintoneのアプリに、ダウンロードしたマイページURLのデータを読み込ませる
  8. 「参照」でデータを選択し、「読み込む」をクリックする
  9. MyページURLを選択する
  10. 完成したマイページを確認する

それぞれの手順の詳細を以下で解説していきます。

1.kViewerを開く

6.kViewerを開きます。

kViewerを開くためには、「Toyokumo kintone App」の「サービス」から「kViewer」を選択しましょう。

なお、画像は使用版の画面になるため、製品版の画面と異なる場合があるためご注意ください。

2.kViewer上でkintoneアプリのURLをコピペする

7.kViewer上で、さきほど作ったkintoneアプリのURLをコピペします。

『5.設定タブから「APIトークン」を生成』でも説明したように、kintoneのアプリ作成画面のURLをkViewerにペーストします。

3.Myページビューを選択する

8.Myページビューを選択します。

URLを入力するとビューを選択する画面になるため、「Myページビューを作成」を選択します。

4.kintoneアプリのURLとAPIトークンを入力し、「Myページビュー作成」をクリックする

9.kintoneアプリのURLとAPIトークンを入力し、「Myページビュー作成」を押します。

マイページを作成するためには、以下の2点を入力しましょう。

  • kintoneアプリのURL
  • APIトークン

上記の入力後「Myページビューを作成」をクリックします。

次の画面が表示される

10.次の画面が表示されます。

「Myページビューを作成」をクリックすると、上記の画面が表示されます。

マイページは自社の好みにカスタマイズできますが、今回はマイページの活用に欠かせない最低限の設定を解説します。

「設定画面」と「今回の設定箇所」

「設定画面」と「今回の設定箇所」

マイページの設定には「基本の設定」と「詳しい設定」の2種類があります。

また、次項では最低限設定しておきたい「レコード詳細」について解説します。

5.レコード詳細画面でフィールドを選択し「保存」と「公開」をクリックする

11.レコード詳細画面で、表示するフィールドを選択し、「保存」と「公開」を押す。

レコード詳細画面では、マイページに必要なフィールドを入力します。

なお、今回はすべて選択しています。

6.マイページURLのデータをダウンロードする

12.マイページURLのデータをダウンロードします。

7.kintoneのアプリに、ダウンロードしたマイページURLのデータを読み込ませる

13.kintoneのアプリに、12でダウンロードしたマイページURLのデータを読み込ませます。

kintoneの画面に移動し、右上にある「⋯」をクリックして、「ファイルから読み込む」を選択します。

8.「参照」でデータを選択し、「読み込む」をクリックする

14.「参照」でデータを選択し、「読み込む」を押します。

「参照」で連携したいデータを選択し、「読み込む」をクリックします。

9.MyページURLを選択する

15.MyページURLを選択する。

MyページでURLを選択する手順は以下のとおりです。

  1. 「レコード番号一括更新のキー」に✔をいれる
  2. 「マイページ」で「MyページURL」を選択する
  3. 「読み込む」を押す

読み込み完了を確認

16.読み込み完了を確認します。

ファイルの読み込み後、マイページに目的のURLが入力されているか確認しましょう。

10.完成したマイページを確認する

17.完成したマイページを確認しましょう

ここまでの工程を行うと、マイページの完成です。

フォームブリッジで、「マイページに連携するフォーム」をつくる

フォームブリッジで、「マイページに連携するフォーム」をつくる際の手順は以下のとおりです。

  1. 右上の9本点を展開させ、フォームブリッジを選択する
  2. 2フォームを作成」を押し、次の画面で、作成方法を選択する
  3. アプリの「URL」と「APIトークン」を入力し「保存」をクリックする
  4. フォームの内容を設定する
  5. 「kViewerと連携する」をクリックする
  6. 「公開」をクリックする
  7. kViewerに戻り、会員マイページをクリックする
  8. 「詳しい設定」を選び「FormBridge連携」をクリックする
  9. kintoneのアプリに戻り、マイページURLを開く
  10. マイページ完成

ここまで行うとマイページが完成します。こちらも確認していきましょう。

1.右上の9本点を展開させ、フォームブリッジを選択する

18.右上の9本点を展開させ、フォームブリッジを押します。

画面右上の9つの点をクリックし「FormBridge」を選択します。

kintone情報の設定画面がでてくるので、先ほどの会員アプリの「URL」を入れます。続いて「保存」を押します。

2.「フォームを作成」を押し、次の画面で、作成方法を選択する

19.「フォームを作成」を押し、次の画面で、作成方法を選択します。

「フォームを作成」をクリックすると、上記の画面が現れます。

なお、今回は「はじめから作成」を選びます。

3.アプリの「URL」と「APIトークン」を入力し「保存」をクリックする

20.アプリの「URL」と「APIトークン」を入力し「保存」を押します。

上記のkintoneアプリURLとAPIトークンを入力し、保存をクリックします。

4.フォームの内容を設定する

21.フォームの内容を設定し始めます。

自社の状況に合わせて「基本の設定」と「詳しい設定」を入力します。

なお、今回は、最低限必要な設定のみ行います。

5.「kViewerと連携する」をクリックする

22.「kViewerと連携する」を押します。(確認の表示がでてきたら、「有効化」を押します。)

「kViewerと連携する」をクリックすると、確認画面が表示されるため「有効化」を押します。

なお、画面上に、「Myページを利用」という表記などがでてきます。

23.おなじ画面上に、「Myページを利用」という表記などがでてきます。

「Myページを利用」にチェックします。

連携するMyページビューには、kViewerで設定したマイページ名が表示され、「保存」をクリックします。

画面転換後、右上にある「プレビュー」をクリックした際の画面は以下のとおりです。

プレビュー画面

プレビュー画面

見栄えがシンプルすぎて見づらいので、今回、簡単な微調整だけ行います。

微調整の方法は、別の記事にて、ご紹介します。

6.「公開」をクリックする

24.「公開」を押します。

続いて、確認画面が表示されるので「公開」をクリックします。

7.kViewerに戻り、会員マイページをクリックする

25.kViewerに戻り、会員マイページを押します。

右上の9本点を展開させ、kViewerを選択し、「会員マイページ」をクリックします。

8.「詳しい設定」を選び「FormBridge連携」をクリックする

26.「詳しい設定」を選び「FormBridge連携」を押します。

会員マイページの作成方法は以下のとおりです。

  1. 詳しい設定を選択
  2. FormBridge連携を選択
  3. 画面の転換後、「フォームブリッジと連携する」にチェックを入れる
  4. 「フォームブリッジフォームのURL」を入力する
  5. 「設置場所」を設定する
  6. 「ラベル」を入力する(今回は「入力フォーム」と記載)
  7. 微調整完了後、「保存」続いて「更新」を押す

ラベルの入力後、マークの部分でサイズや色、テイストを選択すると、自社で見やすいマイページになります。

なお、フォームのURLは、フォームブリッジから確認できます。

なお、フォームのURLは、フォームブリッジから確認できます。

9.kintoneのアプリに戻り、マイページURLを開く

27.kintoneのアプリに戻り、マイページURLを開きます。

表示させたいマイページのURLを選択します。

なお、kViewer上で開いてもかまいません。kViewerでマイページを開く際は、数字を選択します。

10.マイページ完成

28.マイページが表示されると、入力フォームボタンもあります。

なお、「フォームボタン」を押すと、既に元データが入っていることがわかります。

なお、「フォームボタン」を押すと、既に元データが入っていることがわかります。

kintoneで「マイページ」を作成し業務の効率化を図りましょう

kintoneで会員情報を管理し、kViewerで個別に閲覧できるマイページを作成し、フォームブリッジと連携させることで、情報の入力・更新も簡単に行えるようになります。

そのため、顧客ごとの情報管理がスムーズになり、業務効率の向上、情報の一元化、ペーパーレス化、脱Excelが実現可能です。

操作自体もノーコードで行えるため、専門知識がなくても安心して導入できます。業務改善やDXを進めたい企業にとって、非常に有効な仕組みといえるでしょう。

しかし、実際にkintoneやkViewer・フォームブリッジを活用して自社に適したマイページを作成できるのか不安に思っていませんか?

なお、ペパコミ株式会社では、マイページの作成を含めたkintone活用のサポートを行っています。

まずは以下のページから無料相談ください。

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