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kintoneプラグイン「krewData」で粗利率管理を実現!案件別・担当者別の利益を見える化し社内改善へ

案件ごとの粗利や担当者別の利益を正確に把握し、業務改善に活かすには「見える化」が不可欠です。

本記事では、kintoneとkrewDataを連携させ、工程ごとの工数をもとに粗利率を自動算出する仕組みと、その活用メリットを具体的に解説します。

なお、ペパコミ株式会社では、「kintone」を活用した業務支援を行っています。業務効率化にお悩みの方は、ぜひ以下からお気軽にご相談ください。

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また、本記事の内容はプラグインの本来の目的や全ての使い方を網羅しているわけではない可能性があることを理解しておきましょう。実際にプラグインを導入する際は、提供元が公開している公式情報なども合わせて確認することをおすすめします。
あくまでこんなことが出来るんだ。というイメージをしてもらう目的で記事にしていることをご了承下さい。

krewDataでkintone粗利率を見える化する重要性

krewDataでkintone粗利率を見える化する重要性

日々の業務において、お客様とのやり取りや社内作業など、様々な工程にどれだけの時間がかかっているかを把握することは重要です。

特に、プロジェクト単位でビジネスを進めている場合、単に売上を管理するだけでなく、それに紐づく原価、そして最終的な粗利を正確に把握することが求められます。

しかし、工程管理は別のツールで行い、売上管理は別の場所で行っているため、それらを連携させて集計し、粗利を算出するには多くの手間がかかる場合があります。

kintoneとkrewData連携による粗利率管理の仕組み

kintoneとkrewData連携による粗利率管理の仕組み

kintoneとkrewDataを連携させると、プロジェクトの工程管理と工数入力、そして受注情報の管理をkintone上で行い、アプリを跨いでのデータ集計が可能です。これにより、手作業による集計の手間を省き、自動で粗利率を算出することが可能になります。

ここでは、kintoneとkrewData連携による粗利率管理の仕組みについて以下の4つを紹介します。

  • ガントチャート管理の概要
  • 受注管理アプリの概要
  • 工数入力して受注管理アプリへの反映
  • グラフ分析

それぞれ解説します。

ガントチャート管理の概要

ガントチャート管理の概要

まず、プロジェクトの工程管理を行うアプリを用意します。このアプリでは、プロジェクトを構成する細かな工程(例:契約発注、作業要件定義、仮構築、納品など)をガントチャート形式で管理します。

担当者は、それぞれの工程が進捗するたびに、完了した作業にチェックを入れ、それに要した時間を入力します。

この時、完了チェックと同時に対応時間を入力することで、日々の作業報告がそのまま工数データとして蓄積されます。入力は分単位でも時間単位でも可能です。

受注管理アプリの概要

工程管理アプリで入力された個別の工数データは、受注管理アプリとの連携が必要です。通常、kintoneの標準機能だけでは、異なるアプリ間で複雑な集計を行うことは難しい場合があります。

krewDataを活用すると、工程管理アプリに蓄積された各工程の工数データを自動的に取得し、プロジェクト全体や担当者ごとの合計対応時間として受注管理アプリに連携・集計します。なお、krewDataは1日に1回など、自動で動かす設定も可能です。

このように、アプリを跨いだデータの集計と連携を自動化することで、手作業での集計ミスや手間を排除し、常に最新の集計結果を受注管理アプリに反映させられます。

工数入力して受注管理アプリへの反映

工数入力して受注管理アプリへの反映

krewDataによって工程管理アプリから連携・集計された合計対応時間は、受注管理アプリに反映されます。

受注管理アプリには、既に案件の売上データが入力されています。合計対応時間を人件費単価で換算することで、案件にかかった人件費(原価)を算出する仕組みです。

その後、売上から算出された原価を差し引くことで、案件ごとの粗利が計算されます。さらに、粗利を売上で割ることで、粗利率を算出することが可能です。

その後、売上から算出された原価を差し引くことで、案件ごとの粗利が計算されます。さらに、粗利を売上で割ることで、粗利率を算出することが可能です。

例えば、ある案件で合計対応時間が5340分、人件費単価を3000円/時間(50円/分)とすると、人件費は5340分 × 50円/分 = 267,000円となります。

売上が650,000円であれば、粗利は650,000円 – 267,000円 = 383,000円、粗利率は約58.9%と算出できます。

グラフ分析

グラフ分析

 担当者別に集計された工数データと、それに紐づく売上・原利・粗利率を見える化できます。

担当者ごとの粗利率を比較することで、個人間の能力差や業務習熟度合いを把握できます。

粗利率が低い担当者がいれば、その原因(作業時間の長さ、単価設定など)を分析し、改善策を検討でき流でしょう。

krewData連携で実現する粗利率見える化のメリット

krewData連携で実現する粗利率見える化のメリット

krewDataを活用してkintoneで粗利率管理を行うと、主に以下5つのメリットがあります。

  • 案件ごとの正確な粗利把握
  • ボトルネックの特定
  • 社内全体の生産性向上と改善
  • 管理者の情報把握の効率化
  • 工数入力の手間削減

それぞれ詳しく解説します。

案件ごとの正確な粗利把握 

工程管理で入力した工数を基に正確な原価を算出するため、案件ごとにどれだけ利益が出ているかを正確に把握できます。

これにより、収益性の高い案件や低い案件を特定し、今後の受注戦略や価格設定の参考にできます。

ボトルネックの特定 

特定の案件や工程に想定以上の工数がかかっている場合、粗利率としてそれが反映されます。

これにより、プロジェクト進行上のボトルネックとなっている箇所や、特定の担当者に業務負荷が偏っていないかなどを見える化し、早期に問題を発見して対策を講じることが可能です。

社内全体の生産性向上と改善 

社内全体の生産性向上と改善 

粗利率や工数データを見える化し、担当者間で共有することで、自身の業務効率や課題に対する意識を高められます。

粗利率が高い担当者の作業方法やノウハウを共有することで、社内全体の業務品質や生産性の底上げに繋がります。見えてきた課題に対して、具体的な改善活動を取り組めるでしょう。

管理者の情報把握の効率化

管理者の情報把握の効率化

 krewDataによる自動集計・連携により、管理者は工程管理アプリと受注管理アプリを行き来したり、手動でデータを集計したりする手間から解放されます。

受注管理アプリの画面を見るだけで、案件別や担当者別の最新の売上・原価・粗利・粗利率をいつでも把握できるようになります。グラフ機能を使えば、視覚的に状況を把握することも可能です。

工数入力の手間削減 

プロジェクト管理で工程を管理する際に、その場で対応時間を入力するだけ工数管理が完了します。

これにより、別途工数管理のためだけの時間を確保したり、別のシステムに入力したりする手間を省き、一箇所での入力で案件ごとの工数集計や粗利計算が可能となります。

まとめ

まとめ

kintoneとkrewDataを連携させることで、プロジェクトの工程管理で入力した工数を自動的に集計し、案件別や担当者別の正確な粗利・粗利率の見える化が可能です。

この仕組みにより、単なる売上管理から一歩進んで、コストを含めた利益管理を実現できます。

得られた粗利率データは、収益性の分析、担当者のパフォーマンス評価、ボトルネックの発見、そして社内全体の生産性向上に向けた具体的な改善活動に繋がる貴重な情報となります。

なお、ペパコミ株式会社では、「kintone」を活用した業務支援を行っています。業務効率化にお悩みの方は、ぜひ以下からお気軽にご相談ください。

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