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【krewSheet×krewData】連携で複数レコード一括処理を実現!設定方法と活用法をペパコミが解説

日々のkintone運用で、データの集計や別アプリへの転記、複雑な計算処理などにkrewDataを活用している企業は多いでしょう。また、一覧画面でのデータ編集やExcelライクな操作性にkrewSheetを利用しているユーザーも少なくありません。

これまでもkintone上でデータを柔軟に扱う上で不可欠な存在であったkrewSheetとkrewDataですが、krewSheetからkrewDataを連携できるようになりました。

krewDataとkrewSheetの連携の方法、実現できること、そして活用のヒントについて詳しく解説します。

krewSheetとkrewData連携で何ができる?新機能の概要

krewSheetとkrewData連携で何ができる?新機能の概要

krewSheetとkrewDataの連携機能が実現した最も大きな点は、krewSheetの一覧画面からkrewDataのリアルタイム実行を動かせるようになったことです。従来のkrewDataの動きとは異なる新たな実行方法を提供します。

krewDataリアルタイム実行の従来と新機能の違い

krewDataリアルタイム実行の従来と新機能の違い

従来のkrewDataリアルタイム実行は、主にレコードの追加や編集といった単一レコードの操作をトリガーとして動作していました。

レコードを1件追加した時、あるいは1件編集した時に、紐づいたkrewDataのフローが自動的に実行される仕組みです。

しかし、krewSheetは一覧画面で複数のレコードを同時に編集する操作が可能です。

今回のkrewSheetとkrewDataの連携機能では、krewSheetで編集した複数レコードを対象に、ユーザーが任意のタイミングでkrewDataのリアルタイム実行を開始できます。

一覧画面に連携用のチェックボックスと実行ボタンが表示されるようになり、チェックを入れたレコードに対してまとめてkrewDataの処理を実行できます。

従来、1件ずつの処理とは異なり、一度にたくさんのレコードをユーザーが狙ったタイミングで動かせるようになりました。

krewSheetとkrewDataの連携設定方法

krewSheetとkrewDataの連携設定を行うためには、kintoneアプリでの設定が必要です。

krewSheetとkrewDataの連携設定を行うと、krewSheetの一覧画面にチェックボックスが現れ、上部には「リアルタイム実行」というボタンが表示されるようになります。

krewSheetとkrewDataの連携設定方法

なお、krewData側では、krewSheetから渡されるパラメータ(チェックされたレコードの情報)を受け取って処理を実行するように設定します。

krewData側では、連携の対象となるリアルタイム実行のフローを準備

krewSheetとkrewData連携による業務効率化事例

krewSheetとkrewData連携による業務効率化事例

構築したデモ環境では、左側に案件管理アプリ(営業支援パックをベースにkrewSheetを導入・改造)、右側に請求書アプリを用意しました。

1.krewSheetで請求対象の案件を選択

案件管理から請求書をまとめて作成するデモ事例

krewSheet一覧画面で今月請求する案件や、来月末に請求予定の案件など、処理したい複数レコードにチェックを入れます。デモでは、請求日を入力すると請求日を自動計算するkrewSheetの関数機能も活用しました。

2.krewDataリアルタイム実行を手動で開始

krewDataリアルタイム実行を手動で開始

チェックを入れた状態で、一覧画面に表示されている「リアルタイム実行」ボタンを押します。

3.krewDataによる処理の実行

krewData請求書アプリに必要なレコードを作成

ボタンを押すと、krewDataのリアルタイム実行フローが開始されます。

※今回のデモは、チェックされた複数レコードの情報を基に、請求書アプリに必要なレコードを作成するように作成しました。

4.請求書アプリにレコードが自動生成される

krewData請求書アプリにレコードが自動生成

krewDataの処理が完了すると、請求書アプリに新しいレコードが自動的に生成されます。

デモでは、取引先ごとに案件を合算して1枚の請求書レコードを作成する処理も実現しています。そのため、同じ顧客の複数案件を合算して1つの請求書レコードにするなど、従来の1件ずつの処理では難しかった柔軟な対応が可能です。

複数レコード一括処理のメリット

krewDataのスケジュール実行

krewSheetとkrewDataを連携すると、主に以下のメリットがあります。

  • 業務工数の大幅削減
  • リアルタイムでの処理実行
  • 一覧画面からの直感的な操作

これまで、複数の案件から請求書を作成する場合、案件ごとに手作業で情報を転記したり、別途krewDataを複数回実行したりする必要がありました。しかし、連携機能を活用すると、一覧画面でチェックを入れてボタンを押すだけで処理が完了するため、大幅な工数削減が見込めます。

また、リアルタイムに実行「今すぐこのレコード群を処理したい」と思ったその場でできます。そのため、月初めに前月分の請求対象案件をまとめて処理するといった、ユーザー主導でのタイムリーなデータ処理が可能になります。

krewData多数のレコードを一度に扱える

これにより、例えば月初めに前月分の請求対象案件をまとめて処理するといった、ユーザー主導でのタイムリーなデータ処理が可能になります。

krewData前月分の請求対象案件をまとめて処理

kintoneの一覧画面は、多くのユーザーにとって慣れている画面です。krewDataはkintoneの一覧画面から動かせるため、複雑な操作を覚えたりすることなく、直感的なデータ処理が可能です。

krewSheetとkrewData連携を利用する上での注意点

krewSheetとkrewDataの連携機能は便利ですが、利用にあたって以下の2点に注意が必要です。

  • krewDataのリアルタイム実行プラン契約が必要
  • krewSheetはシートモードであることが必要

それぞれの注意点を解説します。

krewDataのリアルタイム実行プラン契約が必要

krewDataのリアルタイム実行プラン契約が必要

krewSheetからkrewDataを動かすためには、krewDataのリアルタイム実行プランの契約が必要です。krewDataには「リアルタイム実行プラン」と「スケジュール実行プラン」があり、連携機能が利用できるのはリアルタイム実行プランのみです。

そのため、スケジュール実行プランを契約しているだけでは、krewSheetからkrewDataを動かすことはできません。

なお、既にリアルタイム実行プランを契約済みであれば、追加費用なく利用できます。

krewSheetはシートモードである必要がある

krewSheetはシートモードである必要がある

krewDataとの連携は、krewSheetのシートモードでのみ利用可能です。

krewSheetには「シートモード」と「クロスモード」がありますが、クロス集計を行うクロスモードの一覧画面からはkrewDataを動かせません。

そのため、krewSheetの設定でシートモードを使用していることを確認してください。

まとめ

まとめ

krewSheetとkrewDataを連携させると、krewSheetの一覧画面で複数レコードを選択し、ユーザーの任意のタイミングでkrewDataのリアルタイム実行をまとめて開始できます。

従来のkrewDataリアルタイム実行は1件ずつ処理していましたが、連携すると一度にたくさんのデータ処理を手動で実行できるようになります。

案件管理から請求書の一括作成といった具体的な業務において、大幅な工数削減につながるでしょう。

なお、利用にあたっては、krewDataのリアルタイム実行プランの契約と、krewSheetがシートモードであることが必須です。

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