プラグイン

kintone容量問題を解決!クラウドストレージ連携を強化する「ストレージコネクト」プラグインを徹底解説

kintoneを日々の業務で活用されている中で、ファイルの保存容量について課題を感じたことはありませんか。

kintoneにはユーザーあたり5GBの容量が付与されますが、動画ファイルや高画質の写真、多くのPDFファイルなどを保存していくと、この容量は意外と早く消費されてしまうことがあります。

なお、ペパコミ株式会社では、「kintone」を活用した業務支援を行っています。業務効率化にお悩みの方は、ぜひ以下からお気軽にご相談ください。

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また、本記事の内容はプラグインの本来の目的や全ての使い方を網羅しているわけではない可能性があることを理解しておきましょう。
実際にプラグインを導入する際は、提供元が公開している公式情報なども合わせて確認することをおすすめします。
あくまでこんなことが出来るんだ。というイメージをしてもらう目的で記事にしていることをご了承下さい。

kintoneの容量問題とクラウドストレージ連携の必要性

kintoneの容量問題とクラウドストレージ連携の必要性

kintoneの容量が不足した場合、追加で容量を購入する必要があります。例えば10GBあたり月額1,000円の費用が発生し、保存するファイルが増えるにつれてランニングコストが増加していくのです。

特に建設業などで多くの写真をkintoneに保存する場合、容量の圧迫は深刻な問題となります。

このような容量問題を解決するため、クラウドストレージサービスとの連携が重要になります。DropboxやOneDrive、Google Driveといったクラウドストレージは、大容量のファイルを比較的安価に保存できるからです。

これまでもkintoneとクラウドストレージを連携させる方法はありましたが、ファイルのリンクをkintoneに貼り付ける方法が主流でした。

この方法では、毎回クラウドストレージ側でフォルダを作成し、リンクを取得してkintoneに貼り付ける必要があり、手間がかかるという課題がありました。

kintoneとクラウドストレージ連携を強化する「ストレージコネクト」とは

kintoneとクラウドストレージ連携を強化する「ストレージコネクト」とは

このようなkintoneの容量問題と従来の連携方法の課題を解決するために開発されたのが、プラグイン「ストレージコネクト」です。

ストレージコネクトは、かつて提供されていたDropbox連携プラグインの後継にあたるプラグインです。

Dropboxだけでなく、Google DriveやOneDriveなど、様々なクラウドストレージサービスと連携できます。

ストレージコネクト最大の特長の一つは、その使い勝手の良さです。kintoneとクラウドストレージ間のファイル管理やフォルダ作成をシームレスに行えるよう設計されており、kintoneユーザーからの評判も非常に良いプラグインです。

ストレージコネクトで実現できる具体的な機能

ストレージコネクトで実現できる具体的な機能

ストレージコネクトを導入することで、kintone上からクラウドストレージを効率的に活用できるようになります。具体的な機能を見ていきましょう。

レコード作成時のクラウドストレージフォルダ自動作成

ストレージコネクトを使えば、kintoneで新しいレコードを作成し、保存ボタンを押した瞬間に、連携しているクラウドストレージ側に自動でフォルダを作成できます。

例えば、顧客リストアプリで新しい顧客のレコードを作成した場合、その顧客名を冠したフォルダがクラウドストレージ上に自動で出来上がるのです。

最大3階層までのフォルダ自動作成

最大3階層までのフォルダ自動作成

ストレージコネクトの強力な機能の一つに、階層フォルダの自動作成があります。

従来のプラグインでは、レコード名に対応する第1階層のフォルダを作成する機能はありましたが、それ以上の階層のフォルダを自動で作成するにはRPAツールなど別の仕組みを組み合わせる必要がありました。

しかし、ストレージコネクトでは、設定によって第1階層だけでなく、その中にさらに複数の第2階層フォルダ、そして第3階層フォルダまでをレコード保存時に自動で作成させることができます。

例えば、顧客フォルダの中に「契約書」「見積もり」「請求書」「録画データ」といった第2階層フォルダを作成し、さらに「見積もり」フォルダの中に「請求」といった第3階層フォルダを作成するといったことが可能です。

これにより、顧客ごとに必要な書類を整理するためのフォルダ構造を自動で準備でき、ファイル管理の手間を大幅に削減できます。

kintone上からのファイル操作と共有

kintone上からのファイル操作と共有

ストレージコネクトを導入すると、kintoneのレコード画面上に連携しているクラウドストレージのアイコンが表示されます。

このアイコンをクリックすることで、kintoneから直接クラウドストレージ上のフォルダ内容を確認したり、ファイルを操作したりできます。

クラウドストレージからファイルをドラッグ&ドロップで直接kintone画面に貼り付けることも可能です。また、kintone側からクラウドストレージのフォルダにファイルを添付することもできます。

kintone側からクラウドストレージのフォルダにファイルを添付する

さらに、クラウドストレージ上のファイルへの共有リンクを発行する際に、有効期限を設定することも可能です。一時的に社外のユーザーと書類を共有したい場合などに便利です。

このように、kintone上からクラウドストレージのファイルを一元的に管理・共有できるため、ファイルへのアクセスや共有がスムーズになります。

ユーザー/組織/グループ単位での表示制御

ストレージコネクトでは、プラグインの機能をkintoneユーザーごとに表示するかしないかを細かく制御できます。ユーザー、組織、またはグループ単位で表示設定を行えるのです。

例えば、社内の従業員にはクラウドストレージ連携機能を表示しつつ、一時的にkintoneにアクセスさせる可能性のある外部の協力会社や税理士などには表示させない、といった設定が可能です。

これにより、情報セキュリティを保ちながら、必要なユーザーにだけ機能を提供できます。

対応クラウドストレージ

ストレージコネクトが現在対応しているクラウドストレージサービスは以下の通りです。

クラウドストレージ名対応状況補足
Dropbox対応
Google Drive対応
OneDrive対応ビジネス版と個人版どちらにも接続可能
Box今後追加予定
SharePoint今後追加予定

現在は主に3つの主要なクラウドストレージに対応していますが、今後BoxやSharePointなど、対応サービスは順次増やしていく予定があるようです。

OneDriveについては、ビジネス版と個人版のどちらにも接続できますが、一度接続すると片方しか使えない仕様になっています。

ストレージコネクトの導入方法と費用

ストレージコネクトの導入は非常に簡単です。

簡単な設定手順

簡単な設定手順

設定画面は直感的で分かりやすく設計されています。まず、kintone自体の接続設定を行います。

次に、ストレージコネクトを使用したいkintoneアプリを選択して接続設定を行います。

詳細設定画面では、自動作成するフォルダの階層構造や、第1階層のフォルダ名に使用するkintoneのフィールド、サブフォルダ名などを細かく設定できます。

kintoneアプリにJavaScriptを組み込む作業も、ボタン一つで行うことが可能

これらの設定を行った後、kintoneアプリにJavaScriptを組み込む作業も、ボタン一つで行うことが可能です。

導入にかかる費用

ストレージコネクトを導入・運用するためには、以下の費用がかかります。

項目費用
初期費用5万円
月額費用1万円

ただし、以前CapyDouのDropbox連携プラグインをご契約されていた方がストレージコネクトに乗り換える場合は、初期費用はかかりません。

月額費用については、Dropbox連携プラグインと同じ1万円となります。同じ費用で、より多くの機能と対応ストレージが強化されているため、乗り換えを検討する価値は大きいと考えられます。

まとめ

まとめ

ストレージコネクトプラグインは、kintoneのファイル容量問題を解決し、クラウドストレージとの連携を飛躍的に強化するツールです。

レコード保存時の自動フォルダ作成、最大3階層まで対応した詳細なフォルダ構造の構築、kintone上からのスムーズなファイル操作と共有、ユーザー単位の表示制御といった豊富な機能を備えています。

設定も非常に簡単に行えるため、導入のハードルも低いでしょう。以前のDropbox連携プラグインから大きくレベルアップしており、手動やRPAで行っていた階層フォルダ作成の手間も削減できるため、ファイル管理の業務効率向上に大きく貢献します。

なお、ペパコミ株式会社では、「kintone」を活用した業務支援を行っています。業務効率化にお悩みの方は、ぜひ以下からお気軽にご相談ください。

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