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【kintone FC】フランチャイズ本部と加盟店をkintoneで管理する仕組みとメリット

日々の業務でフランチャイズの管理に難しさを感じていませんか。FC本部と全国に点在する加盟店との間で、売上報告や情報共有を一元化し、スムーズに進めることは容易ではありません。

特に、各加盟店からの日報収集や全体の売上状況の把握には、多くの時間と手間がかかる場合があります。 

kintoneは、その柔軟性の高さから、フランチャイズ管理にも非常に相性の良いツールです。本記事では、kintoneを使ったFC管理システムの具体的な仕組みや、それによって得られる本部と加盟店双方のメリット、そしてkintoneがフランチャイズビジネスと相性が良い理由について詳しく解説します。

なお、ペパコミ株式会社では、「kintone」を活用した業務支援を行っています。業務効率化にお悩みの方は、ぜひ以下からお気軽にご相談ください。

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また、本記事の内容はプラグインの本来の目的や全ての使い方を網羅しているわけではない可能性があることを理解しておきましょう。
実際にプラグインを導入する際は、提供元が公開している公式情報なども合わせて確認することをおすすめします。
あくまでこんなことが出来るんだ。というイメージをしてもらう目的で記事にしていることをご了承下さい。

kintoneでフランチャイズ管理システムを構築する方法

kintoneでフランチャイズ管理システムを構築する方法

kintoneを使ってフランチャイズ管理システムを構築する際に核となるのは、スペース機能とアクセス権限設定です。

これらの機能を活用することで、本部と各加盟店が必要な情報にのみアクセスできるよう設定し、セキュリティ管理体制を築けます。

スペース機能の活用

スペース機能の活用

システム構築の第一歩として、kintone内にスペースを作成します。例えば、本部用のスペースを一つ設け、さらに加盟店ごとに個別のスペースを作成します。

今回の事例では、札幌店、大阪店、新宿店といったように、各店舗名を冠したスペースを用意しました。

このスペース単位でアクセス権限を設定します。本部スペースには本部担当者がアクセスできるようにし、各加盟店スペースにはその店舗の担当者と本部担当者のみがアクセスできるような権限設定を行います。

このようにすることで、各店舗は自店舗のスペースで情報管理を行いながら、本部が必要な情報を確認できる状態を作ります。

各店舗は自店舗のスペースで情報管理を行いながら、本部が必要な情報を確認できる状態を作ります。

アクセス権限による情報分離

アクセス権限による情報分離

スペースごとにアクセス権限を設定する大きな理由は、情報のセキュリティと管理の煩雑さを避けるためです。

加盟店は自店舗の情報のみにアクセスでき、他の加盟店の情報を見ることはできません。本部はすべてのスペースにアクセスできるため、全体の状況を把握できます。

仮に1つのアプリで全店舗の情報を管理する場合、各店舗が自分のデータ以外を見られないように細かくアクセス権限を設定する必要があります。

スペースを分ける方法は、このアクセス権限の設定がシンプルになり、より安全に情報を分離できるため、フランチャイズのように複数拠点があるビジネスモデルには適しています。

売上日報管理の事例

売上日報管理の事例

kintoneを使ったFC管理システムの一例として、売上日報の管理が挙げられます。各加盟店は、自店舗のスペース内に設置した売上日報アプリにアクセスし、日々の売上データを報告します。

今回の事例では、商品ごとの売上や合計売上額などを日々入力することを想定しました。

このように各加盟店がkintone上で直接日報を入力することで、紙やメールでのやり取りが不要になり、本部での集計作業の手間を大幅に削減できます。

店舗ごとのデータ確認

店舗ごとのデータ確認

各加盟店は、自店舗のスペースで入力した売上データを、そのままグラフで確認できます。

売上日報アプリでグラフ設定を行うことで、日別売上などの推移を視覚的に捉え、自店舗の状況を容易に把握できます。

例えば、大阪店の担当者は、大阪店スペース内で大阪店の売上日別グラフを確認できます。

一方で、新宿店の担当者は新宿店スペースで自店舗のグラフを見ますが、大阪店のスペースにあるグラフを見ることはできません。これはスペースごとのアクセス権限設定によるものです。

本部での全店舗合算データ確認

本部での全店舗合算データ確認

フランチャイズ本部にとって重要となるのは、全加盟店の売上データをまとめて集計し、全体の傾向を把握することです。

kintone単体でも一部の集計は可能ですが、各スペースに分散したデータを合算してグラフ化する場合には、プラグインの活用が考えられます。

krewDataというプラグインを使うと、各店舗スペースにある売上日報アプリのデータを本部スペースに集約し、合算してグラフを作成できます。

これにより、本部担当者は本部スペースのトップページなどで、全加盟店の売上進捗状況を一覧で確認できるようになります。

例えば、新宿店、札幌店、大阪店それぞれの売上推移を一本のグラフで比較するといったことが可能になります。

krewDataプラグインを使わない場合は、全店舗が1つのアプリに入力する

krewDataプラグインを使わない場合は、全店舗が1つのアプリに入力する形式にし、アクセス権限で自分の店舗データ以外は見せないようにする方法も考えられます。

しかし前述の通り、スペースを分ける方式の方が安全性や将来的なアプリ拡張の容易さを考慮すると適していると考えられます。

スペースを分ける方式の方が安全性や将来的なアプリ拡張の容易さを考慮すると適していると考えられます。

kintone FC管理システム導入のメリット

kintoneをフランチャイズ管理に導入することで、本部と加盟店の双方に様々なメリットが生まれます。

単なる情報共有ツールの導入に留まらず、ビジネス全体の底上げに繋がる可能性を秘めています。

加盟店側の業務効率向上

加盟店側の業務効率向上

 

加盟店側は、日々の売上報告などをkintone上で行うことで、報告業務が一本化され、手間が削減されます。

また、自店舗のデータやグラフをkintone上でいつでも確認できるため、状況把握が容易になり、業務改善の検討に役立ちます。

本部側のマネタイズ機会創出

本部側のマネタイズ機会創出

本部にとっては、構築したkintoneシステムを加盟店に提供することで、システム利用料という形で新たな収益源を作るマネタイズの機会が生まれます。

単にツールを提供するだけでなく、システムを活用したコンサルティングや業務改善提案とセットで提供することも可能です。

まとめ

まとめ

本記事では、kintoneを活用したフランチャイズ本部と加盟店の管理システム構築について解説しました。

kintoneのスペース機能とアクセス権限を使い分けることで、安全かつ効率的に情報を管理・共有できる仕組みを構築できます。

売上日報管理のような基本的な業務効率化はもちろんのこと、本部でのデータ集計による全体状況の把握や、加盟店への業務改善提案の展開など、様々な活用方法があります。

kintoneはアプリの柔軟な作成・改修が可能だから、変化の多いフランチャイズビジネスにおいても、システムが常にビジネスに合わせて進化できます。

これにより、加盟店側の業務効率向上、本部側のマネタイズ機会創出、そして本部と加盟店間の連携強化という形で、フランチャイズビジネス全体の底上げに繋がります。

なお、ペパコミ株式会社では、「kintone」を活用した業務支援を行っています。業務効率化にお悩みの方は、ぜひ以下からお気軽にご相談ください。

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