kintoneとフォームブリッジ、kViewer連携で実現する顧客との請求書やり取り自動化

多数の顧客に対して、メールに請求書PDFを添付して送付する作業は、多くの時間を要します。また、顧客からの質問や確認の電話、メールへの対応も発生し、そのやり取りを記録・管理することも煩雑になりがちです。

この記事では、kintoneとkViewerフォームブリッジを連携させた仕組みを解説しています。請求書送付や質疑応答にかかる工数を削減したい方はぜひご参照ください。

なお、ペパコミ株式会社では、「kintone」を活用した業務支援を行っています。業務効率化にお悩みの方は、ぜひ以下からお気軽にご相談ください。

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また、本記事の内容はプラグインの本来の目的や全ての使い方を網羅しているわけではない可能性があることを理解しておきましょう。実際にプラグインを導入する際は、提供元が公開している公式情報なども合わせて確認することをおすすめします。
あくまでこんなことが出来るんだ。というイメージをしてもらう目的で記事にしていることをご了承下さい。

kintoneプラグイン「kViewer」で顧客へ請求書情報を安全に共有する仕組み

kintoneプラグイン「kViewer」で顧客へ請求書情報を安全に共有する仕組み

まず、kintoneに登録された請求書情報を顧客と共有するためにkViewerを活用します。kViewerは、kintoneに登録された情報を、kintoneライセンスを持たない外部のユーザーにも安全に公開できるサービスです。

ここでは、kViewerの活用事例を紹介します。

  • 顧客ごとに請求書情報の閲覧
  • 請求書ファイルのダウンロード
  • フォームブリッジとの連携による顧客との双方向コミュニケーション
  • kViewer画面上で顧客が直接入力・編集
  • 顧客からの入力内容をkintoneレコードに自動反映

それぞれ詳しく解説します。

顧客ごとに請求書情報の閲覧

顧客ごとに請求書情報の閲覧

kViewerを利用して請求書情報を共有する場合、顧客ごとに請求書情報を管理するkintoneアプリのレコードを作成します。このアプリには、顧客名、請求日、合計金額、請求書ファイルを添付するフィールドなどを設けます。

また、顧客を識別するためのユニークなナンバーをレコードに登録します。この識別ナンバーは、kViewerで顧客がログインする際のIDとして活用可能です。

顧客は、指定されたkViewerのURLにアクセスし、この識別ナンバー(ID)でログインします。ログインに成功すると、その顧客の識別ナンバーに関連付けられた請求書情報のみが表示されるようにkViewerを設定します。

これにより、他の顧客の請求書情報が見られることはなく、自身の情報だけを安全に確認可能です。

請求書ファイルのダウンロード

請求書ファイルのダウンロード

kViewerの画面では、請求書情報の閲覧だけでなく、添付された請求書ファイル(PDFなど)のダウンロードも可能です。顧客はいつでも必要な時に、過去の請求書を含め、自分でファイルを取得できるようになります。

これにより、「請求書を再送してほしい」といった依頼への対応業務を削減できます。

kintoneプラグイン「kViewer」と「フォームブリッジ」の連携によりできること

kintoneプラグイン「kViewer」と「フォームブリッジ」を連携させると以下が可能になります。なお、フォームブリッジは、kintoneと連携したWebフォームを簡単に作成できるサービスです。

  • 顧客との双方向コミュニケーション
  • kViewer画面上で顧客が直接入力・編集

それぞれ以下で解説します。

顧客との双方向コミュニケーション

顧客との双方向コミュニケーション

基本的に、kViewerはkintone情報の「閲覧」に特化したサービスです。

しかし、顧客との間で請求書内容に関する質問の受付や確認のやり取りが発生することもあります。

このような双方向のコミュニケーションを可能にするのが、フォームブリッジとの連携です。

kViewer画面上で顧客が直接入力・編集

kViewer画面上で顧客が直接入力・編集

フォームブリッジをkViewerと連携させると、kViewerで表示している情報に対して、顧客がフォームブリッジを介して編集したりできます。

kViewer画面上のテーブル部分に、顧客が質問を入力するための鉛筆マーク(編集ボタン)を表示されるため、顧客がこのマークをクリックすると、内容を入力・送信できるようになります。

顧客からの入力内容をkintoneレコードに自動反映

フォームブリッジを通じて顧客が入力した質問内容は、連携しているkintoneの請求書レコードに自動的に反映されます。弊社担当者は、kintone上で顧客からの質問を確認し、同じテーブルフィールドに回答を入力可能です。

弊社担当者がkintoneで入力した回答は、リアルタイムに顧客側のkViewer画面にも表示されます。

そのため、請求書に関する顧客との全てのやり取りを、該当する請求書レコードの中に集約して管理できます。

電話やメールでのやり取りのように、情報が分散したり、履歴を探すのにかかった時間を削減できるでしょう。

kintoneプラグイン「kViewer」と「フォームブリッジ」連携による請求書の共有方法

kintoneプラグイン「kViewer」と「フォームブリッジ」連携による請求書の共有方法

「kViewer」と「フォームブリッジ」の連携による請求書の共有方法は以下の通りです。

  1. kintoneアプリの作成
  2. kViewerの設定
  3. フォームブリッジの設定
  4. 顧客への通知

まず、請求書情報を管理するためのkintoneアプリを作成します。顧客名、識別ナンバー、請求日、金額、請求書ファイル添付欄、そしてフォームブリッジ連携用の質問・回答テーブルフィールドなどを設定します。なお、顧客マスタアプリからルックアップ機能で顧客名などを取得すると、入力の手間を省けるでしょう。

次に、作成したkintoneアプリの情報を表示するkViewerビューを作成します。顧客識別ナンバーをログインIDに設定し、ログインしたユーザーには自分の識別ナンバーに紐づくレコードのみが表示されるようにフィルタリングを設定します。

kViewerと連携させるフォームブリッジフォームを作成する際は、kViewer画面上の質問・回答テーブルフィールドを編集可能にする設定が必要です。

顧客に対して、kViewerのアクセスURLと、ログインに必要な識別ナンバー(ID)を伝えると請求書を確認できるようになります。

他のプラグインとの比較検討

他のプラグインとの比較検討

kintoneユーザー以外と情報を共有するためのプラグインはkViewer以外にも存在します。

たとえば、「じぶんページ」があります。どのプラグインが最適かは、共有したい情報の種類、必要な機能(閲覧のみか、編集も必要か)、セキュリティ要件、費用などを総合的に判断する必要があります。

kViewerとフォームブリッジの組み合わせは、顧客ごとに個別の情報を安全に閲覧させつつ、その情報に対して入力や編集を許可したい場合に強みを発揮します。特に、顧客とのやり取りの履歴をkintoneの該当レコードに集約して管理したい場合に、この連携は非常に有効です。

まとめ

まとめ

kintoneとkViewer、フォームブリッジを連携させることで、顧客との情報共有とやり取りを効率化・自動化できます。

今回、請求書共有を例にご説明しましたが、この仕組みは請求書に限定されるものではなく、個別の顧客に対して安全に共有し、必要な双方向のコミュニケーションをkintone上で完結させることを可能にします。

また、プラグインを導入する際は、どのような情報をどのように共有・管理したいのかを明確にし、最適なkintoneの設計を検討することが重要です。

なお、ペパコミ株式会社では、「kintone」を活用した業務支援を行っています。業務効率化にお悩みの方は、ぜひ以下からお気軽にご相談ください。

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