日々のkintone業務で、データ入力の手間やミスにお悩みの方もいらっしゃるでしょう。

手作業での入力は時間がかかる上、誤入力のリスクも伴います。こうした課題を解決し、kintoneの入力作業をよりスムーズにするプラグインがあります。

TISプラグインは無料で使えるプラグインですが、数が多いので今回入力補助系に絞ってご紹介します。

なお、ペパコミ株式会社では、「kintone」を活用した業務支援を行っています。業務効率化にお悩みの方は、ぜひ以下からお気軽にご相談ください。

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また、本記事の内容はプラグインの本来の目的や全ての使い方を網羅しているわけではない可能性があることを理解しておきましょう。実際にプラグインを導入する際は、提供元が公開している公式情報なども合わせて確認することをおすすめします。
あくまでこんなことが出来るんだ。というイメージをしてもらう目的で記事にしていることをご了承下さい。

kintoneの入力作業を助けるプラグイン

これらのプラグインを導入することで、kintoneの標準機能だけでは実現できないさまざまな入力補助機能を利用できます。

本記事では、これらのプラグインの中から、入力作業の効率化や精度の向上に役立つ機能を持つTISプラグインを11個紹介します。

①全角不許可フィールド値変換プラグイン

全角不許可フィールド値変換プラグインは、フィールドに入力された全角文字を自動的に半角に変換する機能を持っています。

例えば、数字やアルファベット、記号などを必ず半角で統一したい場合に役立ちます。全角で誤って入力してしまった場合でも、保存する際に自動で半角に変換されるため、入力規則を守るための手間を省けます。

設定方法はプラグインをkintone環境に追加するだけで特別な設定は不要なため、入力時に全角・半角を意識する必要がなくなります。

②QRコード読み取りプラグイン

QRコード読み取りプラグインは、kintoneのレコード入力画面でスマートフォンのカメラを使ってQRコードを読み取り、そのQRコードに登録されている文字やリンクの情報を指定したフィールドに自動入力出来る機能を提供します。

例えば、QRコードで管理されている物品の情報や、特定のデータに関連付けられたURLなどを簡単に入力する際に便利です。この機能を使うことで、手入力によるミスを減らせるでしょう。

③バーコード読み取りプラグイン

バーコード読み取りプラグインは、QRコード読み取りプラグインと同様に、このプラグインはスマートフォンのカメラでバーコードを読み取り、バーコードに登録された文字やリンクの情報をkintoneのフィールドに自動で入力できます。

商品のバーコードなどを読み取って商品名や品番を入力する際に活用できます。機能としてはQRコード読み取りプラグインと似ています。

④感情分析プラグイン

感情分析プラグインは、kintoneの特定のフィールドに入力された文章をAIが読み取り、感情スコアとして自動で点数を付けられる機能です。

例えば、アンケートの自由記述回答や顧客からの問い合わせ内容などを分析し、ポジティブかネガティブかなどを数値化するのに使えます。

AIが文章を分析してスコアを算出するため、文章の内容から感情を推測する手間が省けます。

⑤テキスト検出(OCR)プラグイン

テキスト検出(OCR)プラグインは、スマートフォンで撮影した名刺や領収書などの画像からテキストをOCR機能で読み取り、kintoneのフィールドに自動で取り込める機能です。

読み取った文字データは、氏名や会社名、金額などのフィールドに自動で振り分けて入力できます。紙媒体の情報をデータ化する際の手間を大幅に削減出来るでしょう。

⑥ふりがな取得プラグイン

ふりがな取得プラグインは、氏名などの漢字で入力された情報に対して、自動的にふりがなを別のフィールドに表示させられるプラグインです。

kintoneに名前を入力すると、別のフィールドにその名前のふりがなが自動で表示されます。手作業でふりがなを入力する手間が省けるため、顧客リスト作成などで役立つでしょう。

読み間違いやすい氏名の場合でも、AIが読み取って表示するため、入力者の知識に依存しません。

⑦入力ヒント表示プラグイン

入力ヒント表示プラグインは、kintoneのフィールドに入力すべき情報の形式や例などを薄いグレーの文字で表示させられるプラグインです。

例えば、「郵便番号はハイフンなしで入力してください」や「年月日はYYYY-MM-DD形式で入力してください」といった入力ルールや具体的な入力例をフィールド内に表示することで、ユーザーが何を入力すべきか一目で分かりやすくなります。

標準機能の初期値とは異なり、フィールドをクリックするとヒントの文字は自動で消えるため、入力を妨げません。設定も簡単で、フィールドを選択して入力ヒントの文字列を設定するだけです。

⑧ドラッグスクロールプラグイン

ドラッグスクロールプラグインは、テーブルなどの横長な部分をマウスのドラッグ操作で左右にスクロール出来るようにする機能です。

kintoneで横に長いテーブルを表示する際、通常は画面下部のスクロールバーを操作して左右に移動する必要があります。

このプラグインを導入すると、テーブルが表示されている画面部分をクリックして左右にドラッグするだけで画面をスクロール出来るようになります。

タッチパッドを使わないユーザーにとっては、スクロールバーを操作するよりも直感的に画面移動が出来るため、横長のテーブルを扱う際の利便性が向上するでしょう。設定は不要で、プラグインを入れるだけで利用出来ます。

⑨他画面ポップアップ表示プラグイン

他画面ポップアップ表示プラグインは、kintoneの特定のレコード詳細画面などを開いている際に、関連する別のアプリの情報をポップアップ形式で表示出来るプラグインです。

例えば、商談履歴アプリを見ながら、その顧客の基本情報が登録されている顧客管理アプリの情報を参照したい場合に便利です。

このプラグインを使うと、商談履歴画面に表示されるボタンをクリックするだけで、顧客管理アプリの該当レコードがポップアップ画面で表示されます。

別タブを開いてアプリ間を移動する手間なく、関連情報を素早く参照出来ます。どのアプリの情報をポップアップ表示させるか、どの画面でボタンを表示させるかなどを設定できます。

⑩レコード連続編集プラグイン

レコード連続編集プラグインは、レコード編集画面での操作性を向上させる機能を提供します。

例えば、編集中に一定時間操作がない場合に自動でレコードを保存したり、レコードを保存した後も続けて同じレコードの編集状態を維持したり出来る機能があります。

通常、レコードを保存すると編集画面が閉じますが、このプラグインを使えば保存後も編集を続けられるため、こまめに保存しながら作業を進めたい場合に便利です。

また、自動保存機能を設定しておけば、入力中に予期せぬ問題が発生した場合でも、編集中データが失われるリスクを減らせます。自動保存までの時間間隔を設定できます。

⑪レコード連続追加プラグイン

レコード連続追加プラグインは、新規レコードを連続して追加する作業を効率化できます。

通常、新規レコードを追加・保存すると、入力画面が閉じて一覧画面などに戻ります。このプラグインを使用すると、新規レコードを保存した後も続けて新規レコードの入力画面がすぐに開くため、連続してデータを登録する際に便利です。

また、連続で追加する際に、特定のフィールドの値を前のレコードから引き継ぐように設定出来ます。

例えば、同じプロジェクトの情報を複数レコードで登録する場合など、共通するフィールド値を何度も入力する手間を省けるため、入力作業の効率が上がります。

プラグイン導入・利用にあたっての注意点

kintoneプラグインは非常に便利ですが、導入や利用にあたってはいくつかの注意点があります。

  • API連携が必要なプラグインが存在すること
  • 動画での解説は一つの解釈であること

今回紹介したプラグインの中には、その機能を実現するために外部サービスのAPI連携が必要となるものがありました。

例えば、感情分析プラグインやテキスト検出(OCR)プラグインは、Google APIなどの利用が必要となります。

API連携には別途設定や費用が発生する場合があり、プラグインを入れるだけでは機能しないため、利用を検討する際は必要なAPI連携についても確認が必要です。

まとめ

本記事では、「kintone プラグイン 入力補助」というテーマで、kintoneのデータ入力作業を効率化し、精度を高めることに役立つさまざまなプラグインを紹介しました。

全角・半角変換、QRコードやバーコードの読み取り、ふりがなの自動入力、入力ヒントの表示、横長テーブルのスクロール補助、関連情報のポップアップ表示、レコードの連続編集や連続追加など、多岐にわたる機能を持つプラグインが存在します。

これらのプラグインをkintoneに導入することで、日々のルーチンワークであるデータ入力の手間を減らし、よりスムーズに作業を進めることができるでしょう。

これにより、入力ミスを減らすだけでなく、作業時間の短縮にも繋がります。ただし、プラグインによってはAPI連携が必要なものや、動画で紹介された内容が全てではない場合があるため、導入前には詳細情報の確認をおすすめします。

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